バカラック爺2008年来日時のTV出演!
新型コロナウイルス(COVID-19)禍がなければ、今日(4月5日)は大阪から東京への移動日だったんですよね…。
バカラック爺だって本当は日本に来たかったはず。何か企画を考えなければ…。ということで、これまで封印(そんな大袈裟なものじゃありませんが)してきたネタをご紹介することとします。
話は12年前、2008年のバカラック爺来日時に遡ります。
⭐️ 2008年のバカラック爺来日ツアー ⭐️
An Evening With BURT BACHARACH and The Tokyo Newcity Orchestra
2月16日(土)@東京国際フォーラム ホールA
2月17日(日)@東京国際フォーラム ホールA
2月20日(水)@グリーンホール相模大野
2月22日(金)@大阪フェスティバルホール
公演初日を翌日に控えた2月15日、バカラック爺はTBS系列『 筑紫哲也 NEWS23 』の「 金曜深夜便 」というコーナーに出演しました。16日と17日の公演は主催がTBS/J-WAVE/朝日新聞社/イープラス。バックにキー局がついてるとこーゆーことがあるんだなー。取材とインタビューはリハーサル会場で行われ、録画編集した内容が放送されました。今回の企画はその文字起こしです。
(画像は全てクリックすると大きくなります)
筑紫哲也 NEWS23
2008年2月15日(金)放送
【 金曜深夜便 】ポップス界の巨匠 バート・バカラック
ゲスト:バート・バカラック
ナレーション&インタビュアー:膳場貴子アナウンサー
⏰約10分間
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今年80歳を迎える世界で最も有名なソングライターのひとり、バート・バカラック。50年以上のキャリアを誇る彼の曲はラブソングが中心で、カーペンターズ の「 クロース・トゥ・ユー 」や「 雨にぬれても 」といった曲は、ファンでなくても耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
これまでにグラミー賞を6度受賞し、今年はその偉業を称えて功労賞ともいうべき The Longtime Grammy を受賞したバート・バカラック。そんな彼が2006年に発売したアルバムでは、泥沼化するイラク戦争を念頭に、混乱を招いたブッシュ政権を批判する曲を発表。周囲を驚かせました。
♪:「 WHO ARE THESE PEOPLE? 」 字幕付きで曲が流れる (18秒)
BB:私のモットー、メッセージはとてもシンプルです。「 うそつきのガールフレンドは嫌いだ 」「 うそつきのエージェントも嫌いだ 」「 うそつきの大統領も嫌いだ 」
20世紀を代表するソングライターに、その音楽、そして自身に起きた変化について伺いました。
♪:「 雨にぬれても 」リハーサル中の映像(38秒)
(ここからインタビュー。リハーサル会場ステージ上のピアノにバカラック爺が、その向かい側に膳場アナが座っている)
膳場:今年80歳になられるんですよね。長い間、歳を重ねながら音楽を作ってらっしゃると、その音楽を通して伝えたいメッセージというもの、何か変化してらっしゃるのかなって思うんですけれども。
BB:私の人生は常に変化しています。音楽も変われば、知識も変わります。いま最も大切に思うのは、子供たちのことです。私が子供たちをよく理解し子供たちも私をよく理解してくれることが、私にとって一番大切です。
BB:今回のグラミー賞は「 生涯功労賞 」ということでとても特別な意味を持ってます。2年前に出した『 At This Time 』もグラミー賞を取りましたが、私にとって大きな意味があります。内容が非常に政治的だったからです。
♪:「 WHO ARE THESE PEOPLE? 」バカラック爺によるピアノ弾き語り(24秒)
BB:先ほど私の子供たちのことについて話しましたが、それも重要な要素の一つです。世界は今バラバラになりそうな状態です。我々はとんでもない混乱を作り出してしまいました。政治的な意見ですが、私は現政権に反発を感じています。今の大統領は、かなり不誠実だと思っています。
膳場:あの、今年はアメリカの大統領選挙のある年です。であの、これからのアメリカそして世界のありよう・形を選ぶ大きな節目になると思うんですけれども、バカラックさんは未来に対してこれからの将来、どういう風になって欲しい何がどう変わって欲しいって思っていますか。
