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2024年2月 4日 (日)

Rarin'/Something Big (2013年)

米国のバンド、Something Big が2013年にリリースした5曲入りEP。バカラックのレアな曲ばかりをカヴァー! (デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. AFTER THE FOX (2:23)  FM
2. IT DOESN'T MATTER ANYMORE (2:50)  F
3. COME AND GET ME (3:25)  F
4. SOMETHING BIG (3:29)  FM
5. LIVE AGAIN (3:01)  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記


収録時間約15分


米国のバンド、Something Big が2013年にリリースした5曲入りEP。バカラックのレアな曲ばかりをカヴァー!

─ Something Big, interpreters of great pop jazz. Constantly curating our collection to reflect our style. Listen, enjoy tunes Chamber Pop style Bacharach, Beatles, Cole Porter, Tears for Fears, Dusty Springfield, Rolling Stones, Carole King.
サムシング・ビッグ、偉大なポップ ジャズの解釈者。 私たちのスタイルを反映するためにコレクションを常に厳選しています。 チェンバー・ポップ・スタイルのバカラック、ビートルズ、コール・ポーター、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ダスティ・スプリングフィールド、ローリング・ストーンズ、キャロル・キングなどの曲を聴いて楽しみましょう。  ─ (Facebook の Something Big ページの自己紹介より 原文ママ+Google翻訳)

更に詳しい自己紹介がバンド公式サイトにありました。

─ From San Francisco's avenues by ocean beach Eva Jay Fortune first hatched Something Big. Kevin Bertness often jammed with Eva Jay and in 1997 began meeting regularly to play the music of Burt Bacharach & Hal David. Kevin played piano and soon they brought in bass player Steve Fowler. Until 1999 Nicky Garratt, dispite living only a couple of blocks away, had not met Eva Jay. Nicky, a long time champion of the Music of Bacharach and David, then joined the sessions. Now dubbed "Something Big" after a late uplifting yet rather rare Bacharach/David song, the group played their first show at a party on 23rd of September 1999.The set expanded over the years to include songs they simply liked. Now jazz standards, pop, Beatles and even Kraut rock have been brought into the Something Big sound.
サンフランシスコのオーシャンビーチ沿いの大通りから、エヴァ・ジェイ・フォーチュンは初めてサムシング・ビッグを孵化させました。 ケビン・バートネスはエヴァ・ジェイと頻繁にジャムセッションをしており、1997年にはバート・バカラックとハル・デイヴィッドの音楽を演奏するために定期的に集まり始めました。 ケビンはピアノを演奏し、すぐにベーシストのスティーブ・ファウラーを迎え入れました。 ニッキー・ガラットは、ほんの数ブロック離れたところに住んでいたにもかかわらず、1999年までエヴァ・ジェイに会ったことはありませんでした。 その後、ミュージック・オブ・バカラックとデヴィッドの長年のチャンピオンであるニッキーがセッションに参加しました。 後期の高揚感のある、しかしかなり珍しいバカラック/デヴィッドの曲にちなんで「サムシング・ビッグ」と呼ばれるようになったこのグループは、1999年9月23日にパーティーで初めてショーを行いました。セットは長年にわたって拡張され、単に彼らが気に入った曲も含まれるようになりました。 現在では、ジャズ・スタンダード、ポップス、ビートルズ、さらにはクラウト・ロックさえもサムシング・ビッグ・サウンドに取り入れられています。  ─ (Something Big 公式サイトより 原文ママ+Google翻訳)

バンド名の由来はやっぱりバカラック曲だったんだっ❗️

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左の写真は Something Big の公式サイトからパクったもので2011年8月撮影。左から Steve Fowler (Bass), Eva Jay Fortune (Vo.), Bruce Greenstein (Perc.), Kevin Bertness (Piano), Nicky Garratt (Guitar) の面々で、本作アートワークに書かれている5名の皆さんです。
一方、右の写真は Facebook Something Big ページの2023年2月10日投稿より(ただし写真自体は2021年頃撮影されたもの)。ケビンはギターも弾くんですね。今はこの3名で活動しているようです。

んで、その2023年2月10日投稿をスクショしたのがこちら ↓ 。亡くなったバカラックさんへの思い&感謝がひしひしと伝わってきます。
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前置きが長くなりました💦。本題に入ります。収録曲の5曲はいずれもレア曲ですので、1曲ずつオリジナルにも触れながら紹介していきます。

T-1.「 アフター・ザ・フォックス 」は1966年の🇬🇧🇮🇹映画『 After The Fox(紳士泥棒/大ゴールデン作戦)』の主題歌。英国のロック・バンド、ザ・ホリーズが歌い、ゲスト・ヴォーカルとして映画主演のフォックス自身(ビーター・セラーズ)をフィーチャーしていました。それをほぼ完コピ❗️ テンポ(♩≒120)、キーも同じです。メインヴォーカルはエヴァ・ジェイ・フォーチュンが男性っぽい声色で歌い、ゲスト・ヴォーカル役はスティーヴ・ファウラーが務めています。公式サイトによればスティーヴはこれがヴォーカル・デビューだったとか👏。

T-2.「 気にしないさ 」は1966年の🇺🇸
TVミュージカル『 ON THE FLIP SIDE(オン・ザ・フリップ・サイド)』でリック・ネルソンが歌ったのがオリジナル。本作は、そのオリジナルよりも1967年に The Cyrkle がカヴァーしたロック寄りのテイストに近いです。が、アンプラグドなウッドベースやコンガの響きだったり最初の1コーラス6小節までのスローテンポ(♩≒65)から倍速(♩≒130)になる展開にはハッとさせられます。

