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2017年8月

2017年8月27日 (日)

introducing.../The Four King Cousins (1969年)

従妹同士のガールズ・グループ、フォー・キング・カズンズが1969年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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所有のリイシューCD (紙ジャケット仕様:オリジナルLP盤を再現)

全11トラック中、バカラック作品は2トラック

1. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU (3:17)
3. WALK ON BY (3:01)


Img407obi_2従妹同士のガールズ・グループ、フォー・キング・カズンズが1969年にリリースしたアルバムです。

戦前から米国のジャズ / ミュージック・シーンで活躍していたキング・ファミリー。1965年1月からABCテレビで 『 キング・ファミリー・ショー 』 が始まり、ファミリー内グループのキング・シスターズを中心にその夫や子供たち(=キング・カズンズ)が出演して歌や踊りを繰り広げました。この中から生まれたのがフォー・キング・カズンズで、『 キング・ファミリー・ショー 』 に出演するキング・カズンズの中から選抜された女性4人組でございます。(以上、とっても詳しいライナーより超抜粋してご紹介)

なんやかやあって人気がでてきて彼女たちは初めてのアルバムをリリース。それが本アルバムです。それにしても上から目線で見下されてるような気になりませんか?このジャケット。それもそのはず、結成当時メンバーのうち3人は結婚していたのですが結婚相手はみな有名企業の経営者といったセレブ達だったんですねー。

ワタクシ、前回記事で紹介したバカラック物コンピ集 『 ~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック 』 に入ってたフォー・キング・カズンズの 「 ウォーク・オン・バイ 」 を気に入っちゃいまして。収録元のアルバムを調べたところ、もう1曲バカラック・カヴァーがあることが判明。早速アマゾンでポチッとして入手したばかりでございます。

そのT-3. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はポップでいてクール。ヤッパリいいですねー。

一方、T-1. 「 ディス・ガール 」 は期待が大きすぎたか今一つでしょうか。AメロとBメロを “ パッパー、パッパー ” と歌うイントロはいいなと思ったのですが…。ちゃんと歌い始めた1コーラス、何故かBメロをポルタメント(=ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法)で歌うんですが、ここだけ浮いちゃってて意図不明。また、アウトロなしで唐突に曲が終わるというユニークなアレンジも、残念ながら不自然なだけで…。彼女達のコーラスもちょっと雑な感じで、全体的に勿体ないなーという印象です。

アルバム収録曲は全部で11曲。古い曲もありますが、聴く人の興味をそそるのはモンキーズやビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ロジャー・ニコルズなどの曲。アレンジがイマイチの曲もありますが、ビーチ・ボーイズのT-8. 「 GOD ONLY KNOWS(神のみぞ知る) 」 やロジャ・ニコ書下ろしのT-11. 「 I FELL(アイ・フェル) 」 あたりはアレンジとコーラスどちらも Good Job だと思います。


【データ】
『 introducing... 』
The Four King Cousins

LP:1969年1月1日リリース (所有CDは、2006年3月23日リイシューの日本盤。ライナーは土橋一夫氏、歌詞付き、訳詞付き)
レーベル:Capitol (所有CDは、東芝EMI)
番号:ST-2990 (所有CDは、TOCJ-66316)

Produced, Arranged and Conducted by Lex De Azevedo
Left to right on cover photo, the Four King Cousins are Tina, Cathy, Carolyn and Candy.

2017年8月23日 (水)

~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック/V.A. (1997年)

1997年に東芝EMIからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. ALFIE  ~ Cher ~  F
2. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Bobbie Gentry ~  F
4. WALK ON BY  ~ Four King Cousins ~  F
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ The Lettermen ~  M
6. BABY IT'S YOU  ~ Cilla Black ~  F
7. THIS EMPTY PLACE  ~ Cilla Black ~  F
8. ANY DAY NOW  ~ Peter and Gordon ~  M
9. MESSAGE TO MARTHA  ~ Jay and The Americans ~  M
10. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Jay and The Americans ~  M
11. A LIFETIME OF LONELINESS  ~ Jackie DeShannon ~  F
12. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Cilla Black ~  F
13. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Cilla Black ~  F
14. TO WAIT FOR LOVE  ~ Jay and The Americans ~  M
15. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Jay and The Americans ~  M
16. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Cilla Black ~  F
17. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
18. WINDOWS AND DOORS  ~ Jackie DeShannon ~  F
19. COME AND GET ME  ~ Jackie DeShannon ~  F
20. ALFIE  ~ Cilla Black ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約59分


