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2018年5月

2018年5月27日 (日)

The Sound Of Bacharach/V.A. (2001年)

英国 Westside から2001年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Tommy Hunt ~  M
2. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
3. LONG AFTER TONIGHT IS ALL OVER  〜 Jimmy Radcliffe 〜  M
4. I WAKE UP CRYING  〜 Chuck Jackson 〜  M
5. IF I NEVER GET TO LOVE YOU  〜 Gene Pitney 〜  M
6. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  〜 Gene Pitney 〜  M
7. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  〜 B. J. Thomas 〜  M
8. EVERYBODY'S OUT OF TOWN  〜 B. J. Thomas 〜  M
9. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  〜 The Shirelles 〜  F
10. I CRY ALONE  〜 Maxine Brown 〜  F
11. BABY IT'S YOU  〜 The Shirelles 〜  F
12. DON'T MAKE ME OVER  〜 Tommy Hunt 〜  M
13. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES)  〜 Chuck Jackson 〜  M
14. THIS EMPTY PLACE  〜 The Tangeers 〜  M
15. FOOL KILLER  〜 Gene Pitney 〜  M
16. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  〜 Gene Pitney 〜  M
17. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  〜 B. J. Thomas 〜  M
18. SEND MY PICTURE TO SCRANTON, PA  〜 B. J. Thomas 〜  M
19. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  〜 Gene Pitney 〜  M
20. 24 HOURS FROM TULSA  〜 Gene Pitney 〜  M
21. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  〜 Jimmy Radcliffe 〜  M
22. ARE YOU LONELY ( = MAKE IT EASY ON YOURSELF )  〜 The Isley Brothers 〜  M
23. THE BREAKING POINT  〜 Chuck Jackson 〜  M
24. LONG DAY, SHORT NIGHT  〜 The Shirelles 〜  F
25. LOVER ( = ANY DAY NOW )  〜 Tommy Hunt 〜  M
26. SINNER'S DEVOTION  〜 Tammi Terrell 〜  F
27. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  〜 Big Maybelle 〜  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間約75分


英国 Westside から2001年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

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Scepter、Scepter 傘下の Wand、それと Musicor という3つのレーベルを対象に'61〜'70年の音源からコンパイルした結構マニアックなアルバムです。

全27曲の内訳を見てみましょう。Scepter は、B.J.トーマス4曲、シレルズ3曲、トミー・ハント3曲など計12曲。ディオンヌ・ワーウィックは敢えて取り上げなかったようですね。Wand は、チャック・ジャクソン4曲など計7曲。Musicor は、ジーン・ピットニー6曲、ジミー・ラドクリフ2曲の計8曲。これらの中で、シレルズ、トミー・ハント、チャック・ジャクソン、ジミー・ラドクリフについては、各アーティストの全バカラック作品を集めたことになっています。

マニアックと書いた理由は2つあります。その1は、録音当時はリリースされなかったものの20年以上経って世に出たカヴァー曲を多く収めていること。曲目リストのなかで ※2〜※6 の注釈をつけた5曲がそれです。詳細は、曲目リストをクリック → 拡大してご覧になってください。これらの中でレコメンドは、バックの演奏は聴き慣れている 「 エニィ・デイ・ナウ 」 なんだけどかなりフェイクしたメロディに聴き慣れない歌詞で歌うトミー・ハントのT-25. 「 ラヴァー 」 でしょうか。

その2は、他のバカラック物コンピ集ではあまり見かけないレア曲が多いこと。B.J.トーマスのT-18. 「 センド・マイ・ピクチャー・トゥ・スクラントン 」、ジミー・ラドクリフのT-3. 「 ロング・アフター・トゥナイト 」、タミー・タレルのT-26. 「 シナーズ・デヴォーション 」 の各曲は皆オリジナルなのですが、これまで拙ブログで紹介したコンピ集には登場していませんでした。また、タンガーズのT-14. 「 ジス・エンプティ・プレイス 」 は本コンピ集でしか私は聴いたことがありません。レコメンドは、いかにもバカラックなへなちょこメロディのT-18. 「 センド・マイ・ピクチャー・トゥ・スクラントン 」 かなぁ。

