シングル

2021年1月24日 (日)

I FORGOT WHAT IT WAS LIKE/Ray Peterson (1963年)

米男性ポップシンガーのレイ・ピーターソンが1963年にリリースしたシングル。A面がバカラックの書き下ろし曲です!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
E0eeebd0bd8b41238b906fcad1259f4c_1_201_a 00cb635bf4d4415da80d3c8b2d8ba8ba_1_201_a

A. I FORGOT WHAT IT WAS LIKE (2:43)
B. BE MY GIRL (2:12)


米男性ポップシンガーのレイ・ピーターソンが1963年の夏にリリースしたシングルです。

レイ・ピーターソンは1939年テキサス州デントン生まれ。本名の Ray A. Peterson でポップシンガー(
ロカビリー系)として活動。1960年に「 TELL LAURA I LOVE HER(ローラに好きだと言ってくれ)」「 CORRINA, CORRINA(コリナ・コリナ)」のヒットを飛ばしたことで知られています。私は全く知りませんでしたが…。

3cc0c582944f45139c387d4bf83bdd8c
参考までに、こちらは「 コリナ・コリナ 」シングル盤のジャケット写真。1960年のシングルだから21歳くらい? なかなかの男前ですな。

んで、今回紹介するシングルのA面:A.「 アイ・フォーゴット・ホワット・イット・ワズ・ライク 」がバカラック&デイヴィッドの書き下ろし曲でございます。

ミディアムテンポ(♩≒97)、シャッフルのリズム、ほのぼのした曲調…。細かくビブラートのかかった彼の歌声はジーン・ピットニーを彷彿させます。キーはCメジャー。ごくオーソドックスなコード展開。8小節単位の構成。途中でGメジャーに転調した後Cメジャーに戻り、半音上がってC#メジャーになるという転調もオーソドックス。それほど魅力的でもヘンテコでもないごく普通のメロディライン。レーベル面を見るとバカラックがアレンジしてるようですが、アレンジ面の印象も薄いなぁ。要はバカラック味があまりしない曲なんですよね。印象に残らない。職業作曲家として依頼に沿って仕事しただけなのかもしれませんが…。

曲名を直訳すると “私はそれがどんな感じだったか忘れました”。…実のところ、私はこの曲がどんなだったかすぐ忘れてしまうんですょ💦。曲名にそこまで深い意味があったとはねぇ〜(そんなワケねぇだろっ)。

今では配信されてますし、YouTube (非公式)でも聴けます。わざわざアナログシングル盤を求めるほどではないですょ。

尚、今回記事を書くにあたりDiscogsで検索したところ、英国の男性シンガー Karl Denver(1964年)、オーストラリアの男性シンガー Johnny O'keefe(1964年)、英国の男性シンガー Frank Ifield(1966年)のカヴァーがあることを知りました。iTunesやYouTubeにあれば聴こうかなと思ったのですが、いずれも見つからず…。もし聴いたことある方いらっしゃいましたら感想をお聞かせくださいまし。


【データ】

「 I FORGOT WHAT IT WAS LIKE/BE MY GIRL
Ray Peterson




7"Single:1963年夏リリース
レーベル:Dunes Records (US) …  1960年にレイ・ピーターソンが作った自分のレーベル
番号:45-DU2027

A.「 I FORGOT WHAT IT WAS LIKE 」
  Written by B. Bacharach & H. David
  A Lieber & Stoller Production
  Arragned by Burt Bacharach

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年12月29日 (火)

THE GREAT DIVIDE/Burt Bacharach (2020年)

バカラック爺が今年(2020年)10月に自身名義でリリースしたシングルです。(配信のみ/CD無し)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Ef1d11c392c840b08a254cd0e2ba657a

1. THE GREAT DIVIDE (4:10)


バカラック爺が今年(2020年)10月に自身名義でリリースしたシングル。配信のみです。

公式MVもほぼ同時に公開されました。ここでは歌詞字幕入り版(ただし字幕はサビ部分だけ)を貼り付けておきます。


ヴォーカルは、バカラック・シンガーズのひとりであるジョン・パガーノ。グレッグ・フィリンゲインズ(ピアノ)、ヴィニー・カリウタ(ドラムス)、ポール・ジャクソン・ジュニア(ギター)、フレディ・ワシントン(ベース)、ウェイン・バージェロン(フリューゲルホーン)といった超一流のミュージシャンに、レコーディングエンジニアは大御所アル・シュミット。バカラック爺は演奏に参加していませんが、なんとも豪華な面々です。

