コンピレーションアルバム

2018年3月18日 (日)

The Reel Burt Bacharach/V.A. (1999年)

映像作品の関連曲をコンパイルしたバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img049aaa_2 Img049bbb

1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Burt Bacharach ~

2. THE LOOK OF LOVE  ~ Dusty Springfield ~ 
F
3. LOST HORIZON  ~ Shawn Phillips ~ 
M
4. SOMETHING BIG  ~ Mark Lindsay ~ 
M
5. THE APRIL FOOLS  ~ Marvin Hamlisch ~
6. FINDER OF LOST LOVES  ~ Dionne Warwick with Glenn Jones ~ 
FM
7. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~ 
M
8. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Burt Bacharach ~
9. ROME WILL NEVER LEAVE YOU  ~ Richard Chamberlain ~ 
M
10. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~ 
M
11. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
12. MADE IN PARIS  ~ Trini Lopez ~ 
M
13. LONG AGO TOMORROW  ~ B. J. Thomas ~ 
M
14. SECONDS  ~ Gladys Knight & The Pips ~ 
F
15. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~ 
M
16. LOVE IS MY DECISION  ~ Chris DeBurgh ~ 
M
17. THE BEST OF TIMES  ~ Burt Bacharach ~

収録時間約57分


映像作品の関連曲をレーベルを超えてコンパイルした、米国の再発レーベルによるバカラック物コンピ集です。1999年にリリースされました。

それまでにリリースされたバカラック物コンピ集 (レーベル縛り/英国ヒット主体/オリジナルヒット主体/レア曲主体) とはちょっと毛色が違う内容だと思います。各曲と映像作品の関連を以下表にまとめました。クリックしてご覧ください。

Reel_bb

有名な映画からナニコレ?ってゆうマイナーなTVドラマまで、映像作品は多種多様。サントラ収録のインスト版(表では準オリジナルと分類)2曲とバカラックによるセルフ・カヴァー1曲が含まれているものの、極力その曲のオリジナルを集めようとした意図は十分感じられます。

全17曲のうち11曲については関連映像作品ともども拙ブログで紹介していますので、ここでは説明を省きます。気になる曲があればアルバム名をクリックして当該記事を参照ください。

<サントラ>
  T-1. 「 雨にぬれても 」 → 『 Butch Cassidy And The Sundance Kid 』
  T-2. 「 恋のおもかげ 」、T-11. 「 カジノ・ロワイヤル 」 → 『 Casino Royale 』
  T-3. 「 失われた地平線 」 → 『 Lost Horizon 』
  T-5. 「 エイプリル・フール 」 → 『 The April Fools 』
  T-7. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 → 『 What's New Pussycat? 』
  T-15. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 → 『 Arthur 』
  T-16. 「 ラヴ・イズ・マイ・ディシジョン 」、T-17. 「 ベスト・オブ・タイム 」 → 『 Arthur 2: On the Rocks 』

<サントラ以外のアルバム>
  T-6. 「 ファインダー・オブ・ロスト・ラヴズ 」 → 『 Finder of Lost Loves 』/Dionne Warwick
  T-10. 「 リバティ・バランスを射った男 」 → 『 Gene Pitney sings Bacharach, David and others 』


T-8. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 は有名なバカラック・ナンバーのひとつですが、元々は1964年の米映画 『 禁じられた家 』 の主題歌。1920年代のミューヨークで名を馳せた高級売春宿の女主人ポリー・アドラー(シェリー・ウィンタース)の生涯を描いた映画なんだとか。バカラックは主題歌のみを提供(バカラック自伝によると5,000ドルで書いたそう)し、ブルック・ベントンが歌いました。サントラにブルック・ベントン版は入っておらず、映画の音楽を担当したジョセフ・ワイズによるインスト版のみアレンジを変えて2種類収録。私はサントラ持ってないので紹介できません…(YouTubeではサントラをフルサイズで聴けますが)。一方、本コンピ盤にコンパイルされているのはバカラックのセルフ・カヴァー版。1965年にKAPPからリリースしたバカラックのファースト・アルバム 『 Hit Maker! 』 に収められてるバージョンです。

残り5曲はマニアックな曲ばかり。それぞれ簡単にご紹介します。

T-4. 「 サムシング・ビッグ 」 は 1971年の米映画 『 テキサス大強盗団 』 の主題歌。映画はコメディー・タッチの西部劇だそう。歌ったのはポール・リヴィア&レイダーズのリード・ヴォーカルだったマーク・リンゼイ。リズムは軽快でメロディもわりと親しみ易いのですが、意表を突くコード展開はやはりバカラックらしいです。バカラックのセルフ・カヴァー( 『 LIVING TOGETHER 』 収録 )以外に、ジム・オルーク( 『 Eureka 』 収録 )とローナン・キーティング( 『 WHEN RONAN MET BURT 』 収録 )のカヴァーがあります。

T-9. 「 想い出のローマ 」 を歌ってるのはリチャード・チェンバレン。彼が主役のTVドラマ 『 ドクター・キルディア 』 において、1964年11月(日本では1965年)に放映された3週間連続のスペシャル・プログラムのテーマ・ソングでした。トロトロしたメロディにリチャード・チェンバレンのビブラート・ヴォイスが妙にマッチしてます。この曲のカヴァーは聴いたことありません。

T-12. 「 メイド・イン・パリ 」 は1966年の米同名映画の主題歌。ロマンティック・コメディらしいです。バカラックお得意のズンチャチャ・リズム、高低差のあるメロディ・ライン、不規則な小節数などバカラック風味は強め。トリニ・ロペスは米テキサス州ダラス生まれのフォーク歌手/ギタリストで、張りのある声でこの曲を楽しく歌っています。この曲もカヴァーを聴いたことがありません。

T-13. 「 ロング・アゴー・トゥモロー 」 は今回記事を書くまで映画の主題歌だと認識していませんでした(^^;。1971年の英映画で、お互い車椅子に乗る若い男女のお話。この映画を米国公開するに際し、タイトルが 『 Long Ago Tomorrow 』 に変更されてバカラックがこの曲を提供したんだそう。変拍子の挿入、不規則な小節数、高低飛び跳ねる上に音程が取りづらそうなメロディ、どこからみてもまごうことなきバカラック作品! B.J.トーマスはこの難しい曲を見事に歌いこなしています。バカラックのセルフ・カヴァー( 『 LIVING TOGETHER 』 収録 )とSiobhan Pettitのカヴァー( 『 Long Ago Tomorrow 』 収録 )があります。

T-14. 「 セコンズ 」 も新たな発見があった曲。今回記事を書くまでその由来を知りませんでした。ブロードウェイ・ミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 の映画化が企画され、その映画のためにバカラックがニール・サイモンと作った曲なんだそうです。しかし映画は幻となり、バカラックがプロデュースしてグラディス・ナイト&ピップスが歌ったこの曲は、彼らの1974年のアルバム 『 I Feel A Song 』 に収録されました。変拍子の挿入、不規則な小節数、はっきりとはわからないけど転調してるような感覚、複雑な曲の構成、約1分もハミングが続くアウトロ…。ここまでくるともう変態的です。それにしても、グラディス・ナイトのメリハリの利いた歌唱は素晴らしい、流石です。バカラックによるセルフ・カヴァー( 『 FUTURES 』 収録 )があります。

なかなかシブい曲を揃えたアルバムでした。


【データ】
『 The Reel Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1999年6月22日リリース
レーベル:Hip-O Records (US)
番号:HIPD-64566