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なお、本コンピ集のCDケース裏の説明によれば、本コンピ集は1965年に英国の Pye Records からリリースされた 『 The Sound Of Bacharach 』(左)をデジタル世代向けに再構築したものなんだそう。ふぎょぎょ(©️半分、青い)、本コンピ集のタイトル&ジャケットは1965年のそれをパクってたんだっ! 収録曲全11曲のうち本コンピ集にも入ってるのは5曲のみ。残る6曲はディオンヌかぁ……。う〜ん、わざわざパクらなくても良かったような気がするのは私だけ?

(ご参考)ジーン・ピットニーの6曲については過去記事(→こちら)で詳しく紹介しています。


【データ】
『 The Sound Of Bacharach 』
V.A.

CD:2001年6月8日リリース
レーベル:Westside (UK)
番号:WESA 894

This compilation (P)2001 the Demon Music Group Ltd.
This compilation ©️2001 the Demon Music Group Ltd.
Marketed by Demon-Westside.
Revised and expanded from the original 1965 compilation by Mick Patrick and Malcom Baumgart.
Demon Westside (a division of the Demon Music Group Ltd.), London, England.

 

2018年5月20日 (日)

The Look of Love the Burt Bacharach collection/V.A. (2001年)

ワーナー系再発レーベルからリリースされたCD2枚組のバカラック物コンピ集です。全50曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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front of case/back of case

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所有CD(日本盤)のケース表/裏

disc1
1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  〜 Carpenters 〜  F
2. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  〜  Dionne Warwick 〜  F
3. MAGIC MOMENTS  〜 Perry Como 〜 M
4. THE STORY OF MY LIFE  〜 Marty Robbins 〜  M
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  〜 B. J. Thomas 〜  M
6. I SAY A LITTLE PRAYER  〜 Aretha Franklin 〜  F
7. BABY IT'S YOU  〜 The Shirelles 〜  F
8. PLEASE STAY  〜 The Drifters 〜  M
9. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  〜 Tom Jones 〜  M
10. TOWER OF STRENGTH  〜 Gene McDaniels 〜  M
11. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  〜 Gene Pitney 〜  M
12. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  〜 Tommy Hunt 〜  M
13. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  〜 Dionne Warwick 〜  F
14. NIKKI  〜 Burt Bacharach 〜
15. MEXICAN DIVORCE  〜 The Drifters 〜  M
16. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  〜 Jimmy Radcliffe 〜  M
17. BLUE ON BLUE  〜 Bobby Vinton 〜  M
18. THIS EMPTY PLACE  〜 The Searchers 〜  M
19. LET THE MUSIC PLAY  〜 The Drifters 〜  M
20. ANYONE WHO HAD A HEART  〜 Dionne Warwick 〜  F
21. A HOUSE IS NOT A HOME  〜 Brook Benton 〜  M
22. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  〜 The Stylistics 〜  M
23. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  〜 Gene Pitney 〜  M
24. ANY DAY NOW  〜 Chuck Jackson 〜  M
25. CASINO ROYALE  〜 Herb Alpert & The Tijuana Brass 〜