T-3.「 カム・アンド・ゲット・ミー 」は1966年4月にジャッキー・デシャノンがリリースしたシングルがオリジナル(こちらでちょろっとご紹介)。この曲をチョイスするなんてシブいなぁ。ジャッキー版とキーは同じですがテンポはジャッキー(♩≒98)より速い♩≒110。高低差が大きく難しいメロディをアンプラグドな演奏をバックにエヴァ・ジェイはエネルギッシュに歌っています。

T-4.「 サムシング・ビッグ 」は1971年の🇺🇸映画『 Something Big(テキサス大強盗団)』の主題歌で、歌ってたのはマーク・リンゼイ(こちらでちょろっとご紹介)。本作のバンド名の由来でもあります。この曲のカヴァーはマーク・リンゼイ版かバカラックのセルフ・カヴァー版、どちらかのイントロをコピーするケースが大半ですが、このカヴァーのイントロ30秒間はフリージャズのようにいろんな楽器が好き勝手に音を鳴らすというもの。いやー、流石はバンド名にしただけのことはあって独自のアイディアをぶつけてきます。本編はマーク・リンゼイ版(♩≒166)やバカラック版(♩≒164)よりやや遅い♩≒154で、アコースティックな響きもあって落ち着いた印象を受けます。私的にはレコメンド。

T-5.「 リヴ・アゲイン 」は🇺🇸ソウル・シンガーのアーマ・トーマスがオリジナル。1965年にレコーディングしたものの当時はリリースされず1992年に初めて世に出ました(こちらでちょろっとご紹介)。オリジナルとほぼ同じテンポ&キーでアーマ・トーマスに負けず劣らずエヴァ・ジェイがパワフルに歌っています。

なお、YouTube に本作が自動生成されていましたのでリンクを貼ってきます(こちら)。また、2006年頃の「 カム・アンド・ゲット・ミー 」ライヴ動画がYoutubeに上がってましたので併せてリンクを貼っておきます(こちら)。本作はEPですが、ミニアルバム相当として “カヴァーアルバム” カテゴリに分類しました。

ここからはオマケ。MP3で所有している「 SOMETHING BIG 」(バンドじゃなくて曲の方)のカヴァーをご紹介!
バカラックのセルフカヴァー(『 LIVING TOGETHER 』収録)、ジム・オルーク(『 Eureka 』収録)、ローナン・キーティング(『 WHEN RONAN MET BURT 』収録)は拙ブログで収録アルバムを紹介してますので省略します。
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🇨🇦の The Johnny Burt Society が1972年にリリースしたアルバム『 Come Summer 』で「 SOMETHING BIG 」(2:03)をカヴァー。このアルバムはカナダ産ソフトロックの最高峰なんだそう。男女コーラスがなんとも爽やかだこと。対照的にブラスのオカズは派手ですけど。
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🇫🇮フィンランドの女性シンガー、Katri Helena が1972年にリリースしたアルバム『 Lauluja Meille Kaikille 』で「 SOMETHING BIG 」(2:30)をカヴァー。フィンランド語詞で歌っていて曲名は「 Jotain Suurta Tapahtuu 」。彼女は1945年生まれでこの時27歳。ヴィブラートが効いて大人っぽいのに可愛らしい、そんな歌唱です。
ここまでの2曲、イントロはいずれもマーク・リンゼイ版。ってゆーか、バカラックがセルフ・カヴァーするのは1973年なのでまだマーク・リンゼイ版しか存在しなかったワケです。
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🇮🇸アイスランドの男性歌手/ソングライター/DJ、Páll Óskar が Páll Óskar & Casino 名義で1998年にリリースしたアルバム『 Stereo 』で「 SOMETHING BIG 」(3:23)をカヴァー。イントロはバカラック版。全体的にもバカラック版のほぼコピーでしょうか。
このアルバムでは他にもバカラック・カヴァーを収録。「 DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE(サン・ホセへの道)」(2:20)、「 KNOWING WHEN TO LEAVE(去りし時を知って)」(2:39)、「 I SAY A LITTLE PRAYER(小さな願い)」(3:16) の3曲なんですが、バックの演奏がチープでイマイチかなー。

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🇺🇸ニューヨークのテナー・サックス奏者、Charles Owens が Charles Owens Quartet 名義で2022年にリリースしたアルバム『 Golden Moments 』で「 SOMETHING BIG 」(6:14)をカヴァー。イントロはバカラック版ですが、冒頭のサックスからピアノやベースに拡大して約50秒間にも及ぶ壮大なイントロを展開。コンテンポラリージャズのフィーリング溢れる独創的なイントロです。バカラック版の♩≒160より若干ゆったりした♩≒150のテンポ感がまた絶妙で、サックスやピアノのグルーヴィーなアドリヴも聴いてて気持ちいいっす。レコメンドですね👍。ちなみに、途中でベースとピアノのアドリヴが入る「 SOMETHING BIG (Extended Version) 」(9:19)もイイですよー。
なお、彼は1972年生まれ。米国には1939年生まれの同姓同名ジャズ・サックス奏者がいます。混同しませんように。

ご紹介したオマケは全てYouTubeで聴くことができます
✌️


【データ】
『 Rarin' 』
Something Big


MP3:2013年2月12日リリース
レーベル:CHAMBER POP RECORDS (US)
番号:-

Producer - unknown

Arrangement - unknown
Musicians
  Eva Jay Fortune - Vocals
  Kevin Bertness - Piano
  Bruce Greenstein - Percussion
  Nicky Garratt - Guitar
  Steve Fowler - Bass

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