カテゴリー「シングル」の48件の記事

★シングル

2025年10月19日 (日)

EXTRAVAGANT GESTURES/Carole Bayer Sager (1985年)

キャロル・ベイヤー・セイガーが久々に歌唱! ディオンヌに提供した曲をセルフカヴァー!

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A. EXTRAVAGANT GESTURES (4:32)
A. EXTRAVAGANT GESTURES (4:32)


キャロル・ベイヤー・セイガーが1985年、久々(4年ぶり)に歌唱! ディオンヌに提供した曲をセルフカヴァー!

ディオンヌ・ワーウィックは、1985年にリリースしたアルバム『 FRIENDS(邦題:フレンズ)』でバート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーの曲を5曲歌っています。Dionne & Friends 名義で大ヒットした「 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR(愛のハーモニー)」や、キャロルがバカラックの協力を得て1981年にリリースしたアルバム『 SOMETIMES LATE AT NIGHT(真夜中にくちづけ)』で歌った「 STRONGER THAN BEFORE(愛は果てしなく)」のカヴァーが有名ですが、新曲の一つであるこの曲「 EXTRAVAGANT GESTURES(愛のとまどい)」も歌っていました。そのセルフカヴァーが本シングル盤でございます。

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しばらく前にDiscogsで何気なくキャロルのレコードリストを眺めていてこのシングル盤を発見。キャロルが1985年にシングルをリリースしていたなんて全く知らなかったので、ちょっと値は張りましたがポチッとして約10日後に米国から届きました。現物を手に取って
感じた疑問…①:レーベルの表示が無い、②:ジャケット表面はキャロルの写真だけで表記が何も無い、その③:ジャケット裏面の Inspired by Arvor House Novel by Carole Bayer Sager 👉 はぁ?🤔、④レコード盤の表裏両面ともSIDE Aでレーベル面の記載も全く一緒(レーベル面の写真はちゃんと表面と裏面です、ドーナツ穴と印字位置が微妙にずれているので違う写真だとわかると思います)

まぁとにかく聴いてみましょう。一聴してディオンヌ版と同ようなアレンジですが歌声は紛れもないキャロルのもの。歌い方は1stアルバム『 Carole Bayer Sager(私自身)』(1977年) や2ndアルバム『 ...Too(TOO)』(1978年) の頃から全く変わらずハスキーで語り口調。誤解を恐れずに言えばヘタウマ。でもこれがキャロルなんょ…と懐かしさすら感じます。キャロルに歌ウマを求めてはいけません。ちなみに裏面も歌入りで全く同じトラックでした。

バージョン メロディ最初の音 テンポ Time アウトロ その他
ディオンヌ版 G# ♩≒65 4:57 サビ2回繰り返し、フェードアウト  
キャロル版 G ♩≒62 4:32 サビ1回繰り返し、終止形 2番の歌詞が少し異なる

キャロル版の方がキーが半音低くテンポもやや遅いです。多分アレンジ譜自体は同じだと思うのですがキャロル版の方が楽器の音色やエフェクトがシンプル。レコーディングやその後の編集にあまり手をかけていない印象を受けました。

また、ファン向けのバカラック解説本『 SONG BY SONG 』(Serene Dominic著、©️2003) で、本の表紙らしきモノクロ写真とコラム記事が載っていました。 ─ Extravagant Gestures. The melancholy finale to Dionne's Friends album is also the title of Sager's enjoyably funny novel about the fictitious best-selling author Katie Fielding. The book name-drops real-life lumi-naries from Phil Donahue and Halston to Sager's pal Liz Taylor. She dedicates it to Burt, "for making my life so much more." ─ Google先生の訳によると… ─ エクストラヴァガント・ジェスチャーズ。ディオンヌのアルバム『フレンズ』のメランコリックなフィナーレは、架空のベストセラー作家ケイティ・フィールディングを描いたセイガーの楽しくユーモラスな小説のタイトルでもある。この本には、フィル・ドナヒューやハルストンからセイガーの友人リズ・テイラーまで、実在の著名人の名前が出てくる。彼女はバートに「私の人生をずっと素晴らしいものにしてくれた」と捧げている。  ─

もしや…とネットで検索してその本の画像を発掘したのがこちら。ホントにキャロルは小説を上梓したんですね!
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以上のことを踏まえて想像するに、キャロルは小説本の出版に際し自身で歌ったこのシングル盤を自主制作して関係者に配ったんじゃないでしょうか。それならカップリング曲なんてなくてもいいし。レコード番号 BB 1001 の 'BB' はバート・バカラックのイニシャルだったりするし。

ちなみにこの曲の歌詞はどんな意味なのか、Google AIモードに訊いてみました。その回答がこちら。 ─ 人生の別れと、それにどう向き合うかについて歌った曲です。直訳すると「大げさな身振り手振り」となりますが、この歌詞では、大きな感情表現やドラマチックな行動をしても、運命や避けられない別れを変えることはできない、という諦めや悟りを表現しています。 ─  なるほど…深いなぁ。キャロルとバカラックは1991年に離婚しちゃうもんなぁ…。


【データ】
「 EXTRAVAGANT GESTURES 」
Carole Bayer Sager

7" Single:1985年リリース
レーベル:Carole Bayer Sager Music (US)
番号:BB 1001

Producers:Burt Bacharach & Carole Bayer Sager
Written by Burt Bacharach & Carole Bayer Sager
Inspired by "Extravagant Gestures" the Arbor House Novel written by Carole Bayer Sager
©️ 1985 Carole Bayer Sager Music (BMI)/New Hidden Valley Music (ASCAP)

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2025年9月28日 (日)

WALK ON BY/SOUL BOYS featuring D'Nessa (1998年)

バカラック作「 WALK ON BY 」のハウス・カヴァー。アナログ12" Singleです!

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A1. WALK ON BY (Club)  (7:48)
A2. WALK ON BY (Radio Edit) (5:41)
B1. WALK ON BY (Dub) (6:19)
B2. WALK ON BY (Instrumental) (7:26)


バカラック作「 WALK ON BY 」のハウス・カヴァー。アナログ12" Singleです!

