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2017年9月

2017年9月24日 (日)

メロウ・バカラック/V.A. (1997年)

WEA(現ワーナー・ミュージック・グループ)の音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。2部作のうちの<メロウ編>です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. THE APRIL FOOLS  ~ Aretha Franklin ~  F
2. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ The Sweet Inspirations ~  F
3. THE LOOK OF LOVE  ~ Vanilla Fudge ~  F
4. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ Dionne Warwick ~  F
5. BABY IT'S YOU  ~ Stacy Lattisaw & Johnny Gill ~  FM
6. MEXICAN DIVORCE  ~ Nicolette Larson ~  F
7. PLEASE STAY  ~ The Drifters ~  M
8. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES)  ~ Ben E. King ~  M
9. MY LITTLE RED BOOK  ~ Love ~  M
10. PLEASE STAY  ~ Elvis Costello ~  M
11. ANY DAY NOW  ~ Percy Sledge ~  M
12. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Aretha Franklin ~  F
13. THE LOOK OF LOVE  ~ Morgana King ~  F
14. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Liberace ~
15. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Linda Ronstadt ~  F
16. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~  M
17. HASBROOK HEIGHTS  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約57分


WEA(現ワーナー・ミュージック・グループ)の音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。1997年5月25日にWEA Japanより同時リリースされた2部作のうちの<メロウ編>です。

ワーナー・ブラザース、そのサブレーベルのリプリーズ、エレクトラ、アトランティック、そのサブレーベルのアトコ及びコティリオンの音源から17トラックをコンパイル。

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前回ご紹介した<スウィート編>と較べて、①1960年代~1990年代までと年代が幅広い、②シングル及びチャートインした曲が多い…といった傾向があります。<メロウ編>の方が若干一般受け狙いでしょうか。

冒頭、いきなりアレサ姐さんのT-1. 「 エイプリル・フール 」。原曲のロマンティックなイメージを突き破ったアップ・テンポでグルーヴィなアレンジとメロディを崩してダイナミックに歌うアレサはインパクト大。ゆったりしたT-12. 「 ディス・ガール 」 とは対照的です。よろしかったら 『 アトランティック・バカラック・コレクション 』 もご覧ください。

オリジナル・バージョンは、全米1位になったクリストファー・クロスのT-16. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 とドリフターズのT-7. 「 プリーズ・ステイ 」 の2曲のみ。どちらもその曲の代表的バージョンですし他のコンピ集でも沢山取り上げられてます。

ディオンヌの2曲は<スウィート編>での2曲と同じくセプターからワーナーに移籍して初めて出したアルバム 『 DIONNE 』 の収録曲。本コンピ集リリース時点(1997年)では世界初CD化でしたが、その後 『 DIONNE 』 もCDリイシューされました。ボブ・ジェームスのアレンジによるクールな雰囲気は独特のものです。

個人的なレコメンドは3曲。

T-8. 「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」 はTVミュージカル 『 オン・ザ・フリップ・サイド 』 の挿入歌。あまりカヴァーされないレアな曲ですが、本コンピ集のベン・E・キング版はR&Bの味付けがされたアレンジに太く張りのある歌声がマッチした好カヴァー。エルヴィス・コステロのT-9. 「 プリーズ・ステイ 」 は、オリジナルのドリフターズ版(♩≒112)よりかなりテンポを落とした(♩≒72~74)ブルース調のアレンジに抑揚を抑えたコステロの歌唱が見事。愛する女性に “ 行かないで、ここにいて ” “ どうしたら行かないでくれるのか ” と訊く…そんな歌詞に寄り添ってるようにと感じました。ヴァニラ・ファッジのT-3. 「 恋のおもかげ 」 もオルガンの使い方が独特(ライナーノーツの表現を借りるとサイケデリックなアレンジ)で、妖しげでハスキーな女性ヴォーカルも曲のイメージに合ってます。

それにしても、<スウィート編>と<メロウ編>のネーミングはどこから来たのか…。明確な線引きは感じられないし、メロウだろ?と言われてもピンときませんcoldsweats01。両方に登場するアーティストも多いですし、いっそ2枚組にした方がライナーの重複もなくなって合理的だと思うんですけどねー。ま、どうでもいいや(笑)。


【データ】
『 メロウ・バカラック 』 (英題:Mellow Bacharach Heaven)
V.A.

CD:1997年5月25日リリース、ライナーは佐野光彦氏(超詳しい解説です)、英語詞付き
レーベル:WEA Japan/Warner Music Japan (JP)
番号:WPCR-1202

Conceived and Compiled by Yoshi Nagato 長門芳郎 (Believe In Magic Inc.)
Thanks to Michael Rajna (Warner special products), Tom Ardolino (NRBQ) and Bill DeMain (Swan Dive)

Manufactured by WEA Japan, A Warner Music Group Company.
Distributed by Warner Music Japan Inc.
Ⓟ1997 WEA International Inc.