Compilation Produced by Jim Pierson
Co-Produced by Dana G. Smart

ⓅⒸ 1999 Universal Music Special Markets, Inc. (US)

2018年3月 4日 (日)

Trains & Boats & Covers The Songs of Burt Bacharach/V.A. (1999年)

英国Pyeレコードの音源から選曲された英国編集のバカラック物コンピ集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img041aaa_2 Img041bbb

1. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ Petula Clark ~  F
2. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ City Of Westminster String Band ~
3. COME AND GET ME  ~ Lisa Shane ~  F
4. THE LAST ONE TO BE LOVED  ~ Billie Davis ~  F
5. WALK ON BY  ~ Tony Cody ~  M
6. SATURDAY SUNSHINE  ~ Bruce Forsyth ~  M
7. WIVES AND LOVERS  ~ Tony Hatch Sound ~  M
8. LOST HORIZON  ~ Dennis Lopez Liquid Latin Sound ~
9. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Anita Harris ~  F
10. Ceux Qui Ont Un Cœur (ANYONE WHO HAD A HEART)  ~ Petula Clark ~  F
11. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Sounds Orchestral ~
12. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Craig Douglas ~  M
13. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
14. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Rex Harrison ~  M
15. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ David Snell ~
16. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Paper Dolls ~  F
17. I WAKE UP CRYING  ~ Jimmy Justice ~  M
18. THE STORY OF MY LIFE  ~ Gary Miller ~  M
19. MY LITTLE RED BOOK  ~ Rockin' Berries ~  M
20. LONG AFTER TONIGHT IS ALL OVER  ~ Julie Rogers ~  F
21. ALFIE  ~ Tony Hatch Orchestra ~
22. MAGIC POTION  ~ Jonny Sandon & The Remo Four ~  M
23. THIS EMPTY PLACE  ~ The Searchers ~  M
24. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Jackie Trent ~  F
25. ANOTHER TEAR FALLS  ~ Mark Wynter ~  M
26. WISHIN' AND HOPIN'  ~ The Eagles ~  M
27. DON'T MAKE ME OVER  ~ Barbara Jean English ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約77分


英国Pyeレコードの音源から選曲された英国編集のバカラック物コンピ集です!

Trains_boats_covers_2

Pye、姉妹レーベルPiccadilly、傘下の廉価盤レーベルMarble Archなどの1960年代中盤から1970年代前半の音源を中心に、同じ曲がダブらないようチョイスされています。ただし、何故か1曲だけ(T-27.)米国Alithiaレーベルの音源が…。なんででしょう? また、曲名欄にオリジナル・バージョンを示す◆マークがひとつもないようにオリジナル・バージョンは1曲もありません。アルバムのタイトル通り、27曲全てカヴァーでございます。

サンディ・ショウ、ペトゥラ・クラーク、トニー・ハッチ、アニタ・ハリスあたりはわかりますが、英国ポップスに疎い私にはピンとこないアーティストばかり。他のバカラック物コンピ盤で紹介されてないバージョンが多いのでそれらとの重複曲は少なく、お得ではあります。ブックレットのライナーには各曲の簡単な解説とともにアーティストの写真が載っていて(全員じゃないけど)、私のような人間にはありがたいっすね。せっかくなので写真だけピックアップしてご紹介します。
Trains_boats_covers_photo

まず私のレコメンドから。デニス・ロペス・リキッド・ラテン・サウンドのT-8. 「 失われた地平線 (ロスト・ホライズン) 」 は映画 『 失われた地平線 』 の主題歌。殆どカヴァーされてない超レア曲ですが、これを歌なしのインストでカヴァーしたのは彼らだけでしょう。バカラックもアルバム 『 LIVING TOGETHER 』 でセルフ・カヴァーした時は自身で歌ったくらいですからね。ちょいと遅め(♩≒100)の8ビート風ボサノヴァのリズムと弾むベースがなんともクール。フルートやトランペットが吹くメロディもいいですが、途中のオルガンやエレピもシブいです。

ジュリー・ロジャースが歌うT-20. 「 ロング・アフター・トゥナイト 」 は、元々ジミ-・ラドクリフという米男性ソウルシンガーがオリジナル(1964年)。これもあまりカヴァーされてない超レア曲です。彼女のカヴァーはカントリー調ソフト・ロックといった印象のアレンジが新鮮で素敵なのですが、特にイントロや間奏でホルンが奏でるオブリガードが堪りません。彼女の歌唱もアレンジにマッチしたブライトなものです。

アニタ・ハリスのT-9. 「 汽車と船と飛行機と 」 もレコメンドですが、以前取り上げた 『 Easy Listening BACHARACH 』 というバカラック物コンピ集で触れていますのでここでは割愛します。

このコンピ集、さきほどの2曲以外にも超レア曲が多いのが特徴。T-3. 「 カム・アンド・ゲット・ミー 」 はジャッキー・デシャノンがオリジナルですが、私が知ってるカヴァーはこのリサ・シェーンのみ。バカラックご本人がオリジネーターのT-6. 「 サタディ・サンシャイン 」 も、このブルース・フォーサイス版しかカヴァーを知りません。T-17. 「 アイ・ウェイク・アップ・クライング 」 、T-22. 「 マジック・ポーション 」 、T-25. 「 アナザー・ティア・フォールズ 」 あたりも超レア曲ですねー。

レコメンドじゃないけどユニークなカヴァーもいくつかあります。トニー・ゴーディのT-5. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はアイザック・ヘイズ版のほぼ完コピ。バックの演奏含めてモノマネレベルです(笑)。半分セリフのように歌ってるレックス・ハリソンのT-14. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 は、彼は舞台/映画俳優だと知って納得。デイヴィッド・スネルのT-15. 「 遥かなる影 」 は珍しいハープによるカヴァー。ドラムス、ダブルベース、アコースティック・ギターとのジャズ・カルテット編成なのですが、ハープのアドリヴは新鮮でした。

T-21. 「 アルフィー 」 は前回ご紹介したトニー・ハッチのバカラック・カヴァー集 『 What The World Needs Now! 』 収録曲。T-7. 「 素晴らしき恋人たち 」 もトニー・ハッチですが、こちらはThe Tony Hatch Singers And Swingers 名義で男性コーラスが歌うイージー・リスニング。Pyeレコードのソングライター/アレンジャー/プロデューサーだったトニー・ハッチは、当時の奥様だったジャッキー・トレント、ペトゥラ・クラークの2曲、クレイグ・ダグラス、マーク・ウィンターの曲にもプロデュースやアレンジまたは伴奏で関与しています。

お得な反面、本コンピ盤は安直なコピー・アレンジの曲が多いのも事実。評価が分かれるところですが、リーズナブルなお値段であれば入手をお勧めいたします。


【データ】
『 Trains & Boats & Covers The Songs of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1999年6月1日リリース
レーベル:Sequel Records, Castle Music Ltd.(UK)
番号:NEMCD 409

T-1-26. original Pye Recordings
T-27. original Alithia Recording acquired by Sugar Hill Records
(Alithia ecords は米国ニュージャージー州のレーベル)

Compiled by Antony Amos
This compilation
Ⓟ 1999 Catsle Music Ltd.
Ⓒ 1999 Catsle Music Ltd.
Made in England

2018年1月21日 (日)

The Love Songs Of Burt Bacharach/V.A. (1999年)

英国のポリグラム系再発レーベルから1999年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img040aaa Img040bbb

