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2018年1月

2018年1月28日 (日)

THE BEAT MY HEART SKIPPED/The Blue Devils (2011年)

米国のドラムコー、ブルーデビルスの2011年のプログラムを収めたアルバム。この年はオール・バカラック・プログラムでした。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. HOUSE IS NOT A HOME (1:01)
2. SUMMER OF '77 (2:40)
3. I SAY A LITTLE PRAYER (3:20)
4. WOMEN (1:46)
5. WIVES AND LOVERS (1:27)
6. HOUSE IS NOT A HOME (Reprise) (1:30)
7. SALVATION IS CREATED (0:54)
8. Bb TUNING MAJOR (0:55)
9. Bb TUNING MINOR (0:58)
10. MALFRED - PERCUSSION (1:27)
11. PARADISE 2011 - PERCUSSION (1:43)


収録時間約18分 (T-1~6. Total 11:44)


米国のドラムコー、ブルーデビルスの2011年のプログラムを収めたアルバムです。

ドラムコー (Drum corps) とは、打楽器、金管楽器、カラーガードによって編成されたマーチングアンサンブルのこと。正式にはドラム&ビューグル・コー (Drum and bugle corps) といいます。ただし、吹奏楽編成のマーチングバンドとは起源や発展の歴史が全く異なるそうで、別のカテゴリーです。

ブルーデビルス (The Blue Devils、以降BD) は、米国カリフォルニア州コンコードを拠点とするドラムコー。Drum Corps International (ドラムコー連盟のひとつ、以降DCI) 大会のワールドクラスで過去最多となる18回※の優勝を誇ります。 (※2017年大会まで)

DCI大会は毎年8月中旬に行われます。ワールドクラスの場合は6月1日時点で21才以下という年齢制限があり、最大150名で最大12分間のプログラムを披露してスコアを競います。100点満点のスコア配分は、General Effect 40点、Visual 30点、Music 30点。ビジュアルと音楽が半々ということから、ドラムコーは総合舞台芸術なんだとわかります。

アルバム・タイトルの 『 THE BEAT MY HEART SKIPPED 』 はプログラム名。T-1~6.まで6トラックに分割して収録されています。ただし、大会のライヴ音源ではなくて大会の数日前にスタジオ録音したものです。動き回るはずの金管楽器やドラムの音(定位)が固定されたままですからねー、納得。

BD公式サイトによればプログラムのレパートリーは以下のとおり。そう、オール・バカラック・プログラムなんです。
・A House Is Not a Home
・Summer of '77
・Walk On By
・One Less Bell To Answer
・Woman
・I Say A Little Prayer
・Wives And Lovers
・God Give Me Strength

実は、私が最初にBDを知ったのはまったりさんのブログでして。 → こちら
ここまでの内容、まったりさんのブログとかなりダブっていますがご容赦くださいませm(__)m。記事を読むとまったりさんの興奮が伝わってきますね~。動画の一部は現在再生できなくなってますが…。

先ほどのBD公式サイトでは本アルバムと同じ6トラックを聴くことが出来ます。加えて、分割されてないフルバージョンも! (だったらCDにも収録しろよ~T_T) → こちら 

2011年BDのメンバー構成は以下のとおり。
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年齢17才~21才の男女たち150人の大迫力サウンドに圧倒されます。ただのメドレーじゃなくて、元曲のメロディラインやモチーフを取り出して組曲風に再構築した形のアレンジもスゴイなぁと思います。日本だと細かいミスを出さないようにきっちり演奏しよう…となりがちですが、細かいところをあまり気にしないダイナミックな演奏は聴いてて楽しいですねー。

T-2. 「 SUMMER OF '77(サマー・オブ・'77) 」 とT-4. 「 WOMAN(ウーマン) 」 はバカラック1979年のアルバム 『 WOMAN 』 の収録曲。2曲ともカヴァーされた初めてのケースだと思うのですが、そんな超レアな曲をチョイスしたトコロにも感心しちゃいます。なんてチャレンジングな!

