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2019年1月13日 (日)

Love Is Lainie/Lainie Kazan (1968年)

米国の女優&歌手、レイニー・カザンが1968年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを4曲収録!

(画像はクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
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全11トラック中、バカラック作品は4トラック

A1. A HOUSE IS NOT A HOME (3:08)
A2. THE LOOK OF LOVE (3:12)
B1. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) (3:07)
B4. THE WINDOWS OF THE WORLD (3:46)


米国の女優&歌手、レイニー・カザンが1968年にリリースしたアルバムです。

レイニーは1940年NY生まれ。ディオンヌ・ワーウィックとは同い年。1961年にブロードウェイ・デビューして、1964年のミュージカル『 ファニーガール 』では主演バーブラ・ストライザンドの代役も務めたとか。映画(1968年〜)、TV(1962年〜)にも数多く出演。今でも現役のようです。

歌手としてはMGMから1966年にアルバムやシングルをリリース。本作は4枚目のアルバムになります。バックは優しい響きのオーケストラ(詩を朗読してるみたいなB5.だけはギターのみ)で、3人のアレンジャーを使い分けています。レイニーの歌声はバーブラ・ストライザンドって感じ。押し出しの強さやブリリアントさバーブラほどではありませんが、さすが代役するだけはありますねー。

Fullsizeoutput_1701Fullsizeoutput_1706バカラック・カヴァーは4曲で、全てパット・ウィリアムスのアレンジ。前回ご紹介したレスリー・アガムスのアルバムでもいい仕事してましたが、このアルバムでもオヤッと思うアレンジがあちこちあってレコメンドです。

まずA2.「 恋のおもかげ 」。イントロのメロディは聴いたことないフレーズですし、Aメロが始まってから4ビートで刻むピアノのブロックコードも新鮮。2コーラス目サビの半音ずつ高くなる転調にはグッときました。B.4「 世界の窓と窓(世界の窓に光を)」は4拍子の原曲をしっとりした曲調の8分の6拍子にアレンジ。でもこれが実にマッチしてまして、全く違和感がありません。素敵なアレンジです。A1.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」はリズム無しストリングスのみのアレンジ。イントロだけ聴いたらとてもこの曲だとわからないでしょうね。レイニーの歌もぴったりで映画のワンシーンを見ているよう。

以上3曲はバカラックのカヴァー定番曲ですが、B1.「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」はちょっとレアな曲。1966年のTVドラマ『 オン・ザ・フリップ・サイド 』でリック・ネルソンが歌ったのがオリジナル。同年ベン・E・キングがカヴァー。翌1967年にはチャック・ジャクソン、ルー・ロウルズ、ウォルター・ジャクソン、Rufus Lumleyがカヴァーしています。そして初めてカヴァーした女性がレイニーなのでございます。原曲よりもゆったりしていて、テンポは十数曲あるこの曲のカヴァーの中で最も遅い♩≒84。しかもエンディング近くでさらに遅くなります。う〜ん、なんともドリーミー!

ちなみに、「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」はA面でシングル・リリースされています(MGM K13943)。どうしてこんな地味な曲をシングルにしたんでしょうね…。

バカラック・カヴァー以外では、ジャズ・タッチで後半弾けるA4.「 サニー 」や、ヤング・ラスカルズのカヴァーでゆったりゴージャスなB2.「 高鳴る心 」あたりが良かったです。

いいアルバムなのに、CD化もMP3化もされないなんてどうかしてます。ジャケットも素敵ですしね。加えて内袋も洒落てます↓。
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ここからは、オマケとしてMP3でしか持ってないバカラック・カヴァーをご紹介。
R505558113832982158242jpegレイニー・カザンは、1998年リリースのアルバム『 In The Groove 』で再度「 恋のおもかげ 」(4:40) をカヴァーしておいでです。
今度はオケではなく、ピアノ・トリオ+パーカッション+女性バックコーラスというコンテンポラリー・ジャズ仕立てのサウンド。年齢を重ねたからか、ドスの効いた歌声になっていてもうバーブラとの近似性は感じません。これはこれで魅力的なカヴァーです。
でも、なんていうですかねぇ、ポップス・アレンジの妙とジャケットの魅力で個人的には1968年のカヴァーに軍配を上げてしまいます。


【データ】
『 Love Is Lainie 』
Lainie Kazan

LP:1968年リリース
レーベル:MGM
番号:SE-4496

Produced by Pete Spargo
Arranged and Conducted by Pat Williams (A1,2,5, B1,4.)
Arranged by Claus Ogerman, Conducted by Peter Daniels (A3.)
Arranged and Conducted by Bob Florence (A4,6, B2,3.)
Accompanied on guitar by Tommy Tedesco (B5.)

Recording date
Oct. 16, 1967 (A4, B3.)
Feb. 26, 1968 (A6, B2.)
Feb. 27, 1968 (A2, B1,4.)
Feb. 28, 1968 (A1,5, B5.)
Unknown (A3.)

※ 日本のAmazonでは取り扱い無し

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