1. WALK ON BY  ~ Gabrielle ~  F
2. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Aretha Franklin ~  F
3. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Walker Brothers ~  M
5. THE LOOK OF LOVE  ~ Gladys Knight & The Pips ~  F
6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Deacon Blue ~  FM
7. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Dusty Springfield ~  F
8. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
9. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
11. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Burt Bacharach ~
12. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
13. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
14. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
15. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ The 5th Dimension ~  F
16. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
17. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~  M
18. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~  M
19. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Luther Vandross ~  M
20. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Burt Bacharach ~
21. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
22. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Elvis Costello ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約72分


英国のポリグラム系再発レーベル、PolyGram TVから1999年にリリースされた英国編集のバカラック物コンピ集です。

ポリグラム系のレーベルですが、他のメジャー・レーベル系からも幅広くチョイスしています。
Polygram_tv_2

全22曲中、UKチャート入り14曲/USチャート入り14曲という具合にヒットしたバージョンが多くを占めています。コンセプトが似ている英国編集コノイシュア盤(全24曲中UK14/US12)といい勝負。コノイシュア盤と重複してる8曲はバカラック物コンピ集の定番ですね(リスト枠外左に > マーク付けたヤツ)。

まず気になったのはUKだけでヒットした3曲。T-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 を歌ってるガブリエルは1970年ロンドン生まれの女性ポップシンガー。1997年にUK7位になってるのですが、怪しげな雰囲気で始まるイントロと今風のリズムを除いてディオンヌ版とそれほど変わらずちょっと期待外れかな。グラディス・ナイト&ザ・ピップスのT-5. 「 恋のおもかげ 」 は1968年のアルバム収録曲。米国ではシングルになってないのですが何故か英国で1973年にシングル化されてUK21位! 渋いソウル・ナンバーに仕上がっていてグラディスの歌唱も大人の魅力プンプン。コレはレコメンドっす。あと、T-6. 「 恋よさようなら 」 はスコットランドはグラスゴー出身のポップ/ロック・バンド、デーコン・ブルーのカヴァー。女性ゲスト・ヴォーカルも参加してスロー・バラードにアレンジ。悪くはないけど1990年にこれがUK2位になるんだから英国ってのはやっぱりバカラックが好きなんだなぁと。

ヒットしてないけどレコメンドのカヴァーを2曲。

ルーサー・ヴァンドロスのT-19. 「 恋するハート 」 は大好きなカヴァーなんです。聴くといつも心がムズムズします。1986年のアルバム 『 GIVE ME THE REASON 』 の収録曲で、シングルにはなってないけれどルーサーの代表曲のひとつです。

そして本コンピ集最大の目玉、エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズのT-22. 「 恋のとまどい 」 。1977年秋に行われたスティッフ・レコード所属アーティストのツアー “ Live Stiffs Tour ” の演奏を収めたアルバム 『 Live Stiffs Live 』 に入ってるヤツです。録音環境があまり良くなかったのか痩せた音に聴こえるのがちょいと残念ですが、シンプルなバックの演奏に乗っかったコステロの歌唱にはバカラック愛を感じます。この時コステロ23歳。やっぱり昔からバカラック好きだったのね。

バカラック爺とコステロは数日前(*)、カリフォルニアの山火事で被災した競走馬調教施設の犠牲者・被害者のために一緒にチャリティ・ライヴをしたばかり。ステージでピアノを弾くバカラック爺の画像をSNSで拝見しましたが、お元気そうでなによりでした。ライヴのセットリスト見たら 「 恋のとまどい 」 も載ってましたし(追記:その演奏もYouTubeに上がってます!)。
今年5月には卒寿祝いbirthdayを盛大にやらなくちゃ!

(*) 2018年1月17日


【データ】
『 The Love Songs Of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1999年3月8日リリース
レーベル:PolyGram TV (UK)
番号:564 265-2

This album Ⓟ1999 PolyGram TV, a division of the Universal Music Group.
Ⓒ1999 PolyGram TV, a division of the Universal Music Group.

※ Amazon.jpでは本CD見当たらず (Amazon.UKには有ったのですが…)

2018年1月14日 (日)

more from the BURT BACHARACH songbook/V.A. (1998年)

1998年にリリースされた米国編集のバカラック作品コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img039aaa Img039bbb

1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
2. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles (Album version) ~  F
3. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Bobby Darin ~  M
4. SEND ME NO FLOWERS  ~ Doris Day ~  F
5. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
6. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Brenda Lee ~  F
7. PROMISES, PROMISES  ~ Jerry Orbach ~  M
8. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Michele Lee ~  F
9. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
10. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Nancy Sinatra ~  F
11. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
12. HOT SPELL  ~ Margaret Whiting ~  F
13. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Walker Brothers ~  M
14. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ The Anita Kerr Singers ~  FM
15. WALK ON BY  ~ Isaac Hayes ~  M
16. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Burt Bacharach ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約45分


1998年に米Varèse Sarabande Records(ヴァレーズ・サラバンド・レコーズ) の Varèse Vintage(ヴァレーズ・ヴィンテージ) レーベルからリリースされた米国編集のバカラック&デイヴィッド作品コンピ集 『 the burt bacharach songbook 』 の続編です。

─  このソングブック第2集は、バカラック作品の “ エヴァーグリーンさ ” をより確かなものにしてくれます。第1集と同様に、あまり知られていないカヴァー・バージョンや希少なものとお馴染みの人気曲をミックスして皆さんにお届けします。 ─ (ライナーより、編者のひとりであるJim Pierson氏)

More_varese

第1集もそうでしたが、全16曲はレーベルの縛りなくコンパイルされたもの。念のため確認しましたが第1集との重複はありませんでした。

オリジナル・バージョンは7曲。多くは定番物ですが、ドリス・デイのT-4. 「 センド・ミー・ノー・フラワーズ 」 とマーガレット・ホワイティングのT-12. 「 ホット・スペル 」 は比較的希少かも。

残り9曲のカヴァー・バージョンの中にも希少なものがあります。
まずミッチェル・リーのT-8. 「 去りし時を知って 」 。1968年のミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 の曲をすぐにカヴァーしたもので、テンポやリズムはオリジナルとほぼ同じ。ですが、センスの良い味付けが素敵なんです。ノーテンキなイントロは変拍子になっていて思わずニヤッとなります。オブリガートや間奏に多用しているシンコペーションの音型は、原曲のAメロに一小節だけあるシンコペーションのオブリガートを展開させたものと思われますが、あの時代のポップス感が漂う魅力的なもの。エンディング前のコーラスワークなどはフィフス・ディメンションを彷彿とさせます。プロデュース&アレンジを担当したのは、フランク・シナトラ 「 真夜中のストレンジャー 」 のアレンジでグラミーを受賞したこともあるアーニー・フリーマンというピアニスト/アレジャー。いい仕事してます。オリジナルのジル・オハラと較べると声が低くキーも2度低いですがミッチェル・リーも落ち着いた歌唱で破綻なく歌っています。個人的にはとってもレコメンドです。

カヴァー・バージョンでは他に、コーラス・ワークが魅力的なアニタ・カー・シンガーズのT-14. 「 小さな願い 」 、独自の世界観を見せるアイザック・ヘイズのT-15. 「 ウォーク・オン・バイ 」 あたりもあまりバカラック物コンピ集では見かけないので希少ですし且つレコメンドです。