作曲はバカラック爺、作詞はメロディ・フェデラー(参考:前回記事)。この曲には、米国内の状況を憂いたバカラック爺のメッセージが込められています。サビ部分の歌詞もそうですし、シングルのアートワーク(赤のエリアと青のエリアが曲のタイトルで分断されている)もナルホド…です。

実際、バカラック爺はさまざまな政治イベントでこの曲をリモート演奏したそうです。米大統領選も大詰め…という時期に行われたインタビュー記事にそう書いてありました。→   インタビュー記事はこちら(Yahoo!entertainment 2020/10/24付け)

バカラック爺がダニエル・タシアンとコラボしたEP『 BLUE UMBRELLA 』(配信:2020/7/31、CD:2020/10/28)とは違ってこの曲は日本ではあまり話題になっていませんが、バカラック爺にとっては大きな意味を持ってるようです。


【データ】
「 THE GREAT DIVIDE 」
Burt Bacharach

MP3:2020年10月9日リリース
レーベル:Burt Bacharach
番号:─

Music:Burt Bacharach
Lyrics:Melody Federer
Musicians
  Vocals:John Pagano
  Piano:Greg Phillinganes
  Drums:Vinnie Colaiuta
  Guitar:Paul Jackson Jr.
  Bass:Freddie Washington
  Flugelhorn:Wayne Bergeron
Engineer:Al Schmidt
Recorded @ Capitol Studios, Hollywood

2020年12月20日 (日)

THE SUN ALSO RISES/Melody Federer & Burt Bacharach (2020年)

米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作したシングル2曲目です!(配信のみ/CD無し)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
8425e7c315d44335b0d856e1d3900ef7_1_201_a

1. THE SUN ALSO RISES (3:34)


米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作したシングル2曲目 です! 10日ほど前(12/11)にリリースされたばかり!

2人名義の最初のシングルは今年初め(2020/1/24)にリリースした「 BRIDGES 」でした(メロディ・フェデラーについてはそちらを参照ください)。その「 BRIDGES 」はミディアムテンポでポップな曲調でしたが、対照的に「 THE SUN ALSO RISES 」はスローテンポで静かな曲調。8小節にこだわらない小節数やテンションコードの多用など、作曲面はバカラックらしい匂いがぷんぷん。演奏は、バカラック爺によるピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ベースだけというシンプルな編成。憂いを帯びつつも熱さを内に秘めたメロディ・フェデラーの歌唱は、胸に染みるものがあります。

この曲は Conservasion International のキャンペーンソングのようで、映像作家ロジャー・フィッシュマンが製作した動画を付けてYouTubeにアップされています。


動画の説明欄にバカラック爺のコメントが載っていました。 ─ 急激な気候変動により今起きている或いは将来目にするであろう影響…、それらを良い方向へ変えていくために私達は何かをしなければいけません。 ─

そうか! だから曲名が「 陽はまた昇る 」なのか…。

※ 備考: この曲の2ヶ月前(2020/10/9)にバカラックが配信リリース&動画アップした新曲「 THE GREAT DIVIDE 」も実はメロディ・フェデラーとバカラックの共作曲。私はそれをメロディ・フェデラーのツイートで知りました。でも、バカラック爺の単独名義(ヴォーカルもジョン・パガーノだし)なので、メロディ・フェデラーとバカラック爺が共作したシングルにはカウントしませんでした。悪しからず。

1a274339c6154d34af09ddce5ba658f5_1_201_a


【データ】
「 THE SUN ALSO RISES 」
Melody Federer & Burt Bacharach

MP3:2020年12月11日リリース
レーベル:Melody Federer
番号:─

Written and Performed by Burt Bacharach & Melody Federer
Mixed by Jeff Gartenbaum
Mastered by Nathan Dantzler
Vocals - Melody Federer
Piano - Burt Bacharach
Violin - Eliza James
Viola - Jayna Chou
Bass - David Coy

2020年12月 6日 (日)

WHAT THE WORLD NEEDS NOW (IS LOVE)/Smokey Robinson (2020年)

スモーキー・ロビンソンが若いアーティストと共に「 世界は愛を求めている 」をカヴァー。数日前に配信&サブスクでリリース!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
8ad02cb122764eb49a939d1178728f73_1_201_a

