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2017年7月 2日 (日)

THE APRIL FOOLS/O.S.T. (1969年)

1969年の米映画『 幸せはパリで 』のサントラです。バカラックが主題歌を提供!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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Original LP front cover/back cover

全16トラック中、バカラック作品は3トラック

A1. THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (3:02)
A2. THE PARTY AT GUNTHER'S (Dialogue)
A3. PETER'S PAD
A4.
TELEPHONE CALL TO THE WIFE AT HOME (Dialogue)
A5. LA LA LA  ~ Mongo Santamaria ~
A6.
MORE PARTY AT GUNTHER'S  (Dialogue)
A7. THE SAFARI CLUB (Music and Dialogue)
A8.
DO YOU DANCE (Dialogue)
A9. WAKE UP  ~ The Chambers Brothers ~

B1. SUGAR KITE  ~ California ~
B2. FLAME  ~ Robert John ~
B3. GIVE YOUR WOMAN WHAT SHE WANTS  ~ Taj Mahal ~
B4. I REMEMBER THE RAIN

B5. THE APRIL FOOLS (3:55)
B6. MINUET (Dialogue)
B7. REPRISE:THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (2:40)

収録時間約32分


1969年の米映画『 幸せはパリで 』のサントラです。

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この映画、今年(2017年6月)ようやく日本版がDVD化されました。パチパチ。いや嬉し。以前VHS版を一度だけレンタルして観たことがあるのですが、今回改めてDVDを観て内容を全く憶えていないことに愕然としました。ここまで何も憶えていないとは…

音楽はマーヴィン・ハムリッシュが担当。主題歌はバカラック&デイヴィッドの「 THE APRIL FOOLS(エイプリル・フール)」。他にも、モンゴ・サンタマリア、チャンバー・ブラザーズ、タジ・マハールなどのアーティストの曲を取り上げています。ダイアログも5トラック収められていて、Dialogue のクレジットがないトラックも一部にダイアログが重なってたりします。ビデオのなかった当時、映画の雰囲気を伝える手段のひとつだったんでしょう。

主題歌は3トラック(A1,B5,B7.)収録。しかし、映画で用いられたディオンヌ・ワーウィック版はサントラには未収録。サントラはColumbia/ディオンヌはScepterとレーベルが異なり、契約上の問題かなにかで収められなかったのかな? 残念ですね。

ディオンヌ版の代わりに収められているのがパーシー・フェイス版のA1,B7.。逆に、パーシー・フェイス版は映画では全く登場しません。サントラ用にレコーディングされたんですね。バカラックのアレンジだとこうはならないであろう流麗なストリングスとたっぷりエコーの効いたコーラス。十分パーシー・フェイスらしさが感じられます。リプライズのB7. には、エレベータの中でカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンをパリに誘う重要なシーンのダイアログが冒頭45秒間入ってます。

一方、B5. は、マーヴィン・ハムリッシュの仕事と思われるインスト版。メロディを吹くフリューゲルホーンの薄い感じはいかにもバカラックがアレンジ&プロデュースしたかのよう。1944年生まれのハムリッシュは当時25歳。映画の仕事は1968年からで『 幸せはパリで 』が3作目。まだ駆け出しなワケで、とにかくバカラック風味にしなくっちゃとか思ったんでしょう。このバージョンは、カエルから王子様に戻すためカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンにキスする、この映画で最もロマンティックな場面で流れます。

映画は、昇進したばかりのビジネスマンと社長夫人がパーティーで意気投合しパリへ駆け落ちするロマンティック・コメディ。そのパーティの中で、会場のBGMを担ってる生ピアノが 「 小さな願い 」 を弾き始めたとたん、その場にいた女性が突然歌いだすシーンがあります。楽しいシーンですが、歌いっぷりはディオンヌ版ではなくてアレサ版のそれなのがちと残念。会場にはピアノしかないのにドラムスやベースが聴こえるのはご愛敬

主題歌の 「 エイプリル・フール 」 は映画の中で計10回流れます(あるでお調べ)。
Photo_2

キスしてダンス踊るシーンは本当にロマンティックな場面。その他、2人が絡むロマンティックな場面で多くこの曲が流れています。転調が多くみられるこの曲は、表には出ない心の揺れみたいなものを表現しているようにも感じられます。そして真打ちディオンヌ版。2回あるディオンヌ版が流れるシーンはどちらも情景と歌詞の見事なマッチングにため息が出ます。特に、手を取り見つめ合う2人を乗せたTWA機が飛び立つラスト・シーンは、歌詞がジーンと心に染み入ってきます。そう言えば、5月1日のムービープラス『 この映画が観たい 』でも、高橋幸宏さんが ─ 飛行機が飛び立っていくシーンでかかるのが 「 エイプリル・フール 」 の歌詞。ディオンヌ・ワーウィックのバージョンでしたけどね。それは、グッときましたね。 ─ と仰ってました。パリで幸せになってねと願わずにはいられません。

あぁ、自分もこんな大人のおとぎ話のような恋をしたいなぁ…と柄にもなく思ってしまったあるでおでした~。

なお、映画のタイトル『 The April Fools 』の意味についてこちらでちょいと考察しています。あくまで私見ですが…。(2020/4/1追記)

㊟ THE APRIL FOOLS の邦題は、映画が『 幸せはパリで 』、主題歌が「 エイプリル・フール 」というのが一般的です。拙ブログもその通例に倣いました。


【データ】
『 THE APRIL FOOLS 』
O.S.T.

LP:1969年リリース
レーベル:Columbia
番号:OS 3340

Produced by Jack Gold
Arranged by Percy Faith (A1,B7.)
Arranged by Joe Scott (A5,B1,B2) (Brass Arrangement for A9.)
Arranged by Johnny Parker (A7.)
Arranged by Taj Mahal (B3.)
Selection From the Sound Track JACK LEMMON and CATHERINE DENEUVE in "THE APRIL FOOLS"
Title Music by Burt Bacharach and Lyrics by Hal David
Music by Marvin Hamlish

※ サントラは2007年にCD化されていたのですが、私は気づかず購入しそびれました。所有のLPは最近中古レコード屋さんでゲットしたものです。

 

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