Tribute/Melissa Manchester (1989年)
メリサ・マンチェスターが1989年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック
5. WALK ON BY (3:46)
米国の女性シンガーソングライター、メリサ・マンチェスターが1989年にリリースした13枚目のオリジナル・アルバムです。
メリサ・マンチェスターについては11作目のアルバム『 EMERGENCY 』をご参考ください。
アルバム・タイトルのとおり本作はトリビュート・アルバム … いわゆるカヴァー・アルバムです。
─ これは私がずっと長い間作りたかったアルバムよ。一周して元に戻り、ジュディ、エラ、エディット、バーブラ、ビリー、イーディー、ロージー、サラ、そしてディオンヌにお礼を言わなくちゃって気付いたの。 ─ (ライナーより)
具体的な曲名とトリビュートする女性シンガーはライナーの曲目リスト(画像)の通り。T-10.のみ自身のリメイクです(キャロル・ベイヤー・セイガーとメリサの共作曲)。
プロデュースとアレンジは1曲を除いて彼女自身とピーター・マッツによるもの。T-1,3,4,6,7,10の6曲はオケ中心のアレンジでゴージャスにしっとり聴かせます。ビッグバンド・アレンジの3曲は派手で楽しいT-2,8とゆったりバラードのT-9。いずれの曲でもメリサは表現力たっぷりに歌い上げています。
んで、バカラック・カヴァーはディオンヌ・ワーウィック・トリビュートのT-5.「 ウォーク・オン・バイ 」。この曲だけはロン・ネヴィソンのプロデュースで演奏はバンド形式。テンポは♩≒83、どことなくアイリッシュな雰囲気のポップ・バラードに仕立てられていて、要所でオブリガートを吹くサックスにはスムーズ・ジャズっぽさも感じます。メリサの歌唱は肩の力が抜けていていいですね〜。曲の後半、" Walk on 〜〜〜〜〜 " と13秒間ブレスなしで歌うところはグッときます。
本アルバムからはこの「 ウォーク・オン・バイ 」だけがシングル・カットされました。US ACチャートで6位という記録が残っています。
思いがしっかり伝わってくる中身のあるカヴァー・アルバムだと思います。
【データ】
『 Tribute 』
Melissa Manchester
CD:1989年リリース
レーベル:MIKA Records / Polydor
番号:841 273-2
Produced and Arranged by Melissa Manchester and Peter Matz
Orchestrated and Conducted by Peter Matz
T-5.「 WALK ON BY 」
Produced by Ron Nevison
Arranged by Melissa Manchester, David Paich & Ron Nevison
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