2017年9月20日 (水)

スウィート・バカラック/V.A. (1997年)

WEA(現ワーナー・ミュージック・グループ)の音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。2部作のうちの<スウィート編>です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~  M
2. AND THIS IS MINE  ~ Connie Stevens ~  F
3. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ The Everly Brothers ~  M
4. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Jill Jackson ~  F
5. MADE IN PARIS  ~ Trini Lopez ~  M
6. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Bobby Darin ~  M
7. THE LOOK OF LOVE  ~ Carmen Mcrae ~  F
8. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Ella Fitzgerald ~  F
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Buddy Greco ~  M
10. I JUST HAVE TO BREATHE  ~ Dionne Warwick ~  F
11. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Aretha Franklin ~  F
12. ALFIE  ~ The Sweet Inspirations ~  F
13. WALK ON BY  ~ Morgana King ~  F
14. PROMISE HER ANYTHING  ~ Marty Paich ~
15. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Tiny Tim ~  M
16. ME, JAPANESE BOY I LOVE YOU  ~ Harpers Bizarre ~  M
17. MEXICAN DIVORCE  ~ Ry Cooder ~  M
18. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Linda Ronstadt ~  F
19. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約57分


WEA(現ワーナー・ミュージック・グループ)の音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。1997年5月25日にWEA Japanより同時リリースされた2部作のうちの<スウィート編>です。

WEA(Warner Bros.、Elektra、Atlanticの頭文字)の名の通り、ワーナー・ブラザース、そのサブレーベルのリプリーズ、エレクトラ、アトランティックの1960年代後半の音源を中心に19トラックがコンパイルされています。

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アレサ・フランクリンのT-11. 「 小さな願い 」 をはじめ、4トラックは前年(1996年)リリースのコンピ集 『 アトランティック・バカラック・コレクション 』 と重複。微妙な曲数だな~^^;。

オリジナル・バージョンの曲は4トラック。ドリフターズのT-1. 「 メキシコでさようなら(恋するメキシカン) 」 はバック・コーラスに参加してたディオンヌ・ワーウィックとバカラックが初めて出会った曲として有名。そのディオンヌのT-10. 「 アイ・ジャスト・ハフ・トゥ・ブリーズ 」 はセプターからワーナーに移籍して初めて出したアルバム 『 DIONNE 』 の収録曲。個人的には好きな曲です。

オリジナル・バージョンの残り2曲は、少なくとも私は他にカヴァーを聴いたことがない超レア曲。コニー・スティーブンスのT-2. 「 アンド・ディス・イズ・マイン 」 は 『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2 』 で触れてますのでそちらを参照いただくとして、トリニ・ロペスのT-5. 「 メイド・イン・パリ 」 に注目。元気で陽気なズンチャチャ・リズムのこの曲、AメロはそうでもないもののBメロからサビにかけてのメロディ展開&コード進行だったり小節数が不規則な点などバカラック節が満載! 誰もカヴァーしないのが不思議です。パンチがある歌いっぷりのトム・ジョーンズあたりこの曲にピッタリだと思うのですが…。比較的コンピ集に取り上げられる曲ですが本コンピ集のレコメンドとしておきます。

あとの15トラックはカヴァー・バージョン。カントリー系大物アーティストの2曲、ライクーダーのT-17. 「 メキシコでさようなら(恋するメキシカン) 」 とリンダ・ロンシュタットのT-18. 「 恋するハート 」 での揺るがない存在感はさすがと思います。ソフトロック伝説のグループ、ハーパース・ビザールのT-16. 「 ミー・ジャパニーズ・ボーイ 」 も重要な1曲。以上3曲は他のバカラック物コンピ集で殆ど取り上げられてないようですので、これらもレコメンドですね。

レコメンドという訳ではないけれど印象に残ったカヴァーが2曲。
Img_0 ジル・ジャクソンのT-4. 「 恋のとまどい 」 はダスティ・スプリングフィールド版のカヴァー(キーも一緒)。ダスティの武骨な歌唱に対して当時22歳のジルはちょっと甘えたような歌い方で、映画 『 ベスト・フレンズ・ウェディング 』 のキャメロン・ディアスを連想しちゃいました。キャメロンみたいに音痴じゃないですけど(笑)。
ネットで日本盤シングルの画像をみつけましたので載せておきます。ジルは黒髪なんですね。金髪のキャメロンとはイメージ違うなー、残念^^;。それにしても、「 どうしたらいいのかしら 」 とはなかなかいい邦題だなと。男性シンガーの場合は使えないでしょうがcoldsweats01

もう1曲はタイニー・ティムのT-15. 「 世界は愛を求めてる 」。全編ヴィブラートで歌うその歌声はいささか気色悪いです。曲後半のクライマックスでは高音をヴィブラートでファルセット。どうやらそれが彼の特徴だったようでインパクト大ではあります。決してオススメはしませんが^^;。


【データ】
『 スウィート・バカラック 』 (英題:Sweet Bacharach Heaven)
V.A.