T-3. は 「 小さな願い 」 というタイトルになっていますが、3分20秒間 の尺のうち最初の約40秒間は 「 WALK ON BY(ウォーク・オン・バイ) 」 が、続く約1分間は 「 ONE LESS BELL TO ANSWER(悲しみは鐘の音とともに) 」 のモチーフやメロディが組み込まれています。一方、公式サイトに挙げられていたレパートリーの中で何度聴いてもどこに使われているのか判らないのが 「 GOD GIVE ME STRENGTH 」 。どなたか教えてくださいませm(__)m

T-7~11.は練習用の曲でバカラック作品ではありません。

2011年8月13日に行われたDCI大会決勝、BDはスコア 97.8 で惜しくも2位でした…。そのパフォーマンスがYouTubeにアップされています。ビジュアルと音楽どちらも大事なドラムコーは動画じゃないと楽しさ半減ですので是非ご覧くださいませ。 → こちら(当初リンクした動画は削除されてて…。公式が2018年にアップしてたのでそちらにリンク先を変えました:2020/1/13)

なお、購入したCDはオンデマンドCDでメディアもCD-R。ライナーノーツやクレジットも一切無くショボいです。どうしても音源欲しい方はMP3で、そうでない方はBD公式サイトやYouTubeをお聴きになればよろしいかと。


【データ】
『 THE BEAT MY HEART SKIPPED 』
The Blue Devils

MP3/CD:2011年8月13日リリース
レーベル:Blue Devils Mediabox
番号:なし ※ On Demand CD (メディアはCD-R)

Recording date: August 9, 2011

2018年1月21日 (日)

The Love Songs Of Burt Bacharach/V.A. (1999年)

英国のポリグラム系再発レーベルから1999年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. WALK ON BY  ~ Gabrielle ~  F
2. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Aretha Franklin ~  F
3. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Walker Brothers ~  M
5. THE LOOK OF LOVE  ~ Gladys Knight & The Pips ~  F
6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Deacon Blue ~  FM
7. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Dusty Springfield ~  F
8. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
9. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
11. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Burt Bacharach ~
12. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
13. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
14. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
15. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ The 5th Dimension ~  F
16. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
17. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~  M
18. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~  M
19. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Luther Vandross ~  M
20. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Burt Bacharach ~
21. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
22. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Elvis Costello ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約72分


英国のポリグラム系再発レーベル、PolyGram TVから1999年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

ポリグラム系のレーベルですが、他のメジャー・レーベル系からも幅広くチョイスしています。
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全22曲中、UKチャート入り14曲/USチャート入り14曲という具合にヒットしたバージョンが多くを占めています。コンセプトが似ている英国編集コノイシュア盤(全24曲中UK14/US12)といい勝負。コノイシュア盤と重複してる8曲はバカラック物コンピ集の定番ですね(リスト枠外左に > マーク付けたヤツ)。

まず気になったのはUKだけでヒットした3曲。T-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 を歌ってるガブリエルは1970年ロンドン生まれの女性ポップシンガー。1997年にUK7位になってるのですが、怪しげな雰囲気で始まるイントロと今風のリズムを除いてディオンヌ版とそれほど変わらずちょっと期待外れかな。グラディス・ナイト&ザ・ピップスのT-5. 「 恋のおもかげ 」 は1968年のアルバム収録曲。米国ではシングルになってないのですが何故か英国で1973年にシングル化されてUK21位! 渋いソウル・ナンバーに仕上がっていてグラディスの歌唱も大人の魅力プンプン。コレはレコメンドっす。あと、T-6. 「 恋よさようなら 」 はスコットランドはグラスゴー出身のポップ/ロック・バンド、デーコン・ブルーのカヴァー。女性ゲスト・ヴォーカルも参加してスロー・バラードにアレンジ。悪くはないけど1990年にこれがUK2位になるんだから英国ってのはやっぱりバカラックが好きなんだなぁと。

ヒットしてないけどレコメンドのカヴァーを2曲。

ルーサー・ヴァンドロスのT-19. 「 恋するハート 」 は大好きなカヴァーなんです。聴くといつも心がムズムズします。1986年のアルバム 『 GIVE ME THE REASON 』 の収録曲で、シングルにはなってないけれどルーサーの代表曲のひとつです。

そして本コンピ集最大の目玉、エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズのT-22. 「 恋のとまどい 」 。1977年秋に行われたスティッフ・レコード所属アーティストのツアー “ Live Stiffs Tour ” の演奏を収めたアルバム 『 Live Stiffs Live 』 に入ってるヤツです。録音環境があまり良くなかったのか痩せた音に聴こえるのがちょいと残念ですが、シンプルなバックの演奏に乗っかったコステロの歌唱にはバカラック愛を感じます。この時コステロ23歳。やっぱり昔からバカラック好きだったのね。

バカラック爺とコステロは数日前(*)、カリフォルニアの山火事で被災した競走馬調教施設の犠牲者・被害者のために一緒にチャリティ・ライヴをしたばかり。ステージでピアノを弾くバカラック爺の画像をSNSで拝見しましたが、お元気そうでなによりでした。ライヴのセットリスト見たら 「 恋のとまどい 」 も載ってましたし(追記:その演奏もYouTubeに上がってます!)。
今年5月には卒寿祝いを盛大にやらなくちゃ!

