the magic of Burt Bacharach/V.A. (1996年)
英チャーリー・レコードから1996年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。
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1. 24 HOURS FROM TULSA ~ Gene Pitney ~ M
2. BABY IT'S YOU ~ The Shirelles ~ F
3. ANY DAY NOW ~ Chuck Jackson ~ M
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF ~ Jerry Butler ~ M
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD ~ B. J. Thomas ~ M
6. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF ~ Tommy Hunt ~ M
7. I CRY ALONE ~ Maxine Brown ~ F
8. I WAKE UP CRYING ~ Gene Chandler ~ M
9. YOU'RE TELLING OUR SECRETS ~ Dee Clark ~ M
10. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE ~ Gene Pitney ~ M
11. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN) ~ The Shirelles ~ F
12. WISHIN' AND HOPIN' ~ The Merseybeats ~ M
13. THE BREAKING POINT ~ Chuck Jackson ~ M
14. PLEASE STAY ~ The Drifters ~ M
15. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART ~ Timi Yuro ~ F
16. THE ANSWER TO EVERYTHING ~ Del Shannon ~ M
17. MESSAGE TO MARTHA ~ Jerry Butler ~ M
18. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF ~ Big Maybelle ~ M
19. TRAINS AND BOATS AND PLANES ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~ FM
20. THE LOOK OF LOVE ~ Buddy Greco ~ M
21. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU ~ B. J. Thomas ~ M
22. ALFIE ~ Bill Evans ~
※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記
収録時間約62分
英国の再発専門レーベルであるチャーリー・レコードから1996年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。
'60年代前半に焦点をあて、Scepter レーベル、Scepter 傘下の Wand レーベル、シカゴの Vee-Jay レーベルの音源を主体にコンパイルしたアルバムとなっています。
Scepter はディオンヌ・ワーウィックが所属していたレーベルですが、ディオンヌの曲は本コンピ集には1曲も入っていません。それでも、全22曲のうち半数を超える12曲はそれぞれのオリジナル版を収録。選者の Joop Visser としては、ディオンヌ以外にもたくさんのアーティストがバカラック作品を取り上げていることを示したかったんだと思います。
ディオンヌ以前のヒット曲として、ドリフターズの T-14. 「 プリーズ・ステイ 」 (本アルバムには再録音版を収録)、シレルズのT-2. 「 ベイビー・イッツ・ユー 」、チャック・ジャクソンのT-3. 「 エニィ・デイ・ナウ 」、ジェリー・バトラーのT-4. 「 涙でさようなら 」、ジーン・ピットニーのT-1. 「 タルサからの24時間 」 とT-10. 「 リバティ・バランスを射った男 」 あたりを収録。
また、英国でカヴァーがヒットした例としてマージービーツのT-12. 「 ウィッシン・アンド・ホーピン 」、ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスのT-19. 「 汽車と船と飛行機 」 をコンパイル。ただし、収録されているのはいずれも再録音版です。
私的なレコメンドは、12曲のオリジナル版のなかでも超レアな1曲。黒人ソウルシンガーのディー・クラークが1961年にシングルオンリー(B面)でリリースしたT-9. 「 ユア・テリング・アワ・シークレッツ 」 です。この曲は他にカヴァーを聴いたことがありません。ゆったりめのR&Bっぽい曲でバカラック臭はあまりないかな? それでも、私の知る限りこの曲を収録したコンピ集は他に1枚しかありません。貴重な音源だと思います。
ジェリー・バトラーのT-17. 「 マーサへのメッセージ 」 は、マレーネ・ディートリッヒが1962年にリリースしたドイツ語歌詞版の 「 KLEINE TREUE NACHTIGALL 」 を除けばこの曲のオリジナル。女性が歌う 「 マイケルへのメッセージ 」 を含めると多くのカヴァーがある曲ですが、意外とこのジェリー・バトラー版が入ってるコンピ集は無いんですょ。
カヴァーでは、バックの演奏はオーソドックスですが粘っこい歌唱がブルージーなビッグ・メイベルのT-18. 「 恋のとまどい 」、ライヴ録音で冒頭MCが入ってるバディ・グレコのT-20. 「 恋のおもかげ 」 なども印象に残ります。
選者の意図からすると全然違う路線に思えるのが、ビル・エヴァンスのT-22. 「 アルフィー 」 。ビル・エヴァンスの 「 アルフィー 」 といえば1970年リリース 『 MONTREUX Ⅱ 』 収録のものが有名です。一聴したところそのバージョンだと思ったのですが、本コンピ集のクレジットにはⓅ1972とあります。『 MONTREUX Ⅱ 』 と聴き比べたところ、アレンジの構成やアドリヴ等瓜二つではあるものの心持ち速めのテンポで全く別の演奏と判明。Discogsでチェックしたところ、1989年に France's Concert から出たアルバム 『 Live In Paris, 1972 Vol. 3 』 に収録されているバージョンではないかと。録音日は1972年12月17日、メンバーは 『 MONTREUX Ⅱ 』 と同じ Bill Evans (p)/Eddie Gomez (b)/Marty Morell (d) のトリオ。演奏が似ているのはそれでかぁ。その 『 Live In Paris, 1972 Vol. 3 』 はタイトルを 『 Blue In Green 』 に変更して1995年にチャーリー・レコードからリイシューされておりました。せっかく音源あるし、このコンピ集に入れちゃえ! ってことか、ナルホドねー
※
超有名曲T-5. 「 雨にぬれても 」 とカヴァー曲T-21. 「 ディス・ガイ 」 の2曲が収録されているB.J.トーマスですが、残念ながら本アルバムでは脇役的扱い。ジャケットの真ん中に載ってる主要アーティストの中にも彼の名前はありませんからね。ま、選者の意図を考えると仕方ないか…。
※ エヴァンスの 「 アルフィー 」 は、本作のバージョンを含めて九種類の演奏がレコード音源として残っています。詳しくは こちら をどうぞ。(2017/10/15 追記)
【データ】
『 the magic of Burt Bacharach 』
V.A.
CD:1996年リリース
レーベル:Charly Records (UK)
番号:CPCD 8227
Compiled by Joop Visser
This compilation
Ⓟ1996 Charly Records (UK) Limited.
Ⓒ1996 Charly Records (UK) Limited.
Country of origin UK - Made in the EU
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/21)
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
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