カテゴリー「カヴァーアルバム」の204件の記事

★バカラック・カヴァー曲が主体でBacharach をアルバムのタイトルやサブタイトルに入れているアルバム ★収録曲のうち半分以上がバカラック・カヴァーのアルバム ★複数アーティストによって新たにカヴァーしたアルバム ★複数アーティストによるトリビュートコンサートのライブアルバム

2026年8月16日 (日)

Edna Goren sings Bacharach and other songs/Edna Goren (1974年)

イスラエルの女性歌手・声優、Edna Gorenが1974年にリリースしたヘブライ語によるバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE = העולם רעב לאהבה

A2. WIVES AND LOVERS = יש לשמוח באהבה

A3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD = טיפות הגשם

A4. WALK ON BY = לא כדאי

A5. THE LOOK OF LOVE = מבט אוהב

A6. I SAY A LITTLE PRAYER = תפילה קטנה

B1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN = לעולם לא אתאהב

B2. LOVE ME OR LEAVE ME = מה לי ומי לי

B3. BEWITCHED, BOTHERED AND BEWILDERED = כזו אני

B4. THIS GUY’S IN LOVE WITH YOU = ברנש מאוהב

B5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME = משהו שבא להזכיר לי

収録時間?


イスラエルの女性歌手・声優、Edna Goren(エドナ・ゴーレン)が1974年11月にリリースしたヘブライ語によるバカラック・カヴァー集です。

エドナ・ゴーレンは1943年、イスラエルのテルアビブ生まれ。両親は劇団の俳優で、叔母はイスラエルの高名な伝説的歌手エステル・ガムリエリ(Esther Gamlielit)という芸能一家に育ちました。1959年頃から音楽活動をスタートし、1960年代に入るとソロ歌手として本格的にデビュー。当時のイスラエル音楽界を牽引した作曲家サシャ・アルゴフ(Sasha Argov)の作品を多く歌い、スターの座を確立したそう。歌手活動と並行して、イスラエル国内向けに配給された海外アニメーション映画やミュージカル映画のヘブライ語吹き替え(歌唱パート含む)も数多く担当しました。1980年代以降はアルバムのリリースこそ減ったものの、イスラエルの「古き良き音楽」の象徴としてコンサートやテレビ番組へ出演し続け、現在でもテルアビブのジャズクラブなどで定期的にライブを行っているようです。

GoogleのAIモードに訊いたところ、①本アルバムはイスラエル音楽史においてアメリカン・ポップスとヘブライ語の融合を試みた先駆的な名盤です。②イスラエルの大手老舗レーベル、ヘド・アルツィ(Hed Arzi)から発売され、現在は大変希少なレア盤として知られています。③近年、デジタル配信が解禁されたことで再び光が当たりました。… とのこと。

Discogsでは3点みつかったのですが、お値段は送料別で€200、€240、$300 → ざっと¥37,000〜¥48,000といったところでしょうか。高すぎてとても手が出ません。というわけでLPゲットは諦めてMP3を入手した次第。LPジャケットの画像はDiscogsから拝借しました、悪しからず。

本アルバムの収録曲は11曲で、このうちB2,B3を除く9曲がバカラック・カバー。しかしデジタル配信(YouTubeにリンク)されたのは何故か7曲のみ😳。同様にデジタル配信化された1995年リリースのベスト盤『 Edna Goren The Best 』に収録された曲(YouTubeにリンク
と合わせて、エドナのバカラック・カヴァーはデジタル配信で計8曲聴くことが出来ます。以下の対応表を参照ください。なお、デジタル配信されていないA6.「 小さな願い 」もYouTubeには違法アップロードされてます(内緒でリンク貼っておきます)
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私の感想の前に、GoogleのAIモードが教えてくれた ”アルバムの概要と音楽的特徴” をそっくり引用します。
─ 洗練されたヘブライ・ジャズポップ: バート・バカラックが持つ「複雑なコード進行」や「洗練されたイージーリスニング・ジャズ」の要素を、エドナ・ゴレンの深く艶のあるアルトボイスで見事に表現しています。  ─
─ 豪華な制作陣: イスラエルの著名な音楽家であり指揮者のマルティン・モスコヴィッチ(Martin Moskovich)が全曲の編曲と指揮を担当し、原曲の都会的な雰囲気を壊さずに、豊かなオーケストレーションを施しています。  ─
─ 実力派ゲストの参加: コーラスやデュエット相手として、後にイスラエルを代表する名俳優・歌手となるエリ・ゴレンシュタイン(Eli Gorenstein)や、女性コーラスグループが参加し、アルバムに華を添えています。  ─

もうこれで十分じゃない?とは思いますが、せっかくなので私の感想もそれなりに😅…。

バックの演奏はポップス系オケ。金管や木管などの管楽器が活躍するのに対し、ストリングスは曲によって有ったり無かったりであまり目立たない感じ。A3.「 雨にぬれても 」と B4.「 ディス・ガイ 」は男性とのデュエットで、そのほか曲によって男女コーラスが入ります。アレンジは原曲のイメージに近いものですが、単なるコピーではなくイントロやオブリガートに工夫が見られます。木管楽器の使い方がうまく、特にA4.「 ウォーク・オン・バイ 」イントロや間奏でのオーボエのオブリガートは印象に残りました。このような演奏をバックに、エドナはアルトの声で丁寧に且つ余裕を持って歌っています。個人的なレコメンドはA4.「 ウォーク・オン・バイ 」でしょうか。

わざわざLP買わなくても配信で十分です。加えて、A6.「 小さな願い 」も配信で聴けるけるようにして欲しいですねぇ。

最後に補足を。同じ1974年にリリースしたヘブライ語によるバカラック・カヴァー集として、Carmela Corren(カルメラ・コリーン)によるアルバム『 Raindrops - Songs by Burt Bacharach 』を以前ご紹介しました。私としてはそちらのアルバムをオススメいたします。


【データ】
『 Edna Goren sings Bacharach and other songs 』(ヘブライ語 = שרה משירי ברט בכרך ואחרים)
Edna Goren (ヘブライ語 = עדנה גורן)

LP:1974年リリース
レーベル:Hed Arzi (Israel)
番号:BAN 14426

Edited and Produced by Ofra Samuel
Arranged and Conducted by Martin Moskovitch
Vocals: Eli Gorenstein, Miri and the Neri Sisters, the "Sol Key knights"

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2026年3月 8日 (日)

Bacharach/Amormio (1971年)

フィリピン出身のオルガン奏者、アモルミオが1971年にリリースしたイージーリスニングのバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. A HOUSE IS NOT A HOME
A2. REACH OUT FOR ME
A3. WALK ON BY
A4. DON'T MAKE ME OVER
A5. MAKE IT EASY ON YOURSELF
A6. ANYONE WHO HAD A HEART
B1. ALFIE
B2. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
B3. PROMISES, PROMISES
B4. I SAY A LITTLE PRAYER
B5. ANY DAY NOW
B6. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD

収録時間約35分


フィリピン出身のオルガン奏者、アモルミオが1971年にリリースしたイージーリスニングのバカラック・カヴァー集です。

実名 Amormio Cillan Jr(アモルミオ・シラン・ジュニア、生年不詳〜2013年9月没)はフィリピンのトップ・オルガン奏者(ジャケット裏のライナーより)。数少ないネット情報によれば、1970年代初頭、東南アジアで最も人気のあるエンタテナーのひとりだったとか。その頃香港で彼からレッスンを受けたというコメントもありました。Discogsに登録されているアルバムは20枚以上、しかもリリースが1970年〜1971年に集中しています。その頃が人気のピークだったのか?