(*) 2018年1月17日


【データ】
『 The Love Songs Of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1999年3月8日リリース
レーベル:PolyGram TV (UK)
番号:564 265-2

This album Ⓟ1999 PolyGram TV, a division of the Universal Music Group.
Ⓒ1999 PolyGram TV, a division of the Universal Music Group.

※ Amazon.jpでは本CD見当たらず (Amazon.UKには有ったのですが…)

2018年1月14日 (日)

more from the BURT BACHARACH songbook/V.A. (1998年)

1998年にリリースされた米国編集のバカラック作品コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
2. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles (Album version) ~  F
3. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Bobby Darin ~  M
4. SEND ME NO FLOWERS  ~ Doris Day ~  F
5. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
6. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Brenda Lee ~  F
7. PROMISES, PROMISES  ~ Jerry Orbach ~  M
8. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Michele Lee ~  F
9. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
10. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Nancy Sinatra ~  F
11. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
12. HOT SPELL  ~ Margaret Whiting ~  F
13. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Walker Brothers ~  M
14. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ The Anita Kerr Singers ~  FM
15. WALK ON BY  ~ Isaac Hayes ~  M
16. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Burt Bacharach ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約45分


1998年に米Varèse Sarabande Records(ヴァレーズ・サラバンド・レコーズ) の Varèse Vintage(ヴァレーズ・ヴィンテージ) レーベルからリリースされた米国編集のバカラック&デイヴィッド作品コンピ集 『 the burt bacharach songbook 』 の続編です。

─  このソングブック第2集は、バカラック作品の “ エヴァーグリーンさ ” をより確かなものにしてくれます。第1集と同様に、あまり知られていないカヴァー・バージョンや希少なものとお馴染みの人気曲をミックスして皆さんにお届けします。 ─ (ライナーより、編者のひとりであるJim Pierson氏)

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第1集もそうでしたが、全16曲はレーベルの縛りなくコンパイルされたもの。念のため確認しましたが第1集との重複はありませんでした。

オリジナル・バージョンは7曲。多くは定番物ですが、ドリス・デイのT-4. 「 センド・ミー・ノー・フラワーズ 」 とマーガレット・ホワイティングのT-12. 「 ホット・スペル 」 は比較的希少かも。

残り9曲のカヴァー・バージョンの中にも希少なものがあります。
まずミッチェル・リーのT-8. 「 去りし時を知って 」 。1968年のミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 の曲をすぐにカヴァーしたもので、テンポやリズムはオリジナルとほぼ同じ。ですが、センスの良い味付けが素敵なんです。ノーテンキなイントロは変拍子になっていて思わずニヤッとなります。オブリガートや間奏に多用しているシンコペーションの音型は、原曲のAメロに一小節だけあるシンコペーションのオブリガートを展開させたものと思われますが、あの時代のポップス感が漂う魅力的なもの。エンディング前のコーラスワークなどはフィフス・ディメンションを彷彿とさせます。プロデュース&アレンジを担当したのは、フランク・シナトラ 「 真夜中のストレンジャー 」 のアレンジでグラミーを受賞したこともあるアーニー・フリーマンというピアニスト/アレジャー。いい仕事してます。オリジナルのジル・オハラと較べると声が低くキーも2度低いですがミッチェル・リーも落ち着いた歌唱で破綻なく歌っています。個人的にはとってもレコメンドです。

カヴァー・バージョンでは他に、コーラス・ワークが魅力的なアニタ・カー・シンガーズのT-14. 「 小さな願い 」 、独自の世界観を見せるアイザック・ヘイズのT-15. 「 ウォーク・オン・バイ 」 あたりもあまりバカラック物コンピ集では見かけないので希少ですし且つレコメンドです。


