2025年7月12日 FM COCOLO『 My Life, 10 Stories 』ゲストの岸谷香さん、1曲目は「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」!
2025年7月12日 FM COCOLO『 My Life, 10 Stories 』ゲストの岸谷香さん、1曲目は「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」!
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2025年7月12日(土) 23:00〜24:00
FM COCOLO『 My Life, 10 Stories 』
DJ:中西建夫 / ちわきまゆみ
ゲスト:岸谷香
このラジオ番組について
さまざまなシーンで活躍されているゲストを迎え、「私の人生のサウンドトラック」をテーマに、彼らの人生の中で特に強く影響を受けた曲、印象深かった曲を10曲選曲いただきます。(ゲストは2週にわたり5曲ずつ紹介) 音楽が持つ普遍的な魅力や、その背景にあるエピソードを通して、各々の曲がどのように心を動かし、どんな意味を持つのか、多彩なゲストの経歴とともに掘り下げます。
<音楽家>岸谷香さんをお迎えして「人生のサウンドトラック」今週はまず5曲をご紹介頂きました✨
🎵今週のオンエアリストは…
M1. One Less Bell To Answer / Burt Bacharach
M2. When A Man Loves A Woman / Bette Midler
M3. Jackson Cannery / Ben Folds Five
M4. Love Has No Pride / Bonnie Raitt
M5. Mack The Knife / Ella Fitzgerald
「自分は凄い歌手でも、凄い作家でも、凄いギタリストでもない。<総合点>で勝負するタイプ」と仰る岸谷香さんが、「この人に出逢わなかったら、今の私はない」とご紹介頂いた楽曲たちです💫
「“美しい”とはこういうことかと、<作家>としてのターニングポイントとなったBurt Bacharach」
「この人に出逢わなかった自分がどんな歌手になっていたかわからないというBette Midler」
「実は自分にとって一番付き合いが長い楽器ーピアノーとの新たな気付きを得られたBen Folds Five」
「ギタリストとしての“幹”みたいなものが無いと思っていた自分が出逢えた、これからもっと好きになる予定のBonnie Raitt」
「ROCK BAND、弾き語り、BIG BAND…色んなスタイルのパフォーマンスが出来る自分が、BIG BANDとの繋がりを感じたElla Fitzgerald」
どの楽曲についても、<音楽家・岸谷香>を構成するに欠かせないエピソードと共にご紹介頂きました🥰
DJの中西さんとはお互いのお子さんを通じて、もはや親戚のようなお付き合いをされているからこそ聴ける、リラックスしたムードの中でのお喋り☀️
40年以上にわたる自身の活動についても、とても明るくポップにお話されるので、1時間があっという間に感じられるはずです👍
----------<以上、番組のXより引用しました>
リアタイでは聴けず、radikoで後から聴きました。1曲目のバカラック関連部分のみ文字起こしします。
岸谷香さん
中西建夫さん
ちわきまゆみさん
***** 文字起こし開始:タイムカウンター 04'00"〜
今夜はこの方をお迎えしております。
こんばんは、岸谷香です。
こんばんは〜、よろしくお願いいします。(3人)
ということでねー、家族ぐるみって言うかね、うちのバカ息子と香ちゃんのバカ息子があったりとか…。
息子さんなんですね。
そうなんですよ、だから…ホント中西さんももはや親戚ですね、これは。
親戚のおじさんですねー。
親戚のおじさんとおばさんって言う感じですけど。
ただねぇあの〜、香ちゃんはやっぱホント真っ直ぐな方なんで、特にあの〜ここ10年かなぁ、まぁ子供たちが海外行ったこともあるけど、急に海外旅行というか海外に足を伸ばし出して。
そうですねー、めっちゃ足を伸ばし出しましたねー。
英語も勉強してるし、すごいモチベーション高いなぁと思って。
いや、でも、やっぱりあの勿体無いな〜と思って。なんか時間とか人生とか。だからまぁ中西さんなんてほらこうやって一生現役でやってらっしゃるし。
とうとうラジオまで。
ほんとですよ。
ホンマや。
だから私も中西さんに追いつき追い越せ、ついて行きますっつー感じで。
色々多彩なことを。
楽しいこととか、なんだろう、好きな人がけっこう近いから、そこが仲良くなってるとこかも。