ここからはオマケです。MP3データしか所有していないバカラック・カヴァーをご紹介。
A_taste_of_the_fantastic_michele_leR445011313652084457685jpeg さきほどご紹介したミッチェル・リーは1942年生まれの米国女優。1960年代から舞台やミュージカル、映画やTVドラマで活躍したお方で、代表作はTV昼ドラの 『 Knots Landing 』 だそう。前述の 「 去りし時を知って 」 はシングル・オンリーでしたが、リリースした2枚のアルバムの中で3曲バカラック作品をカヴァーしています。
「 世界は愛を求めてる 」(3:01) は1966年リリースのファースト・アルバム 『 A Taste Of The Fantastic Michele Lee 』 (左)に収録。ゆったりしたゴージャスなオーケストラ・サウンドをバックに歌い上げる様は、まるでミュージカルの一場面のよう。これもレコメンドですねー。
1968年リリースのセカンド・アルバム 『 L. David Sloane And Other Hits Of Today 』 (右)では 「 恋のおもかげ 」(2:29) と 「 サン・ホセへの道 」(3:03) をカヴァー。どちらも安直なコピーではなく独自のアレンジを施しているのですが、私的にはレコメンドではありません。


【データ】
『 more from the BURT BACHARACH songbook 』
V.A.

CD:1998年11月17日リリース
レーベル:Varèse Vintage / Varèse Sarabande Records(US)
番号:VSD-5987

Collection Produced by Cary E. Mansfield and Jim Pierso
Sound Produced by Bill Inglot
Notes by Jim Pierson

This compilation ⓅⒸ1998 Varèse Sarabande Records, Inc.
Manufactured by Varèse Sarabande Records, Inc.
Distributed by Universal Music and Video Distribution

2018年1月 7日 (日)

the look of love the Burt Bacharach collection/V.A. (1998年)

ライノが1998年にリリースしたCD3枚組のバカラック物コンピBOXセットです。全75曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Imgp5282aaa Imgp5279aaa_2
front of BOX (with case) /back of BOX (without case)

disc1
1. THE STORY OF MY LIFE  ~ Marty Robbins ~  M
2. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
3. THE BLOB  ~ The Five Blobs ~  M
4. PLEASE STAY  ~ The Drifters ~  M
5. I WAKE UP CRYING  ~ Chuck Jackson ~  M
6. TOWER OF STRENGTH  ~ Gene McDaniels ~  M
7. BABY IT'S YOU  ~ The Shirelles ~  F
8. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~ M
9. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~  M
10. ANY DAY NOW  ~ Chuck Jackson ~  M
11. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Jerry Butler ~ M
12. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Tommy Hunt ~  M
13. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  ~ The Shirelles ~  F
14. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Gene Pitney ~  M
15. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  ~ Jimmy Radcliffe ~  M
16. DON'T MAKE ME OVER  ~ Dionne Warwick ~  F
17. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
18. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
19. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  ~ Gene Pitney ~  M
20. BLUE GUITAR  ~ Richard Chamberlain ~  M
21. REACH OUT FOR ME  ~ Lou Johnson ~  M
22. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
23. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Dionne Warwick ~  F
24. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Brook Benton ~  M
25. WIVES AND LOVERS  ~ Jack Jones ~  M
26. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Dusty Springfield ~  F

disc2
1. WALK ON BY  ~ Dionne Warwick ~  F
2. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Lou Johnson ~  M
3. ME, JAPANESE BOY I LOVE YOU  ~ Bobby Goldsboro ~  M
4. TO WAIT FOR LOVE  ~ Tony Orlando ~  M
5. KENTUCKY BLUEBIRD (SEND A MESSAGE TO MARTHA)  ~ Lou Johnson ~  M
6. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  ~ Dionne Warwick ~  F
7. THE LAST ONE TO BE LOVED  ~ Lou Johnson ~  M
8. FOOL KILLER  ~ Gene Pitney ~  M
9. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Burt Bacharach ~  F
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
11. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Burt Bacharach ~  F
12. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~  M
13. MY LITTLE RED BOOK  ~ Manfred Mann ~  M
14. HERE I AM  ~ Dionne Warwick ~  F
15. A LIFETIME OF LONELINESS  ~ Jackie DeShannon ~  F
16. MADE IN PARIS  ~ Trini Lopez ~  M
17. PROMISE HER ANYTHING  ~ Tom Jones ~  M
18. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)  ~ Dionne Warwick ~  F
19. COME AND GET ME  ~ Jackie DeShannon ~  F
20. ALFIE  ~ Cilla Black ~ F
21. IN BETWEEN THE HEARTACHES  ~ Dionne Warwick ~  F
22. NIKKI  ~ Burt Bacharach ~
23. SO LONG JOHNNY  ~ Jackie DeShannon ~  F
24. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ Dionne Warwick ~  F
25. TAKE A BROKEN HEART  ~ Rick Nelson ~  M
26. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Dionne Warwick ~  F
27. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~

disc3
1. THE LOOK OF LOVE  ~ Dusty Springfield ~  F
2. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
3. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~  M
4. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Jill O'Hara ~  F
5. PROMISES, PROMISES  ~ Dionne Warwick ~  F
6. PACIFIC COAST HIGHWAY  ~ Burt Bacharach ~
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B.J. Thomas  ~  M
8. ODDS AND ENDS  ~ Dionne Warwick ~  F
9. EVERYBODY'S OUT OF TOWN  ~ B.J. Thomas ~  M
10. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Dionne Warwick ~  F
11. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Carpenters ~  F
12. PAPER MACHE  ~ Dionne Warwick ~  F
13. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ The 5th Dimension ~  F
14. CHECK OUT TIME  ~ Dionne Warwick ~  F
15. HASBROOK HEIGHTS  ~ Burt Bacharach ~  M
16. THE BALANCE OF NATURE  ~ Dionne Warwick ~  F
17. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  ~ The 5th Dimension ~  FM
18. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
19. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Christopher Cross ~  M
20. ON MY OWN  ~ Patti LaBelle & Michael McDonald ~  FM
21. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Dionne & Friends ~  FM
22. GOD GIVE ME STRENGTH  ~ Burt Bacharach & Elvis Costello ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間  disc1 約71分/disc2 約75分/disc3 約79分


ライノが1998年にリリースしたCD3枚組のバカラック物コンピBOXセットです。全75曲収録!

Imgp5292aaa_2Img_0218photo_3Imgp5290aaa_4 BOXは筒状のプラケース付き。そのプラケースが日焼けしてすっかりセピア色になってしまいました。画像スキャンするのに本当はケースを外したかったんですが、BOX表側はプラケースと一体でパッケージの体をなしているためケース付きでスキャンせざるを得ませんでした。ケース外したらバカラック爺が立ってるだけのマヌケな絵になっちゃいますからネ(画像左)coldsweats01

BOXを開けたらこんな感じ(画像中央)。約90ページもあるブックレットがBOXに引っ付いています。ちょうどBOXが本の表表紙と裏表紙になってるワケですね。ブックレットの内容は、3人(バカラック、ハル・デイヴィッド、ディオンヌ)の経歴や全75曲の解説など充実しています。目次のみ載せておきます(画像右)。ただし、如何せん英語。部分的に斜め読みすることはあっても、全部読もうなんて気は起きませんcrying。誰か和訳してくださ~い。とりあえず解りそうなところ…ブックレット最終頁のクレジットを眺めていたら、Special Thanks の項にOSAMU SAKAGUCHI(坂口修)、REIKO YUYAMA(湯山玲子)両氏のお名前を発見! 流石のおふたりです。