─ バカラックによるダンクラ大名曲をD'Nessaがソウルフルに歌い上げ、高橋透がプロデュースした1枚!クラブ/ラジオエディットに加え、ダブ&インストなど、多彩なバージョンを揃えたフロアユースを全4曲収録! ─ (STEREO RECORDS さん公式サイトの紹介文より)

わたくしあるでお、ハウスもクラブも縁遠い世界でよくわかりませぬ。ダンクラとはダンスクラシックのこと。D'Nessa(ディネッサ と呼ぶらしい)さんはA1.及びA2.の女性ヴォーカル。高橋透さんは、1976年からDJ活動を開始し、日本のディスコ/ガラージ/ハウス・シーンのパイオニアとして知られているんだそう。…全てネット情報です😅。
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D'Nessaさん(Discogsより)、高橋透さん(Xより)

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まずA面を聴いてみましょう。なお、回転数は33 ⅓ RPM。音圧は幾分高めです。
A1.はクラブバージョン。これが基本形のようです。♩=93の四つ打ちリズム&ベース。く〜っ、カッコイイしクールだね。自分は踊れないけど、体は揺れます。D'Nessaさんの歌いっぷりはソウルフルですがネコ声チック。このアレンジには合っていると思います。
A2.はラジオエディット。所謂短縮版ですね。A1.の途中でフェードアウトして終わるのですが、それでも5分以上あります…😓。

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続いてB面。
B1.はダブバージョン。♩=93の四つ打ちリズム&ベースは変わらないものの、リードヴォーカルは入らずA1.で鳴っていたシンセストリングスや細かい鳴り物が消え、新たに加わったエレピ(ローズ系ではなくウーリッツァー系の音色)がサビ部分の4小節のコードを延々とブロック奏し続けるというもの。
B2.はA1.のインストバージョンです。

ちなみに、ジャケットは中央レーベル部分がくり抜かれており、ジャケットおもて面のアートワークはシールになっています。
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【データ】
「 WALK ON BY 」
SOUL BOYS featuring D'Nessa

12" Single:1998年リリース
レーベル:Katana (JP)
番号:KATANA-2001

Produced by Tohru Takahashi(高橋透)
Vocals by D'Nessa
Mixed by Additional Production by Tohru Takahashi & Teruo Konishi
Executive Produced by Ikuro Takano
(P)1998 AM Associates Inc. ©️1998 Katana Label
Manufactured & Distributed by Hinomaru Records Ltd.

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2025年6月22日 (日)

THE WINDOWS OF THE WORLD/Kenny Watson (2022年)

デトロイト出身のR&B/Soulシンガー、Kenny Watsonが2022年にリリースしたバカラック・カヴァーのシングルです。(CD無し/デジタル配信のみ)

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1. THE WINDOWS OF THE WORLD (3:28)


デトロイト出身のR&B/Soulシンガー、Kenny Watsonが2022年にリリースしたバカラック・カヴァーの配信シングルです。

Kenny Watson(ケニー・ワトソン)はデトロイト出身のヴォーカリスト。…ということぐらいしか分かりません。

数日前にX(旧Twitter)でDan Yessian(ダン・イェシアン)というお方がこの曲を取り上げていました。リンク先のサイトを覗いたところ知らないカヴァーでして。聴いたら“ほほぉ〜”となり、今回ご紹介する次第。

ダン・イェシアン(たぶんプロデューサーでしょうね)が前述のサイトで語っていた内容を引用してご紹介します。機械訳です、悪しからず。
─ ケニー・ワトソンをフィーチャーした「 THE WINDOWS OF THE WORLD (世界の窓と窓)」を振り返ります。1967年にディオンヌ・ワーウィックによって初めてレコーディングされたこの曲は、バート・バカラックとハル・デヴィッドによってベトナム戦争への抗議として書かれました。2022年にウクライナでの暴力が激化した時、この曲はこれまで以上に現代社会にふさわしいものに思えました。2025年の今、何か変わったでしょうか? ケニー・ワトソンをヴォーカルに迎え、Walter White(ウォルター・ホワイト)、Ohad Wilner(オハッド・ウィルナー)、Chuck Shermatero(チャック・シャーマテロ)、Sonia Lee(ソニア・リー)といった素晴らしいミュージシャンたちが参加した「 THE WINDOWS OF THE WORLD 」をご覧ください。  ─


出だしはリズムレスのバラード調ですが、徐々に熱を帯びていき中盤〜終盤にかけて厚みのあるオケサウンドにケニー・ワトソンの想いが溢れんばかりの熱唱が重なります。エンディングはまた静かになりますが、とっても熱いカヴァーです。この曲は他にアイザック・ヘイズも熱唱していましたが、ケニー・ワトソンはそれ以上だと思います。

動画の概要欄にリンクが貼ってあった “Behind The Scenes(レコーディングの舞台裏)” の動画🔽を観て、(何言ってるのかはさっぱり分からないのですが😅)歌って思いを吐露したい…ということは伝わってきました。


ケニー・ワトソンもInstagramで自身の思いを語っていました。引用しますね。(またまた機械訳ですが)
─ ロシアとウクライナの紛争において、冷静な判断が勝利することを祈ります。バート・バカラックとハル・デイヴィッドがこの詞を書いた当時、彼らが社会的な懸念を抱いていたにもかかわらず、このような才能を使って感情を表現するとは考えもしなかったというのは、悲しい現実です。 ただ言えるのは、この懸念と希望の線が、友人のDan Yessian、Ohad Wilner、そしてYessianチーム、そして私自身に届き、希望という重荷を世界と分かち合えるようになったことに感謝しているということです。動画の全編は、私のプロフィールにあるリンクからご覧いただけます。ぜひシェアしてください!  ─

さて、ここからはオマケです。MP3で所有しているバカラック・カヴァーをご紹介。
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アイザック・ヘイズは、1973年にリリースした2枚組ライヴアルバム『 Live At The Sahara Tahoe 』で「 THE WINDOWS OF THE WORLD 」(6:20)をカヴァー。アイザック・ヘイズはこの曲はライヴ盤しか録音を残していません。持ち前のシブ〜い声でしっとり歌っているのですが、前述した通り最終盤では熱唱しています。
このライヴアルバムではもう1曲「 THE LOOK OF LOVE 」(6:56)もカヴァー。こちらの曲は1970年にレコーディングしており、基本的にそのバージョンのアレンジで歌っています。