BB:私はオバマ候補に対して大きな希望を持っています。あのようなスピーチができる人物は、キング牧師以来、ケネディ大統領以来です。
♪:「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」リハーサル中の映像(2分6秒)
─ とはいえ、バカラックの真髄はやはりラブソング。「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」の邦題で知られるこの曲をはじめ、そのレパートリーは珠玉の名曲ぞろい ─ (映像中のテロップ)
BB:私は自分の作った曲を誇りに思っています、どんな曲であれ。コンサートに来てくれた日本の聴衆に聴いてもらえることは、私にとってこれは仕事ではなく名誉であり歓びなんです。
膳場:これからのバカラックさんの目標、こういう音楽をやっていきたいってものがあったら聞かせていただけますか。
BB:“ 今自分がしていることそれがゴールです。これ以上望むことは許されないでしょう。このくらいにしておきなさい。” …という時がいつかは訪れます。今はそんなこと考えたくないですけど。
膳場:じゃその、Old Songs の中でバカラックさんのお気に入りのものを弾いていただけますか。
♪:「 ディス・ガイ 」バカラック爺によるピアノ弾き語り(1分37秒)
(金曜深夜便のコーナーが終わり、スタジオの映像になって番組はエンディングに…)
男性キャスター:最後は目を見つめて歌ってくれたという、ね。
膳場:すごい素敵な歌でね、ちょっともぅ体温が上がるかと思いました。あの、バカラックさんにどこまで現役を続けるのかと伺いましたらね、気分がいい限りどこまでもとおっしゃいましてね。愉しみながら生涯現役を貫こうという姿は本当にエネルギーに溢れていました。
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歌い終わって膳場アナに向かってあのポーズ。とても80歳(当時)のジィちゃんとは思えん(笑)。
インタビューで好きな曲は?と訊かれて大体いつも「 アルフィー 」と答える爺がここでチョイスしたのは「 ディス・ガイ 」。大人の女性が若い男性に諭すように歌う「 アルフィー 」に対して、「 ディス・ガイ 」は男性が愛する女性に向かって “僕は誰よりも君を愛してる、君なしでは生きていけない” とか歌う曲。いやいや、幾つになってもプレイボーイっすねー。そりゃ膳場アナの体温も上がりますワ。あぁ、あんな爺やに私もなりたい(まぁ無理だな)。
YouTubeを検索してもこの映像は見当たりません。録画したDVD、大事にせねば。
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コメント
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初めまして。とてもバカラック愛のこもったサイトだなと感心しています。
私もアルデオさんと同じくらいの世代なので書いておられる時代背景
とかもわかります。
2014年の来日時に京都コンサートホールに行き、初めて生のバカラック
も見ました。1971年ライブインジャパン(CD)頃は子供でしたが、この頃
のバカラックを見れていたらなあと思いますが、でも2014年は行って思い出
になりました。
毎日、心の中にアルフィー、A house is not a home、幸せはパリで、One less bell
to answer等などのメロディーが浮かび上がっては幸せな気持ちになります。
バカラックってすごいですね。
では、たびたび利用させて頂きます。Thank you!
投稿: milespain | 2020年4月 9日 (木) 09時26分
milespain さん
はじめまして、あるでおです。
コメントありがとうございます。
─ バカラックのメロディは幸せな気持ちになる ─ よぉぉぉっく分かります。私もそうです。
2014年の来日コンサート、行かれたんですね。私は東京のNHKホール公演を聴きました。ライブレポートを載せてますので、よろしければご覧になってください。そろそろ書くネタも尽きてきていつまで続けられるかってブログですが、今後ともよろしくお願いします。
投稿: あるでお1964 | 2020年4月10日 (金) 21時59分