演奏はエレクトーン(ヤマハ製電子オルガン)+ドラムス+ギターが基本編成。アモルミオはエレクトーンの鍵盤をフルに使い、上鍵盤を右手で主にメロディを、下鍵盤は左手で主にハーモニーを、足鍵盤はベースラインを弾いています。ドラムスとギターはリズム隊としてサポートに徹している感じ。曲によりトランペット、バリトンサックスや女声コーラスも加わりますが、トランペットは主にオブリガートやメロディの補強、バリトンサックスはベースラインの補強という役割。あくまで主役はエレクトーンです。
演奏しているエレクトーンの機種E-3は当時としては音楽表現を拡大する最新機能(後述するオマケを参照方)を搭載した野心的な機種でした。しかし、アモルミオはそれら最新機能を使っていないようで、そこはちょっと残念かなぁ。

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収録されている12曲は全てバカラックのカヴァー定番曲。ビブラート、マンドリン、トレモロ、サスティン等のエフェクト効果を駆使したエレクトーンの音色はいかにも1970年頃の雰囲気がします。1970年代前半エレクトーンを習っていた還暦超えジジィには堪りません。アレンジはヒットしたバージョン又はバカラック自身のA&Mアルバム版をベースとしていて、アドリヴなんてものはなく聴きやすいイージーリスニングといった感じ(後述する1曲を除く)。拙ブログで紹介した他の電子オルガン系のバカラック・カヴァー集(『 プレイ・バカラック 』/斎藤英美(1971)、『 エレクトーン・ファンタスティック バート・バカラックの魅力 』/沖浩一トリオ(1970)、『 The Happy Hammond Plays The Hits Of Burt Bacharach 』/Ena Baga(1972))はいずれも個性的なアレンジですから…。それらとは一線を画しています。

ただし、B1.「 アルフィー 」のアレンジだけはオリジナルのシラ・ブラックやバカラックのセルフカヴァー版とはテイストの異なる軽いボサノヴァ調の演奏なんです。個人的にはちょっとレコメンドを感じるトラックだったりします😊。また、B3.「 プロミセス・プロミセス 」は私自身もエレクトーンで弾いたことがあり何やら親近感を感じます。もちろん私の方が下手くそですが😅。

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内袋の片面は欧米アーティストのレコードが載っているのに対し、逆の面は香港(?)
の女性歌手のレコードが沢山。存じ上げない歌手ばかりですがとても新鮮です。

実は…本アルバムの音源、配信されています。私はそのことを知らずにごく最近高額な中古LPを買っちゃいました…ショック。リサーチ不足でしたぁぁぁ。配信音源のアートワーク(下の画像)はDyna RecordsというフィリピンのレーベルからリリースされたLPのジャケットが使われているのですが、エレクトーンE-3の上鍵盤と下鍵盤の間に①〜④の白くて丸いプリセットボタンがあるのが分かります。こっちのジャケットの方が好みだなぁ。(YouTubeはこちら
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⭐️オマケ:YAMAHA Electone E-3 について
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レジストーションメモリーボタン、キーボードパーカッション、ホリゾンタルタッチ…。どれも、カタログで機能名をピックアップしてみると80年代にオールデジタル化されたFSやFX※1以降のエレクトーンに導入された機能にも見えます。ところがこれらはいずれも、1968(昭和43)年生まれの初のコンソールタイプのエレクトーンE-3に、骨太な形で既に搭載されていたのです。
まずは元祖レジストーションメモリー。E-3にはプリセット、という名前の機能がありました。ちょうど今のメモリーボタンと同じように、上鍵盤と下鍵盤の間についている①〜③の丸いプリセットボタンにレジストーションをあらかじめセットし、演奏中に瞬時に切り替えることができるという機能です。
E-3には、下鍵盤の左端の下に引き出しのようなものが付いていて、それを引っ張り出すとプリセットボードが現れました。そこに備わったレジスト用の小さなたくさんのツマミでレジストをセットし、①のプリセットボタンを押せば①系列のツマミでセットしたレジストに切り替わる、という仕組みでした。ちなみにプリセットボタン④もありましたが、これは最初からフル・オルガンの音色が用意されていて、ユーザーによる変更はできませんでした。
元祖キーボードパーカッションは、E-3では連動パーカッションと呼ばれています。下鍵盤や足鍵盤を演奏すると、短い減衰音か長い減衰音を鳴らすことができました。今のように好きな打楽器音を好きな鍵盤にアサインできたわけではないのですが、当時のエレクトーンコンクールのライブ録音を聴くと、生演奏される正確なビートと左手の刻みにシンクロしてチキチキチキ…とパーカッシブな音が入っているのが、なんとも言えない臨場感と緊張感を醸し出しています。エレクトーンの音楽表現には、オートリズムよりもキーボードパーカッション系のリズムのほうが先だったんですよね。
そして元祖ホリゾンタルタッチは、その名もタッチビブラート。機械的なビブラートではない、演奏者の生の表現によるビブラートをエレクトーンでも実現したい!という熱い思いが結実した機能でした。なんとなんと、現在のホリゾンタルタッチ同様に鍵盤を左右に振動させて音をビブラートさせた、というのだから驚きです。EL-900※2以前にそんな鍵盤があったとは!
さらに、ビブラートの速さと深さを両方変化させるためにニーレバーを使うシンギングビブラートという機能もあり、バイオリンの表現に迫ろうとしました。エレクトーンの音楽表現を貪欲に拡大しようとした野心の結集が、E-3だったのですね。(『 知ってるようで知らない エレクトーンおもしろ雑学事典 』/エレクトーン雑学班編著@2009年より)

あるでお注
※1 FSやFX:1983年に発売されたエレクトーン機種シリーズ名(初のオールデジタル化、シンセDX7で有名なFM音源を初搭載)
※2 EL-900:1998年に発売されたエレクトーン機種名(ホリゾンタル・タッチ機能を初搭載)

・発売期間:1968年12月〜1972年6月
・鍵盤数:上/下鍵盤61鍵(5オクターブ)、足鍵盤25鍵(2オクターブ)
・サイズ:129.9cm(W) x 74.5cm(D) x 104cm(H)、137kg
・税抜価格:¥800,000(1970年頃当時の自動車だと、トヨペットコロナ・マークII初代4ドア1900GSL:78.6万円、ダットサンブルーバード510型4ドア1800SSS:78.3万円あたりに相当します。現代の感覚では300万円超えでしょうか。)


【データ】
『 Bacharach 』
Amormio

LP:1971年12月7日リリース
レーベル:REGAL (UK) / EMI (S.E.A.), EMI (Malaysia), EMI (Hong Kong)
番号:SREG-9571

Arranged and Directed by Pablo Vergara
Featuring Amormio Cillan Jr. on E-3 YAMAHA Organ

Amazonリンク(MP3

2025年12月14日 (日)

Loving Burt Bacharach/Akira Tana & friends(2025年)

米ジャズ・ドラマーのアキラ・タナが、友人とレコーディングして2025年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

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1. WIVES AND LOVERS
2. WALK ON BY  F
3. A HOUSE IS NOT A HOME  F
4. THE LOOK OF LOVE  F
5. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
6. ANYONE WHO HAD A HEART  F
7. ALFIE  F
8. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  F
9. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  F
10. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F(Female-女性)、または M(Male-男性)と表記

収録時間約58分


米ジャズ・ドラマーのアキラ・タナが、友人とレコーディングして2025年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

アキラ・タナ(1952年、カリフォルニア州サンノゼ生まれ)は日系アメリカ人。高校までカリフォルニアで育ち、ハーバード大学とニューイングランド音楽院で学位を取得しました。タナは1980年代にサイドマンとして頻繁にレコーディングを行い、1990年代にはリーダーとしてアルバムをリリースし始めます。今(73歳)も現役で活躍。詳しくはWiki(日本語)公式サイトをご覧ください。公式サイトの"GALLERY"タブには有名ミュージシャンと一緒の写真が沢山あります。

タナ自身によるライナーノーツが紙ジャケ見開き左側に掲載されているのですが、公式サイトの"NEWS"タブにもライナーノーツ全文が載っておりました。本アルバムの経緯がよくわかる内容でして、公式サイトに併記されていた日本語版をそのまま転載します。

─ バート・バカラックとハル・デイヴィッドの楽曲は、世界中の何百万人ものファンの人生のサウンドトラックとなっています。彼らの楽曲は、ディオンヌ・ワーウィック、ダスティ・スプリングフィールド、アレサ・フランクリン、カーペンターズといった世界的に著名なアーティストによってカバーされてきました。そして、これらの楽曲は、あまり知られていないアーティストによって演奏されても、世界中の聴衆を魅了し続けています。
バート・バカラックは2023年に94歳で亡くなりました。ハル・デイヴィッドは2012年に91歳で亡くなりました。
2023年、スタンフォード・ジャズ・ワークショップのエグゼクティブ・ディレクター、ジム・ネイデル氏から、バート・バカラックとハル・デイヴィッドの功績を称えるために、彼らの音楽を演奏するミュージシャン・グループを結成するよう依頼されました。私が結成したグループには、大阪出身の素晴らしい友人たち、素晴らしいハモンドB3オルガン奏者の橋本有津子氏と、彼女の夫でギタリストの橋本氏、そしてそして、彼らの親しい音楽仲間であるテナーサックス奏者の河村英樹氏。私は大阪やここアメリカを訪れた際に、これらのミュージシャンたちと共演してきました。これらの楽曲を楽器演奏するだけでも十分だったかもしれませんが、ハル・デイヴィッドの歌詞を歌うダイナミックなボーカリスト、ジャッキー・ライアンが加わったことで、2023年7月7日にスタンフォード大学で行ったコンサートは、全く新しいレベルへと昇華しました。私たちの伝統的なジャズオルガングループは、このような状況ではあまり聞かれない音色を奏で、聴衆を大いに喜ばせました。私はすぐに、このグループの演奏を録音すべきだと思いました。しかし残念ながら、当時はそれが叶うような幸運に恵まれませんでした。幸いなことに、翌年も一緒に演奏する機会があり、数日間レコーディングスタジオで過ごすことができました。このCDは、私たちの努力の成果です。輝かしいソングライターたちによる、時代を超越した楽曲の数々を、音楽への愛が溢れるミュージシャンとボーカリストが演奏する、この曲の数々をぜひお楽しみください!   田名 明、2025年8月 ─ 
(注)橋本両氏のお名前に誤りがありましたので訂正させていただきました🙇‍♂️

