Love/Caterina Valente (1972年)
20世紀屈指の女性シンガー、カテリーナ・ヴァレンテが1972年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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Original LP front cover/back cover
所有リイシューCD(2 in 1)のジャケット表/ケース裏
全12トラック中、バカラック作品は1トラック
9. THE LOOK OF LOVE (3:40)
20世紀屈指の女性シンガー、カテリーナ・ヴァレンテが1972年にリリースしたアルバムです。
カテリーナ・ヴァレンテのプロフィールはアルバム『 Live At The Talk Of The Town 』の記事で触れていますのでここでは割愛します。
本アルバムは、ドイツのウェルナー・ミューラー・オーケストラとレコーディングした最後のアルバム。ウェルナー・ミューラーはラテン音楽を得意としストリングスのアレンジが独特な方なんだそう。T-1.「 アット・ラスト 」やT-6.「 アズ・タイム・ゴーズ・バイ 」など、全12曲それぞれの持ち味をよく生かしたサービス精神旺盛且つ絢爛豪華なオーケストラアレンジ&演奏が愉しめます。
んで、バカラック・カヴァーはT-9.「 恋のおもかげ 」。『 Live At The Talk Of The Town 』の「 Bacharach medley(バカラック・メドレー)にも入ってた曲ですが、本アルバムでのアレンジは全く違うものです。16小節あるイントロは♩≒130の8ビート。前半8小節ではゆらゆらとストリングスが優雅な雰囲気を醸し出し、後半8小節はブラスが弾けホルンが吠えまくります。そうやって盛り上げておいて、本編になると♩≒120にスローダウンしてシャッフルのリズムになるんですょ。最初聴いた時は “おっとっと” っとなりましたが、何度も繰り返し聴いてると違和感なくなりました。カテリーナ・ヴァレンテの歌唱よりも意表をつくアレンジが印象に残るカヴァーです。
ここからはオマケ。MP3で所有しているカテリーナ・ヴァレンテのバカラック・カヴァー1曲をご紹介。
カテリーナ・ヴァレンテは1963年のアルバム『 Songs I've Sung On The Perry Como Show 』で「 You're Following Me 」(2:40) をカヴァーしています。この曲は1961年にペリー・コモが歌ったのがオリジナルで、♩≒150のロックンロール系シャッフルでした。それをカテリーナは♩≒118のスウィング・ジャズ調アレンジでねちっこく歌っています。見事なカヴァーで、カテリーナ版の方が趣がありますねー。そして、米国の女性シンガー Elena Bennett が1998年のアルバム『 A Wrinkle In Swingtime 』でカテリーナ版をほぼコピーする形でカヴァーしています。
【データ】
『 Love 』
Caterina Valente with Werner Müller and His Orchestra
LP:1972年リリース (所有CDは、2004年リイシューのUK版 2 in 1)
レーベル:London Records (US) (所有CDは、Vocallon)
番号:SP44181 (所有CDは、CDLK 4272)
Producer:Werner Müller
Arranged By Werner Müller
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/14)
Amazonリンク(リイシューCD)
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