ここからはオマケです。MP3データしか所有していないバカラック・カヴァーをご紹介。
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さきほどご紹介したミッチェル・リーは1942年生まれの米国女優。1960年代から舞台やミュージカル、映画やTVドラマで活躍したお方で、代表作はTV昼ドラの 『 Knots Landing 』 だそう。前述の 「 去りし時を知って 」 はシングル・オンリーでしたが、リリースした2枚のアルバムの中で3曲バカラック作品をカヴァーしています。
「 世界は愛を求めてる 」(3:01) は1966年リリースのファースト・アルバム 『 A Taste Of The Fantastic Michele Lee 』 (左)に収録。ゆったりしたゴージャスなオーケストラ・サウンドをバックに歌い上げる様は、まるでミュージカルの一場面のよう。これもレコメンドですねー。
1968年リリースのセカンド・アルバム 『 L. David Sloane And Other Hits Of Today 』 (右)では 「 恋のおもかげ 」(2:29) と 「 サン・ホセへの道 」(3:03) をカヴァー。どちらも安直なコピーではなく独自のアレンジを施しているのですが、私的にはレコメンドではありません。


【データ】
『 more from the BURT BACHARACH songbook 』
V.A.

CD:1998年11月17日リリース
レーベル:Varèse Vintage / Varèse Sarabande Records(US)
番号:VSD-5987

Collection Produced by Cary E. Mansfield and Jim Pierso
Sound Produced by Bill Inglot
Notes by Jim Pierson

This compilation ⓅⒸ1998 Varèse Sarabande Records, Inc.
Manufactured by Varèse Sarabande Records, Inc.
Distributed by Universal Music and Video Distribution

 

2018年1月 7日 (日)

the look of love the Burt Bacharach collection/V.A. (1998年)

ライノが1998年にリリースしたCD3枚組のバカラック物コンピBOXセットです。全75曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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front of BOX (with case) /back of BOX (without case)

disc1
1. THE STORY OF MY LIFE  ~ Marty Robbins ~  M
2. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
3. THE BLOB  ~ The Five Blobs ~  M
4. PLEASE STAY  ~ The Drifters ~  M
5. I WAKE UP CRYING  ~ Chuck Jackson ~  M
6. TOWER OF STRENGTH  ~ Gene McDaniels ~  M
7. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles ~  F
8. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~ M
9. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~  M
10. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
11. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Jerry Butler ~ M
12. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Tommy Hunt ~  M
13. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  ~ The Shirelles ~  F
14. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Gene Pitney ~  M
15. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  ~ Jimmy Radcliffe ~  M
16. DON'T MAKE ME OVER  ~ Dionne Warwick ~  F
17. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
18. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
19. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  ~ Gene Pitney ~  M
20. BLUE GUITAR  ~ Richard Chamberlain ~  M
21. REACH OUT FOR ME  ~ Lou Johnson ~  M
22. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
23. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Dionne Warwick ~  F
24. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Brook Benton ~  M
25. WIVES AND LOVERS  ~ Jack Jones ~  M
26. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Dusty Springfield ~  F

disc2
1. WALK ON BY  ~ Dionne Warwick ~  F
2. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Lou Johnson ~  M
3. ME, JAPANESE BOY I LOVE YOU  ~ Bobby Goldsboro ~  M
4. TO WAIT FOR LOVE  ~ Tony Orlando ~  M
5. KENTUCKY BLUEBIRD (SEND A MESSAGE TO MARTHA)  ~ Lou Johnson ~  M
6. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  ~ Dionne Warwick ~  F
7. THE LAST ONE TO BE LOVED  ~ Lou Johnson ~  M
8. FOOL KILLER  ~ Gene Pitney ~  M
9. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Burt Bacharach ~  F
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
11. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Burt Bacharach ~  F
12. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~  M
13. MY LITTLE RED BOOK  ~ Manfred Mann ~  M
14. HERE I AM  ~ Dionne Warwick ~  F
15. A LIFETIME OF LONELINESS  ~ Jackie DeShannon ~  F
16. MADE IN PARIS  ~ Trini Lopez ~  M
17. PROMISE HER ANYTHING  ~ Tom Jones ~  M
18. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)  ~ Dionne Warwick ~  F
19. COME AND GET ME  ~ Jackie DeShannon ~  F
20. ALFIE  ~ Cilla Black ~ F
21. IN BETWEEN THE HEARTACHES  ~ Dionne Warwick ~  F
22. NIKKI  ~ Burt Bacharach ~
23. SO LONG JOHNNY  ~ Jackie DeShannon ~  F
24. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ Dionne Warwick ~  F
25. TAKE A BROKEN HEART  ~ Rick Nelson ~  M
26. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Dionne Warwick ~  F
27. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~

