シングル

2020年6月21日 (日)

LONDON LIFE/Anita Harris (1965年)

英国の女性シンガー/女優、アニタ・ハリスが1965年にリリースしたバカラック書き下ろしのシングルです。

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A. LONDON LIFE (2:47)
B. I RUN TO HIDE (2:54)


英国の女性シンガー/女優、アニタ・ハリスが1965年にリリースしたシングルです。

アニタ・ハリスは1942年英国イングランド生まれ。Wikiによれば、タレントとしてTVに出演しつつ、レコードも出して1960年代後半には何曲かのヒットを放っています。後年にはミュージカルにも多数出演したそうです。

アニタはバカラック作品とは結構縁がありまして。まず1965年に「 TRAINS AND BOATS AND PLANES 」をカヴァーしてシングル・リリース。それから、1968年〜1969年あたりにレコーディングしたと思われるバカラック・カヴァー18曲を収めたアルバム『 This Girl's In Love With You 』をMP3ダウンロードのみで2011年にリリース。このアルバム、独創的なアレンジで内容の濃いカヴァーが目白押し。興味がありましたら是非!

そして今回ご紹介するのが1965年10月にリリースしたシングルで、なんとA面の「 ロンドン・ライフ 」はバカラック書き下ろし! この曲は1965年に創刊された雑誌 “ London Life ” の宣伝ソングだったそうなんです。つまり雑誌の名前が曲名になってるワケ。最初はルルが歌う事になっていたようですが、予定が合わずアニタになったそう。まったりさんのブログ『 バカラックマジックでまったりと 』のロンドンとバカラックさん、ユキエさんのブログ『 昼下りのジョージィ2 』のUK 60年代の雑誌 [4]:その雑誌にバカラックは曲を贈った〜London Lifeでそれぞれ動画とエピソードを交えてこの曲が紹介されています。是非覗いてみてください。

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センターの穴が小さいので見た目は7"33回転のEP盤っぽいですが、れっきとした7"45回転のシングル盤でございます。レーベル面には作者としてバカラックしかクレジットされていませんが、作詞は勿論ハル・デイヴィッド。これがもろロンドン讃歌の歌詞なんですねー。 ─ パリが寝ている間も ロンドンはスウィングし続けている 世界が歌っている全ての曲は 英国ロンドンで生まれてるんだ ─ どんよりして雨の多い気候も前向きな内容に。 ─ 冷たい雨の中傘をさして 男の子と女の子は体を寄せて暖め合う ─ いやいや、そこまでポジティブに表現しなくてもよくない?(笑) まぁ宣伝ソングだからいいか^^;

曲調も実に陽気。テンポは♩≒120でリズムは軽いシャッフル。イントロ-A-B-A-B-サビ-A-B-アウトロという構成。高低行ったり来たりするメロディ、変なコード進行、一般的じゃない小節数(A:10小節、B:9小節、サビ:12小節)とバカラック節てんこ盛り! サビとアウトロはテンポアップしてアレンジもワチャワチャ感を演出。アニタのハスキーでブライトでビブラートの効いた歌声は曲にベストマッチ、とは言い難いですが曲の魅力が優ってます。隠れた名曲ですねー、誰もカヴァーしてないのが不思議なくらい。

プロデュースはマイク・マーゴリスで、ミュージック・ディレクター(アレンジも兼ねてる?)はデヴィッド・ウィティカー。いずれもバカラックは関わっていませんが Good Job だと思います。

因みにB面曲はマイク・マーゴリスとアニタ・ハリスの共作。実はこの2人、1973年に結婚するんですね。その後どうなったかは知りませんが。

もひとつ因みに、雑誌 “ London Life ” は1965年10月創刊の週刊誌。翌1966年クリスマスに廃刊となるまでのわずか1年3ヶ月足らずでしたが、スウィンギング'60年代の典型だったんだそう。こちらのサイトで創刊号〜最終号までの表紙を見ることができます。その中で気になったのが1966年5月28日号(下の画像)。表紙にはキルト衣装に身を包んだウルスラ・アンドレスが…。もしかしたら映画『 カジノ・ロワイヤル 』撮影がらみの記事があったんじゃないか。あ〜気になる。
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【データ】
「 LONDON LIFE 」
Anita Harris

7"Single:1965年10月15日リリース
レーベル:Pye Records (UK)
番号:7N.15971

Produced by Mike Margolis
Musical Direction by David Whittaker (A.), Kenny Salmon (B.)
A.「 LONDON LIFE 」written by Burt Bacharach & Hal David
B.「 I RUN TO HIDE 」written by Mike Margolis & Anita Harris

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年1月26日 (日)

BRIDGES/Melody Federer & Burt Bacharach (2020年)

米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作した新曲のシングルです!(配信のみ/CD無し)

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1. BRIDGES (3:31)


米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作した2人名義のシングルです。一昨日(1/24)リリースされたばかりの新曲!