ちなみに、同じようなタイトルで通常CDサイズだけど似たデザインのCD2枚組(そのうちご紹介します)がリリースされています。内容全く異なりますのでお気を付けください。

収録曲をいつものようにリスト化してみました。曲数が多いのでディスクごと3表に分けています。
Disc1_3

Disc2

3

米国編集で、基本コンセプトは レーベルの縛りなく “ オリジナル・アーティスト ” “ ヒットしたバージョン ” にこだわったセレクション。特にオリジナル・アーティストの(表の◆印:62曲)比率は83%に達しています。拙ブログで昨年以降これまで紹介してきたバカラック物コンピ集の同比率は平均23%。最も高い盤でも50%台 ( CHARLY 『 the magic of Burt Bacharach 』 = 55%、AZレコード 『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2 』 = 54% ) でしたから、群を抜いています。

しかしこのBOXセット、バカラック蒐集家の皆さんにとっては不評だったみたいで、リリース当時 “ 期待外れ ” という趣旨のコメントをネット(蒐集家先輩諸氏の個人サイト)でチラチラ見かけました。オリジナル・アーティストが多くてヒットしたバージョンが多い…ということはすなわち既に持っている確率が高い訳で。ディオンヌ・ワーウィックなんて17曲も入ってますからね。要するに、“ 殆ど持っているバージョンじゃねぇか、大金出して買う価値は無ぇや ” と…。

バカラック初級者の私はとにかく欲しくって。1998年の暮れに米国の Music Boulevard というネット通販サイトで購入しました($41.8 + 送料$9.0)。私にとって生まれて初めてのネット通販体験でございました。(尚、Music Boulevard は1999年3月に CDNow によって買収され、そのCDNow は2002年に Amazon によって買収されてます)

レコメンドは特にありません。レアな曲を少しだけ。このBOXセット、他のバカラック物コンピ集では殆ど見かけないルー・ジョンソンが4曲も入ってます。Disc1-21. 「 リーチ・アウト 」 とDisc2-2. 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 はどちらもオリジナル。Disc2-5. 「 ケンタッキー・ブルーバード(マーサへのメッセージ) 」 とDisc2-7. 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 はオリジナルではありませんし、特にレアだと思います。


ここからはオマケ。ルー・ジョンソン について若干補足します。ルー・ジョンソンはバカラック作品をあと4曲レコーディングしています(私はMP3データで所有)。BOXセットの4曲と合わせて全8曲をリストにしてみました。
Lou_johnson_list_2

ルー・ジョンソンは1941年生まれの米男性ソウルシンガー。1962年にBig Top レーベルと契約してソロ・デビューするのですが、バカラック&デイヴィッド・チームがデビュー・シングルのB面曲① 「 イフ・アイ・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ・ユー 」 を提供しました。3枚目シングル ② 「 リーチ・アウト 」/③ 「 マジック・ポーション 」 以降1964年までプロデュース&アレンジも担当。②~⑥の5曲はディオンヌも歌っている曲ですが、ルー・ジョンソン版とディオンヌ版のアレンジはほぼ一緒。ルー・ジョンソンはまるで男性版ディオンヌといった感じがします。聴いてて新鮮味はあまりないかな~。

とはいえ、変拍子が至る処にありコード進行も変わっていてメロディも上がったり下がったりする⑥ 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 をオリジナルのディオンヌに負けず劣らずきっちり歌いこなしているのには賞賛を送りたいです。パチパチ。バカラックもルー・ジョンソンを高く評価していたようです。

─  (前略) ビッグ・ヒルというインディのレコード会社が、ハルとわたしの書いた 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 という曲を、ルー・ジョンソンの歌でリリースした。わたしはルーの才能に大きな感銘を受け、最高のレコードを作れたと自負していたが、アメリカのチャートではそこそこのヒットに留まった。だがその後サンディ・ショウが、この曲で全英ナンバー1に輝いている。
1964年にはもう1曲、ルー・ジョンソンと、彼のバージョンではヒットしなかった 「 ケンタッキー・ブルーバード 」 という曲をレコーディングしている。(後略) ─
 (バカラック自伝より引用)

R402249313526546195599jpegR22511681302709956jpeg 一方、バカラックがプロデュースしていない⑦ 「 ウォーク・オン・バイ 」 や ⑧ 「 プリーズ・ステイ 」 はソウルフルなアレンジ&演奏で、ルー・ジョンソンもメロディをかなりフェイクして歌っています。この2曲はレコメンドなんですけどね。

Big Top及びBig Hill時代はシングルしかリリースしていないのですが、コンピ盤 『 Incomparable Soul Vocalist 』 (画像左) で①~⑦の7曲全て聴くことが出来ます。
⑧は1969年リリースのファースト・アルバム 『 Sweet Southern Soul 』 (画像右)に収録されています。


【データ】
『 the look of love the Burt Bacharach collection 』
V.A.

CD:1998年11月3日リリース
レーベル:Rhino Entertainment (US)
番号:R2 75339

Compilation Produced by Patrick Milligan
Associate Producer: Alec Cumming
Sound Produced by Bill Inglot
Liner Notes: Burt Bacharach (FOREWORD:序文), Patrick Milligan, Bill DeMain, Paul Grein, Alec Cumming

This CompilationⓅ&Ⓒ 1998 Rhino Entertainment Company

2017年12月 6日 (水)

バート・バカラック・オン・ジャパニーズ・レア・グルーヴ/V.A. (1998年)

1970年頃にレコーディングされた日本人アーティストによるインストのバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img016aaa Img016bbb 

1. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ 石川晶トリオ ~
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ 伊集加代子(スキャット) ~
3. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ 福原彰(トランペット) ~
4. REACH OUT FOR ME  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
5. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
6. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ 佐藤允彦(ピアノ) ~
7. WALK ON BY  ~ 川原正美(パーカッション) ~
8. PROMISES, PROMISES  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
9. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
10. THE LOOK OF LOVE  ~ 宮沢昭、衛藤幸雄(フルート) ~
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ 飯吉馨(チェンバロ) ~
12. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ 宮沢昭、衛藤幸雄(フルート) ~
13. ALFIE  ~ ジョー・ヤング(サックス) ~
14. BOND STREET  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
15. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ ロック・アカデミー弦楽四重奏団 ~
16. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ 松本浩(ヴァイブ) ~
17. THE APRIL FOOLS  ~ 伊集加代子(スキャット) ~

収録時間約50分


Img017ggg 1970年頃にレコーディングされた日本人アーティストによるインストのバカラック物を集めたコンピ集です。

─  録音は 「 小さな願い(石川 晶トリオ) 」 を除き全て1970年に行われたもので、世はまさに万博ムード真っ盛り、進歩と調和を願う人々で溢れ返っていた時代の産物である。これは同時に米ビルボード誌に“イージー・リスニング・チャート”が設けられて約10年(設立は1961年)という第二次イージー・リスニング・ブームの到来を告げる年にあたり、ひいてはポピュラー音楽界における転換の時期でもあった。(中略) さて、こうしたイージー・リスニング・ブームの中で特異な存在として注目を集めていたのが、いま挙げたフランシス・レイと本作の主役バート・バカラックの二人である。各々、絶大なファンを持つ作曲家だが、その個性は実に対照的なものであった。(中略) レイの作品(演奏)は実に新鮮で魅力的なものだった。シンプルで親しみ易いメロディとそのムード、目を閉じればそこに映画のワンシーンが浮かんでくる、といった映像との相乗効果が功を奏して、特に女性ファンが逸早く飛びついたのだ。しかし、レイの人気は数年後には一気に下降線を辿り始め、遂には第一線からの離脱を余儀なくされている。その“雰囲気”にのみ支えられていた彼の人気は聴衆を惹き付けるのも早かったが、同時に飽きられるのも早かったのである。一方、バカラックの人気はどうだったのか。1970年6月22日のニューズウィーク誌では“THE MUSIC MAN 1970”と銘打った彼の特集が組まれ、翌年4月には来日コンサートも開催、大盛況のうちに幕を降ろしている。メロディの美しさやアンバランスな構成に加えて、ブラジル音楽のテンポやR&Bの要素、さらにロックやゴスペルに至るあらゆるジャンルを取り込んだ彼の音楽は、ある人々にとってはビートルズの出現よりも衝撃的なものだったようだ。(後略) ─ (ライナーより)