1. WHAT THE WORL NEEDS NOW (IS LOVE) (2:52)


スモーキー・ロビンソンがレオナ・ルイス、トリー・ケリー、サム・フィッシャーと共に「 世界は愛を求めている 」をカヴァー。数日前(2020年12月3日)に配信&サブスクでリリースされました。

スモーキー・ロビンソン(1940年生まれの80歳)は説明不要ですね。他の3人は、レオナ・ルイス(Leona Lewis 英国の歌手、1985年生まれ)、トリー・ケリー(Tori Kelly 米国のSSW、1992年生まれ)、サム・フィッシャー(Sam Fischer 豪州のSSW、1991年生まれ)といった若いアーティスト。トリー・ケリーがアーティスト名に入ってないのはなんで?と思いますが、何か事情があるんでしょうねぇ…。


このカヴァーは米国赤十字社のためのチャリティーソング。赤十字公式がYouTubeにUPしているMVは、リモートで歌う4人の姿と自然災害での赤十字の活動を映し出しています。


バカラック爺もツイッターやインスタで反応を示してましたね。
3ad4b437730b4adc9324f43d3d840b57_1_201_a B74af4273ac94472aa1db79867c6ab73_1_201_a 3b59af86f79e4d76a7e31e152baf0b90_1_201_a

「 世界は愛を求めている 」は、米国では銃乱射事件など大きな事件が起きるたびに繰り返しカヴァーされてきた曲。また、クリスマス曲ではないけれど昨今のクリスマス・アルバムによく取り上げられる曲でもあります。
COVID-19のパンデミック、ハリケーン、カリフォルニアやオレゴンの山火事など例年以上の災厄に見舞われた2020年の米国…。ホリデーシーズンの今、この曲は例年以上に心に響くかもしれませんね。



【データ】
『 WHAT THE WORLD NEEDS NOW (IS LOVE) 』
Smokey Robinson (feat. Leona Lewis & Sam Fischer)

MP3:2020年12月3日リリース
レーベル:Smokey Robinson
番号: -

Vocal - Smokey Robinson, Leona Lewis, Tori Kelly & Sam Fischer
Producer その他詳細不明

2020年10月25日 (日)

EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE/Nick Palmer (1968年)

米男性シンガー、ニック・パーマーによる1968年のシングル。B面が超レアなバカラック・カヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Cf421c8c12cb473c9b698bca50dbdde3_1_201_a
B面

A. DID I EVER REALLY LIVE? (2:26)
B. EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE (2:10)


米男性シンガー、ニック・パーマーによる1968年のシングル。

ポップシンガーらしいのですが、詳しいことはよく分かりません。Discogsによれば、1966〜1969年にかけてRCAからアルバム2枚、シングル7枚をリリースしているようです。1967年5月にリリースされた彼のファーストアルバムのジャケットがこちら。
A268adf674fa47c88d8cbf08ae2155ec
20代? いや、30代? う〜ん、年齢不詳だ…。

本題に戻ります。バカラック・カヴァーは本シングルのB面。前回ご紹介したドナ・マリーの「 THROUGH THE EYE OF A NEEDLE(針の目を通して見れば)」と同様、クリフ・リチャード1965年のアルバム『 Love is Forever 』に入っていた「 EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE(愛する人を)」のカヴァーです。オリジナルがクリフ・リチャード、カヴァーはニック・パーマーだけという超レア曲です。

クリフ版(♩≒104)より早いテンポ(♩≒112)と明るい曲調のアレンジ。リズムはクリフ版同様シャッフルなんですが、クリフ版が全体的に “おっとり” してるのに対して、ニック版には独特の “とぼけた” 味わいがあります。イントロのメロディもクリフ版とは変えていて、曲の冒頭から味わいが違うんです。ニックや男女バックコーラスもどこか楽しげに歌ってますし。私はニック版の方が好きなんですけどねぇ。

何故3年も経ってこの曲をシングルB面で取り上げたのか…。その点は謎なんですが、詮索するのはやめました。どーせわっかんねぇだろーし😞💦

ここからはオマケとして、MP3で所有しているバカラック・カヴァーをご紹介。
F2f5235d88dc4d70a5dd1a73019eb060_1_201_a
ニック・パーマーは1967年11月リリースのセカンド・アルバム『 Turns It On 』でバカラックナンバーの「 アルフィー」(3:35)をカヴァーしています。ストリングス主体のオケ、ピアノ、ヴィブラフォン等をバックにジャズのテイストでしっとり歌っています。このセカンド・アルバムはビッグバンドをバックにノリノリで歌う曲が多いのですが、こうしてみるとニックはなんでもこなせるセッションシンガー的な存在だったのかもしれません。よくは分かりませんが。


