Introducing Lynn Marino/The Frank Cunimondo Trio (1971年)
フランク・カニモンド・トリオがリン・マリノをフィーチャーして1971年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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Original LP front cover/back cover
所有リイシューCDのジャケット表/ケース裏
全10トラック中、バカラック作品は1トラック
3. A HOUSE IS NOT A HOME (4:06)
フランク・カニモンド・トリオがリン・マリノをフィーチャーしてカニモンド自身のレーベルから1971年にリリースしたアルバムです。
フランク・カニモンドは1934年ピッツバーグ生まれ(まだご健在の様子)のジャズ・ピアニスト。若い頃はマイアミやニューヨークで演奏したけれどその後ピッツバーグに戻って活動。ウィキによれば、そのスタイルはしばしばビル・エヴァンスと比較されるそうです。
リン・マリノはやはりピッツバーグの女性ジャズ・シンガー。ジャズ・ベーシストを父に持ち、12歳から地元で歌ってたそう。1966年に高校を卒業した後、彼女はピアノも弾けるみたいで自身のトリオで米国内を転々。1968年にピッツバーグに戻り、彼女にとって最初のレコーディングとなったのが本作でした。
私はお二人のこと全く知らなかったのですが、色々なレコード通販サイトや個人のジャズ系ブログで本作は人気作として紹介されています。まずはリン・マリノのハスキー&ノンビブラートで甘えた歌声。ピッツバーグのブロッサム・ディアリー、日本で言えばYOU、だいたいそのような形容詞が付いてます。その手の歌手が好きな人にとってはもうタマらん、というコトみたいですね。曲的には、ロジャー・ニコルズのカヴァー2曲 〜 T-1.「 LOVE SO FINE 」とT-10.「 WE'VE ONLY JUST BEGUN 」の評価が高いです。それにT-6.「 FEELIN' GOOD 」も。私もロジャ・ニコの2曲が本作の白眉だと思います。特にファンキーでノリが良い「 WE'VE ONLY JUST BEGUN 」はサイコーっす。
んで、バカラック・カヴァーはT-3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」。ピアノのブロック奏を主体とした4ビートのシンプルな演奏をバックに頑張って歌うリン嬢。ロングトーンの音程が微妙に不安定だし、適度に抜くような歌い方がまだ身についてない感じ。表現力が要求されるこの曲はちょっと厳しいかなぁ…と思った次第。
所有のリイシューCDは1997年のオランダ盤なんですが、ジャケットが変わり果てて…。何ですかあのジャケットの男性は。お前は引っ込んでろっ!って怒鳴りたくなります。安かったらからまぁしゃあないですが(苦笑)。
因みに、フランク・カニモンド・トリオは1969年のアルバム『 The Lamp Is Low 』でバカラックの「 アルフィー 」をカヴァーしています。まだ聴いたことないので、いつか聴いてみたいです。
【データ】
『 Introducing Lynn Marino 』 (所有リイシューCDのタイトルは『 Feelin' Good 』)
The Frank Cunimondo Trio (所有リイシューCDは、The Frank Cunimondo Trio featuring Lynn Marino)
LP:1971年リリース (所有リイシューCDは、1997年リリースのオランダ盤)
レーベル:Mondo (US) (所有リイシューCDは、Movieplay Music)
番号:M-103 (所有リイシューCDは、MPV 100401)
Executive-Producer - Frank A. Cerra
Production Coordinator - Frank Cunimondo
Arrangements & Musical Director - Frank Cunimondo
Vocals - Lynn Marino
Piano - Frank Cunimondo
Bass - Mike Taylor
Drums - Roger Humphries
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/20)
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