CD:1997年5月25日リリース、ライナーは長門芳郎氏(超詳しい解説です)、英語詞付き
レーベル:WEA Japan/Warner Music Japan (JP)
番号:WPCR-1201

Conceived and Compiled by Yoshi Nagato 長門芳郎 (Believe In Magic Inc.)
Thanks to Michael Rajna (Warner special products), Tom Ardolino (NRBQ) and Bill DeMain (Swan Dive)

Manufactured by WEA Japan, A Warner Music Group Company.
Distributed by Warner Music Japan Inc.
Ⓟ1997 WEA International Inc.

2017年9月17日 (日)

ウィップ! ヒップ・バカラック ~バート・バカラック・カヴァー・コレクション<ヒップ編>/V.A. (1997年)

MCAレコードのカタログから選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。2部作のうちの<ヒップ編>です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. WIVES AND LOVERS  ~ Christopher Scott ~
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Ahmad Jamal ~
3. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Ray Bryant ~
4. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ The Dells ~  M
5. BABY IT'S YOU  ~ Smith ~  F
6. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Bossa Rio ~  FM
7. MESSAGE TO MICHAEL  ~ Ramsey Lewis ~
8. NIKKI  ~ Vincent Bell ~
9. THE LOOK OF LOVE  ~ Bill Plummer ~
10. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Woody Herman ~
11. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Ramsey Lewis ~
12. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ The Unifics ~  M
13. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ The Dells ~  M
14. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Shirley Scott ~
15. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Gabor Szabo ~
16. ALFIE  ~ The Soulful Strings ~
17. TRIBUTE TO BURT BACHARACH AND HAL DAVID  ~ The New Direction ~  FM
  (1) I SAY A LITTLE PRAYER
  (2) WALK ON BY
  (3) (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
  (4) YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
  (5) WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
  (6) THE WINDOWS OF THE WORLD
  (7) TRAINS AND BOATS AND PLANES
  (8) DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
  (9) ALFIE


※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約65分


MCAレコードのカタログから選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。1997年5月21日にMCAビクターより同時リリースされた2部作のうちの<ヒップ編>です。

─ 同時発売の 『 バカラック・カヴァー・コレクション<ポップ編> 』 (長門芳郎氏監修)で歴史的、資料的に重要な作品が紹介されているので、こちらはワクに捕われず好き勝手に選曲させてもらえることが出来、CREPAXのジャケットも本人の御好意によりすんなりOKが出て幸いでした。 ─ (ライナーノーツより ~ 監修&選曲:坂口修氏のコメント)

ABC、ABC/ダンヒル、ブルー・サム、カデット、デッカ、インパルス、キャップ、ネプチューンの1960年代後半の音源を中心に17トラックがコンパイルされているのですが、①オリジナル物が一切ない、②殆どがアルバムのみの曲、③インスト物しかもソウル/ファンキーなジャズ系が多い… ってなセレクション。確かに好き勝手に選んだ感がありありです。

CREPAXとはイタリア人漫画家グイド・クレパックス氏(Guido Crepax: 1933年-2003年)のこと。ネットで彼の作品をチラ見しましたが、独特のタッチで大人のエロさがムンムン。“ WHIP ” とは、辞書によれば (…を)むち打つ・(子供などを)折檻(せっかん)する という意味。 flair だからジャケットがむち打つボンデージのお姉サマなんだっ! CD購入して20年、初めて知りましたcoldsweats01

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他のコンピ集で見かけないアーティストが多いわりにライナーノーツに個々のアーティストの説明がありません。ですから、今回はライナーノーツ風に書くことにしました。ついでに収録元アルバムのジャケット(シングルがあればそれも)を載せちゃいましょう。

