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2024年8月 4日 (日)

Sings & Loves Burt Bacharach/Stephy Haik (2024年)

フランス系アメリカ人のボーカリスト、ステフィー・ハイクが2024年にリリースしたバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全14トラック中、バカラック作品は13トラック

1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. WALK ON BY
3. TRAINS AND BOATS AND PLANES
4. I SAY A LITTLE PRAYER
5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
7. MY LITTLE RED BOOK
8. THE WINDOWS OF THE WORLD
9. GOD GIVE ME STRENGTH
10. WIVES AND LOVERS
11. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
12. DON'T MAKE ME OVER
13. 無音トラック (0:04)
14. A HOUSE IS NOT A HOME

収録時間約58分


フランス系アメリカ人のボーカリスト、ステフィー・ハイクが2024年7月下旬にリリースしたばかりのバカラック・カヴァー集です!

最初に言っておきます。本アルバムはガチでレコメンドです。ジャズに抵抗がない方であれば断然オススメいたします。

ステフィー・ハイクはニューヨークで育ち、幼い頃から音楽とともに育ちました。彼女は有名な舞台芸術高校「フェイム」で学び、その後マンハッタン音楽学校で学びました。彼女の官能的なトーン、大胆なスウィング、そして素晴らしい歌いやすさは、最も権威あるミュージシャンを魅了してきました…。彼女の公式サイトではそう紹介されています。ニューヨークとパリを中心に活動している様です。そして、彼女の最新プロジェクトがBurt Bacharach Project。当初は2020年11月にリリースする予定だったそう。コロナ禍で狂っちゃったのかな? ともあれ、完成したアルバムが本作というワケです。

─ 彼女は、ポップミュージックの中でも最も素晴らしいバカラックのナンバーのメロディーの豊かさを強調することに成功しています。アルバムプロデューサー、ジャン・クロード・グレナシアは、バッキングに本物のオールスター・ジャズミュージシャンを起用しています。アレンジとオーケストレーションはオリヴィエ・ユットマンが担当し、ステフィー・ハイクのヴォーカルの優美さを見事に引き出しています。  ─ (VENTO AZUL RECORDSさんのアルバム紹介より引用)

彼女がライナーノーツに記しているコメントをご紹介します。彼女の並々ならぬ思いが伝わってきます。Googleによる機械訳です、悪しからず。

─ バート・バカラックの曲は、たとえそのいくつかが彼のレパートリーであるとは知らなかったとしても、文字通り私の人生のサウンドトラックを形作りました。どれも私や人々の心に響きます。常にポップな気楽さを感じさせる一方で、リズミカルでハーモニーのあるひねりが美しく、誰もが受け入れることができます。バカラックの歌を歌うのは至福のひとときです。それは私の魂の奥深くに到達し、あらゆる音楽的感覚と感性を探求する素晴らしい機会を与えてくれます。レパートリーの選択は間違いなく最もデリケートで難しいことでした。どの曲もこれほどの魔法を伝えているのに、どうやって数曲だけを選ぶことができるのでしょうか? この偉大な作曲家に対する私の愛と尊敬が、私が彼の音楽に敬意を払うきっかけとなりました。彼の曲の1つ「 ALFIE 」を私のアルバム『 The Longest Mile 』に収録するのはごく自然な流れでした。私は今、オリヴィエ・ユットマンがアレンジしたこれらの曲でバート・バカラックの道を歩んでいます。私たちは二人ともこの素晴らしい作曲家を愛しており、彼の音楽に敬意を表したいと思っていました。皆さんとそれを共有できることを楽しみにしています...。  ─

彼女の歌声は芯があって明るく若干ファニーなキャラクターですが、曲によってさまざまな印象を与えます。バックは、ピアノトリオを軸として、曲によりギターやトランペットが加わります。アレンジも自在で意欲的且つ聴きごたえのある本格的なジャズのサウンドが展開されます。一曲ずつ簡単にご紹介します。

T-1.「 恋よさようなら 」:スウィングのリズムでとても軽快なカヴァーです。
T-2.「 ウォーク・オン・バイ 」:リズムがちょっと変わっていてピアノやベースのアドリヴも熱い。レコメンド。
T-3.「 汽車と船と飛行機と 」:バックはピアノトリオ+ギター。跳ねる様なリズムが心地よいです。レコメンド。
T-4.「 小さな願い 」:8分の6拍子の細かいリズムが印象的。ステフィーの歌唱はエモーショナルですがどこか翳があります。
T-5.「 愛の思い出 」:バックはピアノトリオ+トランペット。なんと7拍子(4拍子+3拍子)にアレンジ。ステフィーの歌声もパンチがありますねー。そのチャレンジングなアレンジにレコメンド。
T-6.「 遥かなる影 」:ゆったり3拍子にアレンジ(4拍子1小節→3拍子2小節に)。揺れる想いを表現してるかのよう。レコメンド。
T-7.「 マイ・リトル・レッド・ブック 」:ウォーキングベースやピアノのアドリヴがカッコイイ。ステフィーのシャウトもカッコイイ。レコメンド。
T-8.「 世界の窓と窓 」:落ち着いた演奏&歌唱が美しい。
T-9.「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」:バックはピアノのみで、ミニマルな音しか弾いてません。ステフィーの魂の歌声に聴き入ってしまいます。レコメンド。
T-10.「 素晴らしき恋人たち 」:バックはピアノトリオ+トランペットで、男性ヴォーカル(ブルース・ジョンストン)とのデュエット。なんとなんと5拍子にアレンジ。アグレッシブでタイトな演奏です。レコメンド。
T-11.「 世界は愛を求めてる 」:本アルバムの中では一服の清涼剤的な割とオーソドックスなアレンジ。
T-12.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」:バックはベースのみ。ステフィーの歌唱に心揺さぶられます。レコメンド。
T-13. 4秒だけの無音トラック。13という数字を嫌ったのかもしれません。だって全く意味ないですもん…。
T-14.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」:ピアノトリオ+ギター+トランペットという編成。しかも3拍子にアレンジしています。

ここからはオマケ。MP3で所有しているステフィー・ハイクによるバカラック・カヴァーをご紹介。
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彼女は2009年にリリースした自身初のアルバム『 The Longest Mile 』で「 ALFIE 」(3:45)をカヴァーしています。ライナーノーツで言及していたヤツですね。バックはアコースティック・ギターのみで、彼女はエモーショナル&繊細に歌っています。素敵なカヴァーだと思います。


【データ】
『 Sings & Loves Burt Bacharach 』
Stephy Haik

CD:2024年7月下旬リリース
レーベル:Frémeaux & Associés (FR)
番号:FA8614

Co-produced by Jean-Claude Ghrenassia and Stephy Haik
Stephy Haik - Vocals
Olivier Hutman - Piano and Arrangements
Sylvain Romano, Jean-Claude Ghrenassia - Bass
Steve Williams - Drums
Hugo Lippi - Guitar
Hermon Mehari - Trumpet
FEATURING ...
Bruce Johnston - Vocals
Andre Ceccarelli - Drums

Recorded by Dominique Blanc-Francard at Labomatic Studio in Paris
except T-4,6. - Recorded by David Drussant at STUDIO DE PETIT PONT in Maurepas
Mixed Dominique Blanc-Francard - May 2023

All songs written by Burt Bacharach and Hal David
except T-9. by Burt Bacharach and Elvis Costello

(P) 2023-2024 Cirta Editions - Frémeaux & Associés
©️2024 Groupe Frémeaux Colombini

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し(私はタワーレコードで購入)

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