【データ】
「 THE WINDOWS OF THE WORLD 」
Kenny Watson

MP3:2022年4月1日リリース
レーベル:The Latest Music (US)
番号:ー

Kenny Watson - Vocalist
Ohad Wilner - Rhythm/Synth Arrangement
Walter White - Brass/Wind Arrangement
Chuck Shermetaro - Piano Arrangement
Sonia Lee - Violin

Amazonリンク

2025年6月 7日 (土)

レイン・ドロップス/石毛恭子 (1972年)

TV番組『 ママとあそぼう!ピンポンパン 』で石毛恭子が歌った「 雨にぬれても 」の日本語カヴァーです。

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Original 7"Single front cover

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所有7"コンパクト盤 front cover/back cover/広げたところ

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所有コンピCDのジャケット表/ケース裏/帯

Original 7"Single
A. レイン・ドロップス (RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD)
B. キャンディ・マン (THE CANDY MAN)

所有7"コンパクト盤
A1. レイン・ドロップス (RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD)
A2. キャンディ・マン (THE CANDY MAN)
B1. 日曜日に雨はいらない (IF THE RAINS GOT TO FALL)
B2. すてきなトゥルーリー (TRULY SCRUMPTIOUS)

所有コンピCD
15. レイン・ドロップス (RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD)


TV番組『 ママとあそぼう!ピンポンパン 』で石毛恭子が歌った「 雨にぬれても 」の日本語カヴァーです。

石毛恭子さんは1950年6月7日生まれ(今日が誕生日❗️㊗️おめでとうございます🎉)。1971年4月フジテレビにアナウンサーとして入社。半年後『 ママとあそぼう!ピンポンパン 』の2代目お姉さんに抜擢され、同年10月4日から1975年4月5日まで約3年半お姉さん役を務めました。1976年フジテレビ退社後はフリーに転向。音楽バラエティ番組の司会やNHK教育テレビの音楽教育番組等に出演する傍ら、TVドラマ出演やギター抱えてのコンサート活動もしていたそう。私生活では1979年に作曲家の坂田晃一さんとご結婚されました。(坂田晃一さんといえば私にとって1981年の大河ドラマ『 おんな太閤記 』の音楽を担当された方という印象が強く、OP曲は高3の時に吹奏楽部の定演で指揮した思い出の曲です。どーでもいい話ですみません😓)

実は私『 ママとあそぼう!ピンポンパン 』を観た記憶がありません。…なので『 ピンポンパン 』や石毛恭子さんに対して “懐かしい” という感情は湧きませんし「 レイン・ドロップス 」も聴いたことありませんでした。最初のシングルが出た1972年当時、私は小3…。所有コンピCDのライナーノーツに ─ バート・バカラックの傑作「 雨にぬれても 」のカヴァー「 レイン・ドロップス 」がバカラック初体験となった子供は多かっただろう ─ と書かれていますが私は該当しないのです
😭。「 雨にぬれても 」がバカラック初体験ではありましたが、小2から習っていたエレクトーンで知ったクチです(ウェブページの個人的な思い出を参照ください)。

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所有7"コンパクト盤のレーベル面 A面/B面

A1.「 レイン・ドロップス 」の訳詞は中村しのぶさん(『 風雲ライオン丸 』の主題歌「 行くぞ! ライオン丸 」の作詞を手がけた方で、『 ピンポンパン 』では外国曲のカヴァーの訳詞や作曲家の小林亜星さんと組んでオリジナル曲の作詞を担当しとられます)。「 レイン・ドロップス 」は原曲の詞から子供向けにかなり変えています。冒頭の "Raindrop Keep Fallin' On The Head" が "あまだれこぞうちゃん ぽつんと空から おちてきた" ですから😆。それでも “ぬれても 平気です” という肝となる部分を残しているのはさすが。バックのオーケストラはストリングスに金管・サックス等編成も大きく、グロッケンが雨粒を模して楽しい雰囲気。清楚でまっすぐな歌い方の石毛恭子さん、いいですねぇ〜。

この曲、これまで音源を持っておりませんでした。ネタが尽きたので記事にしようとコンピCDを入手したのですが、ピンポンパンのファンサイトの番組で歌われた歌の50音順表をみると「 レイン・ドロップス 」にはバージョンが5種類あり、オリジナルの編曲者が服部克久さんとなっているではないですか。コンピCD(編曲:前田憲男さん)はオリジナルと違うってことか??
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そうなるとオリジナルの7"シングルを聴きたくなります。でも中古は入手できず…。'73年の7"コンパクト盤は入手できたのですがコンピCDと同じ音源でした。という訳で、5種類のレコードを聴き比べるため約6年半ぶりに国立国会図書館に行ってきました。
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「 レイン・ドロップス 」のバージョンは、オリジナル版とイントロが長くてフルート&クラリネット&ハープが加わったキラキラプラス版(あるでお命名)の2種類あるようです。全てのレコードを聞いた訳では無いので100%の自信はありませんが…。それでもスッキリしました😄。

“ レイン・ドロップス 石毛恭子 ” とYouTubeで検索すると3つ動画が見つかります。コンピCD音源の「 石毛恭子 - レイン・ドロップス 」はオリジナル版、放送映像の「 ピンポンパン レインドロップス 」もオリジナル版、同じく放送映像の「 石毛恭子 - レイン・ドロップス 」は3つの映像を繋げていて最初と最後はオリジナル版ですが真ん中だけキラキラプラス版。放送でもキラキラプラス版が使われていたってことですねー。

★ 先ほども触れましたが、今回記事を書くにあたりピンポンパンのファンサイト『 ぎんがみむいて 』を参考にさせていただきました。ありがとうございました。★


さてここからはオマケです。所有するMP3音源から、石毛恭子以後の「 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD 」日本語カヴァーをピックアップしました。他にもあるようでしたら教えてください。なお、メンボーズはCD持ってるんで過去の紹介記事にリンク貼ってます。沢田知可子さんはオマケで紹介している記事にリンクしてます。