うん、あと中西さんの好きなところは、あんまり言わないんだけど、例えば飲んでたりとかして、お知り合いとかも死ぬほどいらっしゃるから、ばったり会ったりして、なんかこぅ俺ちょっと話してくるね〜とか言ってその方と話して戻ってきたら、例えばこうなんか盛り上がって、なんかのイベントがあるんだけど、香ちゃんそこでダイヤモンド歌ってくんない?みたいなもぅ、盛り上がっちゃってんの! だからそれが無いとダメじゃないかな人間て、って思う、なんかこういつまでも。
常に、プロデュース能力というか、そういうのがこう、発揮しちゃう。
ま、そん時はね国立競技場で歌うってけっこう大きい話だったんで。
そうでしたね。
はぁ、立ち話でそんなことを。
飲み話でそうなっちゃって。
なんかそのイメージって急に思いつく時あるじゃないですか。考えてることじゃなくてその場でね。そういうのが楽しいんじゃないかなあ。
沢山のひらめきで、はい。
ひらめき、んで奇跡が。
そうですね、中西さんの、沢山沢山そばにいるとあります。
…ということで、今日は香ちゃんの人生を紐解いて行きたいと思ってるんで。まず何から行きますかね、今日の1曲目。
今日ねぇ、実はアンケートいただいて、迷ったんですよ色々どうしようかなぁ、なかなか難しいじゃないですか自分の人生のね。
10曲、大変ですよね。
そう。なんだけど、だからあのひとつは、私が他の人と違うとこってどこかなぁと思ったら、なんかこう、シンガーかって言われるとシンガーだけでもないし、作家かって言われると作家だけでもないし、なんかこうギタリストかって言われると別にギタリストでもないしみたいなこう、なんとなく私ってこうあの総合点で勝負するタイプだと思ったので、それをひとつずつ自分でも考えてフォーカスしてみようかなっと思ったんですね、まず。で、やっぱりまずは作曲家ってか作家としての自分っていうのが一番最初に、こう芽生えたっていうか自分の中で音楽家として一番最初に大きくこだわりを持ったのは、作品だったような気がしたのでまずは作曲家…作家としてのターニングポイントていうか自分の人生のターニングポイントについて考えてみました。
なるほど。
ハイ。で、選んだのが、バート・バカラックなんですけど。
大巨匠ですよねぇ。
そうなんですよねー、なんかあの10代の頃とかこう当たり前にもうほんとに洋楽のロックとかメタルも勿論好きでしたし、なんかもう学校でバンドやってますみたいな感じであの〜ほんとハードなもの大好きだったし、ポップなものばっかり聴いてたんだけど、やっぱ20代の…23,4,5…「 Diamonds 」の後ぐらいかなぁ、なんか色々なものにやっぱ興味が出てきて、でまぁそのぉ歌モノだけじゃなくて、バート・バカラックの美しいメロディの世界観とか、ロックと全くあの真反対なのかもしれないんだけど、なんかロックだロックだって言ってる反面、そうじゃないものをすごく求めだした時期があったんですね。でそん時、ホントにハマって、そんなのばっかり寄せ集めたようなアルバムを作っちゃったし、もうあのマニアックすぎて多分ファンも “え〜〜っ” って感じだったと思うし。
プリンセス プリンセスでいうと、どのアルバムがそれに当たるんですか。
あのねぇ、大体ねぇそのプリンセス プリンセスでいうと『 DOLLS IN ACTION 』っていうアルバムぐらいからちょっとその片鱗が出始めて、であの転調とか激しくするようになって、であのそれも自分でもう恥ずかしいっていうか若気の至りなんだけど、もぅそん時はそういうのやりたいから、周りに “なんか難しい” とか “ややこしい” とか言われても “うるさい!” みたいに、 “いいの、コレやりたいの” みたいな。
聞いてないよって。
もうね、ホント猪突猛進で。んで、しまいに、プリプリだとやっぱでもやっぱ、ね、「 Diamonds 」歌ったプリプリが、突然バート・バカラックはできないから、だからやっぱりある程度ここはプリプリじゃないと…ここはまぁやっぱポップじゃないと…ってなって、それで物足りなくなってソロ・アルバムを作ったんですね。そん時に作ったアルバムが『 Renaissance 』ってアルバムなんだけど、そりゃもうやり放題やりまくってあのバート・バカラックの世界をやって、もうホンットに満足しました。
満足(笑)
じゃあその曲を聴いてみましょうか。
まずじゃぁその沢山数多あるバート・バカラック作品の中から。
はい! モチロン死ぬほど好きな曲あるし、有名な曲もねぇあの「 RAINDROPS FALLIN' ON MY HEAD 」とか「 CLOSE TO YOU 」とかいっぱいありますけど、コレ私歌ったことがあって、あのホントに美しい曲だなぁと思って、こういうなんて言うんだろ、ジャンル何コレ?みたいな、そういうのに凄く憧れたんですね。なんで、今日は変わりどころと言うことでバート・バカラックの曲を選んでみました。はい、バート・バカラックで「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」。
♪:Burt Bacharach "ONE LESS BELL TO ANSWER" 悲しみは鐘の音とともに (1971) …収録アルバムについてはこちら