【データ】
DID I EVER REALLY LIVE?/EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE 」
Nick Palmer

7"Single:1968年リリース
レーベル:RCA
番号:47-9698

Producer:Jim Foglesong
Arranged and Conducted by Ray Ellis

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年10月18日 (日)

THROUGH THE EYE OF A NEEDLE/Donna Marie (1967年)

米国の女性歌手、ドナ・マリーが1967年にリリースしたシングル。B面がバカラック・カヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
9105db5d45024981a5085a9d322db467_1_201_a
B面

A. THE WHOLE WIDE WORLD IS WATCHING US (2:34)
B. THROUGH THE EYE OF A NEEDLE (2:40)


米国の女性歌手、ドナ・マリーが1967年にリリースしたシングルです。

ドナ・マリーは、1950年6月28日ニュージャージー生まれ。米国人(父)とスペイン人(母)の混血だそう。13歳の時、Gateway から Marie La Donna の名前でデビュー。2年後ドナ・マリーに改名して Columbia から数枚のシングルを発表。Columbiaを離れた後、1970年には The Archies のヴォーカルとしてシングル2枚のレコーディングに参加しました。その後は表舞台から姿を消していましたが、2005年に Karen G とコラボしてクリスチャンミュージックのCDをリリースしたそうです。

因みに、Columbia 在籍時のお姿はこんな感じ。撮影年は分かりませんが、この写真は大人っぽいですねー。
608fc342c99946cf9e523e144e9e0ecf

B面がバカラック・カヴァー。前回ご紹介したクリフ・リチャードのアルバム収録曲「 THROUGH THE EYE OF A NEEDLE(針の目を通して見れば)」のカヴァーです。オリジナルがクリフ・リチャード、カヴァーはドナ・マリーだけという超レア曲です。

ドナ版のアレンジはクリフ版のほぼコピー。テンポもクリフ版(♩≒90)とほぼ同じ(♩≒92)。ですが、歌のキーが1オクターヴ近く高いことと打楽器の様に使う女性バックコーラスのおかげで、ドナ版の方が軽快に聴こえます。若干憂いを帯びたクリフの歌声に対して、ドナの歌唱はアイドルっぽさがまだ残ってる感じ。なんてったって、♪ドナはまだ 17だから〜。【 追悼 筒美京平さん… 】

どうしてドナがこの曲をカヴァーしたのか? クリフと同じ Columbia だったとはいえ、若い女性向けの曲とはお世辞にも言えないし…。何か事情があったとは思うのですが…。ま、いいや(笑)。



【データ】
THE WHOLE WIDE WORLD IS WATCHING US/THROUGH THE EYE OF A NEEDLE 」
Donna Marie

7"シングル:1967年リリース
レーベル:Columbia
番号:4-44015

Arranged & Produced by Charles Calello

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し



2020年9月 6日 (日)

THE WORLD IS A CIRCLE/Jackie Trent (1973年)

ジャッキー・トレントが1973年にリリースしたシングルです。A面がバカラック曲のカヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
B969b5487e414323ba8dfb2c34b36c74_1_201_a 34cad6c20a90440aa77351e848673aec_1_201_a

A. THE WORLD IS A CIRCLE  〜 Jackie Trent 〜 (3:47) 
B. I CAN'T GET ALONG WITHOUT YOU 〜 Jackie Trent & Tony Hatch 〜 (2:47)


英国の女性シンガー、ジャッキー・トレントが1973年にリリースしたシングルです。

ジャッキーは前々回(アルバム『 WORDS AND MUSIC 』)、前回(シングル「 DON'T YOU BELIEVE IT 」)に続き、3回連続の登場です。彼女のプロフィール等は前々回の記事を参照ください。

さて、シングルA面がバカラック曲のカヴァー、米コロンビア映画『 LOST HORIZON(失われた地平線)』の挿入歌「 THE WORLD IS A CIRCLE(世界はまるい)」でございます。映画ではリヴ・ウルマンが野外の学校で子供たちと歌い踊る、8分の6拍子の明るく楽しい曲(リヴ・ウルマンのパートは Diana Lee という方が歌唱)。途中でちょっとだけボビー・ヴァンも歌っています。