1997年1月に東芝EMIからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。

今からちょうど20年前の1997年、日本編集のバカラック物コンピ集が怒涛のようにリリースされました。その先陣を切ったアルバムでもあります。タイトルにわざわざ “ Alfie ” を入れたのは、1996年10~12月期のTVドラマ 『 協奏曲 』 でヴァネッサ・ウィリアムスが 「 アルフィー 」 を歌ったからでしょう。綺麗なお姉サマのジャケットもイージーリスニング然としていてなんだかなぁ~って感じです…。

Emi

EMIグループは多くのレーベルを抱えていましたが、本コンピ集は米国のキャピトルとその傘下のユナイテッド・アーティスツ及びインペリアル、英国のパーロフォンに所属する(していた)アーティストの作品集となっています。EMIにはブルーノートなどジャズのカタログも豊富にありましたがそれらは封印。20曲全てポップス系の歌物です。選者のこだわりなんでしょうね。尚、EMIは2012年ユニバーサルに買収されちゃいました(ユニバーサルはその後パーロフォンをワーナーへ売却)。

オリジナルは5曲だけで残り15曲はカヴァー。そして、シラ・ブラック(6曲)、ジャッキー・デシャノン(4曲)、ジェイとアメリカンズ(4曲)、この3アーティストだけで14曲。アーティスト的にはかなり偏っています。

まずレコメンドするのは、シラ・ブラックとジャッキー・デシャノン。収録されている各曲についてはそれぞれ過去のアルバム紹介記事で触れています。おヒマでしたらリンク先をご覧ください。
シラ・ブラック → 『 COMPLETELY CILLA:1963-1973 』
ジャッキー・デシャノン → 『 Are You Ready For This? 』

そのシラ・ブラックのT-20. 「 アルフィー 」 とシェールのT-1. 「 アルフィー 」 の対決も聴きどころのひとつでしょう。

─  同名の映画の主題歌である 「 アルフィー 」 は、シェールとシラ・ブラックの競作としてリリース、シェールは'66年8月20日に全米32位、一週遅れでシラ・ブラックが95位にランクされ、アメリカではシェールに軍配が上がった。しかし、スマッシュ・ヒット止まり。逆にイギリスではシェールはノン・チャート、シラ・ブラックは9位とシラのヴァージョンは大ヒットとなり、対照的な成績となっている。 ─ (本コンピ集のライナーから引用) 

映画 『 アルフィー 』 は'66年3月に英国で公開。シラが歌う主題歌はエンディングで流れます。ところが、米公開(同年8月)にあたって映画会社のユナイテッド・アーティスツはインペリアル所属のシェールにレコーディングを依頼し、主題歌をシェール版に差し替えてしまいます。前年の'65年にソニー&シェールで 「 I Got You Babe 」 が全米1位、'66年にはソロでも 「 Bang Bang (My Baby Shot Me Down) 」 が全米2位となったシェールの人気に目を付けたんでしょうね。ですから、ふたりのチャートを比較してもあまり意味はありません。

それより中身です。シラ版は、彼女の求めに応じてわざわざバカラックが渡英しオケも指揮してレコーディング。ストリングス、ハープ、ピアノ、ホルンによるゆったりした演奏にメリハリの利いたシラの歌声が響きます。エンディングの消え入るようなストリングはもう芸術ですね。

対するシェール版は、2本のフルートが奏でるイントロとアコースティック・ギターのバッキングが素敵な1コーラス目のAメロまではなかなかいい雰囲気。でも、そのあとドンチャンしたリズムに替わって賑やかに…。エンディングはまた落ち着いた雰囲気になるのですが、賑やかな中間部は映画のイメージにそぐわないように感じます。

この対決、私はやっぱりシラ版に軍配を上げちゃいますねー。

レコメンドがもうひとつ。アメリカの4人組女性ヴォーカル・グループ、フォー・キング・カズンズのT-4. 「 ウォーク・オン・バイ 」 です。彼女たちのコーラス・ワークも素敵ですが、ポイントはアレンジ。イントロ及び間奏での “ パッパ~、パッパッパッパッ ” のフレーズ、サビでの緊張感あるコード進行、ポップでいてクールな雰囲気に思わず頬っぺたが落ちちゃいました。


【データ】
『 ~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック 』
(英題: Alfie and assorted love songs  BURT BACHARACH COLLECTION )
V.A.