なお、AmazonのCD紹介ページの"商品の説明"にも載っていましたが、若干省略されているようです。

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(左から)橋本裕橋本有津子ジャッキー・ライアン河村英樹、アキラ・タナ

収録された全10曲はバカラック&デイヴィッド作の代表曲ばかり。編成はハモンドオルガン、ドラムス、ギター、テナーサックスのカルテットで、7曲に女性ヴォーカルが加わります。ジャッキー・ライアンの低めで芯のある歌声は男声と女声の中間?くらいの音域・声質で、落ち着いた印象を受けます。編成的にはコテコテのファンキー・ジャズ(ソウル・ジャズ)を連想するところですが、アドリヴも含めてそこまでコテコテではありません。ほんのり暖かく上品なソウル・ジャズといった感じでしょうか(伝われ…)。特にヴォーカル入りの曲は。ただ、
T-7.「 アルフィー 」はギターのみをバックに歌っていてソウル・ジャズ臭は全くしませんが。

私的レコメンドは、前述したT-7.「 アルフィー 」と、ギターとオルガンの音色とジャッキーの声が溶け合いひたすら心地よいT-3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」、最初はこの曲らしいゆったりしたテンポだったのがテンポアップして熱いアドリヴを繰り広げたあと元のテンポで締めるT-6.「 恋するハート 」あたりかなぁ。

今の時季、外は寒いけれどおうちで暖かくしてくつろぎながら聴くにはぴったりのアルバムでは? 知らんけど。


【データ】
『 Loving Burt Bacharach 』
Akira Tana & friends

CD:2025年9月1日リリース
レーベル:Thousand Days Records (JP)
番号:THD-2503

Produced by Akira Tana for TanaReid Productions, Inc.
Recorded Augast 12 & 13, September 30, 2024
Opus Studios, Berkeley, California 
Arranged by Carter Eng (T-1,10)
Akira Tana & friends
  Akira Tana - drums
  Jackie Ryan - vocals (except T-1,5,10)
  Atsuko Hashimoto - Hamomond B3 organ
  Yutaka Hashimoto - guitar
  Hideki Kawamura - tenor saxophone

(p)&©️ 2025 Thousand Days Records / Prolinea Inc. Osaka Japan

Amazonリンク

2025年11月30日 (日)

Reach Out For Me: Burt Bacharach Reimagined/Anne Walsh (2025年)

米国の女性ジャズ/ポップ/ボッサのボーカリスト、Anne Walsh(アン・ウォルシュ)のバカラック・カヴァー集です。リリースしたてのホヤホヤ!(CD無し/デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. REACH OUT FOR ME
2. WALK ON BY
3. WIVES AND LOVERS
4. ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
6. THE LOOK OF LOVE
7. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
8. ANYONE WHO HAD A HEART
9. ONE LESS BELL TO ANSWER
10. ALFIE

収録時間約47分


米国の女性ジャズ/ポップ/ボッサのボーカリスト、Anne Walsh(アン・ウォルシュ)が2025年11月にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

アン・ウォルシュ(公式サイトAnne Walsh)は米マサチューセッツ州生まれ。高校時代は聖歌隊で歌い、大学では声楽療法と音楽療法を学びました。ブラジル音楽に興味を惹かれ、オペラやミュージカルに出演するなどした後、現在は大学で教鞭をとる傍らピアニストの夫と共にジャズシンガーとして活動。これまでに『 Brand New 』(2009年)、『 Go 』(2011年)、『 Brand New 』(2016年)、アストラッド・ジルベルトをオマージュした『 The Astrud Project 』(2022年)と4枚のアルバムをリリース。本作が5作目のアルバムとなります。

収録されている10曲は全てハル・デイヴィッド&バート・バカラック作品。いずれもカヴァー定番曲です。一言で表現すると軽いボサノヴァ調のジャズ・ヴォーカルといった感じですが、それだけではない魅力があります。

バックの編成はピアノトリオ+ギターが基本。それに、曲によって木管、金管、ストリングス等が適材適所で加わり豊穣なサウンドを聴かせます。T-1〜8.までは軽いボサノヴァまたはサルサ系のリズムなの対して、T-9,10.はラテンのリズムではありません。本アルバムを何度聴いても飽きないのは、アレンジやリズムにバラエティがあるからかもしれません。透明感&ハリのあるアン・ウォルシュの歌声も魅力的ですし。
因みに、アンとピアノトリオとギターの5人はしばらく前から "From Bossa to Bacharach" と銘打ったバカラック・トリビュートのライヴをやっていたようで、その時の5人の画像をネットから拾いました。因みに因みに、中央アンの右は伴侶でもあるピアニストのTom Zink(トム・ジンク)です。
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レコメンドを何曲かご紹介しましょう。T-1.「 リーチ・アウト・フォー・ミー 」はゆったり目のボサノヴァ。フルートのハモりによるオブリガートや中間部でのピアノのアドリヴ、金管の渋いオカズなどのアレンジの工夫が印象に残ります。T-3.「 素晴らしき恋人たち 」は軽快なサルサ系のリズム。アンのスキャットとフルート、スキャットとピアノ、それぞれデュオでメロディを奏でています。ピアノやフルートによるアドリヴも素晴らしいです。T-4.「 愛の思い出 」はゆったり目のボサノヴァなんですが、全編に亙ってフルートのオブリガートが素晴らしいですし、中間部のアルトサックス(ソプラノサックスかも)によるアドリヴも秀逸と思います。T-5.「 恋よ、さようなら 」は軽快で爽やかなサルサ系アレンジ。特にフルートによるアドリヴに心躍りました。T-7.「 サン・ホセへの道 」は軽快なボサノヴァ。この曲も中間部でのピアノやフルートのアドリヴが光ってます。T-9.「 悲しみは鐘の音と共に 」はクラシカルなストリングスをバックにアンがいきなりサビを歌いますが、これがイントロなんですよ。一転、以後は軽快なシャフルのリズムに変わります。ゴージャスなストリングスや金管をバックにアンの伸びやかな歌声が
よく映えます。

リコメンド以外の曲も素敵ですし捨て曲はありません。とてもクオリティの高い良質なアルバムでございました。おススメです。

ここからはオマケ。MP3で所有しているアン・ウォルシュのバカラック・カヴァーをご紹介。
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彼女は2011年のアルバム『 Go 』で「 SOUTH AMERICAN GETAWAY(自由への道)」(4:56)をカヴァー。映画『 Butch Cassidy And The Sundance Kid(明日に向って撃て!)』の挿入曲で、オリジナルでは全編男女スキャットで歌われる曲です。オリジナルを尊重したアレンジで全面的にアンが主メロのスキャットを担当(ハモリは男女コーラス)。彼女の透明感あるスキャットは実に素敵。後半はスキャットにフェイクを加えたりピアノのアドリヴがあったりと、楽しんでカヴァーしていることが伺えます。レコメンドです。
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2016年のアルバム『 Brand New 』では「 I SAY A LITTLE PRAYER(小さな願い)」(4:42)をカヴァー。1コーラス目はストリングスとウッドベースをバックにしっとり歌い、2コーラス目からはピアノとドラムスが加わりジャジーな雰囲気に。後半ではアンの歌唱もフェイクを織り交ぜてエモーショナルになり金管やフルートも加わって明るい雰囲気でフェードアウト。1曲の中で表情を3回変える凝ったアレンジに唸りました。こちらもレコメンドです。


【データ】
『 Reach Out For Me: Burt Bacharach Reimagined 』
Anne Walsh

MP3:2025年11月14日リリース
レーベル:自主制作(A to Zink Music)
番号: - 

クレジットは不明ですが、JAZZ CHILLサイトの記事からわかる範囲で記載します。
vocals - Anne Walsh

piano - Tom Zink

bass - Hussain Jiffry

guitar - Mitchell Long

drums - Kevin Winard
orchestra - Budapest Orchestra ? …ネットで調べても一致する名前のオケはありません。Budapest Symphony Orchestra(ハンガリー放送交響楽団)はクラシックのオケなので違うと思うんですが…。

Amazonリンク(MP3

2025年9月 7日 (日)

レッツ・ダンス・ウィズ・バカラック&レイ/猪俣猛とサウンド・リミテッド (1971年)

バート・バカラックとフランシス・レイのヒット曲を社交ダンス用にアレンジしたLP2枚組アルバムです。日本社交舞踏教師協会撰定!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全24トラック中、バカラック作品は12トラック

