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2022年7月31日 (日)

レディメイドのモダン・チョキチョキズ/モダンチョキチョキズ (1997年)

モダンチョキチョキズが1997年にリリースしたベストアルバムです。ボーナストラックとしてバカラック作品を1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全22トラック(Disc1:17トラック + Disc2:5トラック)中、バカラック作品は1トラック

<Disc2> 8cmCD/ボーナストラック野郎
4. 信じた私がバカラック (5:23)


モダンチョキチョキズが1997年にリリースしたベストアルバムです。

モダンチョキチョキズは、1989年から1997年に活動していた大阪のエンターテインメントバンド。1992年にメジャーデビューし、9枚のシングルと4枚のアルバムをリリースした後、初のベストアルバムとなる本作のリリースをもって活動休止。しかし、解散はしていないらしく時々復活ライヴをしてるとか。メンバーは不定でその時々(ライブなどの構成)に応じて変動するようですが、メインヴォーカルの濱田マリさんは私でも知ってるくらい有名。つい最近もNHK朝ドラ(第105作『 カムカムエヴリバディ 』)に出演しておられましたねー。

本作はCD2枚組。ベストアルバムとして小西康陽さんが選曲・編集・リミックスを担当したのはDisc1のみ。Disc2はボーナストラック集で、今となってはなんとも懐かしい8cmCDに5曲入ってます。

んで、ボーナストラックの1曲がバカラック作曲のDisc2-4.「 信じた私がバカラック 」。

この曲は、作詞:ジョン・ベティス、日本語訳:吉村智樹、作曲:バート・バカラック、編曲:高浪敬太郎 とクレジットされています。突拍子もない飛び跳ね方をするメロディライン&コード進行、不規則な楽節数はまさしくバカラック印。加えて高浪氏によるアレンジはポップで、バカラック風味のブラスには思わずニヤリ。濱田マリさんのヴォーカルは曲の雰囲気にマッチしてます。いいですねぇ〜。

一方、日本語詞は ─ あんはんは祇園の妓(私)をくるわせたのよ。ああ、あんはんを信じた私がバカだった ─ という意味の内容をバカラック作品の日本語タイトル( ※ 後述)を多数引用して表現。冒頭部には台詞もあるし…。これってホンマにジョン・ベティスはんが書きはった原詞の日本語訳なんでっしゃろか? あんはん、どない思いますぅ?

ファン向けのバカラック解説本『 SONG BY SONG 』(Serene Dominic著、©️2003) によれば、バカラックがジョン・ベティスと組んだ曲は9曲あるそうです。 ①「 SING FOR THE CHILDREN 」& ②「 THIS IS THE NIGHT 」〜 James Ingram〜 (1993)③「 CAPTIVES OF THE HEART 」〜 Dionne Warwick (1994)④「 WITH A SMILE 」〜 Burt Bacharach and Jane Miller 〜 (1994)⑤「 IS THERE ANYBODY OUT THERE(愛をさがして)」〜 飯島真理 〜 (1995)⑥「 LIKE NO ONE IN THE WORLD 」〜 Johnny Mathis (1996)、 (7)「 A HIGHER PLACE 」〜 James Ingram 〜 (1991, unreleased demo)、 (8)「 I'LL NEVER BE THE SAME 」(off the record)、 (9)「 PRIDE 」(off the record)。なお、(7)〜(9)の3曲は未発表曲です。

Written by Burt Bacharach, John Bettis:③,④,⑥
Written by Burt Bacharach, John Bettis, James Ingram:①,②,(7)
Written by Burt Bacharach, John Bettis, James Ingram, Puff Johnson:⑤,(9)
Written by Burt Bacharach, John Bettis, Wendy Waldman:(8)

聴いたことある①〜⑥は「 信じた私がバカラック 」とは全く別の曲(そもそも共作者の組み合わせが合致するのは③,④,⑥の3曲のみ)。未発表曲の(7),(8),(9)は聴いたことありませんが他の人が共作に加わってますからねぇ…。う〜ん、「 信じた私がバカラック 」は9曲のどれとも違うということになります。結局『 SONG BY SONG 』には載ってない未発表曲を提供したのか? う〜ん、モヤモヤするぅ…。

どなたか真相知ってる方がいらっしゃいましたら教えてくださいませ。

2023/3/21追記
バカラックさんの訃報が日本を駆け巡った2023/2/10、こんなツィートを見かけました。
 ─ モダンチョキチョキズのアルバムで、濱田マリさんが「 バカラックの曲をカヴァー 」していて、発表当時矢倉さんが「『 信じた私がバカラック 』という題名を含めてバート・バカラックが許諾してくれた 」と言っていた… ─
また、同じ2023/2/10に吉村智樹さんも「 信じた私がバカラック 」動画のリンク付きでツィートしてらっしゃいました。 ─ バートバカラック氏がお亡くなりになったそうで……かつて氏の曲に日本語詞をつけるという、おそれ多いにもほどがあるお仕事をさせていただいたこともありました。 合掌 ─
本人から許諾を受ける以上、バカラック作曲なのは間違いないところ。ジョン・ベティスとの共作曲のうち、kellysdadさんがコメントくださった “ 元曲の可能性がある3曲 ” のいずれかの提供を受けた…というのが最も真相に近いと思われます。