No. タイトル アーティスト 日本語詞 リリース年 BPM 最初の音 歌い出しの歌詞 収録シングル/アルバム
1 雨にぬれても 倍賞千恵子 岩谷時子 1973 106 E 雨がふってきた
私が出てきた世のなかは
チグハグで
頭にはいつでも雨ふる
LP『 アカデミー賞主題歌を歌う 』King SKD-170
2 雨にヌレテモいーや マサ子さん マユタン 1989 146 A 外をフト見れば
わあ!大つぶの雨が
ミ・レ・ド・ラ・シ・ミで
地面にぷつぷつドットもよう
CD『 つちのこ男爵 』Ika-Ten IKA-003
3 雨にぬれても メンボーズ メンボーズ 1998 117 E 雨がふったなら
僕の胸をぬらしてくよ
手のひらをね
たたくように降り続くよ
CDシングル「 雨にぬれても 」Bad News Records BNCA-17
4 雨にぬれても 石嶺聡子 岩谷時子 2014 108 E (No.1と同じ) CD『 洋灯(らんぷ)~nostalgia for tomorrow〜 』徳間ジャパン TKCA-74143
5 雨にぬれても ヒネるズ 中川ひろたか 2020 106 F♯ 僕の薄くなった
頭の上に落ちてくる
雨のしずくが
Raindrops Keep Fallin’ on the head ポツンと
CD『 レッツ!ヒネるズ 』ソングレコード SR-2901
6 Raindrops Keep Fallin’ on the head 沢田知可子 松井五郎 2022 110 E なんにもしたくない
眠れないベッドは狭すぎる
ねぇ なんだか きっと そう
ずっと降り続く雨のせい
CD『 Vintage 』U-Can FRCA-1314

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因みに、歌い出しの原曲歌詞をGoogle翻訳してみますと…

雨粒が頭に落ちてくる
ベッドに足が大きすぎる男みたいに
何も合わないみたいだ
雨粒が頭に落ちてくる 降り続く

岩谷時子さんの日本語詞は原曲に近いのに対し、他の日本語詞はかなり意訳していますね。各者各様で面白いです。


【データ】
「 レイン・ドロップス 」 (原題:RAINDROP KEEP FALLIN' ON THE HEAD)

石毛恭子 (ISHIGE, Kyoko)

7"Single:1972年12月10日リリース (所有7"コンパクト盤は、1973年7月25日リリース)
レーベル:日本コロムビア (所有7"コンパクト盤も同じ)
番号:SCS-181 (所有7"コンパクト盤は、C-116)

フジテレビ『 ママとあそぼうピンポンパン 』から
原作詩/ハル・デビッド、作曲/バート・バカラック
作詩/中村しのぶ、編曲/前田憲男
伴奏:パレス・ミュージック
©️フジ音楽出版
©️オリジナルパブリッシャー:ブルーシーズ

<所有コンピCD>
『 ママとあそぼう!ピンポンパン ソングコレクション 石毛恭子イヤーズ(1971〜1974)』
V.A.(石毛恭子、他)

CD:2019年9月18日リリース
レーベル:日本コロムビア
番号:COCX-40951

プロデューサー:遠藤亮輔(日本コロムビア)
取材・解説:鈴木啓介
All Songs Licensed by FUJIPACIFIC MUSIC INC.
(P) 2019 NIPPON COLUMBIA CO., LTD.
©️フジテレビジョン


Amazonリンク(2019年コンピCD

2024年6月 2日 (日)

WHAT THE WORLD NEEDS NOW/José Calvário (1978年)

ポルトガルのピアニスト/ソングライター/指揮者、ホセ・カルヴァリオが1978年にリリースした12"シングルです。両面に亘ってバカラック・カヴァー8曲をディスコでメドレー!

(画像は全てクリックすると大きくなります)

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Original 12"single front cover/back cover
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 ↓ 12"シングル盤のレーベル面の表記
A.
WHAT THE WORLD NEEDS NOW
RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
DO YOU KNOW THE WAY TO ST. JOSE (← ST. は SAN JOSE の間違いですね…)
I SAY A LITTLE PRAYER
THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
B.
THE LOOK OF LOVE
CLOSE TO YOU
I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN

収録時間  A. 7:09, B. 4:29


ポルトガルのピアニスト/ソングライター/指揮者、ホセ・カルヴァリオが1978年にリリースした12"シングルです。

ホセ・カルヴァリオは1951年1月、ポルトガルのポルト生まれ(2009年6月没、享年58歳)。幼少の頃からピアノを習い、わずか10歳でポルト交響楽団と共演したそう。ポップソングの作曲、アニメのサントラのレコーディング、ポルトガルの多くのフェスティバルの指揮、1972年から1988年の間に5回ユーロビジョン・ソング・コンテストのポルトガル代表に作曲家・編曲家・指揮者として参加、1990年代にはオーケストラの指揮・レコーディング…など、ポルトガルで活躍した指揮者・編曲家でございます。↓ の写真はDiscogsからパクったものです、悪しからず。それにしてもジャケ写の女性は一体誰なんだ? サングラスは米国国旗を模したものでしょうし、左袖のワッペンは 1969-70 AMERICAN BOWLING CONGRESS LEAGUE CHA…(米ボウリング会議リーグチャ…)と書かれています…。謎だ🙄

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そんなホセ・カルヴァリオは1977年〜1979年にかけてディスコにハマっていたようで、1977年に『 The Best Disco In Sound 』というディスコのアルバムを、1979年にはヴィヴァルディの四季をディスコにアレンジしたアルバム『 A Love In Four Seasons 』をリリース。その流れの中で1978年…27歳の時にリリースしたのがこの12"シングル「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」でございます。

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ジャケットには「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」としか書かれていませんが、レーベル面には、A面で5曲、B面には3曲、バカラックカヴァー定番曲が書いてあります。トラック数はA面/B面ともに1トラックずつで、どちらの面もレコード盤内周までレコード溝が刻まれています( ↑ の画像をクリックして拡大すればわかると思います)。特にB面は4分半しか収録されてないのに…。12インチで45回転の場合11分程度は録音可能と言われているので、溝が広く余裕を持ってカッティングされてることが窺えます。だからと言ってカッティングレベルは決して大きくないんですけどね😅。