disc2
1. THE LOOK OF LOVE ~ Dusty Springfield ~  F
2. WALK ON BY ~ Dionne Warwick ~  F
3. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Burt Bacharach ~  F
4. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
5. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE ~ Jackie DeShannon ~  F
6. REACH OUT FOR ME ~ Nancy Wilson ~  F
7. WIVES AND LOVERS ~ Jack Jones ~  M
8. 24 HOURS FROM TULSA ~ Gene Pitney ~  M
9. MAKE IT EASY ON YOURSELF ~ Jackie Trent ~  F
10. DON'T MAKE ME OVER ~ Dionne Warwick ~  F
11. TRAINS AND BOATS AND PLANES ~ Anita Harris ~  F
12. BE TRUE TO YOURSELF  ~ Bobby Vee ~  M
13. MADE IN PARIS ~ Trini Lopez ~  M
14. ALFIE ~ Cilla Black ~  F
15. WISHIN' AND HOPIN' ~ Dusty Springfield ~  F
16. THIS G'S IN LOVE WITH YOU ~ Petula Clark ~  F
17. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER ~ The 5th Dimension ~  FM
18. ODDS AND ENDS ~ Dionne Warwick ~  F
19. I WAKE UP CRYING ~ Chuck Jackson ~  M
20. TO WAIT FOR LOVE ~ Tony Orlando ~  M
21. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN) ~ The Shirelles ~  F
22. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) ~ Christopher Cross ~  M
23. THE WINDOWS OF THE WORLD ~ The Pretenders ~  F
24. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR ~ Dionne & Friends ~  FM
25. GOD GIVE ME STRENGTH  ~ Burt Bacharach & Elvis Costello ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間 disc1 約71分/disc2 約78分


ワーナー系再発レーベル Warner Strategic Marketing から2001年5月にリリースされたCD2枚組50曲入りのバカラック物コンピ集です。

私が所有しているのは日本盤。タイトルを 『 バート・バカラック・プレゼンツ スウィート・メロディーズ 』 に変え、おしゃれなカフェミュージック風パッケージに身を包んで同年8月にワーナーミュージック・ジャパンから発売されたものです。

元のEU盤のジャケットは1998年リリースのライノ3枚組バカラック物コンピ集と瓜二つ(CDケースのサイズがあちらは縦長という違いはあれど)で、タイトルも全く同じ 『 The Look of Love the Burt Bacharach collection 』 。ライノ・レコードはこの頃ワーナーの完全子会社になってましたからねー。でも、日本でこのまま売ったとしてもライノ3枚組を持ってるバカラックマニアは買わないだろうし一般の音楽ファンは手に取ってくれないだろう……と判断したのでしょう。

この作戦は見事当たったようで、日本盤は1年で8万枚ものセールスを記録したそうです。パッケージの工夫以外にも、発売当時ワーナーミュージック・ジャパンはかなり力を入れてプロモーションしていましたからね〜。
 ☆ アルバムのマッチング・ピアノ楽譜を出版
 ☆ 著名人4名のコメントをアルバムの公式サイトに掲載
 ☆ アルバムと連動したバカラックのインタービュー記事を雑誌に掲載
これらのうち、カジ ヒデキさんと渡辺 満里奈さんのコメントを転載します。印刷して残しておいたのですが、どちらもステキなので。

─  僕がバカラックを意識的に愛聴するようになったのは二十歳の頃。あの頃好きだったペイル・ファウンテンズやモノクローム・セットといったバンドがバカラックの影響を口にしていたから。でも、本当はもっと小さい頃から耳にしたり、口にしたりしたんだよね。カーペンターズの曲などによって。自然に擦り込まれている彼の珠玉のメロディー。きっと今の10代の人にも同じ事が言えるはず。そして90年代半ばからのより明確なバカラック・リスペクト! オアシスのジャケット。映画『オースティン・パワーズ』の神様的出演。大衆とマニア、双方を同時に虜にしてしまうスウィートなメロディーのマジック! バカラックは本当に偉大な作曲家です。 ─  (カジ ヒデキ)