※ 日本語詞に登場するバカラック作品:「雨にぬれても」「愛を求めて」「サン・ホセへの道」「何かいいことおまへんやろか子猫はん(何かいいことないか子猫ちゃん)」「エニー・デイ・ナウ」「恋の面影」「リーチ・アウト」「約束(プロミセス・プロミセス)」「サウス・アメリカン・ゲッタウェイ」「小さな願い」「恋よ、さようなら(アイル・ネバ・フォーリン・ラブ・アゲイン)」


【データ】
『 レディメイドのモダン・チョキチョキズ 』 (英題:"Readymade Recordings" Modern Chockychokies)
モダンチョキチョキズ

CD:1997年2月21日リリース
レーベル:KI/OON SONY RECORDS (JP)
番号:KSC2 178〜9

<Disc1> レディメイドのモダン・チョキチョキズ
Produced & Directed by 矢倉邦晃(モダンチョキチョキズのリーダー)
Music Selected & Edited by 小西康陽
(P)1992 Sony Music Entertainment (Japan) Inc.:T-1,2,11、(P)1993 同:T-10,13,14,17、(P)1994 同:T-5,6,7,9,15,16、(P)1997 同:T-3,4,8,12

<Disc2> 8cmCD/ボーナストラック野郎
スタッフ:Vocals 濱田マリ(モダンチョキチョキズ)、チャンキー、犬チャン、バンチャン、かねうら えみ、かねうら まさみ、ハンホンヒー(モダンチョキチョキズ)、早田稔。
T-4.「 信じた私がバカラック 」
  作詞(Lyrics):John Bettis
  日本語訳:吉村智樹
  作曲(Music):Burt Bacharach
  編曲:高浪敬太郎
(P)1997 Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/14)
Amazonリンク(CD


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バカラックの曲がちょっと入ったアルバム」カテゴリの記事

コメント

Songview (ASCAP + BMI)、United States Copyright Office、Warner Chappell Musicの三つのサイトを検索しました。John Bettisとの共作は以下の13曲のようです。なお"A Higher Place"はSerene Dominic本ではJohn BettisとJames Ingramとの共作と記載されていますが、初出のプロモCD box “The Music of Burt Bacharach”のクレジット、および上記のいずれのサイトもCarole Bayer SagerとJames Ingramとの共作となっており、Serene Dominic本の間違いと思われます。

#印は本に記載されていないもので、すべてBurt Bacharach / John Bettis二人のみの作
 
1 The Best of Times #
 
2 Captives of the Heart
 
3 Hold On #
United States Copyright Officeには登録なし
 
4 I'll Never Be the Same
 
5 Is There Anybody Out There?
 
6 Like No One in the World
 
7 One More Chance #
 
8 Pride
 
9 Sing for the Children
 
10 Theme from "A League of Their Own" #
"A League of Their Own (邦題:プリティ・リーグ)" (1992)のsoundtrackにはないようだ ボツにされたか?
Warner Chappell Musicには登録なし
 
11 This Is the Night
 
12 The Way You Say You Love Me #
 
13 With a Smile
Songviewには登録なし ただしBurt F. Bacharach / Narada Michael Walden作はあり 同名異曲?

このうち1, 3, 7の三曲は所有の”Undiscovered Bacharach” (Warner Chappell Music, Inc.のdemo CD)に収録されており、違う曲のようです。とすると10か12なのか???
私は当時から、ふざけ過ぎ、ちっともおもしろくない、たいがいにしろ!元歌の題名くらい記載しろ!バカ〜!と思っておりました。すみません。
結局疑問が解けずモヤモヤがさらに増しただけでした。ほんとにすみません。

前のコメントで元曲の可能性のあるのは10と12と言いましたが、4もそうでした。失礼しました。

4 I'll Never Be the Same
10 Theme from "A League of Their Own"
12 The Way You Say You Love Me

kellysdadさん、コメントどうもありがとうございます!
調査力がレベチですね。全くもってお恥ずかしい。ワタクシあるでお、穴があったら入りたい…そんな気分でございます。お腹が出てしまってるので、大きな穴を掘るところから始めないといけませんが😅

Serene Dominic本もちょこちょこ間違ってるところありますね。改訂版出してくれませんかねぇ…。

kellysdadさんがおっしゃるように、元曲の曲名ぐらい載せてほしいですよね。どう考えても元曲の日本語訳なワケがないし。4,10,12 の曲、聴いてみたいです♪

『 Undiscovered Bacharach 』というdemo CD、全く知りませんでした。勉強になります。また色々教えてくださいませ。

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