1970年当時、私は小学1年生。盛り上がったというイージー・リスニング・ブーム(バカラック人気も含めて)を実感してない世代です。このライナーは以前ご紹介した辛口の文章と較べるといささかバカラックを持ち上げ過ぎのような気もしますが、私同様当時を知らない方には参考になると思い長々と引用した次第です。

ライナーには収録元アルバムの情報他が詳しく載っていました。それらをまとめたのが以下の表です。左側に収録元アルバムをリリース順で並べ、右側に対応する曲を記しています。(ジョー・ヤングのT-13 . 「 アルフィー 」 だけは収録元アルバム不明)
Photo

『 バック・トゥ・バカラック 』 というバカラック作品集からセレクトされた6曲はどれもレコメンドです。弦楽クァルテット+αの編成で、αの部分は曲によってピアノトリオや木管楽器などがサポートで加わっているのですが、クラシックと多様なポップスをうまく融合させたアレンジがとっても独創的なんです。クァルテットのみの演奏で中間部に現代音楽っぽい変奏がみられるT-9. 「 アー・ユー・ゼア 」 、疾走感とキレのある演奏が魅力のT-14. 「 ボンド・ストリート 」 は現代でも全く古臭くないです。そして極めつけはT-15. 「 世界は愛を求めてる (愛を求めて) 」 。重厚でクラシカルな前半はまぁ想定の範囲内なのですが、後半の4拍子+3拍子のアヴァンギャルドなリズムは想像を超えています。素晴らしい!

フィリップス・ゴールデン・インストルメンタル・シリーズからの各曲はステレオタイプなイージー・リスニング。ただし、『 フルート・デラックス 』 からの2曲は他とは少し違う肌触りで、特にT-10. 「 恋のおもかげ 」 は美しくハモる2本のフルートとともに数々の独創的なオブリガートが強く印象に残ります。編曲はあの筒美京平さん。やっつけ仕事をしないところは流石です。

T-1. 「 小さな願い 」 のアーティスト名は石川晶トリオとなっていますが、演奏自体はストリングスが加わったイージー・リスニング物です。因みに石川晶さんはジャズ・ドラマーで、1972年にビッグ・バンド編成のバカラック作品集をリリースしています。(こちらを参考下さい)

スキャットの女王、伊集加代子さんも2曲入ってるのですが、彼女のスキャットの素晴らしさが私にはあまり感じられません。アレンジの問題だと思うのですが…。

やはりイージー・リスニングの肝はアレンジですね。改めてそれを感じたアルバムでした。

尚、本アルバムのライナーの最終頁に “ 日本人演奏者による 「 バート・バカラック作品集 」 主要アルバム・リスト ” なるものがありまして。大変貴重な資料だと思いますので、情報の共有化ということで拝借して載せることとします。
Img035ggg


【データ】
『 バート・バカラック・オン・ジャパニーズ・レア・グルーヴ 』 (Burt Bacharach on Japanese Rere Groove)
V.A.

CD:1998年10月21日リリース (ライナーは濱田高志氏 from 土龍団)
レーベル:テイチク・レコード (JP)
番号:TECN-18435

All tracks recorded in 1970 except track 1 in 1969
This Compilation Ⓟ & Ⓒ 1998 Licensed from Shinko Music Publishing Co., Ltd.
Manufactured & Distributed by TEICHIKU RECORDS CO.,LTD. Japan    

2017年11月26日 (日)

LIPPY LIP BACHARACH/V.A. (1998年)

ポリグラム・グループ音源のなかから選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img015aaa Img015bbb

1. TRAINS AND BOATS AND PLANES ~ Astrud Gilberto ~  F
2. DONNE-MOI MA CHANCE (TOO LATE TO WORRY)  ~ Sophia Loren ~  F
3. QUESTO AMORE E' PER SEMPRE (ANY OLD TIME OF THE DAY)  ~ Dalida ~  F
4. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Lou Christie ~  M
5. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Connie Francis ~  F
6. ALFIE  ~ Jerry Butler ~  M
7. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Marva Whitney ~  F
8. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Roy Ayers ~
9. MESSAGE TO MICHAEL  ~ James Brown ~
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ James Brown ~  M
11. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Willie Bobo ~  M
12. ANY DAY NOW  ~ James Brown ~  M
13. DON'T MAKE ME OVER  ~ Lyn Collins ~  F
14. REACH OUT FOR ME  ~ Lyn Collins ~  F
15. THIS EMPTY PLACE  ~ The Fortunes ~  M
16. WIVES AND LOVERS  ~ Wes Montgomery ~
17. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  ~ Dusty Springfield ~  F
18. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Jimmy Smith ~
19. KEEP ME IN MIND  ~ Patti Page ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約58分


ポリグラム・グループ音源のなかから選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です!

日本のバカラック第一人者たる坂口修氏が、マーキュリー、フィリップス、ポリドール、MGMやヴァーヴなどのヴォーカル物を中心にコンパイルしたそうです。(因みに、ポリグラム・グループは1999年にユニヴァーサル・ミュージック・グループに吸収され現在は存在しません)

Lippy_lip_list

─  特に、フランス語やイタリア語で歌われる、一味違った Bacharach カヴァーと、"James Brown"とその仲間によるファンキーなテイク等をお楽しみ頂きたい。 ─ (坂口氏のコメント、ライナーより)

私のレコメンドは、坂口氏のコメントとほぼ同じでございます。

まずはT-2. 「 トゥー・レイト・トゥ・ウォーリー 」 のフランス語版。歌っているのはあのソフィア・ローレン。歌うんだcoldsweats02。陽気でノリが良い金管バリバリのアレンジで、彼女の歌も元気で勢いがあります。この曲のオリジナルはバブス・ティーノ。バカラック研究本の 『 SONG BY SONG 』 にはこの曲のカヴァーとして4バージョンがリストアップされているのですが、全てフランス語バージョン! んで、最初にカヴァーしたのがソフィア・ローレンなんです。

そしてT-3. 「 エニイ・オールド・タイム・オブ・デイ 」 をイタリア語で歌っているのはダリダ。誰だっ?て感じですが、(この際下手なダジャレは置いといて)簡単なプロフィールは上記表の注釈※2をご覧ください。この曲のオリジナルはディオンヌなのですが、ライナーによるとシェイラのフランス語バージョン(先日拙ブログで紹介したヤツ)を基にしてカヴァーしたんだそう。
Any_old
これら3作品をリリース順に並べたのがこの表。シェイラ版がディオンヌ版とほぼ同じテンポ&同じキーなのに対して、ダリダ版は速めのテンポでキーもかなり高くなってます。イタリア語特有の巻き舌の発音も加わり、ダリダ版は幾分おてんばな印象を受けます。本来ドリーミーなこの曲に一番マッチしているのはフランス語で歌っているシェイラ版かなぁ。(注:あくまでも、レスリー・アガムズ(こちらで紹介)やスー・レイニー等のとってもドリーミーなバージョンを含めずこの3作品のみで比較した場合の話です)
因みに、ダリダはイタリア語でカヴァーする前の1964年にフランス語でカヴァーしています(注釈※2参照方)。こうなると、そのフランス語バージョンもちょっと聴いてみたいですねー。