CD:1997年1月16日リリース ライナーノーツは佐野邦彦氏、歌詞付き、訳詞付き
レーベル:東芝EMI (JP)
番号:TOCP-50081

Ⓟ&Ⓒ1996
Mfd. by Toshiba-EMI Ltd.

2017年8月20日 (日)

the magic of Burt Bacharach/V.A. (1996年)

英チャーリー・レコードから1996年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

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1. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
2. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles ~  F
3. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Jerry Butler ~  M
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
6. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Tommy Hunt ~  M
7. I CRY ALONE  ~ Maxine Brown ~  F
8. I WAKE UP CRYING  ~ Gene Chandler ~  M
9. YOU'RE TELLING OUR SECRETS  ~ Dee Clark ~  M
10. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~  M
11. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  ~ The Shirelles ~  F
12. WISHIN' AND HOPIN'  ~ The Merseybeats ~  M
13. THE BREAKING POINT  ~ Chuck Jackson ~  M
14. PLEASE STAY  ~ The Drifters ~  M
15. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Timi Yuro ~  F
16. THE ANSWER TO EVERYTHING  ~ Del Shannon ~  M
17. MESSAGE TO MARTHA  ~ Jerry Butler ~  M
18. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Big Maybelle ~  M
19. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  FM
20. THE LOOK OF LOVE  ~ Buddy Greco ~  M
21. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ B. J. Thomas ~  M
22. ALFIE  ~ Bill Evans ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約62分


英国の再発専門レーベルであるチャーリー・レコードから1996年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

Charly

'60年代前半に焦点をあて、Scepter レーベル、Scepter 傘下の Wand レーベル、シカゴの Vee-Jay レーベルの音源を主体にコンパイルしたアルバムとなっています。

Scepter はディオンヌ・ワーウィックが所属していたレーベルですが、ディオンヌの曲は本コンピ集には1曲も入っていません。それでも、全22曲のうち半数を超える12曲はそれぞれのオリジナル版を収録。選者の Joop Visser としては、ディオンヌ以外にもたくさんのアーティストがバカラック作品を取り上げていることを示したかったんだと思います。

ディオンヌ以前のヒット曲として、ドリフターズの T-14. 「 プリーズ・ステイ 」 (本アルバムには再録音版を収録)、シレルズのT-2. 「 ベイビー・イッツ・ユー 」、チャック・ジャクソンのT-3. 「 エニィ・デイ・ナウ 」、ジェリー・バトラーのT-4. 「 涙でさようなら 」、ジーン・ピットニーのT-1. 「 タルサからの24時間 」 とT-10. 「 リバティ・バランスを射った男 」 あたりを収録。

また、英国でカヴァーがヒットした例としてマージービーツのT-12. 「 ウィッシン・アンド・ホーピン 」、ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスのT-19. 「 汽車と船と飛行機 」 をコンパイル。ただし、収録されているのはいずれも再録音版です。

私的なレコメンドは、12曲のオリジナル版のなかでも超レアな1曲。黒人ソウルシンガーのディー・クラークが1961年にシングルオンリー(B面)でリリースしたT-9. 「 ユア・テリング・アワ・シークレッツ 」 です。この曲は他にカヴァーを聴いたことがありません。ゆったりめのR&Bっぽい曲でバカラック臭はあまりないかな? それでも、私の知る限りこの曲を収録したコンピ集は他に1枚しかありません。貴重な音源だと思います。

ジェリー・バトラーのT-17. 「 マーサへのメッセージ 」 は、マレーネ・ディートリッヒが1962年にリリースしたドイツ語歌詞版の 「 KLEINE TREUE NACHTIGALL 」 を除けばこの曲のオリジナル。女性が歌う 「 マイケルへのメッセージ 」 を含めると多くのカヴァーがある曲ですが、意外とこのジェリー・バトラー版が入ってるコンピ集は無いんですょ。

