TRY TO SEE IT MY WAY/Sue Raney (1966年)
米女性ジャズシンガー、スー・レイニーによる1966年のシングル。B面が超レアなバカラック・カヴァーです。
(画像は全てクリックすると大きくなります)
B面
A. THERE GOES MY EVERYTHING (2:18)
B. TRY TO SEE IT MY WAY (2:28)
米女性ジャズシンガー、スー・レイニーが1966年にリリースしたシングルです。彼女についてはアルバム『 ALIVE AND IN LOVE 』(1966年)の紹介記事で触れてますのでここでは割愛します。
シングルB面の「 TRY TO SEE IT MY WAY 」が超レアなバカラック・カヴァーなんですが、まさかこの曲がラジオから流れてくるとは!
─ さぁ、次は最後の曲ですかね。私の大好きな女性ヴォーカル、スー・レイニーさんのシングル・オンリーのレコードをかけてみたいと思います。数あるバート・バカラックの曲の中ではそれほど有名ではありませんが、僕はいい曲だと思います。ジョニー・ソマーズがオリジナルですが、スー・レイニーもすぐにカヴァーしてシングル盤を出しております。聴いて下さい、スー・レイニーで「 TRY TO SEE IT MY WAY 」。 ─ (『 宮治淳一のラジオ名盤アワー 』ラジオ日本 2021/2/28(日) 17:55-18:55 放送より)
宮治さんがおっしゃる通り「 TRY TO SEE IT MY WAY(涙のアドヴァイス) 」のオリジナルはジョニー・ソマーズ。1966年のTVミュージカル『 ON THE FLIP SIDE(オン・ザ・フリップ・サイド)』用にバカラック&デイヴィッドが提供した曲の一つで、そのサントラにはジョニー・ソマーズのソロ版とリック・ネルソンとのデュエット版の2バージョンが入ってました。同じ1966年にはペギー・マーチもシングルB面でカヴァーしています(コンピ盤『 The Rare Bacharach 1 』で紹介)。
スー・レイニー版は、オリジナルと同じリズム&ほぼ同じテンポ(オリジナルの♩≒118に対して♩≒120)でありながら全体的に落ち着いた雰囲気。キーが短3度低い(Aメロ最初の音がオリジナルのC#に対してB♭)こともあるんでしょうが、スー・レイニーの柔らかい歌声が効いてるようです。加えて、Aメロの最初の3小節のコード進行。オリジナルが2つのコードを使ってるのに対し、1つのコードだけを続けています。テンション系のコードだと思うのですが、単純じゃない大人の雰囲気を感じちゃいます。オリジナルにはなかった女性コーラス隊もサウンドに厚みを加えています(特にサビ部分)。
単なるコピーではない、好カヴァーと思います。
あと、このスリーブ、元々の色使いの渋さ&経年劣化の色褪せが融合して素晴らしい!(レーベルはA面です、悪しからず)
【データ】
「 THERE GOES MY EVERYTHING/TRY TO SEE IT MY WAY 」
Sue Raney
7"Single:1966年リリース(年末頃か?)
レーベル:Imperial
番号:66222 (私が所有しているのはプロモ盤)
Produced & Arranged by Tommy Oliver
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
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