─  ぐぐぐっと音楽に心惹かれた20歳頃、それはロジャー・ニコルズ&スモールサークル・オブ・フレンズなる人たちのアルバムがきっかけでした。軽快な演奏に、スイートなハーモニー。そして琴線触れまくりメロディー。音楽はこんなにも私をドキドキ、ワクワクさせてくれるものなんだ、と脳みそをくすぐられるような、目の前がぱぁっと明るくなるようなそんな気がしました。それから、彼らのアルバムを出しているレーベルのCDを探しては聴きまくりました。ドライブに、晴れた午後に、恋人と過ごす時間に…。そして、琴線に触れる曲は一人の偉大な作曲家による作品だったことを知りました。それがバカラックだったのです。今でも私の鼻歌定番は 「 CLOSE YO YOU 」 や 「 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 」 だったりします。 ─  (渡辺 満里奈)

収録曲を眺めてみると、ライノ3枚組バカラック物コンピ集と同じようにレーベルの縛りなく “ オリジナル・バージョン ” “ ヒットしたバージョン ” を多く集めたものと言えます。ですが、ライノ3枚組の75曲から単純に25曲をカットして50曲にした訳ではありません。50曲を大まかに分類すると以下のようになります。
41曲:ライノ3枚組の収録曲(無印)
  7曲:ライノ3枚組に収録されていたが、アーティストが異なる曲( c
  2曲:ライノ3枚組には収録されてなかった曲( N
詳しくはリストを参照ください。( )はリスト左側に示したマークです。

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ほぼリリース順に並んでいたマニアックなライノ3枚組と違い、年代はシャッフルされています。一般リスナーにとってはこちらの方が聴きやすいでしょうね。また、ライノ3枚組の83%ほどではありませんが、オリジナル比率はかなり高いと言える70%(50曲中35曲)。日本盤ライナーの注釈(坂口修氏作成)によればこのコンピ集は英国編集とのこと。以降、ライノ3枚組に入ってなかった9曲についてチェックしてみます。

まずは c マークの曲を確認してみましょう。Disc1-6.「 小さな願い 」 はオリジナルのディオンヌではなくアレサ。UKチャート圏外のディオンヌに対してアレサは全英4位でしたからね。また、Disc2-4. 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 も全英1位のサンディ・ショウということで妥当なところ。その他、ジャッキー・トレント、アニタ・ハリス、ぺトゥラ・クラーク、プリテンダーズといった英国のアーティスト達をチョイスしていていかにも英国編集らしいです。特に、プリテンダーズのDisc2-23. 「 世界の窓と窓(世界の窓に光を) 」 は他のバカラック物コンピ集では見かけないレアなカヴァーです。ちなみに、プリテンダーズの女性ヴォーカル、クリッシー・ハインドは1998年のバカラック・トリビュート・コンサート『 ONE AMAZING NIGHT 』で 「 ベイビー・イッツ・ユー 」 と 「 マイケルへのメッセージ 」 を披露しています。あともう1曲、ナンシー・ウィルソンのDisc2-6. 「 リーチ・アウト 」 だけは何故チョイスされたのかよくわかりません。米国のジャズ・シンガーでシングル・リリースもないのに……。チャーミングな好カヴァーですけれど。

N マークの2曲はどうでしょう。Disc1-18. 「 ジス・エンプティ・プレイス 」 はそれほど有名な曲ではありませんが、ブリティッシュ・インヴェイジョンの代表例としてオリジナルのディオンヌ版ではなく英国のサーチャーズ版を取り上げたかったものと推察。一方、全く理解できないのは米男性歌手ボビー・ヴィーのDisc2-12. 「 ビー・トゥルー・トゥ・ユアセルフ 」。しつこい転調に加えてちょっと癖のあるメロディのこの曲は小池龍平しかカヴァーしてない超レア曲。しかも英国ではシングル・リリースされてないんですょ。訳がわかりません。「 プロミセス・プロミセス 」、「 悲しみは鐘の音とともに 」、「 オン・マイ・オウン 」 あたりを削ってまでこの曲を入れる価値あったんか? と突っ込み入れたくなります。

ライノ3枚組みたいにマニアックなヤツはいらないけれど、定番曲以外にそこそこマイナーな曲も入ったオリジナル主体のバカラック物コンピ集が欲しいのであれば、本コンピ集(勿論、英文ライナーノーツの翻訳が付いた日本盤)はオススメです。そーゆー方は少ないでしょうけどねー


【データ】
『 The Look of Love the Burt Bacharach collection 』
(邦題:バート・バカラック・プレゼンツ スウィート・メロディーズ)
V.A.