メロディ・フェデラーはテキサス生まれ(生年不詳)で、現在はシアトルを拠点に活動。ポップからエレクトロまで様々なジャンルの様々なミュージシャンと仕事をするとともに、自身でもソロでアルバム1枚と多数のシングル曲(配信のみ)をリリース。何曲か聴きましたが、アコースティックでフォーキーなポップという印象です。

フェデラーとバカラック爺は共通の知人を介して知り合いました。彼女のソングライティングと歌唱に触れたバカラック爺は ─ 彼女は本当に素晴らしいソングライターであり、パフォーマーになるために必要なものを持っている ─ と感じ、これまでに5曲を共作。彼女のFBによれば、昨年(2019年)12月のビバリーヒルズでのバカラック爺のコンサートに呼ばれて2曲歌ったみたいですよ。
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「 BRIDGES 」のMVはYouTubeの Melody Federer チャンネルにアップされてます。しかし、”限定公開”のため彼女のTwitter → smartURL からのリンクじゃないと視聴できない模様。代わりに Melody Federer トピック にあるMVを貼り付けておきます。


詞をフェデラー、曲をバカラック爺が担当。変拍子/難しい転調は無く、変なコード進行/高低差のあるメロディもそれほど見られません。つまり作曲面での所謂バカラックらしさは希薄です。でもでも、ミディアムテンポでポップな曲調には多幸感を感じます。ここ数年の新曲たちは重い(「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」,「 LIVE TO SEE ANOTHER DAY 」)或いは渋い(コステロのアルバム曲)のどちらかでしたから…。

フェデラーの歌声は艶やかで力強く魅力的です。2人名義ということでバカラック爺はピアノを弾いてるんだと思いますが、4拍目の裏から次の小節の1拍目にかけての装飾音的な16符音符はいかにもバカラック節。演奏面ではらしさが出てます(笑)

メジャーレーベルでちゃんとプロモーションすればヒットしそうな気がするんですけどねー。


【データ】
「 BRIDGES 」
Melody Federer & Burt Bacharach

MP3:2020年1月24日リリース
レーベル:Melody Federer
番号:─

Produced by Daniel Tashian
Written and Performed by Melody Federer and Burt Bacharach
Engineered by Mike Poole
Mixed by Jason Lehning
Master by Greg Calbi
Piano, Bass, Drums, Guitar:Daniel Tashian
Strings Arranged and Engineered by Jordan Lehning
Cello:Austin Hoke
Violin:Kristin Weber
Violin:Russel Durham
Viola:Lydia Luce

※ 2020/3/14 クレジット判明したので追記

2020年1月19日 (日)

TRAINS AND BOATS AND PLANES/Joanie Sommers (1967年)

ジョニー・ソマーズが1967年にリリースしたシングル。A面がバカラック・カヴァーです!

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A. TRAINS AND BOATS AND PLANES (3:00)
B. YESTERDAYS MORNING (2:20)

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バカラック爺、4月のビルボードライブ情報が1/16に発表されました。事前情報(1/11拙記事)通り4/1〜15、大阪/東京/横浜で9公演! 1/20から横浜公演、2/5から大阪/東京公演の予約受付開始! Twitterでも話題になってましたね、チケ代が高いだの高齢でちゃんとパフォーマンスできるのか?だの。そんな輩は今すぐトウフの角にでもアタマをぶつけてほしいですな。問題は箱が小さいのでチケット取れるかどうか…です。ゲットできたら拙ブログで報告しまーす。

そして同じ1/16、女優の清原果耶さんが「雨にぬれても」を歌う京王電鉄のテレビCMが放映開始されました(プレスリリース)。素朴でストレートな歌声が良くって。メイキングではナレーション抜きでもう少し長く歌声聴けます(雨にぬれても篇 30秒雨にぬれても篇 メイキング)。
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さて、今回のお題はジョニー・ソマーズ。米国'60年代前半の女性アイドルシンガーのひとり。デビュー以来在籍していたワーナーからColumbiaに移籍して1966年にアルバム1枚とシングル3枚(前回記事で略歴含め紹介)をリリース。その後すぐCapitolに移籍して1967年にリリースしたのがこのシングルでございます。

バカラック・カヴァーはA面の「 汽車と船と飛行機と 」。オリジナルはバカラックで、1965年にファースト・アルバム『 HIT MAKER! 』の先行シングルとしてリリースされ全英4位に。同年、英国のビリー・J・クレイマー&ダコタス(全英12位、全米47位)、同じく英国のアニタ・ハリス(チャートなし)、フランスのクロード・フランソワ(仏語詞、チャート不明)、ドイツのファイヴ・トップス(独語詞、チャート不明)がシングルをリリース。翌1966年にはディオンヌ・ワーウィック(全米22位)がシングルをリリースしたり、スウェーデンのギャルズ&パルズがバカラック集の中でカヴァーしています。

ジョニー・ソマーズがこの曲を1967年になってシングル・リリースしたのは、1966年のTVミュージカル『 ON THE FLIP SIDE(オン・ザ・フリップ・サイド) 』でバカラック曲に触れて目覚めたからだ…と勝手に思ってます。よくはわかりませんけど。

