"LIVE" IN TOKYO/Ramsey Lewis (1968年)
ラムゼイ・ルイス初来日時のライヴ録音盤です。バカラック作品を1曲収録!
(画像は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
Original LP front cover/back cover
所有リイシューCDジャケットの表/裏
全9トラック中、バカラック作品は1トラック
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (4:38)
米男性ジャズ・ピアニストのラムゼイ・ルイスが初来日したのは1968年9月。その時のライヴ録音盤です。(ラムゼイ・ルイスのプロフィールは前々回記事を参照ください)
この時にラムゼイ・ルイス・トリオは主要都市で6公演したそうです。
9月11日 東京・サンケイホール
13日 大阪フェスティバル・ホール
15日 広島市公会堂
16日 神戸国際会館
17日 東京・サンケイホール
20日 名古屋市公会堂
入場料(東京公演)S¥2,300、A¥1,800、B¥1,400、C¥1,000
本アルバムのクレジットには1968年9月にサンケイホールにて録音…とだけ記載されていて、11日/17日どちらの公演なのか、あるいはいいとこ取りをしたのか、その辺りはわかりません。日本のみでリリースされ、以降も日本では何度かリイシュー。私が所有しているのは2004年のリイシューCDです。
聴衆のお目当てはやっぱりT-1.「 ジ・イン・クラウド 」やT-9.「 ウェイド・イン・ザ・ウォーター 」でしょう。どちらもラムゼイ・ルイスの代表曲で、聴衆の手拍子も一段と大きいです。それとT-5.「 ソング・フォー・マイ・ファーザー 」の中間部、ドラムスのアドリヴでカリンバも演奏するところはモーリス・ホワイトの面目躍如! 聴衆にもウケてました。
そんな中で演奏されたバカラック作品がT-4.「 世界は愛を求めてる 」。テンポ♩≒148のジャズワルツ。1コーラス演奏した後、1:30頃から始まるピアノのアドリヴが素晴らしい! だんだん激しくファンキーに。徐々にテンポアップしてベースとドラムスもそれに応えて熱い熱い演奏になっています。このノリはやはりラムゼイ・ルイスならでは。最後、我に返って消え入る様に終わるところもイイですねー。
ちなみに、私が聴いたことあるラムゼイ・ルイスのバカラック作品は6曲。
1966年「 マイケルへのメッセージ 」…『 Wade In The Water 』こちらで紹介済み
1967年「 恋のおもかげ 」「 アルフィー 」…『 Up Pops Ramsey Lewis 』
1968年「 サン・ホセへの道 」…『 Maiden Voyage 』こちらで紹介済み
1968年「 世界は愛を求めてる 」… 本アルバム
1983年「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」…『 Les Fleurs 』
今回オマケとしてご紹介するのがMP3でしか所有していない「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」(6:09) 。画像はアルバム『 Les Fleurs 』のジャケットでございます。アルバムのタイトルはフランス語で花という意味。ジャケット見てもそんな感じしませんけど…。
ピアノ、アコースティックベース、チェロによる演奏なのですが、ほぼラムゼイ・ルイスのピアノ・ソロといった感じでベースとチェロはバックグラウンド的位置付け。リリカルで情熱的、そしてちょっとアヴァンギャルド。
こんな感じなのですが、イメージ湧きますかね?
そして、今回記事を書くにあたりDscogsを調べて見たらもう1曲「 恋のおもかげ 」の録音を発見!
日本でのみリリースされたアルバム『 ENCORE! / RAMSEY LEWIS IN TOKYO(ラムゼイ・ルイス・イン・東京 / アンコール! 』がそれ。1968年10月18日、東京サンケイ・ホールでの実況録音盤で、LPレーベル面にはVol.2の文字が…。初来日からわずか1ヶ月後に再度来日したのでしょうか。MP3は存在せず聴いたことないのですが、このアルバムが国立国会図書館に所蔵されていることを確認! 聴きたいなぁ。
【データ】
『 "LIVE" IN TOKYO 』 (当時の邦題:ラムゼイ・ルイス・イン・東京)
Ramsey Lewis
LP:1968年リリース (所有CDは、2004年1月28日リイシュー盤、解説は児山紀芳氏)
レーベル:Globe (Japan) (所有CDは、CADET/ユニバーサル・ミュージック)
番号:SMJ-7501 (所有CDは、UCCC-9072)
Ramsey Lewis - piano
Cleveland Eaton - bass
Maurice White - drums
Recorded September, 1968, live at Sankei Hall, Ohtemachi, Tokyo
(1968年9月、東京大手町サンケイホールでの実況録音)
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/20)
Amazonリンク(リイシューCD)
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