T-1. 「 素晴らしき恋人たち 」/クリストファー・スコット
謎の人物、クリストファー・スコットによるカヴァーで、1969年リリースのバカラック・カヴァー集 『 Switched-On Bacharach 』 に収録。モーグ・シンセサイザーのピコピコ音に脱力します。
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T-2. 「 恋のおもかげ 」/アーマッド・ジャマル
アーマッド・ジャマル(1930年-)は米国の男性ジャズ・ピアニスト。ピアノ・トリオ編成ですが、ジャズ・ファンクのリズムでテンポも速く(♩≒152)とってもハードな演奏です。1曲目で脱力させておいて2曲目で鞭打つ本コンピ集の作戦だったりしてhappy02。1968年リリースの 『 Tranquility 』 に入ってます。
ここからはオマケ。このアルバムではもう1曲バカラックの 「 小さな願い 」 (2:27) を取り上げていて、私はMP3でその音源を所有しています。「 恋のおもかげ 」 と違いこちらは薄口のスウィング。でもサビの部分はちょっとハード且つ少しファンキーでカッコイイ。個人的には好きなバージョンです。
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T-3. 「 小さな願い 」/レイ・ブライアント
レイ・ブライアント(1931年-2011年)も米国の男性ジャズ・ピアニスト。ピアノ・トリオ編成で、スタイルとしてはソウル・ジャズ系。ノリの良い演奏です。それでいてこの曲の特徴である変拍子はキチッと押さえていて流石です。1968年リリースの 『 Up Above The Rock 』 に収録。
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T-4. 「 恋のとまどい 」/ザ・デルズ
ザ・デルズはシカゴの男性ソウル・グループ。1972年リリースのディオンヌ・ワーウィック・ヒット集 『 The Dells sing Dionne Warwicke's greatest hits 』 に収録。7分近い長い曲ですが、とってもファンキーな仕上がりです。プロデューサー兼アレンジャーの Charles Stepney(チャールズ・ステップニー)がホントいい仕事してます。
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T-5. 「 ベイビー・イッツ・ユー 」/スミス
スミスは米国の5人組ロック・バンド。リード・ヴォーカルのみ女性です。結成は1969年で、2年後の1971年には早くも解散。でも、このカヴァーはシングル・リリースされて全米5位を記録します。実は 『 バカラック・カヴァー・コレクション<ポップ編> 』 にも入ってました。重複させるくらいなら他の曲を入れて欲しいっす。1969年リリースの 『 A Group Called Smith 』 に収録。
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T-6. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート(私を悲しませないで) 」/ボサ・リオ
ボサ・リオは、セルジオ・メンデスがプロデュースしたブラジル'66の弟分的バンド。曲の印象としてはロジャニコ版をもう少し明るく、もう少しアップテンポに、もう少しボサノヴァのフレーバーをまぶした感じでしょうか。セルメンと同じA&Mに所属していましたが、1970年にブルー・サムに移籍。同年リリースした 『 Alegria! 』 に収録。
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T-7. 「 マイケルへのメッセージ 」/ラムゼイ・ルイス
ラムゼイ・ルイス(1935年-)は米国の男性ジャズ・ピアニスト。この曲はピアノ・トリオにホーンやフルートが加わった編成で、ソウル・ジャズ系のサウンド。1966年リリースの 『 Wade In The Water 』 に収録されています。ちなみにドラムスはのちにEW&Fを結成するモーリス・ホワイト。この頃~1970年までモールリス・ホワイトはラムゼイ・ルイス・トリオのドラマーをやっていたんですねー。そんな縁もあってか1970年代以降のラムゼイ・ルイスはフュージョン、ソウル/R&B、イージー・リスニングなどジャズに留まらない幅広いジャンルで活躍しています。
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T-8. 「 ニッキ 」/ヴィンセント・ベル
ヴィンセント・ベル(1935年-、別名Vinnie Bell)は米国のセッション・ギタリスト。Wikiによれば、ポップ音楽における電子的エフェクトの先駆者だそう。「 ニッキ 」 はバカラック自身がオリジナル・アーティストで1966年にシングルをリリース。のちにバカラックは1971年のアルバム 『 BURT BACHARACH 』 でリメイクしていますが、ヴィンセント・ベルはその前年(1970年)にカヴァー。このヴィンセント・ベル版はABCテレビの映画番組のテーマソングに選ばれたそうで、シングルもリリースされました(チャートは圏外)。構成やアレンジは基本的にバカラック版のコピー。いろんな楽器がメロディをつないでいくのですが、キーボードやギターがメロディを弾く際に音が震えるような効果を付加しています。1970年リリースのアルバム 『 Airport Love Theme 』 に収録。
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T-9. 「 恋のおもかげ 」/ビル・パーマー
ビル・パーマー(1938年-)は米国のベーシスト&シタール奏者。いきなりシタールびんびんで始まるイントロにまず面喰います。ハープシコードやタブラを始めとした多彩な打楽器などが彩る演奏はサイケデリックな趣き。1968年リリースの 『 Bill Plummer And The Cosmic Brotherhood 』 に収録。ジャケット裏面では彼がシタールを弾いてます。
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T-10. 「 小さな願い 」/ウッディー・ハーマン
ウッディー・ハーマン(1913年-1983年)は米国のジャズ・クラリネット&サックス奏者。と同時にビッグ・バンドのバンド・リーダーでもありました。ラテンのリズムでイントロからノリの良い金管がバリバリ吹きまくります。中間部のサックスのアドリヴはウッディー・ハーマンでしょうか。踊りたくなる 「 小さな願い 」 です。1969年リリースの 『 Light My Fire 』 に収録。なお、このアルバムは1969年にグラミー賞の Best Jazz Performance - Large Group (Instrumental) にノミネートされました。(受賞は逃す)
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T-11. 「 サン・ホセへの道 」/ラムゼイ・ルイス
ラムゼイ・ルイスが再び登場。ピアノ・トリオにストリングスや女性コーラスまで加わった陽気な演奏。2コーラス目で聴けるピアノのアドリヴはファンキー色の濃いものです。1968年リリースの 『 Maiden Voyage 』 に収録。尚、このアルバムもドラムスはモーリス・ホワイトが叩いています。
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T-12. 「 ディス・ガイ 」/ザ・ユニフィックス
ザ・ユニフィックスは米国ワシントンD.C.で結成された男性4人組ソウル・グループ。ビッグ・バンドにストリングスやホルンまで加わった演奏はとてもゴージャス。コーラス・ワークはちょっと不安定なところがありますが、若々しい感じ。彼ら唯一のアルバム、1968年リリースの 『 Sittin' In At The Court Of Love 』 に収録。
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T-13. 「 汽車と船と飛行機と 」/ザ・デルズ
ザ・デルズも再び登場。T-4. 「 恋のとまどい 」 ほどファンキーではありませんが、程よくソウルっぽいアレンジ。T-4. と同じく1972年リリースの 『 The Dells sing Dionne Warwicke's greatest hits 』 に収録。

