I Love This Land/Al Harrington (1975年)
ハワイのレジェンド・シンガー、アリ・ハリントンのデビュー・アルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック
A2. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER (3:13)
ハワイのレジェンド・シンガー、アリ・ハリントンのデビュー・アルバムです。1975年リリース。
─ 2021年に86歳で亡くなったハワイのレジェンド・シンガー。これがデビュー・アルバムです。ドン・コスタのプロデュースでトラディショナルだけでなく、本土アメリカの要素も積極的に吸収。若いバンドのようにロックには走らず、そのかわりバカラックやポール・ウィリアムスをとりあげています。バカラック「Living Together」のこのカヴァーはほとんど知られてないのでは? ─ (Hi-Fiレコードさんのアルバム紹介コメントより)
ハイ、全くその通り! このバカラック・カヴァーは知りませんでした。
アル・ハリントンは1935年12月生まれで、本アルバムリリース時は39歳。かなり遅いデビューじゃない? ライナーノーツにアリ・ハリントンのバイオ&キャリアが詳しく載っていましたが、歌は彼のマルチな才能の一つに過ぎないんですねー。せっかくなのでGoogle先生の訳で全文引用します、長いですけど😅。
─ ハワイに長年住んでいる人に「アル・ハリントンって誰?」と尋ねれば、それぞれ違った説明をするでしょう。彼は、実に様々な形で多くの人々の人生に影響を与えてきました。ハワイの名門プナホウ校での素晴らしい学業成績を覚えている人もいるでしょう。また、アメリカ本土以外で初めて高校オールアメリカンに選ばれたフットボールの才能、そしてボルチモア・コルツがかつて彼をドラフトしようとしたことを覚えている人もいるでしょう。スタンフォード大学への奨学金について話す人もいるでしょう。そして、後にプナホウに戻って5年間歴史を教えた際に、プナホウの優秀な教師の一人に選ばれたことを話す人もいるでしょう。最近では、「彼は『 HAWAII FIVE-0(ハワイ5-0)』※1 の Ben Kokura だ」とか、「ワイキキでヘッドライナーを務める明るくエネルギッシュなエンターテイナーだ」といった話も聞かれるでしょう。
真実は、彼がこれらすべてであるということです。そして、西サモアのパゴパゴ出身のタウアス・ターという3歳の少年が、町中の人々に愛され、親友となったエンターテイナー、アル・ハリントンに至るまでの道のりは、あまりにもアメリカ的なサクセスストーリーすぎて、信じられないほどです。
若者は彼を現代のヒーローとして尊敬しています。年配の人々は、すべての少年が彼のようになればいいのにと思っています。エンターテイナーや友人たちは彼の活発な才能を尊敬し、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ、シェラトン・ワイキキ、アラモアナ・ホテルのメインショールーム、そして『 ハワイ5-0 』の刑事として全国的な人気を得るまでの道のりを彼を励ましました。
アル・ハリントンは美しい男だ。彼のたくましくハンサムな顔立ちは、まさにスターダムにふさわしい。故郷ハワイへのアルの愛は、島の歌を温かく歌い上げる姿に反映されている。優しいウィット、機敏な心、表現力豊かな歌声、そして奔放な魅力は、彼のワイキキでのショーを島で最も人気のあるショーの一つにしている。訪れる人々は、アル・ハリントンとハワイを共に喜び、存分に体験することができる。地元の人々は、彼を愛するためだけに何度も足を運んでいる。
力強い力で歌われるオープニング曲でありタイトル曲でもある「 I LOVE THIS LAND 」から、繊細で魅惑的なメランコリーを奏でる「 TRY TO REMEMBER 」まで、アル・ハリントンの声は、この男の魔法のような人生の深さと広さを反映している。
これからアル・ハリントンについてもっと知ることになるだろう。そして、彼について知るべきことはたくさんあります。彼が特別な存在であることは、たった1分聴けばわかるだろう。しかし、彼のすべてを知るには何年もかかるだろう。 ─
※1 HAWAII FIVE-0(ハワイ5-0):アメリカCBS系で1968年から1980年まで12シーズンに渡り、284話が放送された刑事ドラマ。 また、リメイク版の『 HAWAII FIVE-0(ハワイファイブオー)』が2010年秋のシーズンからアレックス・オロックリンの主演で放映されました。そのリメイク版にもアル・ハミルトンは Mamo Kahike 役で10話ほど出演しています。
さて本アルバム。演奏はバンド+オケ。オケの編成はストリングスに金管・木管もいる充実したもの。バンドにはハワイらしくスチールギターも入ってますがその露出は控えめで節度を持った鳴らし方。敢えてそうしている感じで、ハワイ風味は薄く全体的にはポップな仕上がりです。アル・ハリントンの歌声はちょっとガラガラした所謂“おじさん声”ですが、低音ボイス且つ押し出しが強くて張りがあります。見た目のイメージに近い声じゃないかと。

んで、バカラック・カヴァーはA2.「 LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER(リヴィング・トゥゲザー、グロウイング・トゥゲザー)」。裏ジャケやレーベル面は「 LIVING TOGETHER 」と省略した表記になっています。1973年の映画『 LOST HORIZON(失われた地平線)』の挿入歌で、フィフス・ディメンションのカヴァーが1973年2月全米32位になった曲です。アリ・ハリントンのカヴァーは映画のサントラ版をベースとしたアレンジですが、テンポがサントラ版(♩≒116)より速く(♩≒130)元気がいいし、子供たちのコーラスが入っていて多幸感があります。バックの演奏も、金管楽器や木管楽器による楽しい雰囲気のオブリガートが多幸感を後押ししています。これはレコメンドですねー。クレジットを見たらアレンジはドン・コスタでした、納得!
アルバムの他の曲について少し言及しますと…。A3.「 LOVE CALLS 」は、歌詞の所々に日本語や日本女性の名前が出てくる変な曲。しっとりスローなA5.「 DREAM AWAY 」やB5.「 TRY TO REMEMBER 」あたりは聴き応えがありました。
最後にちょっと。表ジャケの真ん中あたりに誰かのサインが書かれています。最初はアル・ハリントンの自筆サインかと思ったのですが、そうは読めません。Discogsでこのアルバムを見てみると、やはりサインが入っています。そういうデザインなのかと思ってよく見ると同じサインではありませんでした。このサインは一体なんなんだ???
【データ】
『 I Love This Land 』
Al Harrington
LP:1975年リリース
レーベル:Maui Records (Honolulu, Hawaii)
番号:HR-1001
Conductor & Arranger:Don Costa
Children's Chorus:Honolulu Children's Chorus
Background Singers:Coppernickles
Musical Consultant:Gary Shimabukuro
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
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