ジャッキー版はどうでしょうか? テンポは映画のサントラと全く同じで、ジャッキーと子供たちによる元気の良い歌唱もサントラに引けを取りません。キーだけはサントラより短3度低いものの、全体の雰囲気はほぼ一緒ですね〜。バックのオーケストラも、4小節のイントロが追加されたこととオブリガートに少し工夫が見られることくらいかな、違いは。当然、公私ともパートナーであったトニー・ハッチによるアレンジ&プロデュース。でも、彼だったらもっと独自のアレンジを施しそうなんですけどね…。

C7819b0c8aeb41f6b3a53f0f9a90c198_1_201_a 1ea589300f6149cfa57df13f0373c633_1_201_a
所有シングルはプロモ盤。このプロモ盤のレーベル表記は "Columbia" のみですが、紙製内袋には "Columbia" と "EMI" のロゴが併記されていました。EMIは1931年に英コロムビアと英グラモフォンが合併して設立されたレコード会社。米コロンビア・レコードとも関係あったんでしょうね。レーベル面の (P)1972 表記からすると、リリースはともかく録音は1972年に行われたはず。映画の公開は1973年なので、映画公開前に英国でプロモーションするためのシングルだったと思われます。そういう事情があったとすれば、トニー・ハッチがサントラのイメージに近い仕上がりにしたのも頷けます。

B面はジャッキーとトニー・ハッチの共作による軽快なカントリー調の曲。2人名義で、デュエットしてるようです。


【データ】
『 THE WORLD IS A CIRCLE/I CAN'T GET ALONG WITHOUT YOU 』
Jackie Trent/Jackie Trent & Tony Hatch

7"シングル:1973年リリース(Discogs情報)
レーベル:Columbia/EMI (UK)
番号:DB 8941

Arranged & Produced by Tony Hatch
A. Written by Burt Bacharach and Hal David
B. Written by Jackie Trent and Tony Hatch

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年8月30日 (日)

DON’T YOU BELIEVE IT/Jackie Trent & Tony Hatch (1969年)

ジャッキー・トレントとトニー・ハッチが1969年にリリースしたシングルです。A面が超レアなバカラック曲のカヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
5b04ccc901814a8793c0f9b26d7e5837_1_201_a 9fc54d1374fb4bcea1310ec51b314212_1_201_a

A. DON'T YOU BELIEVE IT  〜 Jackie Trent & Tony Hatch 〜 (3:06)
B. CRANES FLYING SOUTH  〜 Jackie Trent & Tony Hatch 〜 (3:19)


ジャッキー・トレントとトニー・ハッチが1969年にリリースしたシングルです。A面が超レアなバカラック曲のカヴァーです。

2人のプロフィールについては前回記事(2人が1971年にリリースしたアルバム『 WORDS AND MUSIC 』)で紹介していますので、今回は割愛します。その『 WORDS AND MUSIC 』でも2人はバカラックの超レア曲「 TRY TO SEE IT MY WAY(涙のアドヴァイス)」をカヴァーしていましたが、今回の「 DON'T YOU BELIEVE IT 」はそれ以上にレアかもしれません。

「 DON'T YOU BELIEVE IT 」のオリジナルはアンディ・ウィリアムス。1962年9月にシングルA面(Cplumbia 42523)としてリリース。なんと全米チャートでも39位になったそう。バカラックとボブ・ヒリアードによる作品で、♩≒82のユルいシャッフル調リズム(ズン・チャッチャって感じ)の曲。中間部ではセリフも入るし。所々で男性ヴォーカルとハモりますが、本人の多重録音かも?。う〜ん、本当にこんなのが全米40位以内に入ったの?と思ってしまいます。拙ブログで過去ご紹介したアルバムの中では、バカラック物コンピ集『 The Rare Bacharach 1 』に収録されていました。

さて、本カヴァーの出来は?
リズム自体はシャッフルのままですが、オリジナルよりかなりテンポアップ(♩≒120)してポップな印象。全編で2人仲良くハモっております。アコーディオンやフルートによる洒落たオブリガートなど、オケのアレンジ面でも工夫が見られます。もちろん、アンディ版にある中間部のダッサいセリフもカットされています。いい感じのカヴァーになってると思います。

