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2018年6月

2018年6月24日 (日)

PROMESSE... PROMESSE.../SPAAK - DORELLI (1970年)

ミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 のイタリア・キャストによるアルバムです。

(画像は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
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A1. Ouverture  〜 solo orchestra 〜
A2. Sono Una Mezza Tacca  〜 Johnny Dorelli

A3. Lassù  〜 Johnny Dorelli

A4. Qualcuno Per  〜 Catherine Spaak - Johnny Dorelli

A5. Viva Il Basket Ball  〜 Johnny Dorelli

A6. L’Ora Dell'Addio  〜 Catherine Spaak

B1. Tempo Di Tacchino  〜 orchestra e coro 〜
B2. Fare A Meno Di Ciò Che Non Ho  〜 Johnny Dorelli

B3. Natale Dura Un Giorno Solamente  〜 Bice Valori - Johnny Dorelli

B4. Chiunque Tu Sia Ti Ama  〜 Catherine Spaak

B5. Non Mi Innamoro Più  〜 Johnny Dorelli - Catherine Spaak

B6. Promesse... Promesse  〜 Johnny Dorelli

所要時間約36分


バカラック初のミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 は、1968年12月よりブロードウェイで上演されました。以後数年のうちに、ロンドンのウエスト・エンドをはじめイタリア、ドイツ、オーストラリア、日本などで上演されました。イタリアではカテリーヌ・スパークとジョニー・ドレルリ主演により1970年にローマその他で上演。本作はそのイタリア・キャストによるアルバムです。

裏ジャケットにミュージカルのスタッフとキャストが載っていたのですが、キャストは女優/俳優さんの名前だけ。主演の2人を含めて役名の記載が全くありません。文字の大きさと生年から主要キャストのみ想像力を働かせて以下表を埋めました。

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アルバムの表ジャケットで向かい合ってる主演の2人、てっきり左がスパーク/右がドレルリと思ったのですが逆でしたネ^^:。チャック役のジョニー・ドレルリ(左)はイタリアの歌手、俳優。1950年代後半から数多くのアルバムやシングルをリリースする傍ら映画にも多く出演。私は知らなかったのですが、1967年のサンレモ音楽祭で9位入賞した 「 L'immensità 」 は 「 涙に咲く花 」 というタイトルで日本でもシングル・リリースされています。フラン役のカテリーヌ・スパーク(右)はフランスに生まれイタリアで活躍した女優、歌手。全盛期の1960年代には数多くの映画で主演を務めたそうです。そしてこの2人、なんと1972年に結婚しています(1978年に離婚)。

曲名は全てイタリア語(歌詞もイタリア語)。A1. 「 Ouverture 」 を除いて何が何だかさっぱりわからないので、オリジナル・タイトル及び日本語タイトルを並べて表にしました。

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収録曲は、ブロードウェイ版(以下、BW版)オリジナル・キャスト・アルバムの17曲よりも5曲少ない12曲。主演の2人が歌う曲中心に絞ったようです。本アルバムのタイトルも、本来なら Italian cast album あたりになるところ Spaak - Dorelli ですからねー。人気の2人を前面に出して売る作戦なのかも。オケのアレンジは基本的にBW版と同じ。違いについては後述します。

主演の2人は声質の相性や歌唱力のバランスも取れていてBW版と比べて遜色ありません。イタリア語による違和感もないですし。むしろ表現力という点では上回る部分もあると感じました。ストーリーの最初、まだそれほど親密になっていない段階でデュエットするA4. 「 誰かいるさ 」 など、BW版だと普通に歌っているだけなのですが、本作では陽気に掛け合いながら歌っていて2人の距離感がとても近い感じがします。親切で情熱的で話好きというイタリア人気質もあるんでしょうかねー。

ちょっと残念なのがマージ役のヴィーチェ・ヴァローリ。ドレルリとのデュエット曲 B3. 「 真実は美しいはずなのに 」 で、高音部分を1オクターブ下げて歌ったためオクターブでデュエットするはずがユニゾン(同じ音程)に…。なぜに高音が出ないヴァローリを人選したのか…、裏事情を勘ぐりたくなります。

