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2024年10月20日 (日)

THE SONGS OF BURT BACHARACH/V.A. (2013年)

英国の'50〜'60年代再発専門レーベル Not Now Music が2013年にリリースした英国編集の60曲入りCD3枚組バカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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Disc 1
1. DON'T MAKE ME OVER  〜 Dionne Warwick 〜  F
2. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  〜 Gene Pitney 〜  M
3. Rosanne  〜 Burt Bacharach 〜
4. DON'T YOU BELIEVE IT  〜 Andy Williams 〜  M
5. UNINVITED DREAM  〜 Peggy Lee 〜  F
6. THE ANSWER TO EVERYTHING  〜 Del Shannon 〜  M
7. WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME)  〜 Jane Morgan 〜  F
8. MANPOWER  〜 The Exotics 〜  M
9. BOYS WERE MADE FOR GIRLS  〜 Everit Herter 〜  M
10. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  〜 Helen Shapiro 〜  F
11. JOANIE'S FOREVER  〜 Buddy Clinton 〜  M
12. INDOOR SPORT  〜 Jo Stafford 〜  F
13. YOU'RE FOLLOWING ME  〜 Perry Como 〜  M
14. COME COMPLETELY TO ME  〜 Steve Rossi 〜  M
15. DON'T, UNLESS YOU LOVE ME  〜 Paul Hampton 〜  M
16. IN TIMES LIKE THESE  〜 Gene McDaniels 〜  M
17. THE MIRACLE OF ST. MARIE 〜 The Four Coins 〜 M
18. HEAVENLY  〜 Johnny Mathis 〜  M
19. ANY DAY NOW  〜 Chuck Jackson 〜  M
20. ONCE IN A BLUE MOON  〜 Nat 'King' Cole 〜

Disc 2
1. TOWER OF STRENGTH  〜 Gene McDaniels 〜  M
2. PLEASE STAY  〜 The Drifters 〜  M
3. DREAMIN' ALL THE TIME  〜 Jack Jones 〜  M
4. CRAZY TIMES  〜 Gene Vincent 〜  M
5. FEELIN' NO PAIN  〜 Paul Evans 〜  M
6. FAITHFULLY  〜 Johnny Mathis 〜  M
7. DEEPLY  〜 The Shepherd Sisters 〜  F
8. WITH OPEN ARMS  〜 Jane Morgan 〜  F
9. TAKE ME TO YOUR LADDER (I'LL SEE YOUR LEADER LATER)  〜 Buddy Clinton 〜  M
10. THESE DESPERATE HOURS  〜 Mel Tormé 〜  M
11. LOVE BANK  〜 Bob Manning 〜  M
12. HOW ABOUT  〜 Della Reese 〜  F
13. IT SEEMED SO RIGHT LAST NIGHT  〜 Mary Mayo 〜  F
14. TWO HOUR HONEYMOON  〜 Paul Hampton 〜  M
15. I'LL BRING ALONG MY BANJO  〜 Johnnie Ray 〜  M
16. YOU'RE ONLY YOUNG ONCE (Yeh Yeh Yeh)  〜 The Avons 〜  M
17. KEEP ME IN MIND  〜 Patti Page 〜  F
18. DREAM BIG  〜 Sonny James 〜  M
19. YOUR LIPS ARE WARMER THAN YOUR HEART  〜 Rosemary June 〜  F
20. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  〜 The Shirelles 〜  F

Disc 3
1. MEXICAN DIVORCE  〜 The Drifters 〜  M
2. SOMEBODY ELSE'S SWEETHEART  〜 The Wanderers 〜  M
3. YOU DON'T HAVE TO BE A TOWER OF STRENGTH  〜 Gloria Lynne 〜  F
4. SITTIN' IN THE TREE HOUSE  〜 Marty Robbins 〜  M
5. LITTLE BETTY FALLING STAR  〜 Gene Pitney 〜  M
6. WRITE ME  〜 Paul Hampton 〜  M
7. THREE WHEELS ON MY WAGON  〜 Dick Van Dyke 〜  M
8. A GIRL LIKE YOU  〜 Larry Hall 〜  M
9. PICK UP THE PIECES  〜 Jack Jones 〜  M
10. CLOSE  〜 Keely Smith 〜  F
11. SATURDAY NIGHT IN TIAJUANA  〜 The Five Blobs 〜
12. THE BREAKING POINT  〜 Chuck Jackson 〜  M
13. BEAUTY ISN'T EVERYTHING  〜 June Valli 〜  F
14. OUT OF MY CONTINENTAL MIND (Live)  〜 Lena Horne 〜  F
15. I CRY MORE  〜 Alan Dale 〜  M
16. THIRTY MILES OF RAILROAD TRACK  〜 The Hammond Brothers 〜  M
17. CREAMS  〜 Paul Hampton 〜
18. Ten Thousand Years Ago  〜 Rusty Draper 〜  M
19. I SMILED YESTERDAY  〜 Dionne Warwick 〜  F
20. Searching Wind  〜 Burt Bacharach 〜