T-14. 「 世界は愛を求めてる 」/シャーリー・スコット
シャーリー・スコット(1934年-2002年)は米国の女性ジャズ・オルガニスト。オルガン(たぶんハモンドでしょう)、ベース、ドラムスによるトリオ。ベースはあのロン・カーターです。彼女のオルガン、特にアドリヴはソウルっぽさムンムンでいい感じ。1966年リリースの 『 On A Clear Day 』 に収録。
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T-15. 「 遥かなる影 」/ガボール・ザボ
ガボール・ザボ(1936年-1982年)はハンガリーの男性ジャズ・ギタリスト。ブダペスト生まれで、20歳のときにハンガリー動乱が起きて米国に渡ったそう。彼のギター、ベース、ドラムスにコンガ、ヴィブラフォン、キーボード、ストリングスが加わった編成で、全編ギターがリードを取っています。イージーリスニング然とした仕立てで、ソウルやファンキー色の強い本コンピ集ではあまり目立ちません^^;。1970年リリースの 『 Magical Connection 』 に収録。シングルもリリースされたみたいです。
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T-16. 「 アルフィー 」/ザ・ソウルフル・ストリングス
ザ・ソウルフル・ストリングスはシカゴ・ソウルのアレンジャー、Richard Evans(リチャード・エヴァンス)によるプロジェクト。カデット・レコードのミュージシャンを集めて1966年~1970年の間に計7枚のアルバムをリリースしています。ストリングス&ヴィブラフォン、サックス、ギター等による演奏は、基本イージーリスニング。本コンピ集の中ではちょっと退屈で眠くなりますが、クレジットに Organ, Vibraphone - Charles Stepney と書いてあって目が覚めました(笑)。1967年リリースの 『 Groovin' With The Soulful Strings 』 に収録。
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T-17. 「 トリビュート・トゥ・バート・バカラック・アンド・ハル・デイヴィッド 」/ザ・ニュー・ダイレクション
ザ・ニュー・ダイレクションについては詳しいこと全く判りません。1970年リリースの 『 The New Direction 』 に収録されているのですが、ジャケットを見る限り4人組(一人は女性)のグループなんでしょうねー。約8分間、9曲のメドレー。楽器はピアノ、ベース、ドラムスだけ。基本は女性が歌い、所々で男性が加わりデュエットします。本コンピ集の坂口修さんはこの曲をオマケと書いてらっしゃいますが、なかなかどうして聴き応えがあります。 (3). 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 での輪唱?や、女性の熱唱とクラシカルなピアノが融合したこのメドレーで一番の大作 (9). 「 アルフィー 」 は特に好き勝手やってる感がスゴいです。
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拙い解説にお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m。


【データ】
『 ウィップ! ヒップ・バカラック ~バート・バカラック・カヴァー・コレクション<ヒップ編> 』
V.A.

CD:1997年5月21日リリース、ライナーは坂口修氏
レーベル:MCAビクター (JP)
番号:MVCE-22004

Ⓒ1997 & Ⓟ1997,1971,1970,1969,1968,1967,1966 MCA Records, Inc.
This Compilation Ⓒ1997 MCA Victor, Inc.

Supervised and compiled by SAKAGUCHI, osamu 坂口修 (ASH&D)
Thanks: HOUGADOH, HIRI TANAKA, HITOSHI OKAMOTO and Mr. BURT BACHARACH
Manufactured and Distributed by MCA Victor, Inc., Japan

2017年9月10日 (日)

バート・バカラック・ソングブック ~バート・バカラック・カヴァー・コレクション<ポップ編>/V.A. (1997年)

MCAレコードのカタログから選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。2部作のうちの<ポップ編>です。

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1. WIVES AND LOVERS  ~ Jack Jones ~  M
2. SATURDAY SUNSHINE  ~ Burt Bacharach ~  FM
3. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Brenda Lee ~  F
4. FORGIVE ME  ~ Babs Tino ~  F
5. I CRY MORE  ~ Alan Dale ~  M
6. WITH OPEN ARMS  ~ Jane Morgan ~  F
7. THE LOOK OF LOVE  ~ Billy Vaughn ~
8. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Ruby & The Romantics ~  F
9. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ Brenda Lee ~  F
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Tommy Roe ~  M
11. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  ~ Babs Tino ~  F
12. WHO'S BEEN SLEEPING IN MY BED  ~ Linda Scott ~  F
13. LOVING IS A WAY OF LIVING  ~ Steve Lawrence ~  M
14. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Xavier Cugat & His Orchestra ~
15. BABY IT'S YOU  ~ Smith ~  F
16. TO WAIT FOR LOVE  ~ Ray Peterson ~  M
17. I CRY ALONE  ~ Ruby & The Romantics ~  F
18. CALL OFF THE WEDDING  ~ Babs Tino ~  F
19. WALK ON BY  ~ Burt Bacharach ~
20. THE BELL THAT COULDN'T JINGLE  ~ Bobby Helms ~  M
21. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Roger Williams ~
22. ALFIE  ~ Jack Jones ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約58分


