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2020年8月16日 (日)

BLUE UMBRELLA/Burt Bacharach and Daniel Tashian (2020年)

バカラック爺がダニエル・タシアンと共作した新曲5曲を収めたデュオ名義のEP(ミニアルバム)です。YouTube及びサブスク等による配信のみのリリース。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. BELLS OF ST. AUGUSTINE (3:30)
2. WHISTLING IN THE DARK (3:23)
3. BLUE UMBRELLA (4:19)
4. MIDNIGHT WATCH (4:09)
5. WE GO WAY BACK (3:17)

収録時間約19分


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このところ更新をサボっておりました。

前回記事をアップしたのが2020年6月21日なので、約2ヶ月ぶりです。この間のトピックといえば、なんといってもバカラック爺とダニエル・タシアンとのコラボEPが7月31日にリリースされたことでしょう。
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ということで、ご紹介するのはバカラック爺がダニエル・タシアンと共作した新曲5曲を収めたデュオ名義のEP(ミニアルバム)でございます。当初はYouTube及びサブスク等による配信のみでしたが、約3ヶ月経った10月28日にボーナス・トラック2曲を加えてCD化されました! → こちら

タシアン(1974年コネチカット州生まれ)は、米テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するシンガーソングライター/プロデューサー。音楽一家(両親はフォーク/ロック・デュオの Barry and Holly Tashian)に育ち、ソロ活動や他アーティストに曲を提供する傍らポップロックバンド The Silver Seas を率いるなどマルチに活動。最近では、2019年2月にグラミー賞の最優秀アルバム賞(アルバム・オブ・ザ・イヤー)を受賞したケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)のアルバム『 Golden Hour 』をプロデュースしたことで注目を集めました。そして、バカラック爺もタシアンに注目したひとりだったんですね。

バカラック爺とタシアンは2019年グラミー受賞式の翌日にカリフォルニア州にあるバカラックの自宅で初めて会い、コラボレーションを開始。作曲は主にバカラック爺が、作詞は主にタシアンが担当していますが、互いに相手のアドヴァイスも取り入れて共作したそうです。

同年6月にナッシュビルのスタジオでレコーディング。バカラック爺がピアノを、タシアンはヴォーカルを担当。その他、ナッシュビルのスタジオミュージシャンたちがバックに加わりました。
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本作、ネットのニュース記事等では “バカラック 15年ぶりの新曲” という紹介をされていました。でも、それは誤り。
“バカラック 15年ぶりにアルバムをリリース” が正しい紹介かと。だって、ここ数年だけでもバカラック名義で新曲をリリースしていますから(基本誰かとのコラボ名義ですが、それは今回タシアンとのコラボも同じ)。
  2018年9月、シングル:「 LIVE TO SEE ANOTHER DAY 」/Burt Bacharach & Rudy Pérez
  2020年1月、シングル:「 BRIDGES 」/Melody Federer & Burt Bacharach
200
5年の『 AT THIS TIME 』以来、自身名義では15年ぶりのアルバムですし…ネ。

EPの5曲はいずれもミディアムテンポの4拍子曲。タシアンのヴォーカルは若干だみ声ですが高い音も地声でこなし殆どノンビブラートでストレートな歌い方。意識してそう歌ってるのかな? 曲には馴染んでると思います。以下簡単ですが曲ごとにコメントします。
※ 各曲名のリンク先はYouTubeのMV

T-1.「 BELLS OF ST. AUGUSTINE 」(テンポ:♩≒71)
6月12日に先行してリリース。5曲のうち最もテンポの遅いバラード曲で、A-B-A-B-ブリッジ-Bという構成。地味な印象の曲ですが、Bパートでのコード進行、ブリッジ〜Bパートに移る2小節の別世界感、Aメロ中のオクターヴの飛躍にバカラックを強く感じます。

T-2.「 WHISTLING IN THE DARK 」(♩≒85)
イントロ冒頭のシュールなピアノがとても印象的なメロディ・構成とも独特の曲。本編と関係ないストリングスによる緊張感ある30秒間のエンディングも独特。

T-3.「 BLUE UMBRELLA 」(♩≒97)
ほのぼのした曲調がEPの中では異色(笑)。飄々としたメロディラインや8小節という単位に収まらない小節数のフレージングにバカラックらしさが感じられます。

T-4.「 MIDNIGHT WATCH 」(♩≒96)
7月10日に第2弾として先行リリース。何かこねくり回して作られたように感じて、私にはピンと来ませんでした。

T-5.「 WE GO WAY BACK 」(♩≒80中心に揺れる)
装飾音に特徴があるバカラック爺のピアノをバックにタシアンが淡々と歌う美しい曲。間奏で時折ハーモニカがオブリガートを吹きますが、この曲はバカラック爺とタシアンのデュオと言っていいと思います。

個人的なレコメンド曲は…T-3とT-5ですかね。2人の共作曲は既にフルアルバムをリリースできるだけのストックがあるようで、コロナ禍が落ち着いた後のレコーディング&アルバムリリースを期待しましょう。

※ < 2020/10/28 追記> このEPがCD化されました。しかもボーナス・トラック2曲を追加収録して! …ということで、CD版の記事は こちら


【データ】
『 BLUE UMBRELLA 』
Burt Bacharach and Daniel Tashian

MP3:2020年7月31日リリース
レーベル:Big Yellow Dog Music
番号:不明

Daniel Tashian(vocal)
Burt Bacharach(piano)
Dennis Crouch (bass)
Fred Eltringham (drums)
Tom Bukovac (guitar)
Jim Hoke (harmonica) ...他のミュージシャンは不明
Recorded at Nashville’s Sound Emporium Studios in June 2019

※ 日本のAmazonでの取り扱いは、「 BELLS OF ST. AUGUSTINE 」と「 WE GO WAY BACK 」のみ。EPとしては取り扱ってないようですねぇ。

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