バート・バカラックのアルバム

2017年5月28日 (日)

A&M New Gold Series BURT BACHARACH (1990年)

A&Mレーベルからリリースされたバート・バカラック自演物のベスト盤です!

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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
2. THE LOOK OF LOVE
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  F
4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
5. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
6. ALFIE
7. REACH OUT FOR ME
8. PROMISES, PROMISES
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
11. MAKE IT EASY ON YOURSELF  M (ボーカルはバカラック自身)
12. I SAY A LITTLE PRAYER
13. THE APRIL FOOLS
14. BOND STREET
15. ANY DAY NOW
16. PACIFIC COAST HIGHWAY
17. A HOUSE IS NOT A HOME  M (ボーカルはバカラック自身)
18. ONE LESS BELL TO ANSWER  F
19. WIVES AND LOVERS
20. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  FM
21. KNOWING WHEN TO LEAVE

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約70分


─  A&M時代に残されたバート・バカラックのアルバムから代表曲21曲を選び、日本独自に編集したベスト、いわばバカラック音楽の軌跡ともいえるものである。 ─ (ライナーノーツより)

前回記事(ディオンヌのベスト盤)に続いて、今回はバカラック自演物のベスト盤をご紹介します。バート・バカラックがA&Mレーベルとアーティスト契約を結んで最初にアルバムをリリースしたのが1967年。以降、他人に提供した曲のセルフ・カヴァーを中心として1979年までにA&Mからアルバムを計8作リリースしました。ちなみに、3作目は映画 『 明日に向って撃て! 』 のサントラで、5作目は当初日本と英国でしかリリースされなかったライヴ盤です。(各アルバムは拙ブログの紹介記事にリンク)

'67/10 『 REACH OUT 』  T-2,5,6,7,12,14,17. <7曲>
'69/ 6 『 MAKE IT EASY ON YOURSELF 』  T-3,4,8,9,11,15,16,21. <8曲>
'69/11 『 BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID 』  T-1. <1曲>
'71/ 6 『 BURT BACHARACH 』  T-10,13,18,19. <4曲>
'71/ 8 『 LIVE IN JAPAN 』
'73/12 『 LIVING TOGETHER 』  T-20. <1曲>
'77/ 4 『 FUTURES 』
'79/ 6 『 WOMAN 』

本アルバムの収録曲がどのアルバムからチョイスされてるかを付記しましたが、見ての通り21曲のうち7割に当たる15曲が最初の2作からセレクトされています。ま、妥当なセレクションでしょうね。なお、T-1. 「 雨にぬれても 」 はB.J.トーマス版ではなくインスト版の方です。

前回記事にも書きましたが、私がバカラック関連のCDを蒐集し始めたのが1993年。その頃はレコード屋さんに “ バカラック ” のインデックスはなく、“ B ” のインデックスにも本アルバムはなかなか置いてなかったように記憶しています。今の状況を考えると隔世の感がありますねー。

レコード屋さんで本アルバムを発見した時は嬉しかったなぁhappy01。CD買って家で聴いた時はイメージと違っていて “ あれっ? ” って思いましたけどcoldsweats01。てっきりバカラック物のコンピ盤だとばかり思ってましたからネ。まさかバカラックがセルフ・カヴァーしてたなんてっ!? そりゃ、ディオンヌ版に近いT-4. 「 サン・ホセへの道 」 、T-9. 「 ディス・ガイ 」 、T-13. 「 幸せはパリで(エイプリル・フールズ) 」 や吹奏楽版で知っていたT-14. 「 ボンド・ストリート 」 あたりはまだイメージから大きく外れてませんでしたょ。でも、カーペンターズで知ってたT-10. 「 遥かなる影 」 は “ なんやこのリズム⁉ ” 、T -16. 「 パシフィック・コースト・ハイウェイ 」 やT-20. 「 リヴィング・トゥゲザー、グローイング・トゥゲザー 」 あたりは “ これってヒットしたの? ” 、極めつけは “ げっ?、バカラックって歌うの? ” (笑)。

ついでに言えば、本アルバムの邦題 『 グレイテスト・ヒッツ 』 もちょっと違うんじゃないかと。収録曲の中でヒットしたのはT-3. 「 恋よさようなら 」(1969年/全米93位)くらいですからね、“ バカラック名義 ” という意味では。『 バカラック・ベスト 』 なら文句ないんですけどねー。

本アルバムは同じジャケット・デザインのまま何度も再発されています。ただし、タイトルは1996年から 『 アルフィー~グレイテスト・ヒッツ 』 に。理由は1996年秋クールのTBSドラマ 『 協奏曲 』ヴァネッサ・ウィリアムスが歌う 「 アルフィー 」 が主題歌となり、ヒットしたからでしょう。拙ブログもそれくらい影響力があればいつかアルバム・タイトル変わるかなぁ?(苦笑)。