A面にレコード針を落とすと、いきなり聴こえるのはバスドラのアップテンポ(♩≒138)な4ビート。時折
アナログシンセのピコピコ効果音や女性コーラスのオカズが入り、34秒経ったところで女性が “ Do you know what the world needs now ” と囁きます。ココまでがイントロでして、37秒から A(1).「 世界は愛を求めている 」がスタートします。テンポは若干落ち着いて♩≒135となりますが、バスドラの4ビートはこのテンポのままB面ラストまで続いてます。メドレーの流れを表形式にまとめましたのでクリックしてご覧ください。
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Eギター、アナログシンセ、エレピ、ベース、ドラムス、ストリングスやブラス等によるバックトラックはまさしくディスコ調。女性ソロ、男性ソロ、2人のシンガー共歌いっぷりはファンキーで、それは男女コーラスも同様。A面最後の A(7).「 恋の面影 」はフェードアウト後、B(1).「 恋の面影 」にフェードインして続いてます。ですから、A〜B面が連続してトータル11分間半のメドレーになってるワケですね。ホセ・カルヴァリオはアレンジを担当したのかな? クレジットは何も書かれてないのでわかりません。それにしてもポルトガルで1978年にこんなバージョンがあったなんてっ⁉️

このシングルのタイトルになっている「 世界は愛を求めている 」は何度も出てきます。それから、A(1)〜(5).と同じ曲順で B(4)〜(8).でも短くメドレー。
アレンジ上では、テンポは同じままメロディを倍の長さでゆったり歌う手法を多用しているのが特徴的。B(3).「 恋よ、さようなら 」では4倍の長さで歌ったりもしています。メロディのフェイクも多彩ですし、聴いてて踊りたくなっちゃいますネ💃🕺。

この “ バカラック定番曲8曲のディスコメドレー ”、YouTubeにはどうやら上がってなさそうです。皆さんに聴いていただきたかったのに…、残念です。


【データ】
「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」
José Calvário

12"single:1978年リリース
レーベル:orfeu (Portugal)
番号:SS AT 1

クレジット全く不明

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2024年5月 5日 (日)

Papier Mâché/Pilar Tomas (1970年)

フランスの女性歌手、ピラール・トーマスが1970年にリリースしたシングルです。A面でバカラックの「 ペイパー・マシェ 」をカヴァー!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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しっかりした紙製ジャケットの表/裏

A. Papier Mâché (PAPER MACHE) (2:52)
B. La Golondrina (3:07)


フランスの女性歌手、ピラール・トーマスが1970年にリリースしたシングルです。
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ピラール・トーマスについては前回記事『 Pilar Tomas 』(1969年)をご覧ください。…と言っても、詳しい情報ではありませんが…😅。

彼女がカヴァーしたバカラック曲はA面の「 Papier Mâché 」。オリジナルはディオンヌ・ワーウィックの「 PAPER MACHE(ペイパー・マシェ)」で、1970年の4月リリースのアルバム『 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 』に収録、同年7月にシングルカット(全米43位)されました。ピラール・トーマスはこの曲をフランス語詞で歌っています。

paper mache を英和辞典で引いてみたのですが、見出し語にズバリそのものは載っておらず…

papier-mâché n. [U] 混凝紙[張り子細工用]; 張り子   ─adj. 1 混凝紙で作った 2 模造の; 欺まん的な [<F  chewed paper  <paiper paper +mâché chewed] (出典:旺文社英和中辞典©️1975、発音記号は省略)

語感から薄々感じてはいましたが、元々フランス語なんですねー。混凝紙とはパルプ、紙片、布片などと糊を混ぜたもの。“こんくりがみ”と読み、混凝はコンクリートを意味するんだそう。知らんかったー。Hal David が作詞した原曲の歌詞を読んでみましたが、張り子で作られた世界を歌っていて消費文明をチクリと皮肉ってる感じも受けます。

さて本題。ピラール・トーマスのカヴァーは、キー(歌い出しの音:F)とテンポ(♩≒130)いずれもディオンヌ版と同じ。曲全体の構成も同じだし、イントロのマリンバのリフ、アコギのリフ、サビ部分の歌唱ハモリ、トランペットのオブリガートなど主要なアレンジも同じ。所謂完コピってヤツですね(原曲にあるオカリナのオブリガートなど一部のオカズは省略されてますが)。ピラール・トーマスの歌唱はその特徴である細かいビブラートが曲にマッチしているようで、軽く歌っているディオンヌとどっこいどっこいと言ったところ。ただ、こうなると本家に勝るものはないんですよねー。

B面はドリーミーな曲ですが、彼女の細かいビブラートの歌声は曲にあまりマッチしてない気がします。

ここからはオマケ。MP3で所有している「 ペイパー・マシェ」のうち1970年にリリースされたカヴァーをご紹介!
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ピラール・トーマスと同じ1970年、Sylvia Vrethammar(シルヴィア・ヴレタマー)というスウェーデンの女性ポップ/ジャズ・シンガーが「 PAPER MACHE 」をスウェーデン語詞でカヴァーしています。2ndアルバム『 Sylvia 』に収録されていて、曲名は「 På En Öde Ö 」(2:54) 。どういう風に読むんでしょうか🤔。キーは同じでテンポは♩≒132とほんの少し速いだけ。オカリナのオブリガートもきっちり入ってて、アレンジはピラール・トーマス版以上に完コピです。シルヴィアの歌唱はディオンヌよりも骨太な印象を受けます。
他に1970年にリリースされた「 ペイパー・マシェ 」のカヴァーは、Peter Nieuwerf 版Sir Christopher Scott 版The Carmen Cavallaro Camp 版Floyd Cramer 版がありますが、いずれもインスト物でそれぞれ紹介ずみでございます。
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えぇい、ついでだ! シルヴィア・ヴレタマーの他のバカラック・カヴァーも紹介しちゃえ!
彼女は1969年にリリースした1stアルバム『 Tycker Om Dej 』で「 世界は愛を求めている 」と「 アルフィー 」の2曲をカヴァー。やはりスウェーデン語詞で歌っていて、曲名は「 Vad Världen Behöver Är Kärleken 」(3:36) と「 Alfie 」(2:53) 。どちらの曲も、豊穣なストリングスを軸にしたゆったりアレンジ。彼女の歌声はメリハリがあって上手いなぁと思います。
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もぅ一丁ついで!
シルヴィア・ヴレタマーは2019年にリリースしたジャズのアルバム『 Vortex 』で「 THE LOOK OF LOVE(恋の面影)」(3:28) をカヴァー。アルバムジャケットのお姿はとても50年経ったようには見えません。テンポの速いウォーキングベース&キレのあるピアノをバックに英語詞のまま歌っています。メリハリのある歌唱も変わっておらず素敵です。