ジョニー版の特徴は、イントロでのR&B調のメロディとリズム。それまで、この曲のイントロはAメロを流用したものばかりでしたからとても新鮮に聴こえるんですね。グルーヴを感じます。
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本編に入るとR&B色は薄まりますが、シロフォンの刻みとか中間部ブリッジでのストリングスの盛り上がりなど、オケのアレンジも細かい配慮が効いてます。ディオンヌ版を普段着とすると、ジョニー版はちょっとオシャレした普段着といった印象です(どう違うのか突っ込まないでくださいね、あくまでイメージなので…)。ジョニーの歌唱も表現力があってなかなか好印象です。

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ちなみに、上の表は「 汽車と船と飛行機と 」のオリジナルが世に出た1965年から1967年までのカヴァー曲とそのイントロについてまとめたものです。1966年までイントロのメロディはオリジナルを真似た “ Aメロ流用 ” ばかりで、1967年に入るとバリエーションが出てきたことがわかります。面白いですね。

B面はバカラック曲じゃないし聴いてもいないので割愛します、あしからず。


【データ】
「 TRAINS AND BOATS AND PLANES 」
Joanie Sommers

7" Single:1967年リリース
レーベル:Capitol
番号:5936

Producer – Nick Venet
Arranged By, Conductor – James E. Bond, Jr.

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2019年4月14日 (日)

LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER/Tony Bennett With The Mike Curb Congregation (1972年)

トニー・ベネットが1972年にリリースしたシングルです。バカラックが音楽を担当した映画『 失われた地平線 』の曲をカヴァー!

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A. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER (3:19)
B. THE GOOD THINGS IN LIFE (3:25)


トニー・ベネットが1972年にリリースしたかなりレアなシングルです。

トニー・ベネットは米国の大御所男性歌手のひとり。1926年生まれなのでバカラック(1928年生まれ)より2歳上。ジャズ・スタンダードからポップスまで守備範囲の広いお方で、いわゆるクルーナーの代表的存在でもあります。最近では多様なアーティストとのデュエットで存在感を示していて、特にレディー・ガガとのデュエットは話題を呼びましたね。

1972年、トニー・ベネットはそれまで長く在籍していたコロンビアからMGMに移籍。10月には移籍後初のアルバム『 The Good Things In Life 』をリリースします。そして同時期にリリースしたシングルのA面がこの「リヴィング・トゥゲザー、グロウイング・トゥゲザー」でございます(ただしアルバムには未収録)。ちなみに↓は billboard 1972年11月4日号25ページに掲載されたMGM/Verveの全面広告。こう書いてあります。 ─  A new album by Tony Bennett is one of the good things in life. Plus a great new single - "Living Together, Growing Together" "The Good Things In Life"  ─
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ご承知の通りこの曲はバカラックが音楽を担当した1973年3月公開(日本では同年7月公開)の米ミュージカル映画『 LOST HORIZON(失われた地平線)』の中で歌われた曲の一つ。コロンビア映画の作品だったのでお世話になったコロンビアに忖度してカヴァーしたのかもしれませんね。

アレンジは映画およびそのサントラ盤をベースにしたもの。トニー・ベネットは軽くヴィブラートを効かせ、サビではメロディちょっぴりフェイクなんかしちゃったりして余裕の歌唱といったところ。歌い出しは彼のソロですが、男性コーラス、女性コーラス、キッズコーラスが次々に重なっていきます。この大人子供混成のコーラスは1960年代にマイク・カーブが中心となって結成されたコーラス・グループのThe Mike Curb Congregation(マイク・カーブ・コングリゲイション)によるものです。ちなみにマイク・カーブは当時MGMレコードとヴァージンレコードの社長さんでした。

このトニー・ベネット版は全米チャートで1972年12月に111位を記録しています。「 リヴィング・トゥゲザー、グロウイング・トゥゲザー 」最大のヒットはフィフス・ディメンション版ですが、1972年12月のリリースで全米チャート32位を記録したのは1973年1月でした。つまり、チャート上ではフィフス・ディメンションよりも先だったんですね。いやいや、意外でした。

ここからはオマケです。
トニー・ベネットはコロンビア時代にバカラックをちょくちょくカヴァーしています。
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1969年のアルバム『 I've Gotta Be Me 』で「 アルフィー 」「 世界は愛を求めている 」「 あなたはあなた 」、同じく1969年のアルバム『 Tony Sings the Great Hits of Today 』で「 恋の面影 」、1970年のアルバム『 Tony Bennett's Something 』で「 涙でさようなら 」というように(リンク先はコロンビアのバカラック物コンピ集)。いずれもゴージャスで凝ったアレンジなのですが、片や「 リヴィング・トゥゲザー、グロウイング・トゥゲザー 」はオリジナルほぼ完コピのアレンジ。コロンビアだったらどんな風にカヴァーしたのか…ちょっと気になるあるでおでした。


【データ】
「 LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER 」
Tony Bennett With The Mike Curb Congregation

Single:1972年10月リリース
レーベル:MGM / Verve
番号:MV 10690

Produced by Mike Curb and Don Costa
Arranged by Don Costa

※ 日本の Amazon での取り扱いは無し

2019年4月 7日 (日)

STRONGER THAN BEFORE/Just Friends (1981年)