CD:2001年5月7日リリース (所有CDは、2001年8月22日リリースの日本盤、ライナー:山本淑子)
レーベル:Warner Strategic Marketing (EU) (所有CDは、ワーナーミュージック・ジャパン)
番号:5948-39624〜5 (所有CDは、WPCR-10978〜9)

Project co-ordination:Matthias Baus, James Harris, Ben Holloway, Dan Chalmers and Gary Hartnell
Liner notes:Alec Cumming
This Compilation (P)&(C)2001 Warner Strategic Marketing, Warner Music International for World outside US.

 

 

2018年5月13日 (日)

Burt Bacharach/Hal David på norsk/Ingvil (2018年)

ノルウェーの女性シンガー、Ingvil がバカラック爺2018年誕生日の前日にリリースしたバカラック・カヴァー集です! (CD無し/デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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Album artwork/Last page of Digital Booklet

1. Gå forbi (WALK ON BY)
2. Om du hadde hatt en drøm (ANYONE WHO HAD A HEART)
3. Et hus er ei et hjem (A HOUSE IS NOT A HOME)
4. Jeg ber en liten bønn (I SAY A LITTLE PRAYER)
5. Alfie (ALFIE)
6. Et blikk (THE LOOK OF LOVE)
7. Vet du veien frem til San Jose (DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE)
8. Nær deg ((THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU)
9. Gi meg en sjanse (DON'T MAKE ME OVER)
10. Hva vi trenger nå er kjærlighet (WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE)

収録時間約41分


バカラック爺90歳の誕生日に合わせてバカラック集をリリースした方がいらっしゃいます。

Fullsizeoutput_1d0知ったきっかけはTwitter。昨日(5月12日)バカラック爺の誕生日に皆さんどんなツィートしてるのかなぁ……と軽い気持ちでチェックしていたところ、偶然このツィートを発見したのです。

─  バカラック90歳の誕生日をお祝いして、トリビュートしました。私の心の中にある彼の永遠の曲、10曲よ! 5年間にわたるこのプロジェクトを彼の90歳の誕生日に締めくくることができて嬉しいわ! ─  書いてあるのはどうやらこんな事らしい……

さっそく調べてみました。このお方は、Ingvil というノルウェーの女性シンガーソングライター。イングヴィル と発音するのかな? よくわからないので以後 “ 彼女 ” と表記します。彼女の公式サイトによれば……

・キャリアはスペインでスタート、その後ノルウェーに移り活動(生年は不詳)
・様々なミュージカル、バンド、デュオ、オーケストラに参加
・2003年にはノルウェーでチャート1位を獲得

4歳の時に聴き始めて以来、バカラックの曲は彼女の一部だったとか。病気の時もカセット・プレーヤーでバカラックの曲を聴いて幸せを感じたり、歌手になってからも各種公演でバカラックの曲を歌ってきたそうです。彼女は2016年にデンマークのコペンハーゲンでバカラックの公演を聴き楽屋でバカラックと対面しているのですが、その時のことをまるで魔法のようだったと回想しています。(公式サイトに一緒に写ってる写真あり)

アルバム・タイトル『 Burt Bacharach/Hal David på norsk 』は、英語で Burt Bacharach/Hal David in Norway という意味。タイトル通り彼女はノルウェー語で歌っています。訳も全て彼女自身によるものなんですって。