オケのアレンジは基本的にBW版と同じですが、いくつか違いがあります。
A1. 「 序曲 」:エンディングの前に 「 IT'S OUR LITTLE SECRET(二人の小さな秘密) 」 が入ってる。A3. 「 二階の僕の部屋 」:1コーラスしかない(BW版は2コーラス)。A6. 「 去りし時を知って 」:一部でベースが4小節ほどノリの良い動きを見せる。B1. 「 ターキー・ラーキー・タイム 」:イントロが12小節長くなり過去のバカラック作品 「 雨にぬれても 」 や 「 ザ・ベル・ザット・クドゥント・ジングル 」 に似たメロディが流れる。B3. 「 事実は美しいはずなのに 」:BW版は3分半でフェードアウトするところ、フェードアウトせずに1分半くらい陽気な演奏だけの部分が続く。キーも一部曲で変えていて、A5, A6, B5.では半音〜1音下げ、B3. では1音高くしている。 …… 目立つ違いはこんなところですかね。

BW版ほど録音技術がよくないせいか音質面のクォリティはイマイチ(いやイマニかな)ですが、演奏自体はノリがよくさすがラテン民族!

Fullsizeoutput_256本作LPは、今月 Dicogs でイタリアのお店から€40(+送料€9)で購入したばかり。Very Good(5段階評価の2)の商品だったのですが、届いて聴いて見ると針飛びが数カ所あって合計€49 ≒ 6,600円は正直高いなぁと思いました。とはいえ Very Good Plus(5段階評価の3)の盤は€80~€100の値札がついていましたし、希少性を考えると決して高くはなかった……と今では思っています。

実測184gもある重量盤だったので、音質はともかく手にしたずっしり感はなかなかのもの。こういう感覚はレコードならではですね。

こちら の情報によれば、イタリア語版 『 プロミセス・プロミセス 』 は2002年に再演されてCDもリリースされたとのこと。しかし Discogs を探してもそのCDは見当たらず。もちろん Amazon でも。実在するならなんとか手に入れたいものです。

◆◆ Promises, Promises アルバム一覧 ◆◆ <2019/6/23追記>
1968 デモ録音集
1968 Original Broadway Cast Recording
1969 Original London Cast Recording
1969 Aimi Macdonald and Ronnie Carroll (London Studio Cast)
1970 SPAAK - DORELLI (Italian Stage Cast) ← 本作
2002 Italian Stage Cast
2010 New Broadway Cast Recording


【データ】

『 PROMESSE... PROMESSE... 』

SPAAK - DORELLI



LP:1970年リリース

レーベル:CGD (Italy)

番号:FGS-5063

クレジットは前述の表を参照ください。

※ 日本の Amazon での取り扱いは無し

2018年6月17日 (日)

Burt Bacharach's 60 Greatest hit songs/V.A. (2001年)

オランダの Disky レーベルから2001年にリリースされたCD 3枚組のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなります。)
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Disc1 (DC 648002
1. THE STORY OF MY LIFE  〜 Michael Holliday 〜  M
2. A HOUSE IS NOT A HOME  〜 Shirley Bassey 〜  F
3. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  〜 Gene Pitney 〜  M
4. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  〜 B. J. Thomas 〜  M
5. ANY DAY NOW  〜 Chuck Jackson 〜  M
6. 24 HOURS FROM TULSA  〜 Gene Pitney 〜  M
7. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  〜 Sandie Shaw 〜  F
8. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  〜 Jackie DeShannon 〜  F
9. TRAINS AND BOATS AND PLANES  〜 Billy J. Kramer and The Dakotas 〜  M
10. ALFIE  〜 Cilla Black 〜  F
11. THE LOOK OF LOVE  〜 Shirley Bassey 〜  F
12. BE TRUE TO YOURSELF  〜 Bobby Vee 〜  M
13. BABY IT'S YOU  〜 The Shirelles 〜  F
14. EVERYBODY'S OUT OF TOWN  〜 B. J. Thomas 〜  M
15. I WAKE UP CRYING  〜 Chuck Jackson 〜  M
16. ANYONE WHO HAD A HEART  〜 Cilla Black 〜  F
17. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  〜 Bobbie Gentry 〜  F
18. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  〜 B. J. Thomas 〜  M
19. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  〜 Al Martino 〜  M
20. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  〜 Tom Jones 〜  M