正体不明のユニット?、Just Friends が1981年にリリースしたバカラック・カヴァーのシングルです。

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A. STRONGER THAN BEFORE (3:30)
B. STRONGER THAN BEFORE (3:30)  ← プロモ盤なのでA面と同じ曲


米国のヒップホップ/ソウル系レーベル、Sugar Hill Records から1981年にリリースされたシングルです。

バカラック作品の中ではそれほどカヴァーされていない「 STRONGER THAN BEFORE(愛は果てしなく)」。そのカヴァーを連続で紹介する企画の第4弾。ネタが尽きて今回がラストです。

オリジナルはキャロル・ベイヤー・セイガー。1981年にリリースしたサード・アルバム『 SOMETIMES LATE AT NIGHT(真夜中のくちづけ)』の収録曲で、シングルは全米30位を記録しました。オリジナルと同じ1981年にカヴァーされたのは本作の Just Friends だけです。

メイン・ヴォーカルは男性1人、サブとして女性1人も歌っています。男性は裏声で歌っていて女性と音程が同じ。声質もよく似ています。Just Friends はこの2人のユニット名と思われますが、色々調べたものの結局正体はわかりませんでした。アレンジはオリジナルのセイガー版のコピーですが、サウンドの厚みと密度が全然違っていて本作は至って質素な仕上がり。

実は、キャロル・ベイヤー・セイガーのアルバム『 真夜中のくちづけ 』には「 JUST FRIENDS 」という曲が入ってます。マイケル・ジャクソンがバック・コーラスで参加した曲なのですが、本作のアーティスト名はその曲と関係があるんじゃないかと睨んでいます。マイケル・ジャクソンとキャロル・ベイヤー・セイガーが「 愛は果てしなく 」をデュエットしたらどうなるか、パロディで誰かがやったのかなぁ…と。ま、私の妄想ですが。

あと、細かい指摘をひとつ。この曲はバート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガー、ブルース・ロバーツの3人による共作曲なのですが、レーベル面のクレジットにはブルース・ロバーツの表記がありません。あぁ、なんて可哀想なブルース・ロバーツ💦。

ここからはオマケです。MP3で所有している「 愛は果てしなく 」のカヴァーをご紹介。
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まずは B. Judahl Keys。2013年?のアルバム『 Evolution of the SoulQuarian 』でカヴァー(5:32)。チャカ・カーン版をベースにしたヒップポップ風アレンジ。この方は男性アーティストのようですがちゃんと歌ってるのはAメロとBメロの一部とアドリヴ風のフェイクくらいでサビは女性バック・コーラスが主役。サウンド的にはとっても今風です。

続いて Toni Redd。米国アトランタの女性R&Bシンガーで、2015年のアルバム『 Her Reddness 』でカヴァー(4:48)。アレンジはチャカ・カーン版のほぼコピーですが、ベースの動きがチャカ版よりもカッコイイです。Toni Redd の歌唱はソウルフルですがそれほど印象には残りません。

最後に Cecil Ramirez。2015年?のアルバム『 Party in the Back 』でカヴァー(4:09)。スムーズ・ジャズ系のインスト物で、メロディを奏でるのはピアノ。1コーラス目は普通に、2コーラス目からはアドリヴも交えてきます。このアドリヴがなかなかクールで気持ちいいです。エンディングがフェードアウトじゃなく終止形なのは個人的にポイント高いです。


【データ】
「 STRONGER THAN BEFORE 」
Just Friends

シングル:1981年リリース
レーベル:Sugar Hill Records(US)
番号:SH-761

Produced by Joey Robinson, Jr. Productions
Recorded at Sweet Mountain Studio

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2019年3月24日 (日)

STRONGER THAN BEFORE/Joyce Kennedy (1984年)

米女性シンガーのジョイス・ケネディが1984年にリリースしたシングルです。A面がバカラック作品のカヴァー!

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A. STRONGER THAN BEFORE (3:59)
B. CHAIN REACTION (3:40)


米女性R&B/ソウル・シンガーのジョイス・ケネディが1984年にリリースしたシングルです。
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ジョイスは1948年米国ミシシッピ州生まれ。1963〜65年にかけてシングルを数枚リリースするもローカル・ヒットのみ。その後、1972年にジョージア州アトランタで結成されたR&B/ファンク・バンド Mother's Finest(マザーズ・ファイネスト)の女性リード・ヴォーカルとして活動します。1984年にバンドを脱退しA&Mと契約。リリースした初のソロ・アルバム『 Lookin( For Trouble 』からの第2弾シングルがバカラック・カヴァーのA.「 愛は果てしなく 」でした。

前回ご紹介した通り、チャカ・カーンがこの曲をカヴァーしたのも1984年。チャカは10月リリースですがジョイスのリリース月は調べても判らず。どっちが先なんでしょうねぇ…。

テンポ(♩≒80)&キー共にオリジナルのキャロル・ベイヤー・セイガー版と同じ。バックの演奏は割りとオリジナルに近いのですが、イントロだけは独自のアレンジでギター・リフがカッコイイです。ジョイスの歌唱は1コーラス目こそノーマルなものの2コーラス目からメロディをかなりフェイクして、エンディングではチャカに負けず劣らずシャウト! 歌声は力とハリがあり素晴らしいです。80年代中盤の雰囲気を感じるのはサウンド含めチャカ版でしょうけど、こと歌唱に関してはジョイス版の方がグッ✊ときます。