Disc1《ラテン編》
A1. LOVE STORY
A2. UN HOMME ET UNE FEMME
A3. KNOWING WHEN TO LEAVE
A4. LIVE FOR A LIFE
A5. LIFE, LOVE AND LIFE
A6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
B1. MEXICAN DIVORCE
B2. HELLO GOODBYE
B3. THE LOOK OF LOVE
B4. DU SOLEIL PLEIN LES YEUX
B5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
B6. BOND STREET

Disc2《モダン編》
A1. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD
A2. APRIL FOOLS
A3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
A4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
A5. 13 JOURS EN FRANCE
A6. ENCOUNTER
B1. MADLY
B2. CONCERTO POUR LA FIN'D UN AMOUR
B3. LA FONTAINE
B4. LA VALSE DU MARIAGE
B5. PROMISES, PROMISES
B6. SOUTH AMERICAN GETAWAY

収録時間(Disc1/2)約35分/約31分



バート・バカラックとフランシス・レイのヒット曲を社交ダンス用にアレンジしたLP2枚組アルバムです。1971年リリース。

帯や裏ジャケに記載あるとおり、本アルバムは "日本社交舞踏教師協会・撰定!"。日本社交舞踏教師協会で検索すると、
一般社団法人日本社交舞踏教師協会(NATD)なるサイトが出てきます。歴史ある社交ダンスプロ教師の協会だそうで、サイトの中を覗くと "カム&ダンスシリーズ" という社交ダンス用CDの通販もしていました。社交ダンス用レコードでググると昔の中古レコードがたくさん出てきますし、社交ダンス輸入盤CDの専門通販サイトやキングレコードのサイト(社交ダンス用CDが11タイトル載ってました)も出てきます。レコード会社からすると企画盤の一種ということになるんでしょうが、昔も今も一定の需要があるんだなぁと得心しました。

本アルバムは当時どういう位置付けだったのでしょうか。ジャケット見開き面左側にある "アルバム紹介" を全文引用します。

─ 今をときめく、世界の花形人気作曲家の双璧であるバート・バカラックとフランシス・レイのヒット曲をパレードして、わが国のダンス・ミュージックにエポック・メーキングな内容のアルバムを提供したキング・レコードの壮挙にまず感謝したい。
バカラックとレイの音楽を関心のそとにおいたならば、1970年代のポピュラー音楽と映画音楽は、軸のない車の輪のようなものになろう。それは、ダンス・ミュージックについてもいえることだが、わが国のダンス・シーンの音楽は、とかく保守性が強いので、とくに、若いジェネレーションは、欲求不満に駆られがちであった。バカラックとレイの新鮮なメロディーによるフォーマルなダンス音楽で踊れたら、どんなに嬉しいだろう、とは多くのダンス・ファンの熱烈な願いであった。
バカラックとレイの一世を風靡しているヒット曲の数々は、いろんな意味で、従来のポピュラーにくらべて、音楽性にいちじるしい進化発展を内包している。これがために、ダンス音楽に編曲するうえで、かなりの困難がともなうのである。彼らのヒット・ナンバーが、ほんの一部を除いて、欧米のダンス音楽にあっても、いまだ広く使用されていない理由だ。そういう条件と環境にあって、敢然と、新しい時代のためのダンス音楽の見本といってよい本アルバムが制作され、ダンス・シーンのゴージャスな贈りものとして、レコード市場を飾ることは、踊りの好きな人々ばかりでなく、ポップスのファン大衆にも、絶大な拍手でむかえられるにちがいない。
ダンス音楽のアルバムにおける旧来の解説では、まったく閑却、無視されていた録音の演奏パーソネルを明記したのも、本アルバムの音楽が、いかに音楽的に優秀で、良心的な企画のうえに推進されているかを問いかけるためである。
バート・バカラックとフランシス・レイのヒット名曲の代表作は、ここにことごとくといってよく網羅されている。ダンスとポップスのファン大衆は、二大巨星の珠玉のメロディーを、あらためて賞味して欲しい。  ─

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ごく最近購入した中古LP、ダブルジャケットは見開き面こそ多少黄ばみがあるものの色褪せや破れもなく上々で、盤面もスクラッチノイズ少なく新品に近い状態。惜しむらくは帯の表側がジャケットと癒着していたコト(見開き面はOK)。剥がそうとするとジャケット印刷面がビリビリと破れ始めたので途中で断念😥。というわけで表ジャケは帯付きの画像になっております、ご容赦ください🙇。

ちなみに、本アルバムの名義はジャケットと帯で違いがあります。とゆーか、そもそもアーティスト名義は無いんですね。表現としては、帯が<演奏>猪俣猛とサウンド・リミテッド+ストリングスで、ジャケットが演奏=猪俣猛とサウンド・リミテッド。猪俣猛は1936年2月宝塚市生まれ(2024年10月没、享年88)の名ジャズ・ドラマー。サウンド・リミテッドは猪俣猛が1969年暮れに結成したジャズ・ロックのグループで、気鋭の若手ミュージシャンを集めていました。レコーディングによって面子は違っていたようですが。本アルバムのパーソネルは後述する【データ】をご覧ください。んで、Disc2《モダン編》のみストリングスを加えた編成になっていて、"+ストリングス" はDisc2だけなんですね。拙ブログでは猪俣猛とサウンド・リミテッド名義とさせていただきました。

収録曲は全24曲。Disc1《ラテン篇》/Disc2《モダン篇》それぞれ12曲ずつで、Disc1/2共にバカラックとレイが6曲ずつ。従ってトータルでバカラック12曲とレイ12曲を取り上げています。ジャケット見開き面右側の "各曲解説" より曲名とダンスの種類をピックアップして表にしました。以降、バカラック作品に絞って簡単に1曲ずつコメントしていきます。あっ、そうそう。ラテン篇の3曲(Disc1-A3,B1,B6)はバカラック物コンピ集『 ラヴ・サウンズ・スタイル <バート・バカラック作品集> 』で紹介済みでして、
コメントもそこからパクっちゃいます。
なお、"各曲解説" は原曲の紹介が主なのですが、1971年当時各曲がどう認識されていたかが窺えます。拡大すればなんとか読み取れると思います。興味があれば画像をクリックしてみてください。
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Disc1《ラテン篇》
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A3.「 去りし時を知って 」:比較的ノーマルなアレンジ。賑やかなラテン・パーカッションがいかにもって感じ。A6.「 恋よ、さようなら 」:イントロのワウ・トランペットのフレーズが特徴的。ライトなルンバ?。変拍子で2拍子になる箇所は4拍子にストレッチ。B1.「 恋するメキシカン 」:ジャガジャ〜ンやギュイ〜ンといったギターがロックしています。B3.「 恋のおもかげ 」:メロディを奏でる主役は1・3コーラス目がマリンバ、2コーラス目はフルート。雰囲気は
まったり。B5.「 ディス・ガイ 」:ノリのいいテンポ(♩≒144)のスウィングにアレンジ。中間部ではトランペット、トロンボーン、ヴィブラフォンのソロも。B6.「 ボンド・ストリート 」はズンチャチャの原曲に対しズンチャッチャとリズムが跳ねているのが特徴で、ギターのアドリヴも渋いっす。

Disc2《モダン篇》
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A1.「 雨にぬれても 」:イントロでのヴァイオリンによるロングトーンとグロッケンによる雨粒音が印象的。他はよくあるアレンジ。A2.「 エイプリル・フール 」:この曲としては速めのテンポ(♩≒116)で軽快なアレンジ。Aメロの2拍子になる変拍子もそのまま。A3.「 遥かなる影 」:全体的にオーソドックスなアレンジですが、エレキ・ヴァイオリンが効果的。A4.「 サン・ホセへの道 」:スウィング調にアレンジ。Bメロでのウォーキングベースがアクセントになっています。B5.「 プロミセス・プロミセス 」:変拍子の嵐が吹くこの曲をほぼ原曲通りのリズムでアレンジ。ちゃんと踊れるんでしょうか。B6.「 自由への道 」:原曲はダバダバスキャットの3拍子曲で2種類のテンポ(前半・後半は♩≒210、中間部は♩≒68)で演奏していますが、ここではその中間のテンポ(♩≒134)で全編演奏しています。無理してこの曲取り上げなくてもいいのに…と思っちゃいました。

全体的に、前田憲男が編曲したDisc1《ラテン篇》の方が攻めたアレンジ。Disc2《モダン篇》はB5,B6あたり選曲自体に無理があります。他にダンス向きの
曲(例えば「 アルフィー 」「 世界は愛を求めている 」など)があると思うんですけどねぇ。