MCAレコードのカタログから選曲された日本編集のバカラック物コンピ集。1997年5月21日にMCAビクターより同時リリースされた2部作のうちの<ポップ編>です。

1997年当時にMCAレコードが擁していたABC、ABC/ダンヒル、ABCパラマウント、コングレス、コーラル、デッカ、ドット、キャップ、ユニの音源から22曲を収録。キャップは、バカラックが初めてシングルT-2. 「 サタデイ・サンシャイン 」 を出し、更には初めてアルバムをリリースしたレーベル。実はそのファースト・アルバムや TVミュージカルのオリジナル・キャスト・アルバム 『 ON THE FLIP SIDE 』 も同じ日にCDリイシューされました。

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こうして曲目リスト(クリックすると大きくなります)を眺めてみて意外に思ったのが、オリジナル・アーティストとなる曲が7曲もあったこと(前述のT-2. 「 サタデイ・サンシャイン 」 を除いて)。年代でいうと1956年~1963年。職業作曲家としていろんな仕事をしていた頃ですね。ジャック・ジョーンズのT-1. 「 素晴らしき恋人たち 」 以外はあまり知られていないレアな曲達です。

バブス・ティーノのT-4. 「 フォーギヴ・ミー 」 のカヴァーは一例しか知りませんし、アラン・デイルのT-5. 「 アイ・クライ・モア 」 も同様です。ジェーン・モーガンのT-6. 「 ウィズ・オープン・アームズ 」 、リンダ・スコットのT-12. 「 ベッドで泣いて 」 、スティーヴ・ローレンスのT-13. 「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」 、バブス・ティーノのT-18. 「 コール・オフ・ザ・ウェディング 」 の4曲はカヴァーを聴いたことがありません(私は…です)。ちなみに、「 ウィズ・オープン・アームズ 」 はバカラック&デイヴィッドにとって初の女性シンガー全米Top 40ヒットなんですって。

T-12. 「 ベッドで泣いて 」 は一聴すると単なる可愛らしい小品といった感じですが、さりげない転調と8小節単位に収まらないメロディの構成が特徴的で個人的に好きな曲。誰かカヴァーしてくれませんかねぇ。

T-13. 「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」 とT-18. 「 コール・オフ・ザ・ウェディング 」 については 『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2 』 の記事で少しコメントしてます。よろしかったら参照ください。

カヴァー曲の中でレコメンドが2曲。ロック・バンド、スミス('80年代の英国バンドではありません、念のため)によるR&Bテイストのロック・バージョンT-15. 「 ベイビー・イッツ・ユー 」 はオリジナリティがあるし何よりカッコイイです。

レコメンドのもう1曲は、数少ないバカラックのクリスマス・ソングのひとつT-20. 「 ベル・クドゥント・ジングル 」 。オリジナル・シンガーはPaul Evansという方だそうですが私は音源を所有していません。ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスのカヴァーヨンジンのカヴァーはどちらも素敵ですが、この曲のカヴァーは他にあまりCD化されてないようで…。歌ってるボビー・ヘルムスはカントリー系シンガー。メロディを少し変えて歌ったり気に入らないところもあるのですが、まぁ細かいことには目をつぶってとにかくこうしてCD化してくれて感謝です。

アルバム全体としては軽快でポップな感じ。肩肘張らず聴けるコンピ集です。


【データ】
『 バート・バカラック・ソングブック ~バート・バカラック・カヴァー・コレクション<ポップ編> 』
V.A.

CD:1997年5月21日リリース、ライナーは長門芳郎氏、英語詞付き
レーベル:MCAビクター (JP)
番号:MVCE-22003

Ⓒ1997 & Ⓟ1997,1970,1969,1968,1966,1965,1964,1963,1962,1959,1957,1956 MCA Records, Inc.
This Compilation Ⓒ1997 MCA Victor, Inc.

Conceived and compiled by Yoshi Nagato 長門芳郎 (BELIEVE IN MAGIC INC.)
LINER NOTES:Tom Ardolino (NRBQ) and Yoshi Nagato
Thanks to Jun Iwasaki 岩崎淳 (FUJIPACIFIC MUSIC INC.), Osamu Sakaguchi 坂口修 (ASH&D), Tom Ardolino (NRBQ), Terry Adams (NRBQ) and Bill DeMain (SWAN DIVE)

Manufactured and Distributed by MCA Victor, Inc., Japan

2017年9月 6日 (水)

ANOTHER TIME/Bill Evans (2017年)

2017年にリリースされた、ビル・エヴァンス'68年モントルー・トリオの未発表ライヴ音源です。バカラック作品 「 アルフィー 」 を収録!