※ メイン・ボーカル入りの曲は、
F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間(Disc 1/2/3)約53分/約47分/約50分


英国の'50〜'60年代再発専門レーベル Not Now Music が2013年にリリースした英国編集の60曲入りCD3枚組バカラック物コンピ集です。

─ 永遠のヒットメーカー、バカラックの3枚組初期作品集:数多くのアーティスト達に楽曲を提供しヒット・ソングを生み出した永遠のヒットメーカー、バート・バカラック。彼が50〜60年代に手掛けた作品の数々を集めた豪華3枚組コレクション。ペギー・リー、ジョー・スタッフォード、ドリフターズ、ディオンヌ・ワーウィック他、豪華な顔触れによる全60曲を一挙収録! ─ (当時リリースされた日本盤の帯より)

日本盤の帯に書いてあるようにバカラックの “初期作品集” です。本作タイトル『 THE SONGS OF BURT BACHARACH 』だけを見てベスト盤かな?と誤解する人いるんじゃないですかねぇ。一般的に知られているヒット曲は皆無ですから、そういう意味でこの日本盤の帯は親切だと思います。それさえ分かっていれば、60曲で¥825(リリース翌月の2013年8月に新品で購入。証拠として…購入時の注文書 ↓ )というお値段はコスパ抜群かと。解説はバカラックのバイオ+初期キャリアの概説だけ( ↓ )とショボく同様コンセプトの他コンピ集とバッティングする曲も多いのですが…。今の円安下でもAmazonで新品が¥980(送料別)で購入できますょ。サブスク時代の今じゃあまり関係ないか😅。
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収録されているのはリリース年が'52〜'62年の曲。バカラック作品でレコーディングされたことが確認できている最初の音源であるナット・キング・コールのDisc1-20.「 ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン 」から、ディオンヌ・ワーウィックのデビューシングル盤であるDisc3-19.「 昨日のほほえみ 」c/w Disc1-1.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」まで…。バカラックのキャリアのうちディオンヌ・ワーウィック登場までのコンピ集ということになります。バカラックが作曲していない2曲(Disc1-3.とDisc3-20.)とジェーン・モーガンのDisc1-7.「 ウェイティング・フォー・チャーリー 」を除く57曲は全てオリジナル・アーティストのバージョンばかり。以下、他のバカラック物
コンピ集(私が所有しているものに限りますが)に入ってない8曲を中心にコメントしていきます。

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<Disc1>
🔸ジョー・スタッフォードのDisc1-12.「 インドア・スポーツ 」。作詞は、Frederick K. Tobias。チャチャチャのリズムによるコミカル・ソングで、水泳、サッカー、ボクシング、ポロ、闘牛、野球、テニス、釣り、スキーの全てのプレー要件と、必要な屋内スポーツをリストアップしてるんだそう。訳わからん😅。バカラックはTobiasと他にも2曲共作したそうですが、世に出たのはこの曲だけだったそう。(YouTube
🔸ポール・ハンプトンのDisc1-15.「 ドント・アンレス・ユー・ラヴ・ミー 」。ポール・ハンプトンは作詞も担当しており、ズンチャチャ・リズムの凡庸な曲です。バカラックは彼と計4曲を共作。いずれも彼が歌唱していて、本コンピ集にも4曲全て収録されています。ハンプトンは俳優でもあったのですが、バカラックは “彼と一緒に書くのは大変だった” と述懐しています。(YouTube

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<Disc2>
🔸ポール・エヴァンスのDisc2-5.「 フィーリング・ノー・ペイン 」。作詞はBob Hilliard。3拍子の賑やかで楽しい曲で、エヴァンスは酔っ払って歌ってるかのよう。のちの「 何かいいことないか子猫チャン 」に雰囲気が似ています。なお、米国ではチャートと無縁でしたが、カナダチャートでは1962年8月に最高23位になったそう。(YouTube
🔸ジョニー・マティスのDisc2-6.「 フェイスフリー 」。作詞はSydney Shaw。以前ジョニー・マティスのバカラック・カヴァー集を紹介した際、この曲も取り上げています。(→ こちら)(YouTube
🔸バディ・クリントンのDisc2-9.「 テイク・ミー・トゥ・ユア・ラダー
 」。作詞はBob Hilliard。宇宙船の梯子を使って月に昇る?てなことを歌うズンチャチャ・リズムのコミカル・ソング。当時米国で人気のあったブライアン・ハイランドの「 ビキニスタイルのお嬢さん 」みたいな甲高い女性コーラスをイントロ初っ端からフィーチャーしています。(YouTube
🔸ジョニー・レイのDisc2-15.「 アイル・ブリング・アロング・マイ・バンジョー 」。作詞はNorman Gimbel。ジョニー・レイは'50年代に米国で人気のあった歌手。アップテンポなカントリー調の曲で、全編でバンジョーの音が聴こえます。(YouTube