【データ】
「 Papier Mâché 」/「 La Golondrina 」
Pilar Tomas

7"single:1970年リリース
レーベル:CBS (FR)
番号:5257

Orchestre, direction:Jean Claudric
A.「 Papier Mâché 」(French version of PAPER MACHE)

      B.Bacharach - E. Marnay - Hal David
B.「 La Golondrina 」
      Arranged By Jean Claudric - E. Marnay

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2023年12月24日 (日)

DON'T COUNT THE DAYS/Sandi & Salli (1968年)

米国の女性デュオ、Sandi & Salliが1968年にリリースしたシングルです。B面がバカラック超レア曲のカヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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B面

A. IN THIS FOR-THE-MOMENT WORLD (2:15)
B. DON'T COUNT THE DAYS (2:37)


米国の女性デュオ、Sandi & Salliが1968年にリリースしたシングルです。

Sandi & Salli(サンディ&サリー)は、Sandi Griffiths(サンディ・グリフィス:1946年8月1日LA生まれ)とSally Flynn(サリー・フリン:1946年7月23日オレゴン州オンタリオ生まれ)のガールデュオ。ユタ州にあるBrigham Young University(ブリガム・ヤング大学)でクラスメイトだった2人はコンビを組み、ビッグバンド・リーダーのLawrence Welk(ローレンス・ウェルク)がホストを務める米国のミュージカル・バラエティTV番組“ローレンス・ウェルク・ショー”(1951年〜1982年放送)に1968年1月から出演して一躍人気となります。1972年後半、サリーはソロキャリアを追求するためショーを去りデュオは解散。サンディはそのあと1980年までショーに出演を続けました。

Discogsによればサンディ&サリーはシングルを3枚リリース(1967年と68年にCapitolから2枚、1968年にRanwoodから1枚)。Ranwoodはローレンス・ウェルクと Dotレーベル社長のRandy Wood(ランディ・ウッド)が1968年に設立したレーベルなんですが、本シングルリリース時はRanwood設立前だったのかしらん。それともCapitolとの契約が残っていたのかな? まぁどっちでもいいかっ😄

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んで、本シングルのB面がバカラック超レア曲「 DON'T COUNT THE DAYS 」のカヴァーでございます。マリリン・マイケルズが1968年秋にリリースしたシングルがオリジナル(拙記事参照)。すぐにカヴァーしたってことになりますね。オリジナル(♩≒144)よりゆったり目のテンポ(♩≒124)でキーは半音低く、よく動くベースでウキウキ感を出しヴィブラフォンやオーボエのオブリガートでドリーミーな雰囲気を醸し出すアレンジはよく練られてると思います。2人は基本ユニゾンで歌っています。サビでハモってるのはバックコーラスではないかと…。決して歌唱力は高くはないのですが、そのフワッとした歌唱はアレンジによくマッチしてますねー。YouTubeにもアップされていますので要チェックです(ちなみに上の画像はその動画のサムネイルをスクショしたものです。サンディ<左>&サリー<右>)。

この曲は他にLisa Carroll(リサ・キャロル)が1969年7月にカヴァー(拙記事参照)。マリリン版がアイドル風、リサ版はポップス風、そしてサンディ&サリー版はドリーミー、私はいずれも好きです。が、それ以降カヴァーが無いんですょ〜。誰かこの曲をカヴァーしてくんない?…と思う2023年の年の瀬です。


【データ】
IN THIS FOR-THE-MOMENT WORLD/DON'T COUNT THE DAYS 」
Sandi & Salli

7"Single:1968年リリース
レーベル:Capitol (US)
番号:2089 (所有シングルは、P 2089 … プロモーションレコードは頭にPが付く)

Produced by Alexis de Azevedo
Arranged By Gene Page
A.「 IN THIS FOR-THE-MOMENT WORLD 」
    (Billy Page)
B.「 DON'T COUNT THE DAYS 」
    (B.Bacharach - H. David)

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

2023年12月10日 (日)

DON'T COUNT THE DAYS/Lisa Carroll (1969年)

米国の女性歌手、リサ・キャロルが1969年に英CBSよりリリースしたシングル。B面が超レアなバカラック・カヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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B面

A. YOU MADE ME WHAT I AM (2:08)
B. DON'T COUNT THE DAYS (2:48)


米国の女性歌手、リサ・キャロルが1969年に英CBSよりリリースしたシングルです。

彼女は1930年、米ノースダコタ州生まれ。若い頃('50年代)はFay Morleyという名前で映画やテレビに出演。初めての映画出演はマリリン・モンロー主演の西部劇『 RIVER OF NO RETURN(帰らざる河)』(1954年) で、ダンスガールを演じたそう。ですがあまり成功を収めることはできず、英国に渡ってクルーズ船で歌ったりBBCの番組で3年間ホスト役をしたり英CBSで録音しています。同時期に彼女は名をLisa Carrollに変えており、本シングルはこの渡英時代のものかと。その後米国に戻った彼女はナイトクラブやラスベガスでパフォーマンス。70歳の頃と思われる映像がありましたのでYouTubeのリンクを貼っておきます。

Discogsにあった彼女の画像を拝借しました。モノクロですからねぇ…、いつ頃だろ?
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さてこのシングル、B面で超レアなバカラック曲「 DON'T COUNT THE DAYS 」をカヴァーしています(オリジナルはマリリン・マイケルズで1968年にシングルリリース)。軽快なテンポ(♩≒144)で元気良かったマリリン版と較べるとちょっと趣が違うようで…。テンポは落ち着きのある♩≒126、キーも長三度低く、少しばかり鼻にかかったリサの歌声はとても表情豊か。バックの演奏もマリリン版のコピーではなく、分厚いブラスによる合いの手、フルートのオブリガートなど一味加えたアレンジが光ってます。リサはこの時39歳。マリリン版がアイドル風、リサ版はポップス風と言ったら違いがわかりますでしょうか。

高低差のある歌いにくい音程のメロディ、Bメロで半音上がる転調、ユニークな楽節の数。これら原曲の持つバカラックらしさは健在で魅力的なのは変わりません。
聴いててクセになりますね〜この曲は。実は先日の『 NHK-FM一日バカラック三昧 』で私がリクエストした3曲のうち1曲はこの曲(マリリン版)だったんです。採用されませんでしたが…。
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このスリーヴもレーベル所属アーティストがプリントされていていいですねー。(レーベルはA面です)

