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2019年12月29日 (日)

New Pastel/笠井紀美子 (1984年)

女性ジャズ・シンガーの笠井紀美子が1984年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

3. ALFIE (4:50)


女性ジャズ・シンガーの笠井紀美子が1984年にリリースしたアルバムです。

彼女は1945年生まれ。京都出身で1964年に上京、1979年に単身LAに渡り1982年に帰国。1984年10月リリースの本作は帰国後3作目のアルバムなんだそう。1987年からは宝飾デザイナーとしても活動。1998年に音楽活動から引退され、現在はカリフォルニア州サンタモニカに在住だそう。

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─ 80年代のダンス・グルーヴ×スタンダード・ジャズ! 時代の波も、ジャンルの壁も超え、KIMIKOのヴォーカルが鮮やかに描く痛快作 ─ (リイシューCDの帯より)

バックはバンド+ホーン群。サウンド的には、ジャズ・ファンクとAORとソウルのコラボ+ちょっぴりビッグバンドも顔を出してる…、そんな感じでしょうか。彼女のヴォーカルはファンキーながらチャーミングなところが魅力でございます。見た目通り?ですね😃

そんなアルバムの全10曲のうち、スタンダードと言える楽曲がバカラック・カヴァーのT-3.「 アルフィー 」と映画『 シェルブールの雨傘 』のT-10.「 アイ・ウィル・ウエイト・フォー・ユー 」。この2曲のアレンジが結構ユニークでして。後者は、ゆったりとしつつも緊張感ある1コーラス目から、テンポアップしてビッグバンドな間奏に変わり2コーラス目はまた1コーラス目と同じに戻りフェードアウトしてエンディング。まるでドラマを観てるよう。

そして前者「 アルフィー 」のアレンジも実に独特。まずイントロ。フェードインして聴こえてくるのはギターのカッティング。リズムは♩≒93のジャズファンク系軽めの16ビートで、微かにラテンの香りも。彼女のヴォーカルは若干フェイクもかましながらノリとキレがあります。サビや中間部の間奏ではホーンがゴリゴリ鳴ってゴージャスな感じ。ラストのフレーズだけはリズムが消え、やっと「 アルフィー 」らしくなってエンディング。ここまでノリの良い「 アルフィー 」も珍しいのではないかと…。


【データ】
『 New Pastel 』
笠井紀美子

LP/CD:1984年10月リリース (所有CDは、2017年8月23日リイシュー盤)
レーベル:CBS/Sony (所有CDは、Sony Records)
番号:28AH 1790 / 32DH 152 (所有CDは、SICP 5528)

Produced by 伊藤八十八
Arranged by 笹路正徳
笠井紀美子:Lead Vocals
笹路正徳:Piano, Fender Rhodes, Synthesizers
Paul Jackson Jr.:Guitar
Nathan East:Bass
Ricky Lawson:Drums
数原晋:Trumpet, Flugelhorn
横山均:Trumpet
新井英治:Trombone
岡田澄雄:Bass Trombone
Jake Conception:Alto and Baritone Saxophone
吉永寿:Tenor Saxophone
日野皓正:Cornet (T-4.)
伊東たけし:Alto Saxophone (T-5.)
土方隆行:Guitar (T-4,7.)
Eve:Background Vocals

リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/20)
Amazonリンク(リイシューCD


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