アルバムの中盤は “ JBまつり ” 状態です。脇を固めるのはJBファミリーの二人の歌姫。マーヴァ・ホイットニーがT-7. 「 ディス・ガール 」 をファンキーに歌い、リン・コリンズがT-13. 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 をソウルフルに、T-14. 「 リーチ・アウト 」 をメロウに歌っています。御大ジェームス・ブラウンは3曲披露! まずT-9. 「 マイケルへのメッセージ 」 ですが、JBは歌わずオルガンを弾くまくります。腕前は素人に毛が生えた程度でちょっと笑っちゃうんですが、ソウルフルなグルーヴ感は流石です。続くT-10. 「 世界は愛を求めてる 」 は疾走感のあるディスコ調のカヴァー。1976年リリースなのでもうディスコの時代なんですね。T-12. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 は原曲のR&Bフィーリングを生かしたソウル・バージョン。サビの部分でのカッチョいいブラスとJBのシャウトがたまりません。

他に、クールでまったりした歌声が心にしみるアストラッド・ジルベルトのT-1. 「 汽車と船と飛行機と 」 、ラウンジ風なオルガン・プレイが個人的に好きなジミー・スミスのT-18. 「 遥かなる影 」 あたりも個人的にはレコメンドです。

JBファミリーのバカラック・カヴァーは他のバカラック物コンピ集では見かけません。そういう意味で貴重なコンピ集ではないでしょうか?


【データ】
『 LIPPY LIP BACHARACH 』
V.A.

CD:1998年7月15日リリース (ライナーは坂口修氏)
レーベル:POLYDOR K.K.
番号:POCP-1667

THIS COMPILATION Ⓟ1996 POLYDOR K.K.
DISTRIBUTED BY PolyGram K.K.
↓左は所有CD、 右は2007年のリイシュー盤(ユニバーサルからリリース)

2017年11月 5日 (日)

the burt bacharach songbook/V.A. (1998年)

1998年にリリースされた米国編集のバカラック&デイヴィッド作品コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img014aaa Img014bbb

1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Andy Williams ~  M
3. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Della Reese ~  F
4. THE LOOK OF LOVE  ~ Roger Williams ~
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Anne Murray ~  F
6. WIVES AND LOVERS  ~ Jack Jones ~  M
7. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ The 5th Dimension ~  F
8. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Dusty Springfield ~  F
9. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Jerry Butler ~  M
10. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
11. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Gene Pitney ~  M
12. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
13. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Maureen McGovern ~  F
14. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Ramsey Lewis ~
15. ALFIE  ~ Dee Dee Warwick ~  F
16. DON'T MAKE ME OVER  ~ Petula Clark ~  F
17. MESSAGE TO MICHAEL  ~ Lena Horne & Gabor Szabo ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約54分


1998年に米Varèse Sarabande Records(ヴァレーズ・サラバンド・レコーズ) の Varèse Vintage(ヴァレーズ・ヴィンテージ) レーベルからリリースされた米国編集のバカラック&デイヴィッド作品コンピ集です。

編者のひとりであるJim Pierson氏が本コンピ集をライナーでこう紹介しています。私の超意訳でどうそ。 ─ このコレクションは、バカラックが作詞家ハル・デイヴィッドと組んでいた1960~1970年代全盛期に焦点を当てています。二人のパートナー・シップは数多くのヒット曲を生み出し、その多くはディオンウ・ワーウィックによってレコーディングされました。それらのバージョンはディオンヌの多数のリリースや他のバカラック・アンソロジーで既に皆の知られるところとなっているので、我々はヒットはしてないけれど価値あるカヴァーを集めました。いくつかのヒット曲も含んでいますが。 ─

Photo_2

レーベルの縛りなく集められた全18曲はバカラック&デイヴィッドの代表曲ばかり。ただし、ディオンヌのバージョンやバカラックのセルフ・カヴァー物は一切ありません。そこは徹底していますね~。T-1. とアルバム中程の7曲(T-6~12.)はオリジナルかカヴァーかを問わず有名なバージョンですが、それ以外は結構レアなバージョンを集めています。

本コンピ集で個人的に最もレコメンドなのは、モーリン・マクガバンのT-13. 「 恋するハート 」 。このバージョンが入っていた他のコンピ集でも同様にレコメンドでした。理由については そのコンピ集の記事 を、モーリン・マクガバンについては彼女のアルバム 『 Baby I'm Yours 』 の記事 を参照ください。

本コンピ集以外では見かけないくらいの超レア物に加えて内容的にもレコメンドなのが、流麗なストリングス/ちょっとファンキーなピアノ/パワフルな歌唱が印象に残るデラ・リースのT-3. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、カントリー風味なアン・マレーのT-5. 「 恋よさようなら 」 、意外と歌声がチャーミングなペトゥラ・クラークのT-16. 「 ドント・メイク・ミー・オーバー 」 の3曲です。

ディオンヌ・ワーウィックの妹であるディー・ディー・ワーウィックが歌うT-15. 「 アルフィー 」 もオケのアレンジが新鮮でレコメンド。一方、彼女の歌は上手いけれど特徴がなくてレコメンドではありません(^^;。

なお、実際のディスクはT-3. とT-5. が入れ替わって収録されています。編集時のミスと思われますが、拙記事ではCDジャケットの曲順通りに紹介しました。あしからず。


【データ】
『 the burt bacharach songbook 』
V.A.

CD:1998年2月24日リリース
レーベル:Varèse Vintage / Varèse Sarabande Records(US)
番号:VSD-5873

Collection Produced by Cary E. Mansfield and Jim Pierson
Sound Produced by Bill Inglot
Note by Jim Pierson

This compilation ⓅⒸ1998 Varèse Sarabande Records, Inc.
Manufactured by Varèse Sarabande Records, Inc.
Distributed by Universal Music and Video Distribution

2017年11月 1日 (水)

BACHARACH & DAVID They Write The Songs/V.A. (1997年)

1997年にリリースされた英国編集のバカラック&デイヴィッド作品のコンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img013aaa_2 Img013bbb_2

1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
3. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Sacha Distel ~  M
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
5. MESSAGE TO MICHAEL  ~ Deacon Blue ~  M
6. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
7. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Bobbie Gentry ~  F
8. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
9. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Luther Vandross ~  M
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Isaac Hayes ~  M
10. ALFIE  ~ Matt Monroe ~  M
11. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
12. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Booker T & The MG's ~
13. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Timi Yuro ~  F
14. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Cilla Black ~  F
15. TO WAIT FOR LOVE  ~ Sacha Distel ~  M
16. THE LOOK OF LOVE  ~ Shirley Bassey ~  F
17. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約59分


1997年にリリースされた英国編集のバカラック&デイヴィッド作品のコンピ集です。

恋人同士っぽい演出のジャケットからはチープなイージーリスニングを想像してしまいますが、中身は至ってまとも。レーベル系列を越えたコンピレーションでして、英国編集のものでは1988年リリースのConnoisseur盤と同様のコンセプト。実際、本コンピ集全18曲のうち半数の9曲はConnoisseur盤と重複してます。

Nectar_3

レコメンドはそのConnoisseur盤と重複しない残りの9曲に集中!