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全9トラック中、バカラック作品は1トラック

4. ALFIE  (5:29)


Img410obi_3Img413ff_4 2017年にリリースされた、ビル・エヴァンス'68年モントルー・トリオの未発表ライヴ音源です。

トリオのメンバーは、ビル・エヴァンス(ピアノ)、エディ・ゴメス(ベース)、ジャック・ディジョネット(ドラムス)。

このトリオの記録は、1968年6月15日に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴ録音盤 『 BILL EVANS At The Montreux Jazz Festival (モントルー・ジャズ・フェスティバルのビル・エヴァンス) 』 のみとされてきました。なので、このメンバーのことを前述のとおり “ モントルー・トリオ ” と呼ぶんだとか。ちなみに、演奏している写真はその時のものです。

ところが最近、モントルー・トリオの未発表音源が立て続けに発掘されまして。モントルーのライヴ録音からわずか5日後(1968年6月20日)にドイツのスタジオで録音された音源が2016年にリリース。その2日後(1968年6月22日)にオランダで収録されたライヴ音源が今年(2017年)リリースされた本アルバムでございます。

先日紹介したコンピ集 『 the magic of Burt Bacharach 』 にビル・エヴァンスの 「 アルフィー 」 (1972年録音) が入ってました。ビル・エヴァンスの 「 アルフィー 」 といえば 『 MONTREUX Ⅱ 』 (1970年録音) が有名ですが、どうも違うバージョンっぽいなぁとあちこち調べてる最中に本アルバムの存在を知りまして。おやっ、「 アルフィー 」 入ってるじゃん! ちょうどCD発売されるってんでAmazonで購入した次第です。

『 the magic of Burt Bacharach 』 と 『 MONTREUX Ⅱ 』 のトリオ・メンバーとはドラムスが違うので、どんな演奏なのかワクワクしながらT-4. 「 アルフィー 」 を再生。あれれ、構成が全く一緒だ! 前半バラード、中盤アドリブでちょっと派手に、後半またバラード、それにエンディングまで!

でも、じっくり聴くと本アルバムの 「 アルフィー 」 は 『 MONTREUX Ⅱ 』 よりも中盤の派手さが控えめです。というか、ジャック・ディジョネットのドラムスがエヴァンスのピアノに寄り添ってる感じ。エディ・ゴメスのベースにも似た印象を受けました。三種類あるエヴァンスの 「 アルフィー 」 の中では本アルバムが一番好きですね。

全体的にとても50年近く前とは思えないくらいクリアな録音で、選曲や演奏についてもネットでの評判は良いようです。「 アルフィー 」 目的でエヴァンスのアルバムを選ぶなら、本アルバムをお勧めします。


【データ】
『 ANOTHER TIME THE HILVERSUM CONCERT 』 (邦題:アナザー・タイム ザ・ヒルフェルスム・コンサート
Bill Evans with Eddie Gomez and Jack DeJohnette

LP/CD:2017年5月5日/8月25日リリース (所有CDは、2017年8月25日リリースの輸入盤日本語ブックレット付き仕様)
レーベル:Resonance Records(US) (所有CDは、King International Inc.)
番号:HCD-2031 (所有CDは、KKJ 1023)

Original recordings produced by Joop de Roo for NRU
  Bill Evans - piano
  Eddie Gomez - bass
  Jack DeJohnette - drums
Recorded at Netherlands Radio Union (NRU) VARA Studio 8 in Hilversum, Netherlands on June 22, 1968

Produced for release by Zev Feldman
Executive Producer: George Klabin

Japanese Booklet
Original Japanese Liner Notes: Kiyoshi Koyama 児山紀芳
Translation: Tamae Terai 寺井珠重 (Jazz Club OverSeas)
翻訳の寺井さん、クレジットにはローマ字しか載ってなかったのでネットで調べました。“ 珠重 ” さんの珠は真珠のこと=転じて美しいものの譬え。なので、美しいものが重なる意味になりますでしょうか。素敵なお名前ですねー。日本向けなら人名くらいはちゃんと日本語表記して欲しいです。

↓Amazon は普通の輸入盤をリンクしておきます。試聴できるので。

2017年9月 3日 (日)

アルフィー / バート・バカラック・ソングブック/V.A. (1997年)

1997年にテイチクからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. ALFIE  ~ Dionne Warwick ~  F
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
3. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles ~  F
4. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Twice As Much ~  M
5. WIVES AND LOVERS  ~ Dionne Warwick ~  F
6. ANY DAY NOW  ~ The Drifters ~  M
7. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ B. J. Thomas ~  M
8. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Helen Shapiro ~  F
9. THE LOOK OF LOVE  ~ Dionne Warwick ~  F
10. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Three Degrees ~  F
11. THE BREAKING POINT  ~ Chuck Jackson ~  M
12. EVERYBODY'S OUT OF TOWN  ~ B. J. Thomas ~  M
13. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Dionne Warwick ~  F
14. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  ~ Helen Shapiro ~  F
15. PLEASE STAY  ~ The Drifters ~  M
16. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Dionne Warwick ~  F
17. WALK ON BY  ~ Janet Lee Davis ~  F
18. LONG AGO TOMORROW  ~ B. J. Thomas ~  M
19. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Helen Shapiro ~  F
20. THE APRIL FOOLS  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約62分


