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2018年3月18日 (日)

The Reel Burt Bacharach/V.A. (1999年)

映像作品の関連曲をコンパイルしたバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Burt Bacharach ~

2. THE LOOK OF LOVE  ~ Dusty Springfield ~ 
F
3. LOST HORIZON  ~ Shawn Phillips ~ 
M
4. SOMETHING BIG  ~ Mark Lindsay ~ 
M
5. THE APRIL FOOLS  ~ Marvin Hamlisch ~
6. FINDER OF LOST LOVES  ~ Dionne Warwick with Glenn Jones ~ 
FM
7. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~ 
M
8. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Burt Bacharach ~
9. ROME WILL NEVER LEAVE YOU  ~ Richard Chamberlain ~ 
M
10. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~ 
M
11. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
12. MADE IN PARIS  ~ Trini Lopez ~ 
M
13. LONG AGO TOMORROW  ~ B. J. Thomas ~ 
M
14. SECONDS  ~ Gladys Knight & The Pips ~ 
F
15. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~ 
M
16. LOVE IS MY DECISION  ~ Chris DeBurgh ~ 
M
17. THE BEST OF TIMES  ~ Burt Bacharach ~

収録時間約57分


映像作品の関連曲をレーベルを超えてコンパイルした、米国の再発レーベルによるバカラック物コンピ集です。1999年にリリースされました。

それまでにリリースされたバカラック物コンピ集 (レーベル縛り/英国ヒット主体/オリジナルヒット主体/レア曲主体) とはちょっと毛色が違う内容だと思います。各曲と映像作品の関連を以下表にまとめました。クリックしてご覧ください。

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有名な映画からナニコレ?ってゆうマイナーなTVドラマまで、映像作品は多種多様。サントラ収録のインスト版(表では準オリジナルと分類)2曲とバカラックによるセルフ・カヴァー1曲が含まれているものの、極力その曲のオリジナルを集めようとした意図は十分感じられます。

全17曲のうち11曲については関連映像作品ともども拙ブログで紹介していますので、ここでは説明を省きます。気になる曲があればアルバム名をクリックして当該記事を参照ください。

<サントラ>
  T-1. 「 雨にぬれても 」 → 『 Butch Cassidy And The Sundance Kid 』
  T-2. 「 恋のおもかげ 」、T-11. 「 カジノ・ロワイヤル 」 → 『 Casino Royale 』
  T-3. 「 失われた地平線 」 → 『 Lost Horizon 』
  T-5. 「 エイプリル・フール 」 → 『 The April Fools 』
  T-7. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 → 『 What's New Pussycat? 』
  T-15. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 → 『 Arthur 』
  T-16. 「 ラヴ・イズ・マイ・ディシジョン 」、T-17. 「 ベスト・オブ・タイム 」 → 『 Arthur 2: On the Rocks 』

<サントラ以外のアルバム>
  T-6. 「 ファインダー・オブ・ロスト・ラヴズ 」 → 『 Finder of Lost Loves 』/Dionne Warwick
  T-10. 「 リバティ・バランスを射った男 」 → 『 Gene Pitney sings Bacharach, David and others 』


T-8. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 は有名なバカラック・ナンバーのひとつですが、元々は1964年の米映画 『 禁じられた家 』 の主題歌。1920年代のミューヨークで名を馳せた高級売春宿の女主人ポリー・アドラー(シェリー・ウィンタース)の生涯を描いた映画なんだとか。バカラックは主題歌のみを提供(バカラック自伝によると5,000ドルで書いたそう)し、ブルック・ベントンが歌いました。サントラにブルック・ベントン版は入っておらず、映画の音楽を担当したジョセフ・ワイズによるインスト版のみアレンジを変えて2種類収録。私はサントラ持ってないので紹介できません…(YouTubeではサントラをフルサイズで聴けますが)。一方、本コンピ盤にコンパイルされているのはバカラックのセルフ・カヴァー版。1965年にKAPPからリリースしたバカラックのファースト・アルバム 『 Hit Maker! 』 に収められてるバージョンです。

残り5曲はマニアックな曲ばかり。それぞれ簡単にご紹介します。

T-4. 「 サムシング・ビッグ 」 は 1971年の米映画 『 テキサス大強盗団 』 の主題歌。映画はコメディー・タッチの西部劇だそう。歌ったのはポール・リヴィア&レイダーズのリード・ヴォーカルだったマーク・リンゼイ。リズムは軽快でメロディもわりと親しみ易いのですが、意表を突くコード展開はやはりバカラックらしいです。バカラックのセルフ・カヴァー( 『 LIVING TOGETHER 』 収録 )以外に、ジム・オルーク( 『 Eureka 』 収録 )とローナン・キーティング( 『 WHEN RONAN MET BURT 』 収録 )のカヴァーがあります。

T-9. 「 想い出のローマ 」 を歌ってるのはリチャード・チェンバレン。彼が主役のTVドラマ 『 ドクター・キルディア 』 において、1964年11月(日本では1965年)に放映された3週間連続のスペシャル・プログラムのテーマ・ソングでした。トロトロしたメロディにリチャード・チェンバレンのビブラート・ヴォイスが妙にマッチしてます。この曲のカヴァーは聴いたことありません。

T-12. 「 メイド・イン・パリ 」 は1966年の米同名映画の主題歌。ロマンティック・コメディらしいです。バカラックお得意のズンチャチャ・リズム、高低差のあるメロディ・ライン、不規則な小節数などバカラック風味は強め。トリニ・ロペスは米テキサス州ダラス生まれのフォーク歌手/ギタリストで、張りのある声でこの曲を楽しく歌っています。この曲もカヴァーを聴いたことがありません。

T-13. 「 ロング・アゴー・トゥモロー 」 は今回記事を書くまで映画の主題歌だと認識していませんでした(^^;。1971年の英映画で、お互い車椅子に乗る若い男女のお話。この映画を米国公開するに際し、タイトルが 『 Long Ago Tomorrow 』 に変更されてバカラックがこの曲を提供したんだそう。変拍子の挿入、不規則な小節数、高低飛び跳ねる上に音程が取りづらそうなメロディ、どこからみてもまごうことなきバカラック作品! B.J.トーマスはこの難しい曲を見事に歌いこなしています。バカラックのセルフ・カヴァー( 『 LIVING TOGETHER 』 収録 )とSiobhan Pettitのカヴァー( 『 Long Ago Tomorrow 』 収録 )があります。

T-14. 「 セコンズ 」 も新たな発見があった曲。今回記事を書くまでその由来を知りませんでした。ブロードウェイ・ミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 の映画化が企画され、その映画のためにバカラックがニール・サイモンと作った曲なんだそうです。しかし映画は幻となり、バカラックがプロデュースしてグラディス・ナイト&ピップスが歌ったこの曲は、彼らの1974年のアルバム 『 I Feel A Song 』 に収録されました。変拍子の挿入、不規則な小節数、はっきりとはわからないけど転調してるような感覚、複雑な曲の構成、約1分もハミングが続くアウトロ…。ここまでくるともう変態的です。それにしても、グラディス・ナイトのメリハリの利いた歌唱は素晴らしい、流石です。バカラックによるセルフ・カヴァー( 『 FUTURES 』 収録 )があります。

なかなかシブい曲を揃えたアルバムでした。


【データ】
『 The Reel Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1999年6月22日リリース
レーベル:Hip-O Records (US)
番号:HIPD-64566

Compilation Produced by Jim Pierson
Co-Produced by Dana G. Smart

ⓅⒸ 1999 Universal Music Special Markets, Inc. (US)

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