disc3
1. THE LOOK OF LOVE  ~ Dusty Springfield ~  F
2. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
3. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~  M
4. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Jill O'Hara ~  F
5. PROMISES, PROMISES  ~ Dionne Warwick ~  F
6. PACIFIC COAST HIGHWAY  ~ Burt Bacharach ~
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B.J. Thomas  ~  M
8. ODDS AND ENDS  ~ Dionne Warwick ~  F
9. EVERYBODY'S OUT OF TOWN  ~ B.J. Thomas ~  M
10. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Dionne Warwick ~  F
11. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Carpenters ~  F
12. PAPER MACHE  ~ Dionne Warwick ~  F
13. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ The 5th Dimension ~  F
14. CHECK OUT TIME  ~ Dionne Warwick ~  F
15. HASBROOK HEIGHTS  ~ Burt Bacharach ~  M
16. THE BALANCE OF NATURE  ~ Dionne Warwick ~  F
17. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  ~ The 5th Dimension ~  FM
18. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
19. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~  M
20. ON MY OWN  ~ Patti LaBelle & Michael McDonald ~  FM
21. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Dionne & Friends ~  FM
22. GOD GIVE ME STRENGTH  ~ Burt Bacharach & Elvis Costello ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間  disc1 約71分/disc2 約75分/disc3 約79分


ライノが1998年にリリースしたCD3枚組のバカラック物コンピBOXセットです。全75曲収録!

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BOXは筒状のプラケース付き。そのプラケースが日焼けしてすっかりセピア色になってしまいました。画像スキャンするのに本当はケースを外したかったんですが、BOX表側はプラケースと一体でパッケージの体をなしているためケース付きでスキャンせざるを得ませんでした。ケース外したらバカラック爺が立ってるだけのマヌケな絵になっちゃいますからネ(画像左)

BOXを開けたらこんな感じ(画像中央)。約90ページもあるブックレットがBOXに引っ付いています。ちょうどBOXが本の表表紙と裏表紙になってるワケですね。ブックレットの内容は、3人(バカラック、ハル・デイヴィッド、ディオンヌ)の経歴や全75曲の解説など充実しています。目次のみ載せておきます(画像右)。ただし、如何せん英語。部分的に斜め読みすることはあっても、全部読もうなんて気は起きません。誰か和訳してくださ~い。とりあえず解りそうなところ…ブックレット最終頁のクレジットを眺めていたら、Special Thanks の項にOSAMU SAKAGUCHI(坂口修)、REIKO YUYAMA(湯山玲子)両氏のお名前を発見! 流石のおふたりです。

ちなみに、同じようなタイトルで通常CDサイズだけど似たデザインのCD2枚組(こちら)がリリースされています。内容全く異なりますのでお気を付けください。

収録曲をいつものようにリスト化してみました。曲数が多いのでディスクごと3表に分けています。
Disc1_3

Disc2

3

米国編集で、基本コンセプトは レーベルの縛りなく “ オリジナル・アーティスト ” “ ヒットしたバージョン ” にこだわったセレクション。特にオリジナル・アーティストの(表の◆印:62曲)比率は83%に達しています。拙ブログで昨年以降これまで紹介してきたバカラック物コンピ集の同比率は平均23%。最も高い盤でも50%台 ( CHARLY 『 the magic of Burt Bacharach 』 = 55%、AZレコード 『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2 』 = 54% ) でしたから、群を抜いています。

しかしこのBOXセット、バカラック蒐集家の皆さんにとっては不評だったみたいで、リリース当時 “ 期待外れ ” という趣旨のコメントをネット(蒐集家先輩諸氏の個人サイト)でチラチラ見かけました。オリジナル・アーティストが多くてヒットしたバージョンが多い…ということはすなわち既に持っている確率が高い訳で。ディオンヌ・ワーウィックなんて17曲も入ってますからね。要するに、“ 殆ど持っているバージョンじゃねぇか、大金出して買う価値は無ぇや ” と…。

バカラック初級者の私はとにかく欲しくって。1998年の暮れに米国の Music Boulevard というネット通販サイトで購入しました($41.8 + 送料$9.0)。私にとって生まれて初めてのネット通販体験でございました。(尚、Music Boulevard は1999年3月に CDNow によって買収され、そのCDNow は2002年に Amazon によって買収されてます)

