WHAT THE WORLD NEEDS NOW/José Calvário (1978年)
ポルトガルのピアニスト/ソングライター/指揮者、ホセ・カルヴァリオが1978年にリリースした12"シングルです。両面に亘ってバカラック・カヴァー8曲をディスコでメドレー!
(画像は全てクリックすると大きくなります)
Original 12"single front cover/back cover
↓ 12"シングル盤のレーベル面の表記
A.
WHAT THE WORLD NEEDS NOW
RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
DO YOU KNOW THE WAY TO ST. JOSE (← ST. は SAN JOSE の間違いですね…)
I SAY A LITTLE PRAYER
THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
B.
THE LOOK OF LOVE
CLOSE TO YOU
I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
収録時間 A. 7:09, B. 4:29
ポルトガルのピアニスト/ソングライター/指揮者、ホセ・カルヴァリオが1978年にリリースした12"シングルです。
ホセ・カルヴァリオは1951年1月、ポルトガルのポルト生まれ(2009年6月没、享年58歳)。幼少の頃からピアノを習い、わずか10歳でポルト交響楽団と共演したそう。ポップソングの作曲、アニメのサントラのレコーディング、ポルトガルの多くのフェスティバルの指揮、1972年から1988年の間に5回ユーロビジョン・ソング・コンテストのポルトガル代表に作曲家・編曲家・指揮者として参加、1990年代にはオーケストラの指揮・レコーディング…など、ポルトガルで活躍した指揮者・編曲家でございます。↓ の写真はDiscogsからパクったものです、悪しからず。それにしてもジャケ写の女性は一体誰なんだ? サングラスは米国国旗を模したものでしょうし、左袖のワッペンは 1969-70 AMERICAN BOWLING CONGRESS LEAGUE CHA…(米ボウリング会議リーグチャ…)と書かれています…。謎だ🙄
そんなホセ・カルヴァリオは1977年〜1979年にかけてディスコにハマっていたようで、1977年に『 The Best Disco In Sound 』というディスコのアルバムを、1979年にはヴィヴァルディの四季をディスコにアレンジしたアルバム『 A Love In Four Seasons 』をリリース。その流れの中で1978年…27歳の時にリリースしたのがこの12"シングル「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」でございます。
ジャケットには「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」としか書かれていませんが、レーベル面には、A面で5曲、B面には3曲、バカラックカヴァー定番曲が書いてあります。トラック数はA面/B面ともに1トラックずつで、どちらの面もレコード盤内周までレコード溝が刻まれています( ↑ の画像をクリックして拡大すればわかると思います)。特にB面は4分半しか収録されてないのに…。12インチで45回転の場合11分程度は録音可能と言われているので、溝が広く余裕を持ってカッティングされてることが窺えます。だからと言ってカッティングレベルは決して大きくないんですけどね😅。
A面にレコード針を落とすと、いきなり聴こえるのはバスドラのアップテンポ(♩≒138)な4ビート。時折アナログシンセのピコピコ効果音や女性コーラスのオカズが入り、34秒経ったところで女性が “ Do you know what the world needs now ” と囁きます。ココまでがイントロでして、37秒から A(1).「 世界は愛を求めている 」がスタートします。テンポは若干落ち着いて♩≒135となりますが、バスドラの4ビートはこのテンポのままB面ラストまで続いてます。メドレーの流れを表形式にまとめましたのでクリックしてご覧ください。
Eギター、アナログシンセ、エレピ、ベース、ドラムス、ストリングスやブラス等によるバックトラックはまさしくディスコ調。女性ソロ、男性ソロ、2人のシンガー共歌いっぷりはファンキーで、それは男女コーラスも同様。A面最後の A(7).「 恋の面影 」はフェードアウト後、B(1).「 恋の面影 」にフェードインして続いてます。ですから、A〜B面が連続してトータル11分間半のメドレーになってるワケですね。ホセ・カルヴァリオはアレンジを担当したのかな? クレジットは何も書かれてないのでわかりません。それにしてもポルトガルで1978年にこんなバージョンがあったなんてっ⁉️
このシングルのタイトルになっている「 世界は愛を求めている 」は何度も出てきます。それから、A(1)〜(5).と同じ曲順で B(4)〜(8).でも短くメドレー。アレンジ上では、テンポは同じままメロディを倍の長さでゆったり歌う手法を多用しているのが特徴的。B(3).「 恋よ、さようなら 」では4倍の長さで歌ったりもしています。メロディのフェイクも多彩ですし、聴いてて踊りたくなっちゃいますネ💃🕺。
この “ バカラック定番曲8曲のディスコメドレー ”、YouTubeにはどうやら上がってなさそうです。皆さんに聴いていただきたかったのに…、残念です。
【データ】
「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW 」
José Calvário
12"single:1978年リリース
レーベル:orfeu (Portugal)
番号:SS AT 1
クレジット全く不明
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
最近のコメント