ただ、何故2人がこの曲をカヴァーしたのか? しかもシングルA面で…。
アンディ版は英国でもシングル・リリースされたようですがチャートアクションは皆無でしたし、他にヒットしたカヴァー・バージョンがあった訳でもありません。謎だ………

B面曲は2人の共作で優雅なバラード曲。こちらも2人で仲良く歌ってらっしゃいます。


【データ】

『 DON'T YOU BELIEVE IT / CRANES FLYING SOUTH 』
Jackie Trent & Tony Hatch

7"Single:1969年リリース
レーベル:Pye Records (UK)
番号:7N.17789

Produced by Tony Hatch
A. Written by Burt Bacharach and Bob Hilliard
B. Written by Jackie Trent and Tony Hatch

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年6月21日 (日)

LONDON LIFE/Anita Harris (1965年)

英国の女性シンガー/女優、アニタ・ハリスが1965年にリリースしたバカラック書き下ろしのシングルです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
D31e301a343346578f6a89736216dbd0_1_201_a 01290d3d353543a782e75f6ed96a3e1f_1_201_a

A. LONDON LIFE (2:47)
B. I RUN TO HIDE (2:54)


英国の女性シンガー/女優、アニタ・ハリスが1965年にリリースしたシングルです。

アニタ・ハリスは1942年英国イングランド生まれ。Wikiによれば、タレントとしてTVに出演しつつ、レコードも出して1960年代後半には何曲かのヒットを放っています。後年にはミュージカルにも多数出演したそうです。

アニタはバカラック作品とは結構縁がありまして。まず1965年に「 TRAINS AND BOATS AND PLANES 」をカヴァーしてシングル・リリース。それから、1968年〜1969年あたりにレコーディングしたと思われるバカラック・カヴァー18曲を収めたアルバム『 This Girl's In Love With You 』をMP3ダウンロードのみで2011年にリリース。このアルバム、独創的なアレンジで内容の濃いカヴァーが目白押し。興味がありましたら是非!

そして今回ご紹介するのが1965年10月にリリースしたシングルで、なんとA面の「 ロンドン・ライフ 」はバカラック書き下ろし! この曲は1965年に創刊された雑誌 “ London Life ” の宣伝ソングだったそうなんです。つまり雑誌の名前が曲名になってるワケ。最初はルルが歌う事になっていたようですが、予定が合わずアニタになったそう。まったりさんのブログ『 バカラックマジックでまったりと 』のロンドンとバカラックさん、ユキエさんのブログ『 昼下りのジョージィ2 』のUK 60年代の雑誌 [4]:その雑誌にバカラックは曲を贈った〜London Lifeでそれぞれ動画とエピソードを交えてこの曲が紹介されています。是非覗いてみてください。

Aaa3b7eb5da24e5f883825f5697b76dd 962ba3c8beab4dc590ecaa5871568f6e_1_201_a
センターの穴が小さいので見た目は7"33回転のEP盤っぽいですが、れっきとした7"45回転のシングル盤でございます。レーベル面には作者としてバカラックしかクレジットされていませんが、作詞は勿論ハル・デイヴィッド。これがもろロンドン讃歌の歌詞なんですねー。 ─ パリが寝ている間も ロンドンはスウィングし続けている 世界が歌っている全ての曲は 英国ロンドンで生まれてるんだ ─ どんよりして雨の多い気候も前向きな内容に。 ─ 冷たい雨の中傘をさして 男の子と女の子は体を寄せて暖め合う ─ いやいや、そこまでポジティブに表現しなくてもよくない?(笑) まぁ宣伝ソングだからいいか^^;

曲調も実に陽気。テンポは♩≒120でリズムは軽いシャッフル。イントロ-A-B-A-B-サビ-A-B-アウトロという構成。高低行ったり来たりするメロディ、変なコード進行、一般的じゃない小節数(A:10小節、B:9小節、サビ:12小節)とバカラック節てんこ盛り! サビとアウトロはテンポアップしてアレンジもワチャワチャ感を演出。アニタのハスキーでブライトでビブラートの効いた歌声は曲にベストマッチ、とは言い難いですが曲の魅力が優ってます。隠れた名曲ですねー、誰もカヴァーしてないのが不思議なくらい。

プロデュースはマイク・マーゴリスで、ミュージック・ディレクター(アレンジも兼ねてる?)はデヴィッド・ウィティカー。いずれもバカラックは関わっていませんが Good Job だと思います。