カヴァーでは、バックの演奏はオーソドックスですが粘っこい歌唱がブルージーなビッグ・メイベルのT-18. 「 恋のとまどい 」、ライヴ録音で冒頭MCが入ってるバディ・グレコのT-20. 「 恋のおもかげ 」 なども印象に残ります。

選者の意図からすると全然違う路線に思えるのが、ビル・エヴァンスのT-22. 「 アルフィー 」 。ビル・エヴァンスの 「 アルフィー 」 といえば1970年リリース 『 MONTREUX Ⅱ 』 収録のものが有名です。一聴したところそのバージョンだと思ったのですが、本コンピ集のクレジットにはⓅ1972とあります。『 MONTREUX Ⅱ 』 と聴き比べたところ、アレンジの構成やアドリヴ等瓜二つではあるものの心持ち速めのテンポで全く別の演奏と判明。Discogsでチェックしたところ、1989年に France's Concert から出たアルバム 『 Live In Paris, 1972 Vol. 3 』 に収録されているバージョンではないかと。録音日は1972年12月17日、メンバーは 『 MONTREUX Ⅱ 』 と同じ Bill Evans (p)/Eddie Gomez (b)/Marty Morell (d) のトリオ。演奏が似ているのはそれでかぁ。その 『 Live In Paris, 1972 Vol. 3 』 はタイトルを 『 Blue In Green 』 に変更して1995年にチャーリー・レコードからリイシューされておりました。せっかく音源あるし、このコンピ集に入れちゃえ! ってことか、ナルホドねーflair 

超有名曲T-5. 「 雨にぬれても 」 とカヴァー曲T-21. 「 ディス・ガイ 」 の2曲が収録されているB.J.トーマスですが、残念ながら本アルバムでは脇役的扱い。ジャケットの真ん中に載ってる主要アーティストの中にも彼の名前はありませんからね。ま、選者の意図を考えると仕方ないか…。

※ エヴァンスの 「 アルフィー 」 は、本作のバージョンを含めて九種類の演奏がレコード音源として残っています。詳しくは こちら をどうぞ。(2017/10/15 追記)


【データ】
『 the magic of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1996年リリース
レーベル:Charly Records (UK)
番号:CPCD 8227

Compiled by Joop Visser

This compilation
Ⓟ1996 Charly Records (UK) Limited.
Ⓒ1996 Charly Records (UK) Limited.
Country of origin UK - Made in the EU

2017年8月16日 (水)

A&M Journey of Burt Bacharach/V.A. (1996年)

A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
2. PROMISES, PROMISES  ~ Burt Bacharach ~
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Pisano & Ruff ~
5. ON A BICYCLE BUILT FOR JOY  ~ B. J. Thomas ~  M
6. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  ~ Burt Bacharach ~  FM
7. WHERE THERE'S A HEARTACHE  ~ The Sandpipers ~  M
8. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
9. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Wes Montgomery ~
10. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ Pete Jolly ~
11. SOMETHING BIG  ~ Burt Bacharach ~  M
12. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Jimmie Rodgers ~  M
13. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
14. THE WORLD IS A CIRCLE  ~ The Sandpipers with The Mitchell Singing Boys ~  M
15. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Tim Curry ~  M
16. THE SUNDANCE KID  ~ Burt Bacharach ~
17. REACH OUT FOR ME  ~ Walter Wanderley ~
18. THE LOOK OF LOVE  ~ Pete Jolly ~
19. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Carpenters ~  F
20. THE APRIL FOOLS  ~ Burt Bacharach ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約67分


A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。位置付けとしては、同様の趣旨で前年(1995年)にリリースされた 『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』 の続編といえます。

Am

全20曲中、ヴォーカル入りは8曲で、シングル(B面含む)曲は3曲。有名どころのバージョンが多くコンパイルされていた 『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』 はそれぞれ15曲と8曲でしたからね。本アルバムはよりレアでマニアックな選曲です。

バカラック自演物の5曲(T-2,6,11,16,20.)を除いて、3曲と最も多く収められているのがジュリアス・ウェクター・アンド・ザ・バハ・マリンバ・バンド。マリンバ/ヴィブラフォン奏者のジュリアス・ウェクターは、ティファナ・ブラスの演奏に参加する一方で自身も1962年にバハ・マリンバ・バンドという名のインスト・グループを結成。T-3. 「 愛の思い出 」 はあまりパッとしませんが、T-8. 「 去りし時を知って 」 やT-13. 「 サン・ホセへの道 」 はホーンを含めて全体の音色やアレンジがA&Mらしいです。