お届けしたのは、岸谷香さんの人生のサウンドトラックから、バート・バカラック「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」。
もうホント、数小節聴いただけで “はい、ごめんなさい!” みたいな、 “負けたぁ!” みたいなね、ってるわけじゃないけど。
でもホント、バート・バカラックの音像感って独特のもぅありますよね、スタイルと響きがね。
このなんか、もう、誰にも勝てないロマンチストな感じというか。
もう素晴らしかった。
素晴らしく感動しちゃった。
あのーなんだろう、いっぱいその頃こういう人達いたじゃん。ポール・モーリアとかさ、あと映画音楽作る人って。
そうですね。
特殊だね、バート・バカラックは。
うーん。なんでしょうね、だけどやっぱりこの人って、映画音楽を作る人ではないと思うんです。勿論いっぱいね書いてるけど、メロディが美しいんですよねー。
あと弦アレンジ。
そうですねー。
なんかこの時代の人って弦アレンジがすごい。
ねー。
この曲、てかバート・バカラックとジョン・ウィリアムスに出逢わなかったら、今の私はちょっと作曲家として違う作曲家になってたと思いますね。
その、曲を書く身としてはバート・バカラックはどういうところが凄いっていう…。
いやー、やっぱり美しいってこういうことかっていう、自分の中のなんか求める美しさみたいな、そういうのがもう絶対的にバート・バカラック、ロマンチックだっていう。
そうですよねー。またこの曲、ちょっと歌詞がいいじゃないですか。これ、ハル・デイヴィッドの歌詞ですけど、そのもう、彼と別れて、ベルが鳴らないのは、なんか嬉しい。
あっ? “嬉しい” なの、それ?
なんだけど、でも嬉しいって言いながら実はそうじゃない。
で、悲しいんだよね。
そうそうそう。卵焼く卵も1個でいいからせいせいしたわ、みたいな感じなんだけど。
全部裏返しのねー。
そう、そうですね。
なんか、そういう歌詞最近沁みる。
どうしたんすか、あっはっは。
中西さん〜(笑)
なーんか、わかるー。
それはあの飲みの席で、続きは(笑)。
はい。
…という意味では、なんでしょう、ある種キャリアにおいての、作曲家としての。
うん、ターニングポイントってここには書いてありますけど、やっぱりこの人に出逢わなかったら今の私は無い、っていうのをテーマに今日は全部選んでみました。
楽しみだなぁ、どの曲も。
そうですね〜。
ということで、Lifetime Music Station FM COCOLO『 My Life, 10 Stories 』、お知らせの後も、まだまだ。人生のサウンドトラックについてのお話し、伺って参ります。
***** 文字起こし終了:タイムカウンター 〜15'22"
…この番組を聴くまで、岸谷香さん(奥居香さん)がそういうお方だとは全く知りませんでした。チョイスした曲が「 ONE LESS BELL TO ANSWER(悲しみは鐘の音とともに)」ですからね。選曲からも彼女がガチのバカラック・マニアだとわかります。
radiko はタイムフリーで今日まで(タイムフリー30プランでは8/11まで)聴取可能ですので!
彼女初のソロ・アルバム『 Renaissance 』(1994年11月21日リリース)をざっと聴いてみました。ブラスやストリングスも入った良質なポップアルバムなのですが、転調が多く、ちょっと捻ったコード進行&メロディラインの曲が多くて、確かにバカラックっぽいです。アレンジ面でも、ソフトな音色のトランペットソロや、フルートによるポップなオブリガートにバカラックの影響を感じます。中でもT-7.「 天使とピストル 」。バカラックの「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE(世界は愛を求めている)」をオマージュしたであろうミディアムテンポの3拍子曲で、特に3:18からの間奏なんて思わず笑っちゃうほど “そのまんま”😅。このアルバムのファンになっちゃいました😄。
この日の放送では、他に4曲のアーティストが紹介されました。そのうち3曲のアーティストは以下の通りバカラックをカヴァーしてるんですね。※(こちら)は拙ブログの紹介記事にリンクしています。
Bette Midler(ベット・ミドラー)は「 BABY IT'S YOU 」と「 GOD GIVE ME STRENGTH 」をカヴァー(こちら)。
Ben Folds Five(ベン・フォールズ・ファイヴ)はバカラック・トリビュート・コンサートで「雨にぬれても」をカヴァー(こちら)。
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)は女性ジャズシンガーの大御所で、何曲も歌っておいでです(こちら)。
岸谷香さんと私、音楽の好みが結構近いのかもしれません。

























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