レコメンドは特にありません。レアな曲を少しだけ。このBOXセット、他のバカラック物コンピ集では殆ど見かけないルー・ジョンソンが4曲も入ってます。Disc1-21. 「 リーチ・アウト 」 とDisc2-2. 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 はどちらもオリジナル。Disc2-5. 「 ケンタッキー・ブルーバード(マーサへのメッセージ) 」 とDisc2-7. 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 はオリジナルではありませんし、特にレアだと思います。


ここからはオマケ。ルー・ジョンソン について若干補足します。ルー・ジョンソンはバカラック作品をあと4曲レコーディングしています(私はMP3データで所有)。BOXセットの4曲と合わせて全8曲をリストにしてみました。
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ルー・ジョンソンは1941年生まれの米男性ソウルシンガー。1962年にBig Top レーベルと契約してソロ・デビューするのですが、バカラック&デイヴィッド・チームがデビュー・シングルのB面曲① 「 イフ・アイ・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ・ユー 」 を提供しました。3枚目シングル ② 「 リーチ・アウト 」/③ 「 マジック・ポーション 」 以降1964年までプロデュース&アレンジも担当。②~⑥の5曲はディオンヌも歌っている曲ですが、ルー・ジョンソン版とディオンヌ版のアレンジはほぼ一緒。ルー・ジョンソンはまるで男性版ディオンヌといった感じがします。聴いてて新鮮味はあまりないかな~。

とはいえ、変拍子が至る処にありコード進行も変わっていてメロディも上がったり下がったりする⑥ 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 をオリジナルのディオンヌに負けず劣らずきっちり歌いこなしているのには賞賛を送りたいです。パチパチ。バカラックもルー・ジョンソンを高く評価していたようです。

─  (前略) ビッグ・ヒルというインディのレコード会社が、ハルとわたしの書いた 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 という曲を、ルー・ジョンソンの歌でリリースした。わたしはルーの才能に大きな感銘を受け、最高のレコードを作れたと自負していたが、アメリカのチャートではそこそこのヒットに留まった。だがその後サンディ・ショウが、この曲で全英ナンバー1に輝いている。
1964年にはもう1曲、ルー・ジョンソンと、彼のバージョンではヒットしなかった 「 ケンタッキー・ブルーバード 」 という曲をレコーディングしている。(後略) ─
 (バカラック自伝より引用)

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一方、バカラックがプロデュースしていない⑦ 「 ウォーク・オン・バイ 」 や ⑧ 「 プリーズ・ステイ 」 はソウルフルなアレンジ&演奏で、ルー・ジョンソンもメロディをかなりフェイクして歌っています。この2曲はレコメンドなんですけどね。

Big Top及びBig Hill時代はシングルしかリリースしていないのですが、コンピ盤 『 Incomparable Soul Vocalist 』 (画像左) で①~⑦の7曲全て聴くことが出来ます。
⑧は1969年リリースのファースト・アルバム 『 Sweet Southern Soul 』 (画像右)に収録されています。


【データ】
『 the look of love the Burt Bacharach collection 』
V.A.

CD:1998年11月3日リリース
レーベル:Rhino Entertainment (US)
番号:R2 75339

Compilation Produced by Patrick Milligan
Associate Producer: Alec Cumming
Sound Produced by Bill Inglot
Liner Notes: Burt Bacharach (FOREWORD:序文), Patrick Milligan, Bill DeMain, Paul Grein, Alec Cumming

This CompilationⓅ&Ⓒ 1998 Rhino Entertainment Company

2018年1月 2日 (火)

NIGHT SHIFT/O.S.T. (1982年) - 2回目

バカラックが音楽を担当した米映画 『 ラブ IN ニューヨーク 』 のサントラ盤です。やっとLPを入手しましたので再度記事にします。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全10トラック中、バカラック作品は6トラック

A1. NIGHT SHIFT  ~ Quarterflash ~  F
A2. STREET TALK  ~ Burt Bacharach ~
A3. GIRLS KNOW HOW  ~ Al Jarreau ~  M
A4. THE LOVE TOO GOOD TO LAST  ~ Pointer Sisters ~  F
A5. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Rod Stewart ~  M
B1. SOMEDAY, SOMEWAY  ~ Marshall Crenshaw ~
B2. PENTHOUSE AND PAVEMENT  ~ Heaven 17 ~
B3. TALK TALK  ~ Talk Talk ~
B4. EVERLASTING LOVE  ~ Rufus & Chaka Khan ~