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<Disc3>
🔸ポール・ハンプトンのDisc3-6.「 ライト・ミー 」。ポール・ハンプトンは作詞も担当。ゆったりした凡庸な曲です。(YouTube
🔸リナ・ホーンのDisc3-14.「 アウト・オブ・マイ・コンチネンタル・マインド 」。作詞はSydney Shaw。リナ・ホーンは'40年代から活躍する歌手で俳優さん(バカラック・カヴァーも3曲あります。→ こちら)。1961年にバカラックが彼女のために書き下ろした曲で、ビッグバンド+ストリングスというゴージャスな演奏をバックに軽快にシャウトしながら歌ういかにもジャズといった曲。バカラックらしさは皆無ですねー。ライヴ録音です。*他のバカラック物コンピ集にも入ってますが取り上げました。(YouTube
🔸ディオンヌ・ワーウィックのDisc3-19.「 昨日のほほえみ
 」。作詞はもちろんHal David。ディオンヌのデビューシングルA面曲です(B面はDisc1-1.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」)。ディオンヌのファースト・アルバムに収録していまして、以前の記事で紹介しています。(→ こちら)(YouTube

ここからはオマケ。所有MP3の中から、本コンピ集に収録されている曲の意外なカヴァーをご紹介!
まずはDisc1-12.「 インドア・スポーツ 」のカヴァーを。
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米国のジャズ/キャバレー歌手の Sandy Stewart(サンディ・スチュワート)が1961年にシングルA面でカヴァー (2:52) 。チャチャチャのリズムは変わらず、ホイッスル等の効果音を散りばたスポーツ寄りの演出が面白いです。(注)MP3は無くYouTubeで視聴
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大西洋を渡り、英国の歌手 Petula Clark(ペトゥラ・クラーク)が1961年にフランス語版「 Le Tu Sais Quoi 」(2:29) をフランスでリリース。EPおよびシングル(B面)がありました。フランス語だと英語よりコミカルに感じます。なぜでしょう?(YouTube
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ペトゥラ・クラーク版がヒットしたのか、フランス語版が1961年にフランスで
立て続けにカヴァーされます。①フランスの女性デュオ Betty Et Suzy(ベッティ&スージー)がEPの1曲としてカヴァー(2:35) 。二人のハモリ歌唱のバックでフルート2本のオブリガートもハモっていてほのぼのした雰囲気が良きです。(YouTube
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②フランスの女優/歌手 Doris Marnier(ドリス・マルニエ)がやはりEPの1曲としてカヴァー (2:18) 。コミカル度強めの歌唱、バックの軽やかなシロフォン、おどけたブラスの組み合わせがとっても楽しいです。(YouTube
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③フランスのラテンジャズ楽団 Pepe Luiz Et Son Orchestre がEPの1曲としてカヴァー (2:33) 。何かの試合の歓声をバックにイントロがスタートします。男女コーラスによるハモリ歌唱、ブラスが入ったオケ共にノリがよく、ライヴを聴いてるかのよう。(YouTube

続いて、Disc2-9.「 テイク・ミー・トゥ・ユア・ラダー 」のカヴァーを。
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イタリアの作曲家 Pino Donaggio(ピノ・ドナッジオ)が1963年にシングルA面でカヴァー (2:35) 。イタリア語詞で
曲名は「 La Scaletta 」… ストレートに “梯子” という意味。画像はスリーヴの表/裏で、表は歌詞の世界観を表現したイラスト(たぶん🤔)、裏の体育座りの男性が本人です。イントロ頭4小節にオリジナルにない可愛らしいフレーズが加わった以外、アレンジはオリジナルをほぼ完コピ。歌ってるのは本人なのかなぁ、よーわからん。(注)MP3は無くYouTubeで視聴


【データ】
『 THE SONGS OF BURT BACHARACH 』 (邦題:バート・バカラック・ソングブック)
V.A.

CD:2013年7月9日リリース
レーベル:Not Now Music (UK)
番号:NOT3CD117

<非バカラック曲>
Disc1-3. Mannung/Osser/Osser
Disc3-20. Young/Heyman

Sleeve notes by Helen Akitt
(P)&©️ 2013 Not Now Music Limited.
Distributed by Not Now Music Limited.
Made in The E.U

Amazonリンク

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