因みにB面曲はマイク・マーゴリスとアニタ・ハリスの共作。実はこの2人、1973年に結婚するんですね。その後どうなったかは知りませんが。

もひとつ因みに、雑誌 “ London Life ” は1965年10月創刊の週刊誌。翌1966年クリスマスに廃刊となるまでのわずか1年3ヶ月足らずでしたが、スウィンギング'60年代の典型だったんだそう。こちらのサイトで創刊号〜最終号までの表紙を見ることができます。その中で気になったのが1966年5月28日号(下の画像)。表紙にはキルト衣装に身を包んだウルスラ・アンドレスが…。もしかしたら映画『 カジノ・ロワイヤル 』撮影がらみの記事があったんじゃないか。あ〜気になる。
6e7e664bf7614beaaa0a5329237a4105


【データ】
「 LONDON LIFE 」
Anita Harris

7"Single:1965年10月15日リリース
レーベル:Pye Records (UK)
番号:7N.15971

Produced by Mike Margolis
Musical Direction by David Whittaker (A.), Kenny Salmon (B.)
A.「 LONDON LIFE 」written by Burt Bacharach & Hal David
B.「 I RUN TO HIDE 」written by Mike Margolis & Anita Harris

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2020年1月26日 (日)

BRIDGES/Melody Federer & Burt Bacharach (2020年)

米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作した新曲のシングルです!(配信のみ/CD無し)

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Aa907868d42e4d55a415fcc07346c24d

1. BRIDGES (3:31)


米国の女性シンガーソングライター、メロディ・フェデラーがバカラック爺と共作した2人名義のシングルです。一昨日(1/24)リリースされたばかりの新曲!

メロディ・フェデラーはテキサス生まれ(生年不詳)で、現在はシアトルを拠点に活動。ポップからエレクトロまで様々なジャンルの様々なミュージシャンと仕事をするとともに、自身でもソロでアルバム1枚と多数のシングル曲(配信のみ)をリリース。何曲か聴きましたが、アコースティックでフォーキーなポップという印象です。

フェデラーとバカラック爺は共通の知人を介して知り合いました。彼女のソングライティングと歌唱に触れたバカラック爺は ─ 彼女は本当に素晴らしいソングライターであり、パフォーマーになるために必要なものを持っている ─ と感じ、これまでに5曲を共作。彼女のFBによれば、昨年(2019年)12月のビバリーヒルズでのバカラック爺のコンサートに呼ばれて2曲歌ったみたいですよ。
E42cd22a55c04b88b6ac6cc5fdf18cdc

「 BRIDGES 」のMVはYouTubeの Melody Federer チャンネルにアップされてます。しかし、”限定公開”のため彼女のTwitter → smartURL からのリンクじゃないと視聴できない模様。代わりに Melody Federer トピック にあるMVを貼り付けておきます。


詞をフェデラー、曲をバカラック爺が担当。変拍子/難しい転調は無く、変なコード進行/高低差のあるメロディもそれほど見られません。つまり作曲面での所謂バカラックらしさは希薄です。でもでも、ミディアムテンポでポップな曲調には多幸感を感じます。ここ数年の新曲たちは重い(「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」,「 LIVE TO SEE ANOTHER DAY 」)或いは渋い(コステロのアルバム曲)のどちらかでしたから…。

フェデラーの歌声は艶やかで力強く魅力的です。2人名義ということでバカラック爺はピアノを弾いてるんだと思いますが、4拍目の裏から次の小節の1拍目にかけての装飾音的な16符音符はいかにもバカラック節。演奏面ではらしさが出てます(笑)

メジャーレーベルでちゃんとプロモーションすればヒットしそうな気がするんですけどねー。


【データ】
「 BRIDGES 」
Melody Federer & Burt Bacharach

MP3:2020年1月24日リリース
レーベル:Melody Federer
番号:─

Produced by Daniel Tashian
Written and Performed by Melody Federer and Burt Bacharach
Engineered by Mike Poole
Mixed by Jason Lehning
Master by Greg Calbi
Piano, Bass, Drums, Guitar:Daniel Tashian
Strings Arranged and Engineered by Jordan Lehning
Cello:Austin Hoke
Violin:Kristin Weber
Violin:Russel Durham
Viola:Lydia Luce

※ 2020/3/14 クレジット判明したので追記

★ リンク ★

  • Yammy* Official Web Site
    京都在住のオーガニックシンガーソングライター、Yammy*(ヤミー)さんの公式サイトです。
  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

最近のトラックバック