この記事を書くためにリサのことを調べていたら面白い情報を発見。リサは結婚したことはないようですが、デートした男性はいらしたようで、なかでもバカラックさんとは特別な関係だったと…。

─ It seems she had a special relationship with songwriter Burt Bacharach, as attested by this funny quote:
“It was my first release. They presented the song to me and, for the b-side, anything written by Burt Bacharach would have to be a success, especially since his parents were my dearest friends. I think it sold well. That was a funny situation as [Burt’s parents] were always trying to fix me up with their son between his many marriages, but it never worked out. They wanted me for a daughter-in-law. Every time he got divorced, they would ring me and say, “Now’s the time!” But by then, I’d be off singing somewhere.” ─ (obscureactresses.wordpress.comより、PRIVATE LIFE のおしまいの辺り)

バカラックの両親はリサのお友達。両親はリサのことを気に入ってたようで、バカラックが離婚するたびにリサとを引っ付けさせようとしたとか(もちろんそれは叶わなかったのですが)。確かに1928年生まれのバカラックと1930年生まれのリサは年齢的に釣り合ってるけど。この話ホントかなぁ😅


【データ】



YOU MADE ME WHAT I AMDON'T COUNT THE DAYS 」
Lisa Carroll

7"Single:1969年7月25日リリース
レーベル:CBS (UK)
番号:4428

Arrange and Produced by Keith Mansfield
A.「 YOU MADE ME WHAT I AM 」
    (J. Trent / T. Hatch)
B. 「 DON'T COUNT THE DAYS 」
    (B. Bacharach)  注:なぜか作詞 Hal David の名はクレジットされていません。可哀相なハルさん…

U.K. Production
(P) 1969

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し

 

2023年12月 3日 (日)

THE BELL THAT COULDN'T JINGLE/The Baby Dolls (1964年)

英国の姉妹デュオ、ベイビー・ドールズが1964年にリリースしたシングル。A面がバカラックの代表的なクリスマス・ソング「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」のカヴァーです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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A. THE BELL THAT COULDN'T JINGLE (2:23)
B. WE'RE NO ANGELS (2:16)


バカラックさんが亡くなってから10ヶ月近く…。今年ももう12月、早いですねぇ。前から欲しかったシングルをやっと入手しました。それが
英国姉妹デュオのベイビー・ドールズが1964年にリリースしたこのシングル。A面がバカラックの代表的なクリスマス・ソング「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」のカヴァーです。

─ One - off sisters' duo comprised of Angela Maberley and Hillary Maberley, from London U.K. At the time of their single release they were 11 and 12 years old respectively. 英国ロンドン出身のアンジェラ・マーバリーとヒラリー・マーバリーからなる一度限りの姉妹デュオ。シングルリリース当時、彼女らはそれぞれ11歳と12歳でした。 ─ (Discogsより、機械訳です悪しからず)

あらまぁ、ベイビー・ドールズはこの曲だけの即席デュオだったのね。どんなお嬢さんだったんでしょう? …ということで、Shutterstockのリンク(こちら:このシングル盤を持ってニッコリ)と、Getty Imagesのリンク(こちら:フウセン割れそうで耳を塞いでる)を貼っておきます。どちらの画像もお揃いの服を着ておしゃまな雰囲気っすね。
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Shutterstockの画像には手元にスリーブも写ってます。当時から60年近く経ったこの色褪せ感がたまらんですなぁ。

「 THE BELL THAT COLDN'T JINGLE 」はポール・エヴァンスが1962年12月にリリースしたのがオリジナル。拙ブログで紹介した際(2017年12月24日の記事)、この曲のカヴァーをリリース順に並べてグルーピングしたのですが、このときは1964年リリースのボビー・ヴィントン版を最初のカヴァーとしていました。しかしベイビー・ドールズ版も1964年リリース。もしかしたらこちらの方が初めてのカヴァーだったのかもしれません(知らんけど)。

Aメロ9〜12小節で女性コーラスが歌う “ パンパパン、パパン ” のフレーズをそのままイントロに持ってきてるのはオリジナルのポール・エヴァンス版と違うところですが、この方が子供にとっては歌いやすいのかな? んで、歌唱は明らかに素人の子供のソレ。とても元気なのはいいんですが、勢い余って前につんのめってるところが所々あります。アウトロで笑い声が入ってるのは微笑ましくて私は好きなんですけどねー。どうせディレクターの指示であざといとは思うけど😅

どなたかがYouTubeに上げてますので興味があれば是非。


ここからはオマケです。ここ数年で知った
この曲の好カヴァーをいくつかご紹介。
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ロサンゼルスを拠点に活動する俳優、作家、ソングライター、レコーディング、ボイスアーティストのAshley Fox Lintonが、2020年リリースのアルバム『 Christmas Will Keep Us Warm 』で「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」(2:05)をカヴァー。ブライトな歌声にピアノやグロッケンをフィーチャーした軽快な伴奏も相まって、キラキラで楽しいカヴァーです。YouTubeに動画上がってます。
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ニューヨーク/ニュージャージー地域の主要なプロの金管楽器とパーカッション奏者からなるGramercy Brass Orchestra of NYが2022年のアルバム『 A Gramercy Brass Christmas 』にクリスマスソング4曲をメドレーした「 Christmas Celebration 」(7:40)を収録しているのですが、そのメドレーの最初の曲が「 THE BELL THAT COULCN'T JINGLE 」(約2分間)です。巧みなアレンジで、最初は柔らかく途中からウキウキするサウンドを展開しています。遙か昔にちょろっとトロンボーンを吹いた経験のある私がまた吹いてみたいと思った魅力的な演奏でした。レコメンドです。これもYouTubeに上がってますね。



【データ】
「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」/「 WE'RE NO ANGELS 」
The Baby Dolls with Geoff Love and His Orchestra

7"Single:1964年リリース
レーベル:Columbia (UK)
番号:DB 7432

Recording first published 1964
A.「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」
    (Bacharach - Kusik)
    BATON MUSIC LTD.
B.「 WE'RE NO ANGELS 」
    (Ponte - Johnson)
    PONTE-OATES MUSIC WESTSIDE MUSIC
MADE IN GT. BRITAIN

※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し



2023年7月30日 (日)