また、ここまで全く触れませんでしたがフランシス・レイの曲は聴いていてちょっと退屈に感じました。私が知らない曲が多かったせいもあるとは思いますが…。1970年前後、イージーリスニングのジャンルでは、バート・バカラックとフランシス・レイの曲がセットになっているレコードが沢山リリースされていました(例えば原信夫とシャープス&フラッツの『 レイ・アンド・バカラック・オン・ブラス 』とか)。映画音楽がチャート上位に食い込んでた当時はフランシス・レイとバート・バカラックが双璧だったんですね。でも、今聴いて新鮮なのはバカラックの曲だなぁ…と。そんなことも感じたアルバムでした。

ここからはオマケ。MP3で所有している猪俣猛関連のバカラック・カヴァーをご紹介。
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八木正生・江草啓介(お二人ともピアニスト)が1976年にリリースしたジャズ系イージーリスニングのアルバム『 サウンド・オブ・エレピアン 星に願いを/雨にぬれても 』。猪俣猛がプロデュースし、猪俣猛&フレンズとして共演もしているのですが、バカラック・カヴァーを2曲収録しています。1曲はアルバムタイトルにもなっている
「 雨にぬれても 」(2:36)。メロディはエレピアン、フルートが奏でています。もう1曲は「 エイプリル・フール 」(2:45)で、メロディはエレピアン、トランペット、アコギが奏でています。
ちなみに、エレピアンは日本の電気ピアノの草分けで日本コロムビアが1962年開発に着手。リード(振動板)を通常のフェルトハンマーで叩き、その振動音を電気信号に変換・増幅する方式で、ウーリッツァーピアノに近いみたいです。なかなか世に認知されずに苦戦していましたが、1974年夏、神奈川県の団地で起こったいわゆる "ピアノ殺人事件" をきっかけにして、音量調節のできるピアノということでにわかに時代の楽器として注目されたんだそう。
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猪俣猛とウエスト・ライナーズとして1971年2月にリリースしたイージーリスニング・ジャズのアルバム『 マイ・ウェイ/ウエスト・ライナーズの復活 』にて
「 遥かなる影 」(2:50) をカヴァー。編曲は前田憲男で、シャッフルではなく8ビートのシンプルで軽快なリズムの演奏。メロディはトランペット、テナーサックス、ギターが繋いでいきます。少しだけギターのアドリヴもあります。紹介済みのバカラック物コンピ集『 バカラック スタイル 』に収録されているのですが、その記事でコメントしていなかったのでこちらでコメントした次第。


【データ】
『 レッツ・ダンス・ウィズ・バカラック&レイ ダンス専科=ラテン編・モダン編 』 (英語タイトル:Let's Dance Bacharach & Lai)
猪俣猛とサウンド・リミテッド

LP:1971年12月5日リリース
レーベル:キングレコード (JP) 
番号:SKM 1169〜70

Disc1《ラテン編》
編曲:前田憲男
ドラムス:猪俣 猛
ベース:鈴木 淳
エレキ・ギター、フォーク・ギター:中牟礼貞則、水谷公生
ピアノ、エレキ・ピアノ:大原繁二
トランペット:伏見哲夫、鈴木武久、吉田謙三
トロンボーン:キジ西村
フルート、アルトサックス:鈴木重男
ソプラノ・サックス、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックス:ジェイク・F・コンセプション
ラテン・パーカッション:中島 御
ヴァイヴ、マリンバ:金山 均
─ ダンス・ファンの方は、以上のような日本のミュージシャンが、ジャズの世界での、代表的なトップ級の実力と名声をもつ存在である事実にうといかもしれない。無理もない。わが国のダンス・ミュージックの市場は、これらのそうそうたる若い俊英たちが活躍するには、あまりに貧寒だからである。  ─ (ライナーノーツより、パーソネルについて)

Disc2《モダン編》
編曲:加地克行
ドラムス:猪俣 猛
ベース:鈴木 淳
エレキ・ギター:中牟礼貞則
ピアノ、チェンバロ:大原繁二
トランペット:鈴木武久、吉田謙三
フルート、アルトサックス、クラリネット:清水万紀夫
オーボエ:坂 宏之
フルート:旭 孝
ラテン・パーカッション:中島 御
グロッケン、マリンバ、ヴァイヴ:金山 均
ハープ:今道美樹子
エレキ・ヴァイオリン:玉木宏樹 (A3,B1,B4)
ヴァイオリン:7名、ヴィオラ:2名、チェロ:2名
─ ウィズ・ストリングスのダンス・ミュージックで、しかも、モダン・ダンス種目の演奏において、こういう当代の一流ジャズメンを揃えたレコード録音は、文字通りの超豪華盤である。手前味噌という古いコトバがあるが…。ラテン・ダンス篇と併せて、手前味噌かどうかは、きいてくれる各自の耳が判断するであろう‼︎ ─ (ライナーノーツより、パーソネルについて)

監修・解説:榛名静男
発売元・キングレコード株式会社
KING RECORD CO., LTD. Japan (P) 1971
<2枚組 / ¥2,400>

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2025年7月 6日 (日)

Bacharach on Guitar/Jack Jezzro (2025年)

米国のジャズ・ギタリスト、ジャック・ジェズロによるギター・カルテット+αのバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
2. I SAY A LITTLE PRAYER
3. THE LOOK OF LOVE
4. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
7. WALK ON BY
8. ALFIE
9. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
10. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
12. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR

収録時間約53分


米国のジャズ・ギタリスト、ジャック・ジェズロによるギター・カルテット+αのバカラック・カヴァー集です。

Jack Jezzro(ジャック・ジェズロ)は、1957年12月ウェストバージニア州生まれ。1981年からテネシー州ナッシュビルを拠点に活動。グラミー・アーティストのレコーディングに多数参加、またスタジオ・ミュージシャンとして300を超えるアルバムにクレジットされている国際的なジャズ・ギタリスト、コンポーザー、プロデューサーなんだそう。プロデューサーとしては、日本でも人気があるピアニスト、ビージー・アデールのプロデュースを17年にわたり30作以上手がけていることで知られています。
(公式サイト https://www.jackjezzro.com
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ジャック・ジェズロは、自身名義でもイージーリスニングジャズ或いはスムースジャズの分野を中心にアルバムを多数リリースしておいでです。本作もそのうちの一作。今年5月にMP3でリリース後、6月にはCDもリリースされたのですが日本のアマゾンではCD購入できないようで(それにライナーやクレジットが付いてないオンデマンド的なCD-Rの可能性が高いし)、それならばとMP3を購入しました。まぁYouTubeでも自動生成でフルアルバム聴けるんですけどね〜。…ということで動画を貼り付けておきます。

あと、ジャック・ジェズロさんご本人のYouTubeチャンネルにレコーディング動画が4
アップされています。併せてリンクを貼っておきます。
WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
I SAY A LITTLE PRAYER
(THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)   👈2025/7/11追加

基本的にジャック・ジェズロのギターとピアノトリオによるカルテット。曲により、オルガン、サックス(ソプラノ、テナー)、トランペット、パーカッションが加わります。暑くなるこれからの時季にピッタリの涼しげなイージーリスニングジャズで、T-4.「 遥かなる影 」もボサノヴァ調にアレンジ。各曲にはアドリヴもありますがハードなものではなくてあくまでもクール。聴いていて心地良いサウンドです。個々の曲について細かく解説する気も起きません😅。難しいことは考えずに、聴いて涼し〜くなりましょう🎐。

各曲それぞれ曲名にフィーチャリングアーティストが添えられています。ジャック・ジェズロとフィーチャリングアーティスト以外にもミュージシャンがいるはずですが、クレジットがないのでわかりません。私が聴いた感覚で、各曲の編成とリードorアドリヴの楽器を整理しておきます。
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ここからはオマケ。
ジャック・ジェズロがプロデュースした米国の女性ジャズ・ピアニスト、Beegie Adair(ビージー・アデール)の関連アルバムより、MP3で所有するバカラック・カヴァーをご紹介。
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ビージー・アデールが2011年に日本でリリースしたピアノトリオのアルバム『 My Piano Memory 』で「 I SAY A LITTLE PRAYER(小さな願い)」(3:51)をカヴァー。ピアノの音色をはじめトリオ全体が軽快なフィーリングの演奏で、リラックスして聴けます。
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また、米国のサックス奏者Denis Solee(デニス・ソリー)とビージー・アデールのピアノトリオによるカルテット編成のアルバム『 Trav'lin' Light 』(Denis Solee with The Beegie Adair Trio 名義、2007年リリース)で「 DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE(サン・ホセへの道)」(4:06)をカヴァー。デニス・ソリーのテナー・サックスがメインですが途中でピアノのアドリヴもあります。こちらもリラックスして聴けます。


【データ】
『 Bacharach on Guitar 』
Jack Jezzro

MP3/CD:2025年5月23日リリース/同年6月13日リリース
レーベル:Green Hill Productions and Burton Avenue Music
番号:ー/1000172526
※ 所有しているのはMP3のみ