Disc2 (BX 648592
1. KEEP ME IN MIND  〜 Alma Cogan 〜  F
2. LONG AGO TOMORROW  〜 B. J. Thomas 〜  M
3. MAKE IT EASY ON YOURSELF  〜 Cilla Black 〜  F
4. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  〜 Gene Pitney 〜  M
5. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  〜 Helen Shapiro 〜  F
6. LONG AFTER TONIGHT IS ALL OVER  〜 Jimmy Radcliffe 〜  M
7. MY LITTLE RED BOOK  〜 Manfred Mann 〜  M
8. BLAME IT ON ME  〜 Peabo Bryson & Roberta Flack 〜  FM
9. PLEASE STAY  〜 The Drifters 〜  M
10. AFTER THE FOX  〜 Peter Sellers and The Hollies 〜  M
11. SANDY  〜 The Swinging Blue Jeans 〜
12. IF I NEVER GET TO LOVE YOU  〜 Timi Yuro 〜  F
13. TOWER OF STRENGTH  〜 Gene McDaniels 〜  M
14. WIVES AND LOVERS  〜 Julie London 〜  F
15. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  〜 Tommy Hunt 〜  M
16. MAGIC POTION  〜 The Searchers 〜  M
17. COME AND GET ME  〜 Jackie DeShannon 〜  F
18. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES)  〜 Chuck  Jackson 〜  M
19. YOU BELONG IN SOMEONE ELSE'S ARMS  〜 David Whitfield 〜  M
20. LONG DAY, SHORT NIGHT  〜 The Shirelles 〜  F

Disc3 (BX 648602
1. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  〜 Gene Pitney 〜  M
2. DON'T MAKE ME OVER  〜 Tommy Hunt 〜  M
3. CRAZY TIMES  〜 Gene Vincent 〜  M
4. MAYBE  〜 Peabo Bryson & Roberta Flack 〜  FM
5. THE LOVE OF A BOY  〜 Timi Yuro 〜  F
6. WALK ON BY  〜 Helen Shapiro 〜  F
7. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  〜 The Shirelles 〜  F
8. REACH OUT FOR ME  〜 Nancy Wilson 〜  F
9. THIS EMPTY PLACE  〜 The Searchers 〜  M
10. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  〜 Jimmy Radcliffe 〜  M
11. ANONYMOUS PHONE CALL  〜 Frank Ifield 〜  M
12. ANOTHER TEAR FALLS  〜 Gene McDaniels 〜  M
13. A LIFETIME OF LONELINESS  〜 Jackie DeShannon 〜  F
14. LIVE AGAIN  〜 Irma Thomas 〜  F
15. ME, JAPANESE BOY I LOVE YOU  〜 Bobby Goldsboro 〜  M
16. THE ANSWER TO EVERYTHING  〜 Del Shannon 〜  M
17. THE BREAKING POINT  〜 Chuck Jackson 〜  M
18. WINDOWS AND DOORS  〜 Jackie DeShannon 〜  F
19. WISHIN' AND HOPIN'  〜 The Merseybeats 〜  M
20. MAGIC MOMENTS  〜 Jula de Palma 〜  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間 Disc1 約56分/Disc2 約53分/Disc3 約52分


オランダの Disky レーベルから2001年にリリースされたCD 3枚組のバカラック物コンピ集です。何故か連続していない個別の番号が付いた通常のケース入りCDが3つ収まるパッケージ。ライナーノーツは無いので初心者にはちょっと厳しいかも知れません。
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各CD 1枚に20曲ずつ、3枚で合計60曲入り。ですが、実は1曲だけ 〜 Disc2-11. 「 SANDY 」 はバカラック作品ではありません。…というわけで、実質は59曲入りバカラック物コンピ集ってことになりますね^^;。

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59曲のうち約半数の31曲がオリジナル・バージョン。また、英国人アーティスト(リストの左側にUKと表示)が20曲あって全体の約3分の1を占めています。

そんな本コンピ集の特徴は、オリジナルにせよカヴァーにせよ他のバカラック物コンピ集であまりお目にかからないマイナーな曲/レアなバージョンが多いこと。特に、本コンピ集にしか入ってない超レアなカヴァーが8曲もありまして。Disc1から順にそいつら8曲を紹介していくことにしましょう。