OUR LOVELY DAYS/清野由美 (1982年)

1981年にデビューした女性シンガー、清野由美(せいの ゆみ)が1982年7月にリリースしたシングルです。当山ひとみのバカラック・ナンバー「 OUR LOVELY DAYS 」をカヴァー!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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Original 7"single front cover

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所有リイシューCDのジャケット表/ケース裏

全2トラック中、バカラック作品は1トラック

1. OUR LOVELY DAYS (3:48)
2. サマーホテル (3:57)


1981年にデビューした女性シンガー、清野由美(せいの ゆみ)が1982年7月にリリースした4thシングルです。

清野由美さんについて詳しいことはわかりません。  ─  音性多彩‼︎ ポップス、フュージョン、ジャズ……ジャンルを超えた多彩な個性が……いま、TAKE OFF! ─ これは1981年の1stアルバム『 U・TA・GE 』ジャケット帯のコピーですが、少なくともアイドルじゃなさそうですね。
今で言ったらシティポップ? 今月シングルやアルバムが日本コロムビアから配信開始されましたし、来月には一部LPが復刻されたり動きが活発な様子。これからもっと彼女の情報が出てくるかもしれません。

さて、本シングルのA面「 アワ・ラヴリー・デイズ 」は当山ひとみが歌ったバカラック楽曲のカヴァー。2人とも日本コロムビア所属で、しかも同じ1982年7月にシングルをリリースしてるんですねー。カヴァーというよりは競作になるのかな? ただし、当山版が英語詞なのに対して清野版は日本語詞。当山版は日立製作所のイメージ・ソングとしてTV-CMに使われました(個々の製品ではなく、企業イメージCMに使われたようですね。例えばこちら)。清野版のシングル・ジャケットの曲名の下にも小さく“日立イメージ・ソング”と書いてありますが、YouTubeを検索しても使われたCMは見当たらず…。当山版とも清野版とも異なるアレンジのインスト版「 アワ・ラヴリー・デイズ 」がFM番組『 日立ミュージック・イン 』のオープニングで使われた(例えばこちら)ことも併せて想像するに、日立イメージ・ソングを清野由美も歌ってみました…ということなんでしょうか…。
尚、当山版については拙ブログ記事のオマケで詳しく触れています。ご参考ください。
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さて、清野由美の「 アワ・ラヴリー・デイズ 」は、当山版のアレンジに似たシティ・ポップス。明確に違うのはイントロで、当山版の18小節に対して清野版は後半10小節をカットした8小節。それを除くと構成は一緒で、1コーラス目はAメロ-Aメロ-サビ-サビ、2コーラス目はAメロ-サビ-サビで、その後サビを繰り返しながらフェードアウト。テンポは♩≒120で当山版(♩≒112)より速めな一方、キーは当山版(Aメロ最初の音=G)より二度低く(同音=F)、全体的な軽快さは同等といったところ。本シングルB面の「 サマーホテル 」を聴く限り彼女の歌声はしっとり&透明感があって魅力的なんですが、この「 アワ・ラヴリー・デイズ 」では歌声にリバーブや音を揺らせるエフェクトを強く効かせてて…。エフェクト無しの歌声を聴きたかったです。

竜真知子さんの日本語詞は英語詞の訳ではないけれど大意は同じで、あなたと過ごした素敵な日々を思い出す…てな感じ。聴いてて全く違和感ありません。

林哲司さんのアレンジは80年代前半らしいエレピの音がいい感じ。因みに、林哲司さんは駆け出しの頃、アメリカに行ってバカラックさんが作曲した曲を現地でアレンジ、レコーディングしてくるという仕事をしたそうですが、それがこの曲だったと語っておられます。(日刊ゲンダイ 2023年5月29日の記事『 林哲司さん語る 今年2月に死去した音楽家バート・バカラックとの不思議な縁 』を参照方) ─ 本人に会うことはできなかったけど、バカラックの誰も聴いていない曲のアレンジを任された ─ とも書いとられます。レコーディングは当山版と清野版どちらが早かったんでしょうね。レコード番号は当山版の方が若いのでオリジナルは当山版になるんでしょうけど
…。

そういえば、歌詞カードの下の方に(Los Angeles 録音)と書いてありました。

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YuTubeに自動生成でUpされてましたので動画を置いておきます。


ついでに、リリース当時のものと思われるプロモーション動画?も。温泉宿の玄関にいる人たちは何なんだ?(笑)



【データ】
「 OUR LOVELY DAYS/サマーホテル
清野由美




7"Single:1982年7月21日リリース (所有リイシューCDは、2023年4月1日リリースのオンデマンドCD:MEG-CD)
レーベル:Blow Up / 日本コロムビア(JP) (所有リイシューCDは、JVCKENWOOD Victor Entertainment (JP))
番号:AH-236-A (所有リイシューCDは、VODL-37071)

T-1.「 OUR LOVELY DAYS 」
作詞:竜 真知子
作曲:Burt Bacharach
編曲:林 哲司
(Los Angeles 録音)

リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/1/13)
Amazonリンク(リイシューCD


より以前の記事一覧

カテゴリー

  • カヴァーアルバム
    ★バカラック・カヴァー曲が主体でBacharach をアルバムのタイトルやサブタイトルに入れているアルバム ★収録曲のうち半分以上がバカラック・カヴァーのアルバム ★複数アーティストによって新たにカヴァーしたアルバム ★複数アーティストによるトリビュートコンサートのライブアルバム
  • コンピレーションアルバム
    ★複数アーティストのバカラック作品を集めたいわゆる編集盤
  • シングル
    ★シングル
  • ディオンヌ・ワーウィックのアルバム
    ★新作主体/カヴァーアルバム/コンピ集を問わず、ディオンヌ名義のアルバム
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    ★バカラックの曲がちょっと入ったアルバム
  • バカラック関連ネタ
    ★バカラック作品は入っていないがバカラックと何らかの関連があるアルバム ★アルバムやシングル以外のこと。本、コンサート、ライヴ、TV、Radio、告知、独り言、イベントなどなど
  • バート・バカラックのアルバム
    ★メインのアーティストがバカラックとなっているもの ★バカラックが音楽を担当した映画等のオリジナル・サウンドトラック ★ ○○ with Bacharach のようなアルバムは含めない
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★ リンク ★

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