収録曲はバカラック&デイヴィッドの有名曲ばかり10曲。コンテンポラリー&ポップなアレンジがクールです。特に、何の曲か聴いただけじゃわからないようなイントロが多くてそういう凝ったアレンジは好感が持てます。バックの演奏は、ドラムス、ベース、キーボード/ピアノが基本。曲によってギター、ヴァイオリン、フルート、サックス、金管等が加わり、T-5.「 アルフィー 」とT-8.「 遥かなる影 」ではストリングス+オーボエが参加しています。彼女の歌声は表現力があり落ち着いた大人なもの。ただ、声質が若干ざらついていて高音域が苦しいように感じられるのが惜しいところですねー。

T-1.「 ウォーク・オン・バイ 」、T-6.「 恋のおもかげ 」あたりはグルーヴ感が心地良いです。スローな曲ではT-3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」やT-5.「 アルフィー 」、T-8.「 遥かなる影 」が味わい深くていい感じ。T-7.「 サン・ホセへの道 」のサルサっぽいアレンジはディオンヌ・ワーウィックのリメイク版のパクリでしょう。

尚、「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」だけは2016年11月に単品でデジタル配信されています。公式MVもYouTubeにアップされていますのでリンクを貼っておきます。 →  こちら

昨日『 祝 バカラック爺90歳! 』と題して自演の「 アルフィー 」を紹介しましたが、Ingvil とは月とスッポンでしたねー。全くお恥ずかしい限りですぅ〜


【データ】
Burt Bacharach/Hal David på norsk
Ingvil

MP3:2018年5月11日リリース
レーベル:IBBI-Records
番号:なし

Produced by Ronny Wikmark
Arranged by Ronny Wikmark (except T-5.),  Rod Mounsey (T-5.)
Norwegian translation/adaption by Ingvil
  Vocal - Ingvil Halle Berkve
  Drums/Percussion - Gary Novak (T-1,3,6.), Magnus Forsberg (T-2,7,10.), Steinar Krogstad (T-4,9.), Ernst Wiggo Sandbakk (T-5,8.)
  Bass - Jimmy Haslip (T-1,3,6.), Kjetil Sandnes (T-2,7.), Morten Skaget (T-4,9.), Mark Vanderpoel (T-5,8.), Andreas Dahle Aagard (T-10.)
  Piano/Keyboard - Jeff Lorber (T-1,3,6.), Ronny Wikmark (T-2,4,5,9.), Morten Huuse (T-7.), Rod Mounsey (T-8.), Lars Andreas Aspesæter (T-10.)
  Saxophone - Kåre Kolve (T-1.), Håkon W. Skog Erlandsen (T-6.)
  Guitar - Skjalg Mikalsen Raaen (T-1,3,4.), Stig Nergård (T-4.), Kristian Raanes (T-9.)
  Trumpet, Trombone - Jens Petter Antonsen (T-1,7.)
  Violin and Viola - Øyvind Smith (T-3.), Liv Trondsetås (T-3.)
  Strings - (T-5,8.)
  Oboe/eh - Keisuke Ikuma (T-5,8.)
  Orgel - Vegard Bjerkan Lian (T-10.)

※ 日本の Amazon での取り扱いは無し。iTunes で試聴/ダウンロード可。

2018年5月12日 (土)

祝 バカラック爺90歳!

今日、5月12日はバート・バカラック爺の誕生日

なんと、90歳ですよ!

バカラック爺は今年も精力的に活動しておられるようで、自身のコンサートをはじめ、エルヴィス・コステロとのライヴ、チャリティ・コンサートへの参加、リチャード・マークスとの曲作り等々、欧米のネット・ニュースにもちょくちょく登場。いやホント、お元気そうで何より!

節目となる記念の日、今回はどどーんと特別企画やっちゃいます。

『 いつもあなたとバカラッ
ク 』 プレゼンツ!
バカラック爺に敬意を込めて、あるでおの演奏で 「 アルフィー 」 をどうぞ!