B.J.トーマスのDisc1-18. 「 遥かなる影 」 は、1970年のアルバム 『 Most of All 』 でカヴァーしたバージョンではなく1977年の再録音版。カーペンターズまんまのアレンジはB.J.にはミスマッチかなぁ…^^;。Disc1-19. 「 ディス・ガイ 」 を歌ってるアル・マルティーノはイタリア系の米国人俳優/シンガー。軽いボサノヴァ・アレンジとブリリアントな歌声がうまくブレンドされた好カヴァーです。トム・ジョーンズのDisc1-20. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 は本家本元の1965年版ではなく1977年のリメイク版。ベースやキーボード系の音色は70年代後半らしさを感じる反面、トム・ジョーンズの歌唱はオリジナルの方がパンチがあって評価としては微妙なところかと。

アルマ・コーガンのDisc2-1. 「 キープ・ミー・イン・マインド 」、ティミ・ユーロのDisc2-12. 「 イフ・アイ・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ・ユー 」、サーチャーズのDisc2-16. 「 マジック・ポーション 」、デヴィッド・ウィットフィールドのDisc2-19. 「 ユー・ビロング・イン・サムワン・エルスズ・アームズ 」、以上4曲はいずれもマイナー曲の超レアなカヴァー。特に、英国男性テノール歌手がオペラチックに歌う「 ユー・ビロング・イン・サムワン・エルスズ・アームズ 」 はクラシック調ワルツの凡そバカラック作品とは思えない珍曲です。

Disc3は1曲だけ。イタリアはミラノ生まれの女性ジャズ・シンガー、ジュラ・デ・パルマが歌うDisc3-20. 「 マジック・モーメンツ 」 です。バスクラリネットやフルートなどの木管楽器とストリングスによる伴奏はとってもチャーミング。ジュラの歌唱は色っぽいけれどイヤらしさはなく、素敵なカヴァーだと思います。

バカラック・コレクター向けのコンピ集といったところでしょうかね。


【データ】
『 Burt Bacharach's 60 Greatest hit songs 』
V.A.

CD:2001年11月8日リリース
レーベル:Disky Communications Europe (Netherlands)
番号:CB 648582

Tracks licensed from Charly Licensing ApS, EMI, K-Tel Entertainment Ltd., Mole Hole Records, Nestshare Ltd. and Sanctuary Records Group Ltd.
(P) & ©️ 2001 Disky Communications Europe B.V.

 

2018年6月10日 (日)

ELEPHANT/The White Stripes (2003年)

米ロック・バンド、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年にリリースした4作目のアルバム。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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所有CD(日本盤)のジャケットの表/ケースの裏

全14トラック(日本盤は16トラック)中、バカラック作品は1トラック

4. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (2:46)


米ロック・バンド、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年にリリースした4作目のアルバムです。

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─  デトロイト南西地区出身のジャック・ホワイト(vo,g)、メグ・ホワイト(drs)姉弟バンド。97年結成。99年アルバム・デビュー。2000年に2作目リリース。2001年発売の3作目 『 ホワイト・ブラッド・セルズ 』 は、全世界で大ブレイク、(中略)時代の寵児となった。 ─  (日本盤CDの帯:バイオより)

んで、4作目の本アルバムは3作目以上に世界中でヒット。全米6位、全英1位になりました(3作目はそれぞれ61位、55位)。

このバンドのジャンルは、Wikiによるとガレージロック、ブルースロック、オルタナティヴ、インディー・ロック、パンクロックなんだそう。普段ロックを聴かない私には違いがわかんないんですが^^;。アルバムを聴いてみると、いかにもガレージで演奏してそうなハードな曲もありますが意外やポップ・バラード風の曲もあったりして、このジャンルに馴染みの無い私でもなんとか通して聴けました。

ジャック・ホワイトが書いた曲ばかりの中で、唯一のカヴァー曲がバカラック作品のT-4. 「 恋のとまどい 」 。ブルージーでワイルドなギターとドラムス。そして感情を露わにさせるジャックのヴォーカルが心に刺さります。エンディング無しで曲がスパッと終わるのも気持ちがいいです。この曲はエルヴィス・コステロも若い頃にカヴァーしてますし、ロックとかポップとかジャンルなんて関係ないんだなぁと改めて感じました。