全米チャートには縁がなかったものの、US R&Bチャートは30位。MP3音源にはなってないようですが YouTube で聴くことができます。TV番組『 Soul Train 』で歌ってる動画もありますょ、口パクですけど💦。


【データ】
「 STRONGER THAN BEFORE 」
Joyce Kennedy

Single:1984年リリース
レーベル:A&M
番号:AM-2685

Produced by Jeffrey Osborne for Jay Oz Inc. (A面)

※ 日本の Amazon での取り扱いは無し

2019年2月10日 (日)

HE WHO LOVES/Jerry Vale (1969年)

米男性歌手のジェリー・ヴェイルが1969年にリリースしたシングル。レアなバカラック・カヴァーです。

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A. HE WHO LOVES (2:29)
B. CLOSE TO YOU (2:52)


米男性ポップ・シンガーのジェリー・ヴェイルが1969年にリリースしたシングルです。

ジェリーは1930年NY生まれ(2014年、83歳で他界)のイタリア系アメリカ人。1950年代〜1960年代にバラードタイプのポップ・ソングを歌って活躍していたお方だそうです。歌手としてはいわゆる Crooner の類い。流行り歌もたくさん歌っていたようで、ご多分に漏れずバカラック作品もいろいろとカヴァー。そのうちの1曲が超レア曲の「 ヒー・フー・ラヴス 」でした。

Imagesオリジナルは米男性ポップ・シンガーの Lenny Welch レニー・ウェルチ(画像、1940年NY生まれ…ディオンヌと同い年)。1968年夏にリリースされたシングル「 テネシー・ワルツ 」のB面として世に出ました。ゆったりめ(♩≒80)のソウルっぽい8ビートで曲の尺は2:53。金管&ストリングスオケと女性コーラスをバックに細かいビブラートの張りのある歌声を聴かせます。シンコペーションを多用した長調のメロディは軽いタッチでどこかほのぼの。原題の「 HE WHO LOVES 」を直訳すると「 愛する人は誰でも 」でしょうか、ハル・デイヴィッドによる歌詞もノーテンキに愛の素晴らしさを語る love & peace 的なものです。

こんな軽い曲でもバカラックはバカラック。1オクターブ半の音域を持つメロディライン、ヘ長調とハ長調と変イ長調を行ったり来たりする転調、7小節のフレーズもあったりして…。やっぱりシンプルな曲作りができない性分なんですね、バカラックは

ちなみにこのレニー版は、2012年に出たバカラック物コンピ集『 The Universal Sound Of Burt Bacharach Vol.2(バカラック・ベスト 〜バート・バカラック・ソングブック) 』で聴くことができます。

そして今回の主役、ジェリー版。キーはオリジナルと一緒ですが♩≒106のテンポで若干ボサノヴァのふりかけがかかった8ビート。お花畑にいるかのようなふんわりしたアレンジで、女性コーラスと低音フルートが柔らかい感じを、ストリングスとヴィブラフォンがキラキラした雰囲気を、弾むピアノがウキウキした気分を醸し出しています。そしてジェリーも軽く柔らかな歌声でさらっと歌っています。曲のコンセプトに合っているジェリー版の方がオリジナルより私は好きです。チャート的にはUS ACチャートで34位を記録しています。

あっ、シングルB面の「 CLOSE TO YOU 」はトニー・ハッチ&ジャッキー・トレント作品ですので。お間違えのないように(実際 Wikipedia の Jerry Vale discography では誤ってバカラック作品を記載しています)。


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ここからはオマケ情報その1。
実はこの「 ヒー・フー・ラヴス 」は1967年の6月16日に楽曲著作権登録されています(ちなみに「 ディス・ガイ 」も同じ日に登録!)。そしてその約1ヶ月後の7月28日と8月3日にPerry Como ぺリー・コモが2テイク録音しています。1968年リリースのアルバム『 Look To Your Heart 』(画像)のレコーディング・セッションのうちの1曲だったのですが、結局アルバムには収録されずシングルにもなりませんでした。ですが2015年にCDリイシューされた際にボーナストラックとして収録! 私はMP3で入手することができました。曲の尺は2:42。

ペリー版はオリジナルよりキーは2度低いのですがテンポは♩≒102でジェリー版に近く、曲調もジェリー版に近いふんわり可愛らしい感じ。歌声の柔らかさはジェリー・ヴェイルと大差ないのですが細かい部分の表現力が豊かで聴き手を優しく包む感覚はジェリー版にはないものです。さすがは大御所男性歌手!