まずは、なんといってもルーサー・ヴァンドロスのT-9. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 。デビュー・アルバムの 『 Never Too Much 』 に収録された7分を超えるこのカヴァーは、シングルになってないにも拘らず彼の代表曲のひとつとされています。全くもって素晴らしい! そしてアイザック・ヘイズのT-10. 「 遥かなる影 」 。彼独特の世界観は他の追随を許しません。惜しむらくは約9分のロング・バージョン(アルバム 『 Black Moses 』 収録)じゃなくて4分ほどのショート・バージョンであること。ルーサーと長尺曲対決して欲しかったなぁ…。

また、ストリングスのアレンジと貫禄のヴォーカルが素晴らしいマット・モンローのT-11. 「 アルフィー 」 、妖しげでカッコいいアレンジとパワフルなシャーリー・バッシーの歌唱が魅力のT-17. 「 恋のおもかげ 」 もレコメンドですねー。

アイザック・ヘイズの 「 遥かなる影 」 とシャーリー・バッシーの 「 恋のおもかげ 」 は過去記事でちょろっと言及しています。よろしかったらそれぞれリンクをクリック下さいませ。

一方、レアなカヴァーも2曲。デーコン・ブルーのT-5. 「 マイケルへのメッセージ 」 は1990年にリリースしたバカラック&デイヴィッド作品4曲入りEPからの1曲。なかなかお目にかかれない代物です。それとブッカー・T&ジ・MG'sのT-13. 「 小さな願い 」 。1992年リリースのStax未発表曲集に収められていたもので、こちらも本コンピ集以外では見たことありません。貴重な音源かと…。

尚、1990年に同名タイトルのコンピ集がUKでリリースされてるようですが、ジャケット・収録曲とも全く異なる別物です。お間違えなきよう。


【データ】
『 BACHARACH & DAVID They Write The Songs 』
V.A.

CD:1997年リリース
レーベル:NECTAR(UK)
番号:NTRCD073

This compilation Ⓟ1997 NECTAR Ⓒ1997 NECTAR
NECTAR is a devision of QUALITY SPECIAL PRODUCTS
Made in the UK.

2017年9月27日 (水)

BLUE BACHARACH/V.A. (1997年)

ブルーノートを中心にコンパイルされた英国EMI編集のバカラック物コンピ集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
Img004aaa Img004bbb 

1. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Stanley Turrentine ~
2. WIVES AND LOVERS  ~ Nancy Wilson ~  F
3. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Reuben Wilson ~
4. THE LOOK OF LOVE  ~ The Three Sounds ~
5. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Stanley Turrentine ~
6. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES)  ~ Lou Rawls ~  M
7. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Grant Green ~
8. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Richard 'Groove' Holmes ~
9. WALK ON BY  ~ Stanley Turrentine ~
10. PROMISES, PROMISES  ~ The Jazz Crusaders ~
11. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Ernie Watts Quintet ~
12. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Stanley Turrentine ~
13. WIVES AND LOVERS  ~ Grant Green ~
14. ALFIE  ~ Nancy Wilson ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約64分


ブルーノートを中心にコンパイルされた英国EMI編集のバカラック物コンピ集です。

Blue_bacharach

R948917914814636526388jpeg_2ちなみに、似たようなアルバム 『 BLUE NOTE PLAYS BURT BACHARACH 』 が2004年にリリースされています。米国で編集されたもので全12曲入り。
私は所有していませんが、調べたところ本アルバム 『 BLUE BACHARACH 』 から5曲(T-1,3,6,12,13.)削って、3曲加えた内容のようです。その3曲とは、アール・クルーの素晴らしいギター・ソロ 「 エイプリル・フール 」 (こちらで紹介)、スタンリー・ジョーダンのこちらも渋いギター・ソロ 「 悲しみは鐘の音とともに 」 (こちらで紹介)、ルー・ロウルズの 「 エニィ・デイ・ナウ 」 。ギター・ソロの2曲は掛け値なしにレコメンドでっせ!

脱線しました^^;。本題に戻ります。

全14曲のうち、ヴォーカル物は3曲。ナンシー・ウィルソンの2曲はレコメンドにしときましょう。T-2. 「 素晴らしき恋人たち 」 は良い感じでスウィングしてます。T-14. 「 アルフィー 」 は私の好みからすると若干オーバーアクション気味なところはあるのですが、彼女なりのスタイルで感情込めて歌っています。ルー・ロウルズのT-6. 「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」 はレアな曲。本来3拍子の曲を4拍子の軽いスウィングにアレンジして、ノリの良いビッグ・バンドをバックに気持ちよく歌っています。

残り歌なしの11曲は、“ ソウル・ジャズ ” や “ ファンキー・ジャズ ”、はたまた “ イージーリスニング・ジャズ ” といったスタイルの演奏が殆どです。それらのなかで印象に残るのは、まずジャズ・クルセイダーズのT-10. 「 プロミセス・プロミセス 」。トロンボーンとテナー・サックスを中心としたクインテットによる演奏ですが、各楽器の疾走感のある熱いアドリヴにシビレます。この曲の特徴である変拍子もきちんとやっています(アドリヴの場面はさすがに4拍子ですが)。

グラント・グリーンのT-7. 「 恋よさようなら 」 はライトなボサノヴァのリズムが涼しげで本アルバムの清涼剤的存在。グラント・グリーンはギター奏者でアドリヴも含めてまったりしたプレイに徹してます。途中で少し聴こえるオルガンのアドリヴもまったりしていてバランスが取れています。これも一応レコメンドかなぁ。

4曲コンパイルされているスタンリー・タレンタインはソウル・ジャズ系のテナー・サックス奏者。T-5. 「 世界は愛をもとめてる 」 は以前紹介したことあります(こちら)が、4曲のなかではこれが一番ジャズっぽいですね。T-1. 「 ディス・ガイ 」 やT-12. 「 愛の思い出(恋のウェイト・リフティング) 」 あたりはストリングスが入る一方アドリヴはほんのちょっとだけと、もはやイージーリスニングですょ…。

なぁんか締まりのない記事になっちゃいました。このまま終えるのもなんなので、オマケとして各曲の収録元アルバムのジャケットを載せておきます。
Blue_bacharach

あと、どーでもいいことをひとつ。本コンピ集には a cooler shaker というサブタイトルがついています。そういえば、裏ジャケットにシェイカーのイラストが描いてあります。でもそれだけじゃないんです。なんとライナーノーツには2ページにわたりカクテルのレシピ(6種類)がbar。コレ読んでカクテル作るヤツがいるとでも思ってんのかね~。英国人はわからん…coldsweats01


【データ】
『 BLUE BACHARACH  a cooler shaker 』
V.A.

CD:1997年9月1日リリース
レーベル:BLUE NOTE / EMI Records (UK)
番号:7243 8 57749 2 8

Compilation and sleevenotes: Tony Harlow, Dean Rudland

The copyright in those sound recordings is owned by Capitol Records Inc.
Ⓟ 1997 The copyright in this compilation is owned by EMI Records Ltd.
Ⓒ 1997 EMI Records Ltd.

より以前の記事一覧

★ リンク ★

  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

最近のトラックバック