それにしても、何故 「 恋のとまどい 」 をカヴァーしたのか? セルフ・ライナーノーツや日本盤解説ではそのことに触れてなかったのでネットで調べました。ある記事にこの曲に対するジャックのコメントが載っていましたので、ざっくり紹介します。 ─  バート・バカラックのソングライティングが大好きなんだ。特にメグがダスティ・スプリングフィールドの「 恋のとまどい 」 を気に入っていて、ライヴで取り上げるようになったんだ。この曲は大好きさ。この曲の本質はブルースなんだと分かったからね、だから俺はブルージーに歌ったのさ。 ─

なんと、彼らもバカラックのファンだったとは! まぁ、そうじゃなきゃわざわざロックバンドがカヴァーしないですよね…。YouTubeにはこの曲のライヴ・バージョンがいくつかアップされています。Reading Festival 2004 の時に顕著ですが、" I Just Don't Know What To Do With Myself " と歌う場面ではライヴ会場全体で歌い、サビの部分では観客がジャンプしてます。なんかいいなぁ。

この曲はアルバムからの2枚目シングルとしてリリースされ、全英13位を記録しました(何故か米国では未リリース)。あのソフィア・コッポラが監督しファッションモデルのケイト・モスがランジェリー姿でポールダンスを踊ったモノクロのMVは、ローリングストーンズ誌による " The 30 Sexiest Music Videos of All Time " で見事16位に輝いています、パチパチ。


【データ】
『 ELEPHANT 』
The White Stripes

CD:2003年4月1日リリース (所有CDは、3月19日先行リリースの日本盤)
レーベル:V2 (US)  (所有CDは、V2 Records Japan)
番号:63881-27148-2  (所有CDは、V2CP 150)

Produced by Jack White
Written by Jack White (except T-4.)
Written by B. Bacharach & H. David (T-4.)
Meg White - drums, vocals
Jack White - vocals, guitar, piano
Recorded to eight track reel to reel at Toe-Rag Studios, Hackney, London in April, 2002 (except T-4.)
Recorded at the BBC Maida Vale studio (T-4.)

 

2018年6月 3日 (日)

BURT BACHARACH - LOUNGE LEGENDS/V.A. (2001年)

ドイツ・ユニバーサルから2001年にリリースされた🇩🇪編集のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. WIVES AND LOVERS '79  〜 Jack Jones 〜  M
2. I SAY A LITTLE PRAYER  〜 Woody Herman 〜
3. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  〜 Brenda Lee 〜  F
4. DON'T GO BREAKING MY HEART  〜 Bossa Rio 〜  FM
5. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  〜 Ramsey Lewis 〜
6. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  〜 Dusty Springfield 〜  F
7. MAKE IT EASY ON YOURSELF  〜 Connie Francis 〜  F
8. REACH OUT FOR ME  〜 Walter Wanderley 〜
9. TRAINS AND BOATS AND PLANES  〜 Astrud Gilberto 〜  F
10. ANY OLD TIME OF THE DAY  〜 Stan Getz 〜
11. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  〜 Tom Clay 〜  M
12. FREEFALL  〜 Burt Bacharach 〜
13. I'M A BETTER MAN (FOR HAVING LOVED YOU)  〜 Engelbert Humperdinck 〜  M
14. NIKKI  〜 Vincent Bell 〜
15. WHERE THERE'S A HEARTACHE  〜 The Sandpipers 〜  M
16. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  〜 James Last 〜  FM
17. THE LOOK OF LOVE  〜 T. W. Ardy 〜
18. ALFIE  〜 Dee Dee Warwick 〜  F
19. THE WINDOWS OF THE WORLD  〜 Scott Walker 〜  M
20. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  〜 Sergio Mendes & Brasil '66 〜  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間約64分


ドイツ・ユニバーサルから2001年にリリースされた🇩🇪編集のバカラック物コンピ集です。

ドイツ・ユニバーサルは2001年から翌2002年にかけて “ ラウンジ・レジェンド ” と名付けたコンピ・シリーズを展開。本アルバムはそのシリーズのバート・バカラック編です。ラウンジ物の音源をコンパイルするというコンセプトみたいで、このシリーズでは他に、ジョン・バリー、リー・ヘイズルウッド、ダスティ・スプリングフィールド、フランス・ギャル、サミー・デイヴィスJr、ジェームス・ラスト、ロベルト・デルガド等のコンピ集がリリースされています。