そもそもこの曲はペリー・コモのために書き下ろしたんじゃないですかねー。真相はわかりませんが…。「 ヒー・フー・ラヴス 」は以上3種類しか聴いたことありません。聴き比べてのランキングは以下の通り。このうちペリー版は YouTube で聴けます。
1位:ペリー・コモ
2位:ジェリー・ヴェイル
3位:レニー・ウェルチ

そしてオマケ情報その2。MP3で所有しているジェリー・ヴェイルのバカラック・カヴァー8曲をちょろっとご紹介。

① 1968年のアルバム『 This Guy's In Love with You 』より
「 ディス・ガイ 」(3:05)、「 サン・ホセへの道 」(2:42)、「 恋のおもかげ 」(3:27) の3曲をカヴァー。バックで演奏するポップ・オーケストラのアレンジは一工夫あってなかなか良い感じなのですが、ジェリーの歌いっぷりが平板で大根歌手然としてまして…。もったいないです。なお、「 恋のおもかげ 」は1968年にシングルのB面曲になってます。
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② 1969年のアルバム『 Till 』より
「 プロミセス・プロミセス 」(2:54) をカヴァー。バックのポップ・オーケストラのアレンジはゴージャスな雰囲気。ジェリーの歌唱も大根的ではあるものの張りのある歌声を聴かせてくれます。
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③ 1970年のアルバム『 Let It Be 』より
「 恋よさようなら 」(3:03)、「 雨にぬれても 」(2:37) の2曲をカヴァー。このアルバムではバックのアレンジもなんだか大根ちっく。ジェリーの歌声もしゃがれた感じが強くて今まで以上に大根歌手に聴こえます。なお、「 恋よさようなら 」は1970年にシングル・リリースされてます(チャート・アクション無し)。
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④ 1971年のアルバム『 We've Only Just Begun 』より
「 涙でさようなら 」(2:55)、「 遥かなる影 」(3:20) の2曲をカヴァー。うーん、印象は同じですねー。演奏も大根ちっくでジェリーの歌も大根です。
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ジェリー・ヴェイルのバカラック・カヴァーでは「 ヒー・フー・ラヴス 」が1番だと思います。


【データ】
「 HE WHO LOVES 」
Jerry Vale

7" Single:1969年リリース
レーベル:Columbia
番号:4-44914

Producer:Wally Gold
Arranged & Conducted by Joe Gardner

※ 日本の Amazon での取り扱いは無し

2018年12月30日 (日)

LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS/Brian Foley (1967年)

米国男性ポップ/ロック歌手、ブライアン・フォーリーが1967年秋にリリースしたシングルです。

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A. LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS (2:47)
B. LOVE ME, PLEASE LOVE ME (2:51)


ブライアン・フォーリーが1967年秋にリリースしたシングルです。

ブライアン・フォーリーって誰? Discogsによればブライアンは “ ポップ・ロック・クルーナー - ソングライター ” だとか。んじゃ、クルーナー(crooner)って何? 大辞林第三版によれば “ おさえた低い声でささやくように情緒をこめて歌う流行歌手。ビング・クロスビーなどに代表される ” だそう。いやー、知りませんでした。

ブライアンは1966年2月にDotからシングル・デビューしました。当時ブライアンはこんな発言をしています。 ─ ロックンロールの歌手にはなりたくない/トニー・ベネットみたいな誠実なスタイルで歌いたい/フォークロックはやり過ぎでソニー・ボノよりもパット・ブーンの方が好きだ ─ 等々。ナルホド、クルーナーのイメージが湧いてきましたょ。その後1967年〜1969年の間にKappからシングルを数枚リリース。結局アルバムは出さなかったようです。

バカラックは、1967年にA&Mへ移る前はKappから自身名義のシングルやアルバムをリリースしていました。同じレーベルということでバカラックにオファーが来たんでしょう。てな訳でバカラックがブライアンに提供した新曲が本作。ブライアンがオリジネーターのこの曲は自身2枚目(Kappからは初)のシングルになりました。

Fullsizeoutput_1698作詞はハル・デイヴィッド。楽曲の著作権登録日は1966年11月14日ですから、ブライアンの為に書き下ろしたかどうかはタイミング的に微妙なところですね。

それにしても、こんな歌いにくい曲をまだ駆け出しの歌手に歌わせるなんて。バカラックは鬼だわ

リズムはシンプルな8ビートで、テンポ♩≒122、キーはEm。これだけだとごく普通のポップス曲に思えますが、Aメロ(12小節)− Bメロ(8小節)− サビ(4小節)という変則的な構成、変拍子チックなAメロ後半4小節のメロディ、半音が続く音程の取りにくいニョロニョロしたBメロ、短調⇆長調や3度移調したりコロコロ転調するコード進行…。

オーケストラのアレンジと指揮はゲイリー・シャーマンというお方。ストリングスや金管のオブリガートが凝っていたりベースの動きがカッコ良かったりと、この変な曲を上手く盛り上げています。ただし、イントロ 〜 1コーラス目Aメロにかけての不気味なストリングスはやりすぎでしょう。

ブライアンの歌声は甘くビブラートが効いていて、トニー・ベネットに似ています。堂々と歌いこなしていて立派! 本人はもっとシンプルな曲を歌いたかったでしょうけどねー。

シングルB面はミッシェル・ポルナレフ1966年の大ヒット「 愛の願い 」のカヴァー。こちらはオーソドックスにまとめた印象です。

数多あるバカラック物コンピ集にブライアンの「 LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS 」は入っていませんし、MP3も見当たりません。どうしても聴きたくて最近Discogsで購入。ラジオ局向けプロモ盤ですが入手できて良かったです!