ライナーノーツで“ラウンジ系ピアニスト”と紹介されているピート・ジョリーの2曲は、T-10. 「 世界の窓と窓 」 とT-18. 「 恋のおもかげ 」 のいずれも若干ソフトタッチのジャズ。…なんですが、どことなくA&Mの香りがするのが不思議です。

A&Mというよりバカラック・テイストたっぷりなのがサンドパイパーズの2曲。T-7. 「 ホエア・ゼアズ・ア・ハートエイク 」 は 『 明日に向って撃て! 』 のサントラ収録曲 「 COME TOUCH THE SUN(太陽をつかもう)」 の歌詞付きバージョンなのですが、これがサントラに入ってたって全く違和感ありません。少年コーラスが加わったサンドパイパーズ・ウィズ・ミッチェル・シンギング・ボーイズ名義のT-14. 「 世界はまるい 」 は 『 失われた地平線 』 の中の曲のカヴァー。構成・アレンジはサントラ版のほぼコピーですが、低音部をEベースに加えてチューバも吹いていて、屋外で大人と子供が歌い踊る感がより出てるように感じます。

ティム・カリーが歌うT-15. 「 恋するハート 」 はやたら仰々しくてA&Mっぽさを全く感じません。1978年の作品のようで、その頃はA&Mも多様なジャンルを扱うようになってたってことでしょうかね。

【データ】
『 A&M Journey of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1996年8月25日リリース、ライナーは金光 修氏(フジテレビ プロデューサー)と坂口 修氏
レーベル:A&M Records, Inc / POLYDOR K.K. (JP)
番号:POCM-1535

This compilation
Ⓟ1996 A&M Records, Inc.
Ⓟ1996 Polydor K.K., Japan.

2017年8月 6日 (日)

MAGIC MOMENTS the classic songs of Burt Bacharach/V.A. (1996年)

BMGのカタログのなかから選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です!

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1. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Nina Simone ~  F
3. ALFIE  ~ Dionne Warwick ~  F
4. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Maureen McGovern ~  F
5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Jose Feliciano ~  M
6. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Perry Como ~  M
7. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Skeeter Davis ~  F
8. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Ed Ames ~  M
9. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Floyd Cramer ~
10. ANY DAY NOW  ~ Ronnie Milsap ~  M
11. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Chet Atkins ~
12. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Perry Como ~  M
13. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Ed Ames ~  M
14. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Nat Stuckey ~  M
15. BLUE ON BLUE  ~ Paul Anka ~  M
16. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Floyd Cramer ~
17. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Ed Ames ~  M
18. PROMISES, PROMISES  ~ Al Hirt ~
19. WIVES AND LOVERS  ~ Ed Ames ~  M
20. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Perry Como ~  M
21. SUNNY WEATHER LOVER  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約65分


BMGのカタログのなかから選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です!

2008年にBMGは無くなっちゃいましたが(→ソニー)、本アルバム・リリース当時(1996年)、BMG傘下のレコード会社には RCAやArista などありました。それらのなかから1960年代 RCA Victor の音源を中心としたセレクションでございます。

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オリジナル・バージョンは、アルバムのタイトルにもなっているペリー・コモのT-1. 「 マジック・モーメンツ 」 とディオンヌ・ワーウィックのT-21. 「 サニー・ウェザー・ラバー 」 の2曲だけ。この2曲、アルバム全21曲のうち最古曲と最新曲でもあります。アルバムの最初と最後に配したのは意図してのことなんでしょう。

そのペリー・コモは1912年生まれ(2001年没)で戦前から活躍する男性ポピュラー・シンガーの大御所。「 マジック・モーメンツ 」 の他に、1970年のアルバム 『 It's Impossible 』 でカヴァーした3曲も本アルバムに収められています。オケのアレンジも含めて大人の余裕とでもいった歌唱を聴かせてくれます。

