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2020年2月16日 (日)

"Close To You" and nine other hits by BACHARACH and DAVID/The Longines Symphonette (1972年)

米国のイージーリスニング・オケ、ロンジン・シンフォネットが1972年にリリースしたバカラック集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. WINDOWS AND DOORS
A2. MY LITTLE RED BOOK
A3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
A4. I CRY ALONE
A5. WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU
B1. PROMISES, PROMISES
B2. I WAKE UP CRYING
B3. A HOUSE IS NOT A HOME
B4. THE WINDOWS OF THE WORLD
B5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME

収録時間約30分


米国のLongines Symphonette Societyという直販レーベルから1972年にリリースされたイージーリスニング・オケ、ロンジン・シンフォネットのバカラック集です。

1970年前後には全世界でイージーリスニング物のバカラック集がたくさんリリースされました。Discogs(音楽データベースとマーケットプレイスのサイト)で検索するとその手の中古LPがたくさん網に掛かります。聞いたこと無い名前のオケ/グループが大半なのですが、数ドル(或いは数ユーロ)から売ってるので送料(米国で$20〜25、欧州で€8〜15)込みでも¥2,000〜3,000くらい払えば手に入ります。ジャケットで判断して少しずつ買ったものの、ハズレが多くって…。

そんなこんなで最近このジャンルは敬遠してたのですが、数週間前に届いたハイファイ・レコード・ストアさんのメールマガジンに今回ご紹介するアルバムが載ってました。

─ 渋い選曲も魅力のバカラック・カヴァー集。安易な企画もののようでいて実は手の込んでアレンジ。タイトルからお察しの通り、全曲バカラック作品。ロンジン社のオーケストラ専門レコーディングスタジオの設備と録音の良さをアピールするためのシリーズです。「Close To You」「A House Is Not A Home」にはコーラスも登場。「I Wake Up Crying」など渋い選曲もあって大満足です。¥2,750+送料 ─ (ハイファイ・レコード・ストアさんのレコード評)

実はこのアルバム、以前Discogsを漁ってたときに購入を見送ったヤツなんですょ。改めてDiscogsを覗いたら値段は$2少々〜。ハズレの疑いもありましたが思い切ってハイファイさんで購入! レコード評通り魅力的なアルバムでございました^^。ハイファイさんを信じてヨカッタ。(過去にハイファイさんには一杯食わされたことがあったので^^;)

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魅力その1:レア曲の多さ

全10曲中3割がレア曲。なかなかイージーリスニング物では見られない選曲です。A1.「 ウィンドウズ・アンド・ドアーズ 」、A4.「 I CRY ALONE(ひとり泣く) 」、B2.「 アイ・ウェイク・アップ・クライング 」の3曲がそれ。なかでも、「 ウィンドウズ・アンド・ドアーズ 」はオリジナルのジャッキー・デシャノン版(1966年)布施明版(1971年)しか聴いたことない超レア曲。デシャノン版はシングルが全米108位にはなってますが、それにしても…ねぇ。

魅力その2:様々なスタイルのアレンジ

これがロンジン・シンフォネットだと言えるようなはっきりした特徴はありません。でも、曲ごとに様々なスタイル且つ上質で楽しいアレンジが施されてます。ハープや打楽器も含めフルオーケストラ+バンドという編成。金管とストリングスによるスウィング調のA2.「 マイ・リトル・レッド・ブック 」、コーラングレがソロを吹くゆったりバラードのA4.「 ひとり泣く 」、豊穣なストリングス+フリューゲルホルン・ソロのA5.「 あなたはあなた 」、'70年代歌謡曲っぽいサウンドのB2.「 アイ・ウェイク・アップ・クライング 」、木管アンサンブル+テナーサックスやトロンボーンのソロが光るB4.「 世界の窓と窓 」。A3.「 遥かなる影 」とB3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」では男女コーラス隊がメロディを歌います。ハイ一丁!的に作られたハズレ物とは一線を画した出来です。

レコメンドは3曲

まずA2.「 マイ・リトル・レッド・ブック 」。他では聴いたこともない唯一無二のスウィング調アレンジ。♩≒114という(この曲にしては)ゆったりしたテンポで、流麗なストリングスとトランペット/トロンボーン/サックスの厚みあるビッグバンドが融合したサウンドはもう堪りません。それからA4.「 ひとり泣く 」。オリジナルはディオンヌ・ワーウィックで、1stアルバム『 PRESENTING DIONNE WARWICK 』に収録された6/8拍子のバラード曲。それをゆったりした8ビートバラードにアレンジ。フルートとストリングスとヴィブラフォンの牧歌的なイントロに続いてコーラングレがメロディを奏でます。時折聴こえるフルートのオブリガートは小鳥の囀りのよう。もひとつB4.「 世界の窓と窓 」。イントロと間奏部におけるクラシカルな木管アンサンブルがまず印象的です。そのメロディが本編のメロディには全く無いフレーズなんですよ。これら木管楽器は本編でも素敵なオブリガートを吹いてくれます。後編でのトロンボーン・ソロとオーケストラの盛り上がりも素晴らしい。いやもうアレンジャーのセンス、凄すぎ。

逆にツマンナイのがA3.「 遥かなる影 」。男女コーラスがメロディを歌ってることもあり凝ったアレンジは避けたみたいですね。本アルバムのタイトルにして、更にジャケットでは「 遥かなる影 」の歌詞(なぜかしら/急に小鳥たちが姿を見せるわ…)を表現したのに、ねぇ^^;。


【データ】
『 "Close To You" and nine other hits by BACHARACH and DAVID 』
The Longines Symphonette

LP:1972年リリース
レーベル:Longines Symphonette Society (US)
番号:LS-216-C(SYS 5428/LWS 740/LS216U)

Performed by The Longines Symphonette and The Symphonette Choraliers
その他クレジットは一切なし

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

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