Producer: Jack Jezzro
Jack Jezzro(ジャック・ジェズロ):guitar
Pat Coil(パット・コイル):piano, organ
Jacob Jezioro(ジェイコブ・ジェジオーロ):bass
Danny Gottlieb(ダニー・ゴットリーブ):drums
Joel Frahm(ジョエル・フラーム):a.sax, s.sax
John Mock(ジョン・モック):multi-instrumentalist
Leif Shires(リーフ・シャイアーズ):trumpet
Christopher Phillips(クリストファー・フィリップス):piano

Amazonリンク(MP3

2025年6月 1日 (日)

ベスト・オブ・バート・バカラック/ユニオン・オール・スターズ (1970年)

 1970年にテイチク傘下のユニオン・レコードからリリースされたイージーリスニングのバカラック集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
A2. ANY DAY NOW
A3. MESSAGE TO MICHAEL
A4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
A5. WALK ON BY
A6. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
B1. I SAY A LITTLE PRAYER
B2. DON'T MAKE ME OVER
B3. THE WINDOWS OF THE WORLD
B4. WISHIN' AND HOPIN’
B5. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
B6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN

収録時間約36分


1970年にテイチク傘下のユニオン・レコードからリリースされたイージーリスニングのバカラック集です。

アーティスト名義はユニオン・オール・スターズ。ユニオン・レコードのオールスターって誰? …演奏者についての解説・クレジットは一切ありません。常識的に考えるとスタジオ・ミュージシャンの寄せ集めでしょうね。ストリングス、金管、サックス(持ち替えでフルートやオーボエ)、ギター、Eベース、ドラムス、ヴィブラフォン、ピアノが鳴っています。女性コーラスも入ってますし、時折チェンバロやハモンドオルガンっぽい音も聴こえます。

一方、編曲者は2名クレジットされています。池田 孝氏は、'60年代後半〜'70年代前半にかけて大映レコードや東宝レコードからリリースされた俳優(勝新太郎、松方弘樹等)のレコードや、東芝やRCAやテイチク/ユニオンからリリースされた歌謡曲の編曲者として名前が見つかります。利根常昭氏は、同じく'60年代後半〜'70年代前半あたりのGS/歌謡曲系のソングライター&編曲者。ザ・サベージの「 この手のひらに愛を 」で作詞・作曲・編曲を、ザ・スパイダース「 太陽の翼 」では作詞・作曲を担当しているお方です。


収録されている全12曲はカヴァー定番曲ばかり。ボブ・ヒリアードと組んだA2.「 エニィ・デイ・ナウ 」を除く11曲がバカラック&デイヴィッドコンビの作品です。ライナーノーツの曲目解説の日付が1970年4月8日と記されていることから、本作は1970年春〜夏頃のリリースと思われます。従ってカーペンターズがヒット(1970年6月全米1位)させた「 遥かなる影 」は入っておりません。

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聴いてみますと…これといった売りの無い凡庸なイージーリスニングでございました。A1.「 雨にぬれても 」は映画『 明日に向って撃て! 』サントラのインスト版のコピーですし、A3.「 マイケルへのメッセージ 」とB3.「 世界の窓に光を(世界の窓と窓)」はバカラックのアルバム『 Reach Out 』の演奏を、A2.「 エニィ・デイ・ナウ 」とA6.「 ディス・ガイ 」とB5.「 サン・ホセへの道 」は同じくアルバム『 Make It Easy On Yourself 』の演奏をベースとしたアレンジ。完コピならよく再現したじゃねぇか!…という評価もできますが、完コピでもなくかといって新鮮味があるわけでなく…。その他の曲もディオンヌ・ワーウィックなどヒットしたバージョンを下敷きにしたもの。よく知ってるアレンジの無難なイージーリスニング物バカラック集といった感じなんですよねぇ。ミュージシャンの名誉のために言っておきますが、演奏自体の出来はいいんです。プロデュース/コンセプトの問題でしょう。

そんな中身とは対照的にライナーノーツは充実! 1ページ目では “バート・バカラックとはどんな男か” と題してバカラックの人となりや経歴を細かい字で詳しく紹介しているのですが、本人になりきった口調(文体)がユニークで面白いです。また、ライナーノーツの3〜4ページ目では “バカラック・サウンドを解剖する” と言うタイトルに相応しく各曲ごとに作曲面からアレンジ、プロデュース面まで含めてその特徴を分析&解説しているのですが、これまた内容・文体ともユニークなのです。B5.「 サン・ホセへの道 」で、曲作りを家作りに例えて  ─ 普通のヒット・メイカーは土台より上の部分だけで勝負しているのです。(中略)そこでバカラックの家はと言うと、土台付きの家を売っているのです。  ─ と解説しているくだりは思わず “ほぉ〜っ” と唸ってしまいました。(当時 ─ バカラックという音楽家が、そうとう厚ぼったい音楽的教養の上に、どっかと座っていることが感じられたからである。 ─ と雑誌に書いた方がいましたが、似たこと言ってるなぁ…と。→ こちら 参照)

こーゆー解説をしたかったから、本アルバムは “
バカラックがアレンジやプロデュースまで手掛けたバージョン” ベースのアレンジ&演奏にしたのかもしれません。知らんけど😅

そのライナーノーツを4ページ全て載せました。クリックして拡大すればなんとか読めると思います。興味ありましたら是非!

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【データ】
『 ベスト・オブ・バート・バカラック 』(英題:Salute to BURT BACHARACH)
ユニオン・オール・スターズ(UNION ALL STARS)

LP:1970年リリース
レーベル:ユニオン・レコード(発売元:テイチク)
番号:UPS-67-J
定価:¥2,000


編曲:池田 孝 / 利根常昭

<ライナーノーツ執筆者>
P1. バート・バカラックとはどんな男か:?(記載なし)
P2. 曲目解説:1970年4月8日、中部日本放送 片岡功氏
P3〜4. バカラック・サウンドを解剖する:ラジオ関西 井上正之助氏


<参考> 曲数・曲順・音源が同じ、キューピット・シリーズ『 ザ・ベスト・オブ・バート・バカラック 』/ユニオン・オール・スターズ(ユニオン、CJP-1026、¥1,000)もリリースされています。リリース年は不明。

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2025年5月18日 (日)

Walk on By/Kristina Koller (2025年)

米女性ジャズシンガー、Kristina Koller が2025年にリリースしたコンテンポラリー・ジャズのバカラック・カヴァー集です!(CD無し/デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
3. A HOUSE IS NOT A HOME
4. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR (feat. Rosemary Minkler)
5. I SAY A LITTLE PRAYER
6. DON'T MAKE ME OVER
7. WALK ON BY
8. REACH OUT FOR ME
9. LOVING IS A WAY OF LIVING (feat. Fima Chupakhin)
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE

収録時間約40分


米女性ジャズシンガー、Kristina Koller が2025年にリリースしたコンテンポラリー・ジャズのバカラック・カヴァー集です!

ニューヨーク市の郊外で育った Kristina Koller(クリスティーナ・コラー)は、幼い頃から青少年向けのミュージカルに出演。シンガーソングライターやオルタナティブ・ロックバンドのボーカリストなどソロ・パフォーマンスにも挑戦し、またクラシック音楽とオペラを学んで歌唱力を向上させ、様々な発声法を習得します。ジャズ、ソウル、R&Bに対するオープンマインドなアプローチのエイミー・ワインハウスに感銘を受け、ボーカリストとして自由に自己表現したいという願望が彼女をジャズの世界へ導きました。音楽奨学金を得て、彼女はハート・スクールのジャッキー・マクリーン・ジャズ研究所でジャズを学び、ニューヨーク市立大学でジャズ研究のBFA(美術学士号)を取得。並行してジャズ・カルテットにヴォーカリストとして加わり、ニューヨークを拠点に活動。これまでに3枚のアルバムをリリースしています。

本作は4枚目のアルバム。バカラックの音楽をコンテンポラリー・ジャズにアレンジしたものです。

なお、コラーの公式サイトには、─ 現在、コラーは4枚目のアルバムに取り組んでいます ─ とあるだけでまだ本作の情報がアップされていません。ミュージシャン等の情報は JAZZ CHLL MUSIC というブログを参考にしました。

コラーの母親はバカラックの音楽を深く愛していて、─ 私は幼い頃からバカラックの音楽を人生のBGMとして聴いて育ちました ─ んだとか。本作も母親のリクエストに応えたものだそう。 ─ バカラックの音楽は、とてもノスタルジックな気持ちにさせてくれます。でも、私はこれらの曲を、感情の核となる部分を損なわずに、現代のリスナーにも響くようなアプローチで捉えたいと思いました ─ ふむふむ、コラーの心意気や良し…ですね。

全10曲のうち、1曲だけ見慣れない曲があります。1959年にスティーヴ・ローレンスが歌ったT-9.「 LOVING IS A WAY OF LIVING(ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング)」です。この曲のカヴァーは聴いた事がありません。多分コラーが初めてだと思います。

