LOUNGE-A-PALOOZA/V.A. (1997年)
1997年に米国でリリースされたラウンジ・ミュージックのコンピレーションCDです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります)
全14トラック中、バカラック作品は1トラック
2. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:31) 〜 Fastball 〜
1997年に米国でリリースされたラウンジ・ミュージックのコンピレーションCDです。
─ モダン・ロックの先鋭からポップスの大御所まで、クセ者揃いのカクテル・パーティー。ラウンジ・ミュージックの未来がここにある⁉︎ ─ (同時期リリース日本盤CDの帯より)
ユル〜いラウンジ物を集めたのかと思ったら大違い。実際のところ、14組のアーティストによるいろんなジャンルのコンピでございました。オリジナルは2曲だけ(T-4,14.)ですがいずれもラウンジ成分多め。他はカヴァーで、T-1,9.はリメイク物でもありますね。'90年代のカヴァー(T-3,5.)もあるけど、エスキヴェルのT-1.「 ミニ・スカート 」、ゲッツ&ジルベルトのT-6.「 イパネマの娘 」、10ccのT-8.「 アイム・ノット・イン・ラヴ 」、グレン・キャンベルのT-9.「 ウィチタ・ラインマン 」、フランク・シナトラのT-10.「 ウィッチクラフト 」、キャプテン&テニールのT-11.「 愛ある限り 」、アンディ・ウィリアムスのT-12.「 恋はリズムに乗せて 」、サッシャ・ディステルのT-13.「 グッド・ライフ 」等'50〜'70年代のカヴァーが多いです。
そして、バカラック・カヴァーのT-2.「 ディス・ガイ 」。パフォーマンスしているファストボールは、1992年に結成された米国のオルタナ系ロック・バンド。オリジナルのハーブ・アルパートはシャッフルのリズムですが、彼らは力感ある8ビートでカヴァー。ところが途中からシャッフルに変化します。オリジナルをリスペクトしてのことなのかしらん? でもこのリズムの変化があることで2度美味しいです。ところどころハモるヴォーカルもエモいなぁ。好カヴァーかと。(YouTube)
スティーヴ&エディ(スティーヴ・ローレンスとエディ・ゴーメのおしどり夫婦デュオ)が歌うT-5.「 ブラック・ホール・サン 」がしみじみするバラードでレコメンド。カサンドラ・ウィルソンのざらっとした歌唱が魅力のT-13.「 グッド・ライフ 」、そしてポップで多幸感あふれるベン・フォールズ・ファイヴによるT-3.「 SHE DON'T USE JELLY 」もレコメンドですねー。あのピチカート・ファイヴも参加していて、T-6.「 イパネマの娘 」をカヴァーしています。
ちなみに、本作をリリースしたHollywood Recordsは映画『 オースティン・パワーズ 』1作目のサントラも同じ1997年にリリースしています。本作のアーティストのうちEdwyn Collins(T-10.)とThe James Taylor Quartet(T-12.)は『 オースティン… 』サントラにも参加していますし、音楽的なつながりを感じるところです。
ここからはオマケ。MP3で所有しているバカラック・カヴァーをご紹介。
本作に参加しているベン・フォールズ・ファイヴは、バカラック・トリビュート・コンサート『 ONE AMAZING NIGHT 』(1998) に出演して「 雨にぬれても 」をカヴァーしていました。(YouTube)
バンド解散後はソロで活動しているベン・フォールズが、一昨日(2024/10/25)リリースしたホリデー・アルバム『 Sleigher 』で「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」(3:11) をカヴァー。オリジナルのPaul Evans版を紹介した記事でこの曲のカヴァーを類型化しましたが、その中ではグループB(ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス版が元ネタ)に当てはまりますね。イントロのアカペラも素敵だし、楽しい演奏です。メロディをちょっと変えて歌ってる点は気になりますが、好カヴァーでしょう。(YouTube)
【データ】
『 LOUNGE-A-PALOOZA 』 (邦題:ラウンジ・ア・パルーザ)
V.A.
CD:1997年10月7日リリース (所有CDも同じ)
レーベル:Hollywood Records (US) (所有CDは、Hollywood Records (Europe))
番号:HR-62072-2 (所有CDは、162 072-2)
Executive Producers:Bill Forman, David Konjoyan, Rob Seidenberg
Mastered by:Stephen Marcussen at Precision Mastering
Creative Director:Dave Snow
T-2.「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」
(Burt Bacharach and Hal David)
Produced by Julian Raymond and Fastball for A Violent Society Productions
Miles Zuniga:Guitar, Lead Vocals
Tony Scalzo:Bass, Vocals
Joey Shuffield:Drums
Bennett Salvay:Keyboards
The Magneto USA Chamber Orchestra:Strings, Orchestration
Recorded at The Hit Factory, NYC, NY and A&M Studios, Hollywood, CA
(P)1997 Hollywood Records
©️1997 Hollywood Records
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