Lawrence Welk Presents The Now Sound of Sandi & Salli/Sandi & Salli (1970年)
米国のTV番組“ローレンス・ウェルク・ショー”から登場した人気コンビ Sandi & Salli 唯一のアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります)
全10トラック中、バカラック作品は2トラック
A2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (2:23)
B1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN (2:25)
米国のTV番組“ローレンス・ウェルク・ショー”から登場した人気コンビ Sandi & Salli 唯一のアルバムです。
Sandi & Salli(サンディ&サリー)のプロフィールついては前回記事を参照いただければと思いますが、Lawrence Welk(ローレンス・ウェルク)がホストを務める米国のミュージカル・バラエティTV番組“ローレンス・ウェルク・ショー”(1951年〜1982年放送)に1968年1月から出演して一躍人気となった女性デュオです。
1967年から1968年にかけて3枚シングルをリリースした後、ローレンス・ウェルクとDotレコード社長の Randy Wood(ランディ・ウッド)が設立したレーベルの Ranwood から1970年に本アルバムをリリースしました。レコードのタイトルからして Lawrence Welk Presents ですから、番組の人気にあやかってのリリース。ちなみに、レコードジャケットの左がサンディで右がサリーでございます。
ギターやキーボード主体のバンド形式、バンドにブラスが加わった編成、ストリングスが加わった編成など曲によって演奏形態は異なりますが、総じて軽くて能天気な演奏(能天気は語弊があるかもしれません😅)。サンディ&サリーは基本ユニゾンで歌っているようで、時折ハモるのは女性バックコーラスだと思います。明るくブライトな2人の歌声は瑞々しく元気。“ローレンス・ウェルク・ショー”で2人が歌っている動画がいくつかYouTubeに上がってますが、派手ではないもののお揃いの衣装を纏ったお嬢さん的な印象。そういったビジュアルも含めてウケたんじゃないかなぁ。双子じゃないけどザ・ピーナッツに近しいものを感じます。
バカラック・カヴァーはA2.「 雨にぬれても 」とB1.「 恋よさようなら 」。「 雨にぬれても 」はあくまで元気で明るくがコンセプト。2コーラス目のサビで2小節だけ追っ掛けする場面があり、そこはちょっとエモいです。「 恋よさようなら 」もやっぱり元気で明るくがコンセプト(笑)。2人のうち一方がソロで歌う場面もありますが、それはAメロの一部のみ。
これら2曲を含めほとんどの曲が終止形で終わっています。TVショーで歌うことを考慮して終止形が多いんじゃないかな。
他の曲では、Tom Jones(トム・ジョーンズ)の原曲よりも思い切り能天気なB2.「 HELP YOURSELF 」、Timi Yuro(ティミ・ユーロ)がオリジナルでノリが良いB5.「 I CAN'T STOP RUNNING AWAY 」あたりが良さげです。本作、YouTubeにフル・アルバムがUPされています(サムネイルのジャケ写がちょっと違うのが気になりますが)。興味がありましたら是非。
ここからはオマケ。“ローレンス・ウェルク・ショー”でサンディ&サリーが「 サン・ホセへの道 」を歌っている動画がYouTubeに上がってました。2種類見つかったのですがどちらも寸劇になっていてちょっと笑っちゃいます。こっそりリンクを貼っておきますね。(バイクバージョン)(ガソリンスタンドバージョン)
【データ】
『 Lawrence Welk Presents The Now Sound of Sandi & Salli 』
Sandi & Salli
LP:1970年リリース
レーベル:Ranwood (US)
番号:RLP 8069
Produced by George Cates
Arranged by Frank Scott (except A3.)
Arranged by Bob Smale (A3.)
Recorded at Annex Studios - Hollywood, Calif.
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
最近のコメント