« Plays Bacharach Vol.1 (Paper Maché)/Noël Akchoté (2016年) | トップページ | Kiss Me/Moon (2018年) »

2018年3月26日 (月)

ガーデン・オブ・ザ・ペンフレンドクラブ/ザ・ペンフレンドクラブ (2018年)

2012年に結成された日本のバンド、ザ・ペンフレンドクラブの5thアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img050aaa Img050bbb

全11トラック中、バカラック作品は1トラック

6. MY LITTLE RED BOOK (2:30)


2012年に平川雄一により結成された日本のバンド、ザ・ペンフレンドクラブの5thアルバムです。今月21日にリリースされたばかりのホヤホヤっす。

Img050sss_2バンドの公式サイトによると、─ 音楽性は主に The Beach Boys, Phil Spector 周辺の60年代中期ウェストコーストロック ─  とのこと。バンド・メンバーは裏ジャケの左から、ドラムスギター/ヴォーカルサックスメイン・ヴォーカルベースグロッケンオルガンという7人。ファッション/サウンド共に60年代ポップスの雰囲気を感じます。また、本作では生ストリングス(夜長オーケストラ)も参加しています。

リプライズのT-11. を除いた10曲はオリジナル/カヴァーが半々。オリジナルはT-1,2,5,7,10. の5曲で、その中ではT-2. 「 飛翔する日常 」 がフィフス・ディメンションの 「 ビートでジャンプ 」 や平山三紀の 「 いつか何処かで 」 を彷彿とさせる佳曲ですし(コード進行的には赤い鳥の 「 ラブリー・チェリー 」 にも近似性を感じます)、フォーキーなT-10. 「 僕と君のメロディ 」 も好印象です。

カヴァーは、ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ(T-3.)、ブライアン・ウィルソン(T-4.)、大瀧詠一(T-8.)、ザ・ヤング・ラスカルズ(T-9.)という具合。それぞれ原曲を知らないのでコメントは避けますが、良質なポップスであることはわかります。

さて、本題のバカラック・カヴァーはT-6. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 。この曲をチョイスした時点でセンス良すぎっ! 日本のアーティストがこの曲を取り上げたのはザ・ペンフレンドクラブが初めてでしょう。んで、聴いてみたら何だか雰囲気が違うんです。そのうちピンっときました。ヴォーカルが女性だからだっ!

─ 君と別れてすぐ、僕は小さな赤い手帳を取り出して街の女の子とデートした。でも君のことを話してしまうんだ。誰一人君の代わりにならなかった。女の子たちはみな僕が君のことを好きだって知ってるんだ。どうか僕の処へ帰ってきて。君が必要なんだ ─  …要約するとこんな歌詞ですからねー、オリジナルのマンフレッド・マンやカヴァーの殆どは男性ヴォーカル。メイン・ヴォーカルが女性なのは 『 THE BURT BACHARACH ALBUM “BROADWAY SINGS THE BEST OF BACHARACH” 』 の Melba Joyce ぐらいでしょう。そういう意味でも貴重なカヴァーと言えます。

サビではもう一人女声が加わり最初はユニゾンで…最後は6度高い音でハモリます。これが爽快なんですょ。また、キーが低いのも雰囲気が違う一因かと。マンフレッド・マンやバカラックのセルフ・カヴァーはメロディの最初の音がB♭。ラブのカヴァーはB。それに対してザ・ペンフレンドクラブはA♭。なんとなくサウンドが骨太なのはそのせいでは? 細かいところのアレンジにもニヤリとさせられます。サビ部のストリングスによるオブリガートは新鮮で素敵だし、3コーラス目のAメロでオルガンとグロッケンが奏でるメロディは3度高くてハッとさせられるし、無伴奏になって女声ヴォーカルだけになるエンディングもこの歌の切なさを上手く表現していて唸っちゃいました。

今後もバカラックをカヴァーして欲しいですね。


【データ】
『 ガーデン・オブ・ザ・ペンフレンドクラブ 』 (英題: Garden Of The PenFriend Club)
ザ・ペンフレンドクラブ (英名: The PenFriend Club)

CD:2018年3月21日リリース  (解説:ウチタカヒデ)
レーベル:Penpal Records (JP)
番号:PPRD-0003

Producer, Mixing Engineer, Mastering Engineer, Art Designer: 平川雄一
Recording Engineer: 平川雄一、DEW Makino、中村康隆(夜長オーケストラ)
Strings Arranger: 中村康隆(夜長オーケストラ)
Sax Solo Arranger: カンケ
ザ・ペンフレンドクラブ
  平川雄一 (HIRAKAWA, Yuichi) - Vocal, Chorus, Guitars, Bass, Percussions
  藤本有華 (FUJIMOTO, Yuka) - Vocal, Chorus
  西岡利恵 (NISHIOKA, Rie) - Bass, Chorus
  ヨーコ (Yoko) - Organ, Piano, Flute, Soprano Recorder, Chorus
  祥雲貴行 (SAKUMO, Takayuki) - Drims, Bongo
  中川ユミ (NAKAGAWA, Yumi) - Glockenspiel, Windchimes
  大谷英紗子 (OTANI, Asako) - Saxophone (Soprano, Alto, Tenor, Baritone), Chorus
夜長オーケストラ (Yonaga Orchestra) - Strings

« Plays Bacharach Vol.1 (Paper Maché)/Noël Akchoté (2016年) | トップページ | Kiss Me/Moon (2018年) »

バカラックの曲がちょっと入ったアルバム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/591595/66535467

この記事へのトラックバック一覧です: ガーデン・オブ・ザ・ペンフレンドクラブ/ザ・ペンフレンドクラブ (2018年):

« Plays Bacharach Vol.1 (Paper Maché)/Noël Akchoté (2016年) | トップページ | Kiss Me/Moon (2018年) »

★ リンク ★

  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

最近のトラックバック