バックのピアノトリオは、長年のバンド仲間である Fima Chupakhin (piano/Rhodes)、James Robbins (bass)、Cory Cox (drums)。James Robbins はコラーと共にアレンジを手がけました。T-4.「 愛のハーモニー 」では、女性ピアニストでありコラーの友人でもある Rosemary Minkler がヴォーカルで加わりサビでデュエットしています。T-9.「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」はピアノ伴奏のみで歌っています。

まず感じるのは、アレンジがチャレンジングでいずれもユニークなこと。1曲ごとに寸評しますと…。
T-1.「 恋よ、さようなら 」:ファンキー
T-2.「 遥かなる影 」:なんと4/5拍子にアレンジ、疾走感がある
T-3.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」:スローな6/8拍子、エモーショナル
T-4.「 愛のハーモニー 」:Aメロはシンプル、サビでファンキーになりデュエットが熱い
T-5.「 小さな願い 」:拍子がコロコロ変わりついていけない(ただしサビは原曲通り)、ファンキー
T-6.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」:ゆったりウォーム
T-7.「 ウォーク・オン・バイ 」:リズムが複雑に変化、アヴァンギャルドでクール
T-8.「 リーチ・アウト 」:コンテンポラリーなスウィングで楽しい
T-9.「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」:軽快な♩≒136のズンチャチャソングがスローバラードに変身、揺れるテンポに漂うコラーの柔らかい歌声が沁みる
T-10.「 世界は愛を求めている 」:クールな16ビートに大胆アレンジ、澄んだ強い歌声にコリーがこの曲に込めた思いを感じる

素晴らしいです。捨て曲はひとつもありません。アルバム全体としてレコメンドです。強いて超レコメンドを挙げるならT-2,4,7,9,10.でしょうか(半分もあるじゃねぇか)。

YouTube の Kristina Koller - トピック には自動生成で本作がアップされていますので、ぜひそちらを視聴ください。また、コラー自身のアカウントに3曲ほどレコーディング時の動画が上がってましたのでリンクを貼っておきます。
 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR


【データ】
『 Walk on By 』
Kristina Koller

MP3:2025年5月16日リリース
レーベル:Feel Good Records (US)
番号:?

Kristina Koller - vocal
Fima Chupakhin - piano/Rhodes
James Robbins - bass (except T-9)
Cory Cox - drums (except T-9)
Rosemary Minkler - vocal (T-4)

Amazonリンク

2025年5月 4日 (日)

Raindrops - Songs by Burt Bacharach/Carmela Corren (1974年)

イスラエルの女性歌手・俳優、Carmela Correnが1974年にリリースしたヘブライ語によるバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD = טיפות הגשם
A2. WIVES AND LOVERS = גברים, בגידות ושאר חטאים קטנים
A3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU = איש הסתו
A4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE = מוכר החלומות מסן חוזה
A5. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL) = עצרו את כל השעונים
A6. WALK ON BY = לך לאט
A7. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU = איש אוהב
B1. I SAY A LITTLE PRAYER = תפילה קטנה
B2. ALFIE = אלפי
B3. THE WINDOWS OF THE WORLD = עולמות רחוקים
B4. LONELINESS REMEMBERS (WHAT HAPPINESS FORGETS) = הבדידות זוכרת
B5. A HOUSE IS NOT A HOME = כשאין אתה אתי
B6. THE LOOK OF LOVE = מבט אוהב
B7. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE = מה צריך עכשו

収録時間約44分


イスラエルの女性歌手・俳優、Carmela Correnが1974年にリリースしたヘブライ語によるバカラック・カヴァー集です。

Carmela Corren カルメラ・コリーン(カルメラ・コーレン)は1938年2月、当時英国委任統治領下にあったテルアビブ生まれ。イスラエル国防軍の兵役で歌手として空軍管弦楽団にいた際、仕事でイスラエルに来ていた米国のテレビチームの目に留まり渡米、1956年に米国のTV番組『 Toast of the Town 』でデビューします。1961年には、クリフ・リチャードの南アフリカ・ツアーに同行。1962年、「 Eine Rose aus Santa Monica 」が独チャートで3位になるヒットとなり、以降ドイツ語圏のPopsフィールドで活躍します。1963年にはユーロビジョン・コンテストにオーストリア代表として出場し「 Vielleicht geschieht ein Wunder 」を歌って7位に。'60年代、Ariola(独)、Vogue Schallplatten(独)、Decca(独)といったレーベルから、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、ギリシャ語のバラードやシャンソンのレコードを沢山リリースしているようです。

また、'60年代にカルメラは数々の映画に出演。スパイ・スリラー『 Zwischen Schanghai und St. Pauli 』(1962年)や、伝説のアルペンスキー・レース・チャンピオン、トニ・ザイラーと共演した登山ドラマ『 Sein bester Freund 』(1962年)などなど。その他いくつかのミュージカルにも出演。イギリスのクラブでポピュラーソングを歌う一方、オーストリアとドイツのTVバラエティ番組にも出演して大きな成功を収めたんだそう。


1964年から1970年にかけて、ドイツ人音楽プロデューサーのホルスト・ガイガーと結婚し、2人の子供をもうけています。1984年以降、再婚したカルメラは米国フロリダに移住しショービジネスの第一線から退きました。没年:2022年1月(享年83歳)。

以上、Wikipedia / IMDb / Carmela Corren(公認サイト)を参考にしてカルメラの略歴を記しました。'70年代は苦難の時代だったようで、(子育てしていたことは分かりますが)本作をリリースした1974年前後のことはよく分かりません。1973年10月に勃発した第4次中東戦争の停戦後(=第1次オイルショックの最中)
という時期に、何故彼女は本作をヘブライ語でレコーディングしてリリースしたのか…。まさか、映画『 LOST HORIZON(失われた地平線)』が大コケして当時どん底にいたユダヤ人のバカラックを元気付けようとヘブライ語で彼の曲を歌った…な〜んてことはまず無いな😅。

収録された14曲は全てデイヴィッド&バカラック作品で、B4.「 ロンリネス・ハッピネス(愛は想い出)」を除けばカヴァー定番曲ばかり。カルメラは重心が低いながらもハリのある声質で、1974年当時36歳だった年齢に相応しい大人の歌唱を聴かせます。ヘブライ語の歌詞もさほど違和感はありません。バックはバンド+ポップスオーケストラなのですが、本作の一番の魅力は楽しげでユニークなアレンジにあります。

個人的に印象に残ったアレンジは…
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A1.「 雨にぬれても 」:イントロで、装飾音の付いた “E-F” の音を最初は2拍おき、3小節目から1拍ごと交互にオクターヴでピアノが弾いてます。雨粒を表現するベタな手法ですが、「 雨にぬれても 」のインスト・カヴァーでは時折見られるもののヴォーカル・カヴァーでは余り例(注)がないんですよね…。(注)他の例:Bobbie Gentry版はギター、The Dells版はハープ?とグロッケン、Lisbet Guldbaek版はギターとウッドベース、石毛恭子さんの日本語版「 レイン・ドロップス 」ではグロッケンが奏でています。
A4.「 サン・ホセへの道 」:特徴的な女性バックコーラスによる “ウォウォ ウォウォッ
…” の9度下降を、“イェイェ イェイェッ…” と歌っています。ヘブライ語に訳したらそうなるのか? レナウンの「 ワンサカ娘 」を連想しちゃいました。でもこれはアレンジの話じゃないよねぇ😓。
A6.「 ウォーク・オン・バイ 」:2コーラス目以降の金管楽器&フルートによるオブリガートがカッコいいです。そして、後半の間奏部分24小節が(アウトロも)脈絡なく突然サンバ・アレンジになってノリノリになるのがサイコー。

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B2.「 アルフィー 」:イントロは32分音符刻みのハイハットとカッティングギターで始まります。そう、バカラックのインストセルフカヴァー版(アルバム『 Reach Out 』収録)ベースのアレンジなんです。コレにヴォーカルを乗せてくるとはっ❗️ しかもテンポ速いっ(バカラック版の♩≒75に対し♩≒85)。インストでならバカラック版ベースのカヴァー(Messias版田畑貞一版スクリーン・ポップス版、オルケスタ・リブレ&柳原陽一郎版)も存在しますが、このアレンジにヴォーカルを乗せたのは唯一無二で他には知りません。実は1971年リリースのライヴアルバム『 LIVE IN JAPAN 』でバカラックはちょびっと「 アルフィー 」を歌っています。しかし、この時はピアノ弾き語りでAメロを歌い終わった後に『 Reach Out 』と同じアレンジで「 アルフィー 」をインスト演奏する…という展開。なので、やはりカルメラの「 アルフィー 」は唯一無二です❗️
B3.「 世界の窓と窓 」:ホルンを含む木管アンサンブルと流麗なストリングスをバックに歌い上げるカルメラが神々しい。素晴らしい❗️
B4.「 ロンリネス・ハッピネス(愛は想い出)」:この曲も木管楽器が活躍して可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
B6.「 恋の面影 」:「 THEME FROM SHAFT(黒いジャガーのテーマ)」を彷彿させるエレキギターのカッティングが全編にわたり流れ、2コーラス目からトランペット&トロンボーンのオブリガートが炸裂するブラスロック調のアレンジが超カッコイイ❗️ カルメラも粘っこくソウルフルに歌っています。
B7.「 世界は愛を求めている 」:イントロの金管アンサンブルに意表を突かれますが、本編に入ったらジャズワルツのリズムに変わりストリングスとブラスによるオブリガート合戦が始まりカルメラの歌唱を盛り上げます。ラストはバリバリに吹いてアルバムを締めくくります。

