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2022年1月 9日 (日)

Friend/Inner Dialogue (1970年)

米国のソフト・ロック・グループ、インナー・ダイアログが1970年にリリースした2ndアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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所有のリイシューCD (紙ジャケット仕様:オリジナルLP盤を再現)

全12トラック中、バカラック作品は1トラック

5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (3:08)


米国のソフト・ロック・グループ、インナー・ダイアログが1970年にリリースした2ndアルバムです。

─ 本作は1960年代末にLAで結成されたインナー・ダイアログの、1st『 Inner Dialogue 』(1969年) に続く2ndアルバム。同じ5人編成ながら1stから若干メンバー・チェンジしている。グループの2枚を通じて中心的な立場にいたのがニューヨーク出身(1928年5月26日生まれ)のピアニスト/作曲家/シンガー、ジーン・ディノヴィ。40年代はジャズ・シーンで、50年代後半〜60年代にかけてはポピュラー・シンガーの伴奏者として活躍した人。ジャズが下火になりビッグ・バンド時代のポピュラー歌手が消えつつあった60年代末になって彼が創ったのがインナー・ダイアログであった。 ─ (小西勝氏による日本語ライナーノーツより要約)
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グループのメンバーとしてクレジットされてる5人は、女性ヴォーカル2名、ギター、ベース、キーボード。他にドラムス、金管楽器、木管楽器、ストリングス、女性バックコーラスなどを駆使したサウンドは、おしゃれなポップスといえます。Discogs ではサイケデリック・ロックにジャンル分けされていますが、ソフト・ロックというジャンルの方が今ではしっくりきます。

本アルバム全12曲のうち8曲がオリジナル曲。残り4曲は同時代のポップソング 〜 ビートルズのT-4.「 クライ、ベイビー、クライ 」、B.J.トーマスのT-5.「 雨にぬれても 」、ジェイムス・テイラーのT-7.「 思い出のキャロライナ 」、ニルソンのT-9.「 トゥゲザー 」〜 をカヴァー。

バカラック・カヴァーは勿論T-5.「 雨にぬれても 」。原曲のリズムはシャッフルですがそれを軽〜い8ビートにアレンジ。その効果(影響?)でしょうか、ちょっと間抜けな感じに聴こえます。ヴォーカルが一部ハモってるところやちょっとだけバスフルートが主旋律を吹くところなど、他にもエモいポイントがあってユニークなカヴァーだと思います。8ビートのリズムで間抜けな「 雨にぬれても 」といえば他にザ・ピーナッツのカヴァーが思い浮かびます。聴き比べると面白いかも。


【データ】
『 Friend 』

Inner Dialogue

LP:1970年リリース (所有CDは、2010年リイシューの日本仕様輸入盤)
レーベル:Ranwood Records (US) (所有CDは、Big Pink Music (韓)/Vivid Sound (日))
番号:R-8074 (所有CDは、BIG PINK 67/VSCD-2235)

Produced by Stephen Jahn
Arranged and Conducted:Gene Di Novi
Executive Producer:Patrick Curtis
  Bass – Ernie McDaniel
  Guitar – Barry Zweig
  Keyboards – Gene Di Novi
  Vocals – Kay Cole, Lynn Dolin

リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/14)
Amazonリンク(リイシューCD

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