ここからはオマケ。MP3でしか所有していないバカラック・カヴァーをご紹介!

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R372234315394164842864jpeg_2米国のトランペット奏者&バンドリーダーのドク・セバリンセンが1968年のアルバム『 Doc Severinsen & Strings 』(画像左)で「 LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS 」(3:20) をカヴァーしています。キーは同じEmで、テンポは少し遅目の♩≒112。ドクのトランペットはコク・キレ抜群で(じゃないですよ)甘いメロディ&派手なアドリヴ共にカッコイイです。因みに、同アルバムには「 BOND STREET 」(2:37) のカヴァーも入ってます。

そして、英国のモテ男エンゲルベルト・フンパーディンクが1969年のアルバム『 Engelbert 』(画像右)で「 LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS 」(3:11) をカヴァー。キーはこちらもEmで、テンポは更に落として♩≒108。メリハリの効いたアレンジのオケに加えて女性コーラスも加わってゴージャスな雰囲気。フンパーディンクの歌唱は流石に貫禄がありダイナミックレンジも広く素晴らしいです。

「 LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS 」はこれら3つのバージョンしか知らないのですが、ベストはどれかと訊かれたらフンパーディンクと答えます。ごめんねブライアン。


【データ】
『 LOVE WAS HERE BEFORE THE STARS 』
Brian Foley

シングル:1967年秋リリース
レーベル:Kapp
番号:K-861

Producer − David Kapp
Conductor, Orchestrated By – Garry Sherman

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2018年12月16日 (日)

What The World need Now/Cat Power (2018年)

米国の女性シンガーソングライター、キャット・パワーによる「 世界は愛を求めている 」のカヴァーです。

(画像は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
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1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (2:27)


米国の女性シンガーソングライター、キャット・パワーによる「 世界は愛を求めている 」のカヴァーです。

2018年12月3日にデジタル配信でシングル・リリースされました。これまで、2018年10月リリース『 WONDERER 』のリミテッドエディションLP盤と欧州向け特別仕様CD盤でしか聴けなかったものです。

原曲は3拍子ですが、4拍子の軽いシャッフルにアレンジ。ピアノが刻むリズムを中心に、アコーディオンと口笛とホンキートンクピアノとシンセストリングスがサポートするシンプルでどこか懐かしいサウンド。彼女の声は柔らかいけど芯があり、基本のメロディ・ラインは守りつつ適度にフェイクして歌っています。好カヴァーです。

2016年の “ Broadway for Orlando ” 以来、「 世界は愛を求めている 」をカヴァーするアーティストが以前より増えているように感じます。

ということでここからはオマケ。MP3でしか所有していない「 世界は愛を求めている 」カヴァーのうち、2016年以降のリリースで未紹介のものをいくつかピックアップしてみましょう。あくまで私個人のレコメンドですけれど。

① Trish & Friends (2016):デジタル配信のみ、シングル
女性シンガー Trish と男女バックコーラスによるカヴァー(3:36)。コンセプトは “ Broadway for Orlando ” に近いものを感じます。
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② Jana Allard (2016):デジタル配信のみ、シングル
米国の女性ジャズ・シンガーによるカヴァー(3:23)。バックはエレピ、ベース、ドラムス、シンセストリングス。エレピが渋いです。そしてJanaの抑え気味ながらもエモーショナルなヴォーカルが素晴らしいです。
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③ Missi Hale (2017):米映画『 THE BOSS BABY 』サントラより
映画のエンディングで流れたという、女性シンガーによるカヴァー(4:16)。細かいビブラートの効いた歌声が心に沁みます。そして曲後半の情感のこもった歌いっぷりに心が揺れます。映画の評判も良かったみたいだし、遅ればせながら観ようかなっと。
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④ Reigns (2017):デジタル配信のみ、シングル
ナゾの女性シンガーによるカヴァー(3:49)。バックはリズムなしのスピリチュアルな雰囲気。どこの誰だかさっぱりわかりませんが、Reignsの祈りのようなヴォーカルはバックとの一体感を感じます。
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⑤ Nā Leo (2018):アルバム『 Beautiful Day 』より
ハワイの女性ヴォーカルトリオ、ナ・レオによるカヴァー(3:12)。ウクレレのみをバックに、美しいユニゾン&ハモリを聴かせます。ウクレレによる3拍子の刻みが打ち寄せる波のようなリズム感を醸し出し、まるで浜辺でリラックスしているかのよう。
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⑥ Barbra Streisand (2018):アルバム『 Walls 』より
泣く子も黙るバーブラ・ストライザンドによるカヴァー(4:37)。歌い出しは無伴奏。ストリングスやピアノが加わりこのまましっとり行くのかと思ったら、曲の半ばで4拍子のR&B調に。マイケル・マクドナルドもバックコーラスで加わりゴージャスな感じ。さすがはバーブラ、スケールがデカい。んで、このR&B調部分のリズムや曲調がルーサー・ヴァンドロス版と瓜二つ。テンポも♩≒87 で全く一緒。ルーサーをリスペクトしたのかしらん。
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⑦ Rita Wilson (2018):デジタル配信のみ、シングル
米国の女優、リタ・ウィルソンによるカヴァー(4:13)。過去3枚のアルバムをリリースしているシンガーでもあります。アコースティック・ギター中心のシンプルなバックに芯があるけれど優しいリタの歌唱。とっても心地よいです。因みに彼女はトム・ハンクスの伴侶なんだってさ。
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⑧ Jim James (2018):デジタル配信のみ、Spotify限定シングル
米国のロック・バンド、マイ・モーニング・ジャケットのヴォーカルであるジム・ジェイムズによるカヴァー(3:04)。この12月12日にリリースされたばかり。バックはアコギと女性コーラスのみ。細かく不安定にビブラートするジムの歌声が妙に頭の中に残ります。画像の2枚目はレコーディングの模様。楽しそうだなぁ〜。
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以上、オマケで「 世界は愛を求めている 」のプチ特集でした。