B5. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Burt Bacharach ~
     (Night Shift Love Theme) (instrumental)

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約39分


今年(2018年)のブログ “ 書初め ” はこのアルバム! バカラックが音楽を担当した米映画 『 ラブ IN ニューヨーク 』 のサントラ盤です。

過去に一度(2016年6月)本アルバムを取り上げた時点では本アルバムを所有しておらず記事にするだけのネタがありませんでした。中古アナログ盤を入手したらあらためて取り上げると書いて一年半、念願の中古アナログ盤(LP)を Discogs のマーケットプレイスでゲット。ドイツのお店に注文したのでUS盤ではなくドイツ盤でしたけれど、ちゃんと手元に届いてホッとしました。…ということで、再度記事にする次第です。

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1981年の映画 『 ミスター・アーサー 』 から1年後、バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガーのチーム(1982年3月に二人は結婚しました)はまたもや映画の音楽を担当します。

─  ロン・ハワード監督が贈るラブ・コメディ。 ニューヨークの死体置き場の夜勤として働くチャック(ヘンリー・ウィンクラー)と助手のビル(マイケル・キートン)は、ベリンダ(シェリー・ロング)たちコールガールにヒモがいないため商売がうまくいかないのを知って、彼らの事務所と車を提供することでヒモになることを考えた。取り引きは成立、商売は順調に進んだが、チャックがベリンダにほれてしまったり、暗黒街の連中にばれたりで大騒ぎに! ─ (映画DVDパッケージのあらすじより)

あらすじのとおり、今度の映画 『 NIGHT SHIFT 』 もコメディ。1982年7月にアメリカで封切られ、日本では1年以上経った1983年11月に 『 ラブ IN ニューヨーク 』 というタイトルで公開されました。気弱なチャックの言動には感情移入したり応援したりで(私も気弱な性格なんですぅ)…、映画の中身について語りたいことは色々ありますがここまでにしておきます。

映画のエンドクレジットに表示されてる曲は13曲。それらの曲が使われた場面とサントラ盤のトラックを表にまとめました。
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①~③はそれぞれオープニングクレジット/劇中/エンドクレジットのBGM(いわゆる挿入歌)として使われています。いずれもこの映画のために用意された曲です。レコード・ジャケットでも ORIGINAL SONGS PERFORMED BY ~ とアピールしています。

一方、④~⑬はそれぞれの場面(お店や会場など)で流れていた音楽。既成曲を使ったものと思われます。

サントラ盤収録曲は全10曲。作者やプロデュースも含め表にしてみました。バカラック作品以外は割愛してます、悪しからず。
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A1. 「 ナイト・シフト 」 はロック調の曲。歌ってるのは米ロック・グループのクォーターフラッシュ。1980年の結成で、紅一点のRindy Ross(リード・ヴォーカル、サックス)とMarv Ross(ギター)の夫婦を中心とした6人組。Marvはソングライティングでも参加しています。作詞はよくわかりませんが、作曲は明らかにバカラック以外の血が入ってますよね。プロデュースしたJohn Baylanについては全くわからず。途中一部編集されていますがサントラのバージョンがオープニングクレジットのBGMに使われています。本アルバムからの唯一のシングルとしてリリースされ、全米60位の小ヒットになりました。
また、この曲のメロディがチャックが出勤や帰宅するシーンのBGM(いわゆるスコア)で3度流れます。全て異なるアレンジのインストで、ロック調ではなくフュージョンタッチ。風采の上がらないチャックをどこかイジってるようにも聴こえます。これらインスト版はサントラ未収録です。

A2. 「 ストリート・トーク 」 はクールなフュージョン・タッチのインスト曲。バカラック&キャロルの作品ですが、歌詞はありません。もしかしたら歌詞も一緒に考えたのかもしれませんが…。プロデュースはバカラックとBruce Swedien。このお方、エンドクレジットに Music Score Engineer という肩書で出ているのですが、グラミーを5回受賞したエンジニアだそうです。映画ではサントラのバージョンは使われていません。しかし、映画冒頭でヒモが暗黒街の連中に追われるシークエンスでスローなテンポ&タイトなリズムのバージョンが流れます(いわゆるスコア)。サントラのバージョンはアルバム用にあとで録音したのでしょう。