「 アルフィー 」 はエレクトーン用の楽譜を4種類持っています。コレはその中で最も易しいアレンジのヤツ(グレード7級レベル)。ヘタクソですがご勘弁を……。レジストは自分で作成。リズムや各種自動伴奏機能は使っていません。ヘタなりに気持ちを込めて演奏したつもりです。来年の5月12日にはもう少しマシな演奏を披露出来るよう精進しまーす。

だからなんとかもう一度、来日してお姿を見せて下さいまし〜〜〜。

2018年5月 6日 (日)

What The World Needs Now/Arthur Fiedler and the Boston Pops (1972年)

アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラによるバカラック集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. BOND STREET
A2. THE LOOK OF LOVE
A3. PROMISES, PROMISES
A4. ALFIE
A5. WIVES AND LOVERS
B1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
B2. THIS GUY'S IN LOVE WITH AGAIN
B3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
B4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
B5. MAKE IT EASY ON YOURSELF
B6. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE

収録時間約41分


アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラ(BPO)によるバカラック集です。

BPOは1885年に設立された米国ボストンを拠点とするポップ・オーケストラ。基本的にはクラシックの名門オケであるボストン交響楽団(BSO)のメンバーで構成され、BSOのオフシーズンに編成を変えて人気曲やスタンダード曲等を演奏して音楽普及を図っているんだそう。特に、アーサー・フィードラー(1894年生〜1979年没)が常任指揮者だった1930〜'79年の精力的な活動は広く知られるところ。'80〜'93年はあのジョン・ウィリアムズが、'95年以降はキース・ロックハートが常任指揮者を務めています。

本作は1972年のリリース。アーサー・フィードラー78歳の時です。収録されている全11曲はごく普通のバカラック・カヴァー定番曲ばかりですが、アレンジと演奏は他にはない本作特有の魅力があります。

Fullsizeoutput_198Fullsizeoutput_1a1その “ アレンジと演奏の魅力 ” について、ジャケ裏のライナーノーツが独特の言い回しで言及しています。少々長いですが、全文を紹介しますね。(かなり意訳しています、悪しからず

─  バート・バカラックは独特の魅惑的で独創的で意外性のあるメロディーを書くだけでなく、ちょっと風変わりだがカッコいいアレンジまでこなす。だから、他の誰かがバカラックの曲を解釈しようとするとき、既にあるバカラック作品を基準としてそれに恥じないものにしなくてはならない。問われるのは、新しいバージョンはオリジナルを超えてるか? 或いは最低でも同レベルか? ということだ。
この光り輝くアルバムの場合、その答えは明らかに「イエス」である。その理由は3つ。第1は、マエストロ・フィードラーだ。彼は、お金を持った子供がお菓子屋で解き放たれた時のように嬉々として指揮棒を振っている。BPOの各セクションに向かう姿は、まるで、タフィー、チョコレート、ヌガーのカラフルな瓶を指差してるかのようだ。音楽は生き生きとしており、場面に応じて刺激的になったり穏やかになったり表現も豊かである。
このアルバムの成功の第2と第3の理由は、編曲者のリチャード・ヘイマンとエリック・ナイトにある。順番的にどちらがどうとは言えないが…。想像力に富むふたりの男性は、おなじみのバカラックの曲に新しい陰影と新しい視点を見出している。元々ジャジーな 「 WIVES AND LOVERS(素晴らしき恋人たち) 」 にナイトはシュトラウスのワルツのような雰囲気をもたらし、本来は軟弱な 「 MAKE IT EASY ON YOURSELF(涙でさようなら) 」 にヘイマンはまるでリチャード・ロジャースのような豊かな響きを吹き込んでいる。具体的にはそういうことだ。収録された曲のそれぞれには、まるでクラッカー・ジャックの新しい箱を開けた時のような驚きがある。(注)
そして、バート・バカラックと作詞家のハル・デイヴィッドにはあらためてブラボーと言いたい。デイヴィッドの言葉は熱狂するようなものではないが、音楽のそれぞれのフレーズにおいて圧倒的に心に届くのである。あなたがもし
バカラックとデイヴィッドをお好きなら、もしアーサー・フィードラーを好きなら、もし壮麗でお茶目で羽毛のような音楽を好むのなら、本作は大切なアルバムになるだろう。 デヴィッド・フィンクル ─