【データ】
『 What The World need Now 』
Cat Power

MP3:2018年12月3日リリース
レーベル:Domino Recording
番号: -

Producer - Chan Marshall
その他詳細不明

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し(iTunesは取り扱ってます)

2018年10月 7日 (日)

LIVE TO SEE ANOTHER DAY/Burt Bacharach & Rudy Pérez (2018年)

バカラック爺がルディ・ペレスと共作して2018年9月にリリースしたシングル。子供達を銃から守るためのチャリティソングです。(CD無し/デジタル配信のみ)

(画像は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
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1. LIVE TO SEE ANOTHER DAY (3:57)


バート・バカラックがルディ・ペレスと共作して2018年9月に配信のみでリリースしたシングルです。

41961978_10155996878558897_484904_2Billboardの記事他から、ざっくりと要旨を…。

─  バカラックとペレスは互いの友人の紹介により知り合い、一緒に3曲作った。この曲はそのうちの1曲。ペレスが、銃による学校での事件を懸念してそれをテーマに曲を書かないかとバカラックに話を持ちかけたのがきっかけ。 ─

─  ペレスはマイアミ交響楽団の音楽監督エドゥアルド・マルトゥレのサポートを受けた。歌手にはアリアナ・グランデやスティーヴィー・ワンダーなどのビッグネームも候補に挙がったが、実現には時間がかかるためそれよりもMVを完成させることに集中した。今年3月にマイアミ・デザイン・センターで、十代の歌手 ハーヴェン・スターとアンジェリーナ・グリーンのヴォーカルにより披露された。 ─

写真は左から、ペレス、スター、マルトゥレ、グリーン。

─  「 LIVE TO SEE ANOTHER DAY 」は現在主要な音楽プラットフォームで利用可能。売上は全てコネチカット州にある " Sandy Hook Promise " の支援に充てられる。この非営利団体の使命は、銃による暴力の被害者 子どもを保護し、無意味で悲劇的な人生の損失を防ぐプログラムと実践を提供すること。バカラックとペレスは、政治と銃にではなく歌と子供達に焦点を当てて資金を集める努力をしたいと語った。 ─

曲はしっとりとしたバラード。変拍子はないものの、最初のAメロが10小節だったり2コーラス目のサビの後に3小節のつなぎパートがあったりと、小節数が普通じゃないのはバカラックらしいところ。バカラックはアレンジにもクレジットされていますが、あまりバカラックの香りはしません。

2人の女性(少女と言ってもいいでしょう)が交替で歌い最後に少しだけハモります。2人ともマイアミ在住の14歳ということですが、そのヴォーカルは素晴らしい! 動画をリンクしておきます。2本あるMVは、LIVE RECORDING の方がオススメです。後の2本はバカラックとペレスそれぞれのコメントです。
LIVE TO SEE ANOTHER DAY
LIVE TO SEE ANOTHER DAY (LIVE RECORDING)
Burt Bacharach Promo
Rudy Pérez Promo

以下、共作者およびヴォーカリストを簡単に紹介します。それぞれ最初の画像はFacebookのプロフィール写真でございます。
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Rudy Pérez(ルディ・ペレス)
1958年キューバ生まれのアメリカのミュージシャン、作曲家、プロデューサー。70以上のアルバムをプロデュースしており、1,000曲を超える曲を作っている(300曲以上がトップ10)。

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Haven Star(ハーヴェン・スター)
マイアミ在住。2018年現在14歳。Facebookによれば地元マイアミのクラブで歌っている模様。

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Angelina Green(アンジェリーナ・グリーン)
マイアミ在住。2018年現在14歳。America's Got Talent シーズン12(2017年)のクォーターファイナリスト。


【データ】
「 LIVE TO SEE ANOTHER DAY 」
Burt Bacharach & Rudy Pérez

MP3:2018年9月17日リリース
レーベル:Rudy Pérez Entertainment
番号:-

Produced by Burt Bacharach & Rudy Pérez
Arranged by Burt Bacharach, Rudy Pérez & Jorge Calandrelli
Vocal:Haven Star, Angelina Green
Recorded live with the Miami Symphony Orchestra and Maestro Eduardo Marturet

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