本アルバム全体としては、ちょっと俗っぽい印象を受けます。スキータ・デイヴィスやチェット・アトキンス(ギター)など、カントリー系のアーティストが多いからかもしれません。人気カントリー・シンガーのロニー・ミルサップなんかもそうですね。1982年にカヴァーしたT-10. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 は、カントリー・チャート1位のみならず全米でも14位になってます。イージー・リスニングのフロイド・クラマー(ピアノ)やアル・ハート(ジャズ系トランペット)のカヴァーも、明るく俗っぽい感じです。

ニーナ・シモンのT-2. 「 恋のおもかげ 」 くらいですかね、大人の渋さを感じるのは。

そんな本アルバムでの私のレコメンド一つ目は、モーリン・マクガバンのT-4. 「 恋するハート 」 。スケールの大きいアレンジは他では聴いたことがない独創的なもので、彼女の思いがこもった歌唱も素晴らしいです。本アルバムでこの曲を聴いて彼女のアルバムを買っちゃいましたから。 → こちら

もう一つのレコメンドが、1950年代に四兄弟の Ames Brothers のメンバーとして活躍し1963年頃からソロで活動していたエド・エームス。本アルバムには4曲収められています。俗っぽいアレンジには少し工夫がみられるものの心持ち鼻にかかった甘い歌声は大根歌手の趣き。正直、そんなに印象に残るカヴァーではありません。じゃ、何故レコメンドなのか? それはひとえに4曲のネタ元である 『 Sings The Songs Of Bacharach And David 』 というアルバムのせい。1971年(1970年という説も)リリースで全11曲収録。でも、CD化されてないんです。しかもそのアルバムでは、バカラック書下ろしの 「 HOW DOES A MAN MECOME A PUPPET 」 という曲まで歌ってるらしい。その曲、私は聴いたことないので是非聴きたいのです。拙ブログで “ レコメンド ” にするからCD化してくれないかな…と。ねっ、ソニーさん。


【データ】
『 MAGIC MOMENTS the classic songs of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1996年8月21日リリース
レーベル:BMG Records (UK)
番号:74321 366682

Compiled by Gary Wallington & Bill Williams
ちなみに、日本盤もリンクしておきます。日本盤はボーナス・トラック3曲入りです。

2017年8月 2日 (水)

Easy Listening BACHARACH/V.A. (1996年)

ソニー・レコードのカタログの中から選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です。

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1. PROMISES, PROMISES  ~ Percy Faith ~  F
2. SEND ME NO FLOWERS  ~ Doris Day ~  F
3. ALFIE  ~ Tony Bennett ~  M
4. WIVES AND LOVERS  ~ Andy Williams ~  M
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Patti Page ~  F
6. WALK ON BY  ~ Mel Torme ~  M
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Johnny Mathis ~  M
8. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Anita Harris ~  F
9. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Robert Goulet ~  M
10. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Georgie Fame ~  M
11. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ Salena Jones ~  F
12. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Tony Bennett ~  M
13. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
14. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Peter Nero ~
15. MY LITTLE RED BOOK  ~ Mel Torme ~  M
16. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Anita Harris ~  F
17. THE LOOK OF LOVE  ~ Johnny Mathis ~  M
18. THE STORY OF MY LIFE  ~ Marty Robbins ~  M
19. IF I COULD GO BACK  ~ Andy Williams ~  M
20. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Tony Bennett ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


ソニー・レコード(昔のColumbia)のカタログの中から選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です。

ソニー・レコードといえば、1994年リリースの日本編集コンピ集 『 レディメイド、バカラックを讃える 』 も同じコンセプトでした。『 レディメイド~ 』 の全体的な印象は “ 上品でお洒落で白っぽい ” 感じ…とその記事で書きましたが、本アルバムも全体的な印象は全く同じです。やっぱりレーベルのカラーなんだなと。二つのアルバムで重複してるのはボビー・ヴィントンのT-13. 「 ブルー・オン・ブルー 」 とメル・トーメのT-15. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 の2曲だけなんですけどね。

Photo

初っ端にパーシー・フェイスのT-1. 「 プロミセス・プロミセス 」 を持ってきたそのセンスにまず脱帽です。正確には Percy Faith His Orchestra And Chorus 名義で、オケ+女性コーラスという編成。華麗でキレがあるオケと柔らかい女性コーラスの組み合わせは  “ 上品でお洒落で白っぽい ” テイストそのもの! 気分が高揚します。