A3. 「 ガールズ・ノウ・ハウ 」 は軽快なAOR。歌ってるのは皆さんご存知アル・ジャロウ。昨年(2017年)亡くなったのは記憶に新しいところです。バカラック夫妻とデヴィッド・フォスターによる共作なんですが、バカラック風味は殆ど感じらずメロディ・ラインにせよコード進行(特にサビ最後の1小節のコード展開)にせよデヴィッド・フォスターの色が濃い曲だと思います。加えてプロデュースはデヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンのコンビ。アル・ジャロウはジェイ・グレイドンのプロデュースで1981年に 『 BBREAKIN' AWAY 』 、1983年に 『 JARREAU 』 という傑作アルバムをリリースしています。この2枚は私も大好きなのですが、「 ガールズ・ノウ・ハウ 」 はよりポップな 『 JARREAU 』 との近似性を感じます。映画ではチャック&ビル社の商売が順調に進んでいるシークエンスのBGMとして、1コーラス目Aメロ2回目の頭から使われています。

A4. 「 幸せすぎて 」 は書下ろしではなく、ポインター・シスターズの1980年のアルバム 『 SPECIAL THINGS 』に収録されている曲そのものです。曲についてはそのアルバムの記事を参照ください。映画の中ではナイトクラブの店内で流れていました。既成曲ですがバカラック作品だったためLPのA面に持ってきたのでは?と思われます。

A5. 「 愛のハーモニー 」
はロッド・スチュアートが歌うバラード。のちにディオンヌ&フレンズが歌って全米1位となったのは皆さんご承知の通り(ただし2番の歌詞が幾分異なるようです)。Aメロの出だし、小節の頭からではなくアウフタクト(弱起)で始めたいとバカラックが主張してキャロルが歌詞をつけ足した話はバカラック自伝にも書いてあって有名ですね。
個人的には、Aメロのコード進行にバカラックらしさを感じます。以下はキーをCとした場合のAメロのコードです。

(in C) C - Em7 - Am7│Dm7│Bm7(♭5) - E7sus4 - E7│Am7│F - Dm7onG

1小節目のEm7やAm7(Ⅰの代理コード)、2小節目のDm7(Ⅳの代理コード)がメロディと絡み合ってなんともいえないロマンチックなムードになり、3小節目頭のBm7(♭5)から4小節目にかけて響きが変わって(短調になってる?)心がざわつき、5小節目のFで正気に戻る。そんな印象を受けます。4小節目が変拍子(2拍子)になってるのもいかにもバカラックって感じですよね。

プロデュースはロッド・スチュアートなんですが、バカラック夫妻は曲の仕上がりに不満だったそうです。何に不満だったのかはよくわかりませんが、全体にくぐもった音質とロッドの気持ちが入ってないような歌い方は私が聴いてもイマイチですねー。映画ではエンドクレジットのBGMとして使われました。

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インスト版の B5. 「 愛のハーモニー 」 はバカラック名義。愛のテーマという副題が付いているように、映画の中でチャックとベリンダが2人きり(チャック1人だったりビルも含めた3人の場面もありますが)のシーンで計7度流れます。いわゆるスコアで、場面に応じて様々な楽器(ギターだったりシンセだったりオーボエだったりピアノだったり)がメロディを奏でます。ただし、A2. と同様サントラのバージョンはアルバム用にあとで録音したもののようでアレンジが異なります。プロデュースもA2. と同様にバカラックとBruce Swedienです。


ここからはオマケ。
拙ブログにお越しの方ならすでにご存じかとは思いますが、本アルバム全10曲を聴けるサイトがあります。 リンクは → こちら


【データ】
『 NIGHT SHIFT 』 (邦題:ラブ IN ニューヨーク)
O.S.T.

LP:1982年7月リリース (所有LPは、1982年リリースのドイツ盤)
レーベル:Warner Bros. Records (所有LPも同じ)
番号:23702-1 (所有LPは、WB K 57 024)

Executive Producers: Carole Bayer Sager and Stephen Paley
Music and Lyrics by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager*
* With additional music & lyrics by Marv Ross and David Foster
各曲の作者及びプロデューサーは前述の表を参照方。

↓AmazonではLPの取り扱いはありません。代わりに、映画DVDのリンクを貼っておきます。

 

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