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2020年2月 2日 (日)

Try To See It My Way/Leslie Uggams (1972年)

米国の女優で歌手、レスリー・アガムスが1972年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

A2. TRY TO SEE IT MY WAY (3:04)

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映画『 My Best Friend's Wedding(ベスト・フレンズ・ウェディング)』がミュージカルに! 公式サイトはこちら

映画で使われた「 I SAY A LITTLE PRAYER(小さな願い)」「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF(恋のとまどい)」、サントラ収録の「 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN(恋よさようなら)」、その他「 WALK ON BY(ウォーク・オン・バイ)」「 WHAT'S NEW PUSSYCAT?(何かいいことないか子猫チャン)」など沢山バカラックナンバーがフィーチャーされるみたいです。

今年(2020年)9月〜、英国とアイルランドでツアーとのこと。観たいなぁ〜。英国は昨日(2/1)EU離脱して先行き不透明な状況ですが、ことバカラック関連ではイベント多くて(バカラックのトリビュートコンサート/ライヴは多いし、バカラック爺も毎年と言っていいほど公演してるし)羨ましい〜。
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さて今回は… 米国の女優で歌手、レスリー・アガムスが1972年にリリースしたアルバムです。

彼女のアルバムは過去に『 What's An Uggams? 』(1968年)を紹介しています。略歴等はそちらをご覧ください。

本作はSonday Recordsというレーベルからリリース。聞いたこと無いレーベルですがそれもそのはず、1970年〜1972年にアルバム1枚(本作)とシングル9枚出しただけの超マイナーレーベル。…なんですが、レーベル設立者はなんとびっくりディオンヌ・ワーウィック! セプターのサブレーベルで、セプターがディオンヌのために作ったみたいです。

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レーベル面に写っている赤ん坊、気になったので調べたところディオンヌの長男 David Elliott と判明。ディオンヌは1966年にWilliam David Elliott と結婚('67年5月に離婚して3ヶ月後また2人は再婚)。んで、1969年1月に Davidを出産するのですが、Sonday の Son は息子 … つまりこのレーベルはディオンヌが長男を想って命名したんですねー(sonday という単語は辞書に載ってないので造語みたい)。なんて子煩悩なディオンヌなんでしょう!

Columbia との契約が切れたレスリー・アガムスはディオンヌに誘われて Sonday と契約。シングル2枚と本アルバム1枚をリリースしました(以下表を参照)。
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このアルバム、ダブルジャケットになっていてトラックリストとクレジットは内側に。なんとディオンヌ直々のプロデュースですよ!
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Billboard誌 1971年3月13日号の33ページに関連記事が載ってました。↓ ディオンヌとレスリーがラジオ局のスタッフと一緒に写ってます。ディオンヌ自らレスリーのプロモーション活動をしていたようですね。プロデュースにプロモーション…ディオンヌの本気度が窺えます。
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長い前置きになってしまいました^^;。バカラック・カヴァーはA2.「 涙のアドヴァイス 」。1966年のTVミュージカル『 オン・ザ・フリップ・サイド 』用にバカラック&デイヴィッドが提供した曲の一つで、サントラではジョニー・ソマーズのソロ版とリック・ネルソンとのデュエット版の2バージョンがありました。カヴァーは片手もありません。超レア曲と言っていいでしょう。聴くまではジョニー・ソマーズ版のコピー物かと思ったのですが、曲の持ち味を活かしたドリーミーなアレンジは私の予想をいい意味で裏切るものでした。イントロでのオーボエとホルンが織りなす美メロの掛け合い、本編に入っての女性バックコーラスやストリングス等の美しいオブリガート。極め付けは、時折聴こえるディオンヌによる輪唱やハモリ。Aメロでは2拍遅れ、アウトロでは1小節遅れでメロディを歌う輪唱は、新鮮だし聴いててホッコリします。

ディオンヌ自身は「 涙のアドヴァイス 」を歌ってないですし、何故この曲をレスリーに歌わせたのかはわかりません。しかし、シングルA面に加えてアルバムタイトルにしちゃうほどですから、ディオンヌも曲の仕上がりには自信があったんでしょう。1968年のペギー・マーチ版(コンピ盤『 The Rare Bacharach 1 』で紹介)や2006年のヨンジン版(『 me and my Burt 』)も好カヴァーですが、この曲の私的ベストはレスリー版です。

アルバム全体も好印象。ソウルからポップまでバラエティに富んでいます。特にA面は素晴らしく、モータウン風でノリの良いA1.「 LOVE IS A GOOD FOUNDATION 」から始まりドリーミーなA2.を経てジム・ウェッブ的なA5.「 BRIGHTEN HILL 」まで捨て曲なし。どうしてこんな好盤がCD化されないのか不思議でなりません、いやホント、マジで。


【データ】
『 Try To See It My Way 』
Leslie Uggams

LP:1972年リリース
レーベル:Sonday Records
番号:SL 8000

Produced by Dionne Warwicke (注)1972年はディオンヌが改名していた時期で、Warwickeとなっています。
A Dionne Warwicke Production
Arranged by Richard Rome & Don Sebesky
Recorded at A & R Recording Studio, New York, N.Y.
Engineer:Phil Ramone

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

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