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2017年8月23日 (水)

~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック/V.A. (1997年)

1997年に東芝EMIからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. ALFIE  ~ Cher ~  F
2. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Bobbie Gentry ~  F
4. WALK ON BY  ~ Four King Cousins ~  F
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ The Lettermen ~  M
6. BABY IT'S YOU  ~ Cilla Black ~  F
7. THIS EMPTY PLACE  ~ Cilla Black ~  F
8. ANY DAY NOW  ~ Peter and Gordon ~  M
9. MESSAGE TO MARTHA  ~ Jay and The Americans ~  M
10. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Jay and The Americans ~  M
11. A LIFETIME OF LONELINESS  ~ Jackie DeShannon ~  F
12. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Cilla Black ~  F
13. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Cilla Black ~  F
14. TO WAIT FOR LOVE  ~ Jay and The Americans ~  M
15. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Jay and The Americans ~  M
16. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Cilla Black ~  F
17. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
18. WINDOWS AND DOORS  ~ Jackie DeShannon ~  F
19. COME AND GET ME  ~ Jackie DeShannon ~  F
20. ALFIE  ~ Cilla Black ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約59分


1997年1月に東芝EMIからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。

今からちょうど20年前の1997年、日本編集のバカラック物コンピ集が怒涛のようにリリースされました。その先陣を切ったアルバムでもあります。タイトルにわざわざ “ Alfie ” を入れたのは、1996年10~12月期のTVドラマ 『 協奏曲 』 でヴァネッサ・ウィリアムスが 「 アルフィー 」 を歌ったからでしょう。綺麗なお姉サマのジャケットもイージーリスニング然としていてなんだかなぁ~って感じです…。

Emi

EMIグループは多くのレーベルを抱えていましたが、本コンピ集は米国のキャピトルとその傘下のユナイテッド・アーティスツ及びインペリアル、英国のパーロフォンに所属する(していた)アーティストの作品集となっています。EMIにはブルーノートなどジャズのカタログも豊富にありましたがそれらは封印。20曲全てポップス系の歌物です。選者のこだわりなんでしょうね。尚、EMIは2012年ユニバーサルに買収されちゃいました(ユニバーサルはその後パーロフォンをワーナーへ売却)。

オリジナルは5曲だけで残り15曲はカヴァー。そして、シラ・ブラック(6曲)、ジャッキー・デシャノン(4曲)、ジェイとアメリカンズ(4曲)、この3アーティストだけで14曲。アーティスト的にはかなり偏っています。

まずレコメンドするのは、シラ・ブラックとジャッキー・デシャノン。収録されている各曲についてはそれぞれ過去のアルバム紹介記事で触れています。おヒマでしたらリンク先をご覧ください。
シラ・ブラック → 『 COMPLETELY CILLA:1963-1973 』
ジャッキー・デシャノン → 『 Are You Ready For This? 』

そのシラ・ブラックのT-20. 「 アルフィー 」 とシェールのT-1. 「 アルフィー 」 の対決も聴きどころのひとつでしょう。

─  同名の映画の主題歌である 「 アルフィー 」 は、シェールとシラ・ブラックの競作としてリリース、シェールは'66年8月20日に全米32位、一週遅れでシラ・ブラックが95位にランクされ、アメリカではシェールに軍配が上がった。しかし、スマッシュ・ヒット止まり。逆にイギリスではシェールはノン・チャート、シラ・ブラックは9位とシラのヴァージョンは大ヒットとなり、対照的な成績となっている。 ─ (本コンピ集のライナーから引用) 

映画 『 アルフィー 』 は'66年3月に英国で公開。シラが歌う主題歌はエンディングで流れます。ところが、米公開(同年8月)にあたって映画会社のユナイテッド・アーティスツはインペリアル所属のシェールにレコーディングを依頼し、主題歌をシェール版に差し替えてしまいます。前年の'65年にソニー&シェールで 「 I Got You Babe 」 が全米1位、'66年にはソロでも 「 Bang Bang (My Baby Shot Me Down) 」 が全米2位となったシェールの人気に目を付けたんでしょうね。ですから、ふたりのチャートを比較してもあまり意味はありません。

それより中身です。シラ版は、彼女の求めに応じてわざわざバカラックが渡英しオケも指揮してレコーディング。ストリングス、ハープ、ピアノ、ホルンによるゆったりした演奏にメリハリの利いたシラの歌声が響きます。エンディングの消え入るようなストリングはもう芸術ですね。

対するシェール版は、2本のフルートが奏でるイントロとアコースティック・ギターのバッキングが素敵な1コーラス目のAメロまではなかなかいい雰囲気。でも、そのあとドンチャンしたリズムに替わって賑やかに…。エンディングはまた落ち着いた雰囲気になるのですが、賑やかな中間部は映画のイメージにそぐわないように感じます。

この対決、私はやっぱりシラ版に軍配を上げちゃいますねー。

レコメンドがもうひとつ。アメリカの4人組女性ヴォーカル・グループ、フォー・キング・カズンズのT-4. 「 ウォーク・オン・バイ 」 です。彼女たちのコーラス・ワークも素敵ですが、ポイントはアレンジ。イントロ及び間奏での “ パッパ~、パッパッパッパッ ” のフレーズ、サビでの緊張感あるコード進行、ポップでいてクールな雰囲気に思わず頬っぺたが落ちちゃいました。


【データ】
『 ~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック 』
(英題: Alfie and assorted love songs  BURT BACHARACH COLLECTION )
V.A.

CD:1997年1月16日リリース ライナーノーツは佐野邦彦氏、歌詞付き、訳詞付き
レーベル:東芝EMI (JP)
番号:TOCP-50081

Ⓟ&Ⓒ1996
Mfd. by Toshiba-EMI Ltd.

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