1997年にテイチクからリリースされた日本編集のバカラック物コンピ集です。テイチクの洋楽部門レーベル OVERSEAS RECORDS のマークがCDケース裏の左下に見えます。セプターは日本ではテイチクが扱っていたんですね。そのセプターを中心としたコンピレーションとなっています。

前々回ご紹介したコンピ集 『 ~Alfie~ バート・バカラック・ラヴ・ソングブック 』 の6日後にリリース。タイトルが似てるし、キレイなお姉サマのジャケ写もモロかぶってます。しかもライナー執筆者まで同じ! 前々回、タイトルに “ Alfie ” を入れたのはTVドラマ 『 協奏曲 』 の影響だろうと書きましたが、本アルバムのライナーに以下のような記述が…。

─  今、大手のCDショップへ行くとバート・バカラックのコーナーが軒並み作られている。各社競って再発をしているからだ。その原因のひとつはドラマ 『 協奏曲 』 でバカラック・ナンバーがふんだんに使われ、テーマ・ソングになったヴァネッサ・ウィリアムスの 「 Alfie 」 が日本で大ヒットしたことにある。 ─


やっぱりヴァネッサの 「 Alfie 」 に便乗して売ろうという魂胆だったんだcoldsweats01

Photo

セプターでバカラックといえばディオンヌ・ワーウィックにB.J. トーマス。全20曲のうち半数がこの二人の曲です。

ディオンンヌは6曲入ってますが、T-20. 「 エイプリル・フール 」 以外の5曲はカヴァー。う~ん、ちょっと芯を外してる感じ。「 ウォーク・オン・バイ 」、「 小さな願い 」、「 サン・ホセへの道 」、「 恋よ、さようなら 」 などディオンヌがオリジナルの王道ヒット曲を入れなかったのは何故なんでしょう? ま、取り上げたディオンヌの曲はいずれも定番曲だし流石のクォリティでその点不満はないのですが。

B.J. トーマスは4曲。T-1. 「 雨にぬれても 」 はモチロン入ってますし、T-12. 「 アウト・オブ・タウン 」 、T-18. 「 ロング・アゴー・トゥモロー 」 の2曲が入ってるのが嬉しいですね。この2曲はいずれもバカラックの書下ろし曲。海外のバカラック物コンピ集には時々入ってますが、日本編集盤に入ってるのは珍しいと思います。この2曲は私的レコメンドですっ!

一方、レアなものもありまして。

ヘレン・シャピロは英国の女性シンガー。ライナーによれば3曲とも1991年録音版らしいのですが、バカラック書下ろしのT-14. 「 浮気はダメよ(キープ・アウェイ・フロム・アザー・ガールズ) 」 は明らかに1962年版。ライナーの誤記ですねー。T-8. 「 小さな願い 」 とT-19. 「 恋のとまどい(心乱れて) 」 は確かに'80年代後半っぽいアレンジ。レアなカヴァーだとは思いますが、ちょっと安易でチープな印象。Discogsで調べたら1990年リリースのベスト盤に収録されていましたのでリストには1990年リリースと記入しました。

ちなみに、スリー・ディグリーズのT-10. 「 涙でさようなら 」 も同時期の1989年版で他のコンピ盤には入ってないレアなカヴァーです。ヘレン・シャピロよりはアレンジに工夫がみられますし、気持ちの入った歌唱もなかなか聴き応えあります。

ドリフターズの2曲はライナーによると'70年代の録音。こちらもレアだとは思うのですが、T-6. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 とT-15. 「 プリーズ・ステイ 」 どちらも陳腐なアレンジにチープな演奏にガッカリ (陳腐とチープって発音も意味も近いものがありますね)。リード・ヴォーカルは誰なのかわかりませんが歌もヒドいです。アトランティック時代の 「 プリーズ・ステイ 」 とは月とスッポン。こんなの入れるくらいならディオンヌをもっと入れて欲しかった。

もうひとつ私的なレコメンドは、トワイス・アズ・マッチのT-4. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 。'60年代後半の数年間だけ活動した男性2人組らしいですが、なかなかユニークなカヴァーです。チェンバロのバロック風味、アコーディオンのケルト風味、それに英国ポップスの雰囲気がうまくバランスしています。


【データ】
『 アルフィー / バート・バカラック・ソングブック 』
(英題:ALFIE:BURT BACHARACH SONGBOOK)
V.A.

CD:1997年1月22日リリース  ライナーノーツは佐藤邦彦氏、歌詞付き
レーベル:OVERSEAS RECORDS (JP) / テイチク・レコード (JP)
番号:TECW-20418

Ⓟ1997
Manufactured & Distributed by TEICHIKU RECORDS CO.,LTD. Japan

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