オリジナル・アーティストによる曲は3曲しかありませんが、その中でドリス・デイのT-2. 「 センド・ミー・ノー・フラワーズ 」 は超レア曲。米ユニバーサルの同名映画の主題歌だったそうで、1964年にシングルのみリリースされています。とても可愛らしいチャーミングな曲なのですが、1922年生まれのドリス・デイは当時42歳。もっと若い人が歌ってるようにしか聴こえません。流石です。

本アルバムのレコメンドは大御所男性シンガー3人。1928年生まれのバカラックとこの3人はほぼ同世代なんですねー。

〇 トニー・ベネット (1926年生)
〇 アンディ・ウィリアムス (1927年生、2012年没)
〇 メル・トーメ (1925年生、1999年没)

トニー・ベネットは3曲収録。そのいずれもが、アレンジ・演奏・歌唱の三拍子揃った素晴らしいカヴァーです。T-3. 「 アルフィー 」 は、ストリング主体のゆったりした演奏をバックに相手を諭すような丁寧な歌唱が心に響きます。T-12. 「 涙でさようなら 」 も、ゴージャスなオケに負けない堂々とした歌いっぷり。エンディングで 「 アルフィー 」 の一節を歌うのも粋ですネ。一転、T-20. 「 世界は愛を求めてる 」 では派手なビッグバンドによるスウィング調の演奏に乗っかってパワフルに歌ってます。因みに、このアレンジはのちに石川晶とカウント・バッファロー・ビッグ・バンドがパクるのですが、それも納得のカッコよさです。 → こちら

アンディ・ウィリアムスは2曲収録。T-4. 「 素晴らしき恋人たち 」 はオリジナルのジャック・ジョーンズのコピーで特に印象に残りません。目玉は映画 『 失われた地平線 』 の挿入歌のカヴァーであるT-19. 「 イフ・アイ・クッド・ゴー・バック 」 。サントラよりも分厚くメリハリあるアレンジのオケとバック・コーラスも素敵ですが、何よりアンディ・ウィリアムスの説得力ある歌唱が素晴らしいです! この曲は1972年7月にレコーディング、アルバム 『 Alone Again (Naturally) 』 に収められて1972年9月にリリースされました。一方、映画のほうは1973年1月に先行してサントラをリリース後、1973年2月に劇場公開。なんと、アンディ版の方が早く世に出ています。どうやら、映画の吹き替えシンガーとしてアンディ・ウィリアムスがレコーディングしたものの不採用になったみたいですね。映画はコロンビアの製作でしたから…。こんなこともあるんですねー。

メル・トーメは2曲収録。T-6. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はオリジナルのディオンヌ版を下敷きにしたものですが、ねっとりしたメル・トーメの歌唱は評価の分かれるところかと。T-15. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 は演奏も歌唱もちゃんとしていて、マンフレッド・マンやラヴよりも安心して聴けます(笑)。

この3人と較べると、1935年生まれのジョニー・マティスは少し軽い感じ。T-7. 「 遥かなる影 」 はカーペンターズ版がベースで可もなく不可もなく…。ただ、前回記事で紹介したカヴァー・アルバム 『 Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert 』 には未収録なので貴重な音源ではあります。T-17. 「 恋のおもかげ 」 はそのカヴァー・アルバムに収録。コメントはそちらを参照ください。

私のレコメンドをもうひとつ。英女性シンガーのアニタ・ハリスです。収録されてる2曲いずれも独創的なアレンジと微妙なヴィブラートで歌うアニタの歌唱が見事に融合して、独特の魅力を醸し出しています。T-16. 「 小さな願い 」 は彼女の素晴らしいバカラック・カヴァー集 『 This Girl's In Love With You 』 に入ってるのですが、T-8. 「 汽車と船と飛行機と 」 はそのカヴァー集にも未収録。こちらも貴重な音源かと。まさしく英国ならではのセレクションですねー。

シンプルなデザインと黒を基調とした渋い色使いのジャケットが表現しているとおり、チャラチャラしたところのない大人のバカラック物コンピ集でした。


【データ】
『 Easy Listening BACHARACH 』
V.A.

CD:1996年8月9日リリース
レーベル:COLUMBIA / Sony Music Entertainment (UK)
番号:485125 2

Compilation and notes by Gerald Mahlowe, 1996
Ⓟ1996 Sony Music Entertainment (UK) Ltd.

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