Walk on By/Kristina Koller (2025年)
米女性ジャズシンガー、Kristina Koller が2025年にリリースしたコンテンポラリー・ジャズのバカラック・カヴァー集です!(CD無し/デジタル配信のみ)
(画像は全てクリックすると大きくなります)
1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
3. A HOUSE IS NOT A HOME
4. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR (feat. Rosemary Minkler)
5. I SAY A LITTLE PRAYER
6. DON'T MAKE ME OVER
7. WALK ON BY
8. REACH OUT FOR ME
9. LOVING IS A WAY OF LIVING (feat. Fima Chupakhin)
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
収録時間約40分
米女性ジャズシンガー、Kristina Koller が2025年にリリースしたコンテンポラリー・ジャズのバカラック・カヴァー集です!
ニューヨーク市の郊外で育った Kristina Koller(クリスティーナ・コラー)は、幼い頃から青少年向けのミュージカルに出演。シンガーソングライターやオルタナティブ・ロックバンドのボーカリストなどソロ・パフォーマンスにも挑戦し、またクラシック音楽とオペラを学んで歌唱力を向上させ、様々な発声法を習得します。ジャズ、ソウル、R&Bに対するオープンマインドなアプローチのエイミー・ワインハウスに感銘を受け、ボーカリストとして自由に自己表現したいという願望が彼女をジャズの世界へ導きました。音楽奨学金を得て、彼女はハート・スクールのジャッキー・マクリーン・ジャズ研究所でジャズを学び、ニューヨーク市立大学でジャズ研究のBFA(美術学士号)を取得。並行してジャズ・カルテットにヴォーカリストとして加わり、ニューヨークを拠点に活動。これまでに3枚のアルバムをリリースしています。
本作は4枚目のアルバム。バカラックの音楽をコンテンポラリー・ジャズにアレンジしたものです。
なお、コラーの公式サイトには、─ 現在、コラーは4枚目のアルバムに取り組んでいます ─ とあるだけでまだ本作の情報がアップされていません。ミュージシャン等の情報は JAZZ CHLL MUSIC というブログを参考にしました。
コラーの母親はバカラックの音楽を深く愛していて、─ 私は幼い頃からバカラックの音楽を人生のBGMとして聴いて育ちました ─ んだとか。本作も母親のリクエストに応えたものだそう。 ─ バカラックの音楽は、とてもノスタルジックな気持ちにさせてくれます。でも、私はこれらの曲を、感情の核となる部分を損なわずに、現代のリスナーにも響くようなアプローチで捉えたいと思いました ─ ふむふむ、コラーの心意気や良し…ですね。
全10曲のうち、1曲だけ見慣れない曲があります。1959年にスティーヴ・ローレンスが歌ったT-9.「 LOVING IS A WAY OF LIVING(ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング)」です。この曲のカヴァーは聴いた事がありません。多分コラーが初めてだと思います。
バックのピアノトリオは、長年のバンド仲間である Fima Chupakhin (piano/Rhodes)、James Robbins (bass)、Cory Cox (drums)。James Robbins はコラーと共にアレンジを手がけました。T-4.「 愛のハーモニー 」では、女性ピアニストでありコラーの友人でもある Rosemary Minkler がヴォーカルで加わりサビでデュエットしています。T-9.「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」はピアノ伴奏のみで歌っています。
まず感じるのは、アレンジがチャレンジングでいずれもユニークなこと。1曲ごとに寸評しますと…。
T-1.「 恋よ、さようなら 」:ファンキー
T-2.「 遥かなる影 」:なんと4/5拍子にアレンジ、疾走感がある
T-3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」:スローな6/8拍子、エモーショナル
T-4.「 愛のハーモニー 」:Aメロはシンプル、サビでファンキーになりデュエットが熱い
T-5.「 小さな願い 」:拍子がコロコロ変わりついていけない(ただしサビは原曲通り)、ファンキー
T-6.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」:ゆったりウォーム
T-7.「 ウォーク・オン・バイ 」:リズムが複雑に変化、アヴァンギャルドでクール
T-8.「 リーチ・アウト 」:コンテンポラリーなスウィングで楽しい
T-9.「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」:軽快な♩≒136のズンチャチャソングがスローバラードに変身、揺れるテンポに漂うコラーの柔らかい歌声が沁みる
T-10.「 世界は愛を求めている 」:クールな16ビートに大胆アレンジ、澄んだ強い歌声にコリーがこの曲に込めた思いを感じる
素晴らしいです。捨て曲はひとつもありません。アルバム全体としてレコメンドです。強いて超レコメンドを挙げるならT-2,4,7,9,10.でしょうか(半分もあるじゃねぇか)。
YouTube の Kristina Koller - トピック には自動生成で本作がアップされていますので、ぜひそちらを視聴ください。また、コラー自身のアカウントに3曲ほどレコーディング時の動画が上がってましたのでリンクを貼っておきます。
I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
【データ】
『 Walk on By 』
Kristina Koller
MP3:2025年5月16日リリース
レーベル:Feel Good Records (US)
番号:?
Kristina Koller - vocal
Fima Chupakhin - piano/Rhodes
James Robbins - bass (except T-9)
Cory Cox - drums (except T-9)
Rosemary Minkler - vocal (T-4)
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