(注)クラッカー・ジャック:米国のお菓子。蜂蜜でコーティングしたポップコーンにピーナッツを混ぜたもの。オマケの玩具が入っていて、文中にある “ 新しい箱を開けた時のような驚き ” とはオマケのことを指しているのでは? と思われます。 →  参考動画(クラッカー・ジャックの30秒CM)

私もデヴィッド・フィンクルさんに同感です。クラシックと映画音楽が融合した様なシンフォニックでダイナミックで聴く人を楽しませるアレンジ&サウンドだと思います。

特に、エリック・ナイトがアレンジした5曲のオーケストレーションはどれも秀逸。曲想、テンポ、ダイナミクスを自在に操り、それでいて原曲の持ち味を殺していない稀有なオーケストラ・アレンジです。A2. 「 恋のおもかげ 」 での荘厳なイントロと中盤〜エンディングの異国風味の対比はなんとも絶妙です。A3. 「 プロミセス・プロミセス 」 の変奏込みのオーケストレーションは聴いていてウキウキしますし、ラスト10秒での畳み掛ける金管群はラヴェル 『 ダフニスとクロエ 』 第2組曲の第3曲を彷彿とさせます。一転、A4. 「 アルフィー 」 では弦楽器の豊かな響きと木管楽器の繊細な音色のブレンドはどこまでも美しく、
A5. 「 素晴らしき恋人たち 」 でのこんな管弦楽曲があったんじゃと錯覚してしまうほどの本格的なイントロにも感嘆しました。B1. 「 世界は愛を求めている 」 の後半、それまであまり目立ってなかったホルンがぱぉんぱぉん吹きまくる処が8小節あるのですが、ホルン奏者にストレス発散の機会を与えたかのようでニヤッとします。

それに比べるとリチャード・ヘイマンがアレンジした楽曲は幾分凡庸な感は否めませんが、A1. 「 ボンド・ストリート 」 での西部劇っぽいイントロやマーチング・バンドを思わせる間奏は楽しいですし、B3. 「 雨にぬれても 」 の中間部で突如3拍子になるアレンジなどはユニークです。

これまで拙ブログで紹介したイージーリスニング系オーケストラによるバカラック集(R・グッドウィンR・アルドリッチF・チャックスフィールド 等)は、オーケストラといってもドラムセットやE.ベース、曲によってキーボード/ピアノやギターも加わった編成でした。本作は、曲によってドラムセットが加わるものの基本的には純粋なオーケストラ編成でその意味でも貴重なバカラック集だと思います。どうしてCDリイシューしないのでしょうか……。


※ '90年代にリリースされたBPOのコンピCDの中には、数曲入ってたりしたヤツがあったんですけどねー。私も以前レンタルした
CDで聴いた記憶があります。現在、MP3では 『 From Fabulous Broadway to Hollywood's Reel Thing(レガシー・シリーズVol.4) 』 で2曲(A4,B3.)、『 Superstars and Songbooks - Pops By Arrangement(レガシー・シリーズVol.5) 』 で5曲(A1,A5,B1,B5,B6.)が入手可能です。


【データ】
『 What The World Needs Now  The Burt Bacharach - Hal David Songbook
Arthur Fiedler and the Boston Pops

LP:1972年リリース
レーベル:Polydor (US)
番号:PD 5019 

Produced by Thomas Mowrey
Arranged by Richard Hayman (A1,B2〜B6.)
Arranged by Eric Knight (A2〜A5,B1.)
Violin Solo: Max Hobart (A5.)

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

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