'60年代後半〜'70年代の女性ソロシンガーによるバカラック・カヴァー集というと、個性的な解釈と陰影のある歌唱のコニー・フランシス『 Connie Francis sings Bacharach and David 』(1968年)、ドリーミーなストリングスとオリジナリティあるオブリガートのシェイラ・サザーン『 THE BACHARACH & DAVID SONGBOOK 』(1969年)、ジャズらしくイントロや間奏を原曲と大きく変えてるリタ・ライス『 Rita Reys sings Burt Bacharach 』(1971年) など素晴らしいレコードがあります。方向性全然違いますが本作はそれらに比肩しうるアルバムだと私は思いますし、レコメンドです。

ちなみに、盤起こしではありますがYouTubeに本作全曲がUPされています。前述した公認サイトの DISKOGRAFI の LPs からもリンクが貼られているので、公認サイト主がUPしたものでしょう(知らんけど)。
 


【データ】
『 Raindrops - Songs by Burt Bacharach 』
Sung in Hebrew by Carmela Corren

LP:1974年リリース
レーベル:CBS (Israel)
番号:80354

Lyrics:Hal David
Music:Burt Bacharach
Hebrew Lyrics:Yossi Behar
Stage Director:Itzhak Chalutsi
Musical Director:Moshe Zorman
Arrange:Y. Barak (A1-2,A4,A7,B1,B6), M. Zorman (A3,A6, B2-5,B7), M. Kupperboim (A5)

(p) 1974 CBS Inc.
MADE IN ISRAEL

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し


2025年4月27日 (日)

Tribute to Dionne Warwick/Rina Johnson (2014年)

どこぞの女性シンガー? Rina Johnson が2014年にリリースしたディオンヌ・ワーウィックのカヴァー集。そのうち約6割ほどがバカラック・カヴァーです。(CD無し/デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全23トラック中、バカラック作品は14トラック

1. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
2. I SAY A LITTLE PRAYER
3. LOVE POWER
4. HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
6. WHISPER IN THE DARK
7. IT’S YOU
8. ALL THE LOVE IN THE WORLD
9. FRIENDS IN LOVE
10. HEARTBREAKER
11. I’LL NEVER LOVE THIS WAY AGAIN
12. THEN CAME YOU
13. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU
14. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
15. PROMISES, PROMISES
16. ALFIE
17. THEME FROM VALLEY OF THE DOLLS
18. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF
19. TRAINS AND BOATS AND PLANES
20. WALK ON BY
21. WISHIN' AND HOPIN’
22. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
23. MAKE IT EASY ON YOURSELF

収録時間約79分


どこぞの女性シンガー? Rina Johnson が2014年にリリースしたディオンヌ・ワーウィックのカヴァー集。

“どこぞの女性シンガー?” と書いたのは全く素性が知れないから。検索すると米国の俳優が出てくるのですが歌ってる雰囲気皆無なので別人かと。

Rina Johnson 名義のアルバム、iTunesでは本アルバムの他に『 Tributo a Toni Braxton 』(2013)と『 Tribute to Christina Aguilera 』(2014) が見つかります。Spotifyでは『 Tribute to Kylie Minogue 』(2014)、『 Tribute to Kylie Minogue, Vol.2 』(2014)、『 Tribute to Mariah Carey 』(2014)、『 Tribute to Mariah Carey, Vol.2 』(2014)、『 Tribute to Kesha 』(2014)、『 Tribute to Beyonce 』(2014)、『 A Tribute to Sade 』(2013)、『 Tribute to Madonna:The Queen of Pop, Vol.1 』、『 Tribute to Madonna:The Queen of Pop, Vol.2 』(2013)、『 Tribute to Madonna, the Beginnings 』(2013) などたくさん出てきます。しかもリリースは2013〜2014年に集中。一方、Discogsでは検索しても全くヒットしません。う〜ん、なんか胡散臭いぞ。イージーリスニング系でよくある覆面シンガーなのかな?

収録曲は全23曲。セプター時代(1962〜1971年:13曲)〜 ワーナー時代(1972〜1978年:1曲)〜 アリスタ時代(1979〜1989年:9曲)におけるディオンヌ・ワーウィックのヒット曲をバランスよくカヴァーしています。全23曲を表に整理してみました。
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バカラック作品は約6割の14曲。バカラック作品のうちT-3.「 ラブ・パワー 」は全米12位とそれなりにヒットしたにも関わらず殆どカヴァーされていないので、貴重なカヴァーと言えます。それを除けばまぁ無難な選曲かなぁ。私だったら「 ANYONE WHO HAD A HEART(恋するハート)」「 THE APRIL FOOLS(エイプリルフール)」「 THE WINDOWS OF THE WORLD(世界の窓と窓)」は絶対取り上げるんですけどね、好きな曲なので。

アレンジは、後述する1曲を除いて基本的にディオンヌ版の完コピ。テンポやキーもディオンヌ版に右に倣えしている曲が殆どです。T-13.「 ディス・ガール 」とT-16.「 アルフィー 」はテンポやキーが少し違うけれどそれでも印象が大きく変わることはありません。ストリングスはシンセで代用。それはいいんですが、T-1.「 愛のハーモニー 」やT-6.「 イッツ・ユー 」に出てくるハーモニカのシンセ代用はいけません。ニュアンスが表現できてなくてチープさが際立ってます。まぁ、全体としてバックトラックの演奏は緩くて、出来としては70点くらいでしょうか。一方、若干鼻にかかった声質の女性メインヴォーカルは歌唱力もあってなかなかのもの。80〜85点は付けてもいいかと。ただ、声にハリがある曲とそうでない曲があって年齢が十歳くらい違う印象。定かなことは分かりませんが違う人なのかも?

さて、“後述する1曲” とはT-19.「 汽車と船と飛行機と 」のこと。ディオンヌ版とはアレンジが全く違うし。てか、そもそもヴォーカルが無い
でも…このアレンジはどこかで聴いたことがあるなぁ…。とゆーワケで、所有する「 汽車と船と飛行機と 」の音源を片っ端から再生! …見つけましたょ。英国mfpレーベル(いわゆる廉価盤専門レーベルの類い)から1971年にリリースされた、ビートルズ、バッハ、バカラックを軽いボサノヴァ・タッチで演奏したイージーリスニングのアルバム『 Beatles, Bach, Bacharach Go Bossa 』/Alan Moorhouse (1971年)の中の1曲でした。しかも “似てる” じゃなくて、ドンピシャそのもの❗️  コレは一体どーゆーこと❓ …編集上のミスとしか思えませんね。イージーリスニング系ってのはいい加減だよなー。金返せ!と怒っても無駄だし。…忘れることにしました。


【データ】
『 Tribute to Dionne Warwick 』
Rina Johnson

MP3:2014年リリース
レーベル:Abriluc Records (UK)
番号:?

クレジット無し、詳細不明

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し


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カテゴリー

  • カヴァーアルバム
    ★バカラック・カヴァー曲が主体でBacharach をアルバムのタイトルやサブタイトルに入れているアルバム ★収録曲のうち半分以上がバカラック・カヴァーのアルバム ★複数アーティストによって新たにカヴァーしたアルバム ★複数アーティストによるトリビュートコンサートのライブアルバム
  • コンピレーションアルバム
    ★複数アーティストのバカラック作品を集めたいわゆる編集盤
  • シングル
    ★シングル
  • ディオンヌ・ワーウィックのアルバム
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    ★バカラックの曲がちょっと入ったアルバム
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    ★メインのアーティストがバカラックとなっているもの ★バカラックが音楽を担当した映画等のオリジナル・サウンドトラック ★ ○○ with Bacharach のようなアルバムは含めない
  • 新作主体のアルバム
    ★『 バート・バカラックのアルバム 』と『 ディオンヌ・ワーウィックのアルバム 』以外で、バカラックが新作を多数(およそ半数以上)提供したアルバム

★ リンク ★

  • Yammy* Official Web Site
    京都在住のオーガニックシンガーソングライター、Yammy*(ヤミー)さんの公式サイトです。
  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
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