─   そもそも「ラウンジ」とは、ホテルなどにある休憩室や社交場を意味し、そんな場所にふさわしい音楽のことも指すようになった言葉だ。ジャンルでいえば、ラテンやジャズのあまりハードでないもの、ムード・ミュージックなどがその範疇に入る。当然、ヴォーカルものよりインストゥルメンタルが中心で、'60年代にはアナログ盤LPレコードの登場により、それこそ腐るほどのラウンジ・ミュージックが発売された。(略) また、当時はラウンジ系と認識されていなかった映画音楽やムーグ・シンセザー・ミュージックなども、現代のクラブDJたちによりラウンジものと認識され、彼らが独自の解釈でコンピレーションのアルバムを発売するなどして、音楽的解釈も広がりつつある。 ─  (別冊宝島342「 このCDを聴け!」より、宝島社、'97年11月発行)

まぁ「 ラウンジ 」≒「 イージーリスニング 」 だとは思いますが、ダスティ・スプリングフィールドやサミー・デイヴィスJr も入ってるこのシリーズはもう少し間口が広い感じでしょうかね。ジェームズ・ラストやロベルト・デルガドといったドイツ・イージーリスニング界の大御所が入ってるのは🇩🇪編集の矜持かと。

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本アルバム収録の20曲は、ユニバーサル系の豊富なカタログから選りすぐったレアな音源ばかり。オリジナルはサンド・パイパーズのT-15. 「 ホエア・ぜアズ・ア・ハートエイク 」 1曲のみで、残る19曲は全てカヴァーです。リストを見ればヒットしたバージョンが無いことが一目瞭然ですね。

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アルバムのライナーには収録元アルバムのジャケ写が載ってました。せっかくなのでスキャンして置いておきます。

まずは超レア物から。他のコンピ集ではお目にかかれない超レア物が4曲収められています。アルバム冒頭、ジャック・ジョーンズのT-1. 「 素晴らしき恋人たち '79 」 は自身がオリジナルで'63年にヒットした 「 素晴らしき恋人たち 」 のリメイク版。いきなりのディスコ・サウンドには思わず仰け反りましたが(流石にこれはラウンジじゃないでしょ……という意味で)、布施明ばりのハリのある歌唱は見事なものです。

T-11. 「 ディス・ガイ 」 はロサンゼルスのDJ 〜 トム・クレイによるカヴァー。トム・クレイのバカラック・カヴァーといえば「 世界は愛を求めている 」 が有名ですが、それと同じアルバムに収められたもの。ナレーションと歌が半分ずつという変わったカヴァーです。ジェームズ・ラストのT-16. 「 遥かなる影 」 はストリングス中心のオケをバックに男女コーラスが歌うイージーリスニング物ですが、2コーラスめのAメロだけはフルート2本がメロディを吹いてこれがいいアクセントになっています。T-17. 「 恋のおもかげ 」 はドイツのピアニスト/ハモンド奏者 〜 T.W. アーディによるもの。内容は可もなく不可もなく……です。

アルバム全体としては、全20曲のうち13曲がヴォーカル物である点と、ノリノリ系/ふわふわまったり系/ラテン系/普通のイージーリスニング系が混在している点から、それほどラウンジ感を感じません。私のレコメンドは、ラテンのリズムでノリノリなラムゼイ・ルイスのT-5. 「 サン・ホセへの道 」 、ボサノヴァでふわふわ感があるコニー・フランシスのT-7. 「 涙でさようなら 」 、アストラッド・ジルベルトの気怠いヴォーカルが涼しいT-9. 「 汽車と船と飛行機と 」 、オケのアレンジがドラマチックなディー・ディー・ワーウィックのT-18. 「 アルフィー 」 あたり。ちなみに、ディー・ディーはディオンヌの妹さんです。

ラウンジ・ミュージックとしてよりもバカラック物のレアなコンピ集として楽しむアルバムだと思います。


【データ】
『 BURT BACHARACH - LOUNGE LEGENDS 』
V.A.

CD:2001年10月1日リリース
レーベル:Universal Marketing Group GmbH (Germany)
番号:585 021-2

This compilation (P) 2001 Universal Marketing Group GmbH
©️ 2001 Universal Marketing Group GmbH - a division of Universal Music GmbH

 

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