ここからはオマケです。
Discogsサイトを参考にして、1993年までにA&Mレーベルからリリースされたバカラック・ベスト盤をいくつかピックアップして時系列に並べてみました。
①LP:1971年 『 PORTRAIT IN MUSIC 』
  A&M (UK) AMLS 2010 / キングレコード GP-201, 全14曲
  Portrait_in_music
②LP:1971年 『 Golden Double Deluxe 』
  A&M / キングレコード AMW 19-20, 全22曲(2枚組)
  Double_deluxe
③LP:1971年 『 The Best Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード GO-6, 全8曲
  ※ 1,000円シリーズの1枚。帯の “ ヤングの君にこのチャンス! ” に時代を感じます
  The_best_bb
④LP: 1972年 『 Seldom in Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード NAX-004, 全12曲
  Bb
⑤LP:1973年 『 Burt Bacharach's Greatest Hits 』
  A&M (US) SP-3661, 全12曲
  ※ 本アルバムはCDでも再発されてます
  Bbs_greatest_hits
⑥LP:1976年 『 The Very Best Of Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード LAX-5010, 全12曲
  Very_best_bb
⑦LP:1979年 『 Sounds Capsule Series Burt Bacharach 』
  A&M / ALFA Records AMP-10007, 全14曲
  B00006655
ここからCD時代へ
⑧CD:1986年 『 A&M Gold Series BURT BACHARACH 』
  A&M / Canyon Records D32Y3053, 全14曲
  ※「 雨にぬれても 」 はインスト版ではなくB.J.トーマス版らしい
  Am_gold_series_bb
⑨CD:1987年 『 A&M Records 25th Anniversary Classics Volume 23 』
  日本盤は 『 A&M Records 25th Anniversary Classics Volume 8 』
  A&M (US) CD 2521 / Canyon Records D32Y3508, 全19曲
  Classics_23 Classics_8
⑩CD:1991年 『 A&M Gold Series BURT BACHARACH 』
  A&M (Germany) 397072-2, 曲数不明
  ※ ジャケ写は本アルバムと同じなのに、New が付かない Gold Series という不思議
  Golden_series

曲名を確認できた①~⑨と本アルバムの計10作のうち何回登場したか?を集計し、人気曲ベスト10を選出してみました。トラック番号は本アルバムのものです。ほぼ納得のランキングになりましたが、9位の T-15. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 がちょっと意外でした。欧米では人気ある曲なんでしょうね。
1位 10回(4曲)  T-1. 「 雨にぬれても 」、T-2. 「 恋のおもかげ 」、T-3. 「 恋よさようなら 」、T-5. 「 世界は愛を求めている(愛を求めて) 」
5位   9回(3曲)  T-6. 「 アルフィー 」、T-7. 「 リーチ・アウト 」、T-12. 「 小さな願い 」
8位   8回(1曲)  T-8. 「 プロミセス、プロミセス 」
9位   7回(4曲)  T-4. 「 サン・ホセへの道 」、T-9. 「 ディス・ガイ 」、T-10. 「 遥かなる影 」、T-15. 「 エニィ・デイ・ナウ 」


【データ】
『 A&M New Gold Series BURT BACHARACH 』  (邦題:グレイテスト・ヒッツ)
Burt Bacharach

CD:1990年リリースらしいのですが確認できず (所有CDは1993年7月1日リリース、ライナーノーツ:かまち満氏)
レーベル:A&M Records / POLYDOR (JP)
番号:? (所有CDは、POCM-1884)

This Compilation Ⓟ1990 A&M Records

↓2007年再発盤です。全曲試聴可。

2017年5月17日 (水)

Original Demos/Burt Bacharach and Tonio K. (2017年)

スペインのレーベルからリリースされたばかり! バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

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所有CDのシリアル№ 0162 (CDケース裏のバーコード下に刻印)

1. IF I SHOULD LOSE YOU   M
2. CHANGE MY MIND   M
3. NEVER TAKE THAT CHANCE AGAIN   M
4. TELL IT TO YOUR HEART   FM
5. WHERE DOES LOVE GO?   M
6. LOVE'S STILL THE ANSWER   M
7. COUNT ON ME   M
8. DO YOU?   F
9. GO ASK SHAKESPEARE   M
10. IT WAS YOU   M
11. WHAT LOVE CAN DO   M
12. YOU AND I   M
13. WHEN YOU LOVE SOMEBODY   F
14. SOMEDAY   F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

前回記事のとおり、“ スペインの独立系レーベル CONTANTE & SONANTE から5月15日に限定1,000枚でリリース ” という情報を得て、公式サイトで5月2日に予約注文していました。そうしましたら、なんとリリース日前の5月13日に到着! 注文してすぐ発送したんでしょうね。 届いたCDには律儀にもシリアル№が! 私のは 0162 でした。これって、注文→発送順なのかなぁ。現時点で在庫は何枚くらいなんでしょうか??

曲のセレクション及びライナーはトニオ・Kとレーベルによるもので、バカラック爺にも了解を取ったそう。レーベルのCEOが書いたバカラックとトニオ・Kの出会いに関するコラム、全10ページにも及ぶトニオ・K自身による全14曲の解説など、ライナーは充実の一言。せっかくなのでコラム部分をかいつまんで紹介します。ちゃらんぽらんな意訳ですがご容赦くださいませ。

─  バカラックとトニオ・Kは、1995年に一緒に曲を書き始めた。共作のアイデアはふたりに共通するロスの出版社が提案したもの。二人ともアリソン・アンダース監督の映画 『 グレイス・オブ・マイ・ハート 』 に曲を提供していたことがその発想の元にあるようだ。バカラックはエルヴィス・コステロと 「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」 を共作し、トニオ・Kは映画の音楽プロデューサーであるラリー・クラインと 「 LOVE DOESN'T EVER FAIL US (恋の痛手) 」(ザ・ウィリアムズ・ブラザーズ)を書いていた。バカラックはトニオ・Kの当時の曲 ~ ヴァネッサ・ウィリアムス&ブライアン・マックナイトの 「 LOVE IS 」 やボニーレイットの 「 YOU 」 ~ をラジオで聴いて知ってたし、1960年代に音楽を聴いて育ったトニオ・Kはもちろんバカラックのカタログに精通していた。1960年代のアメリカでバカラックの音楽を知らないなんてモグリだからね。ロスで最初に会って親しみを感じたバカラックは、トニオ・Kをビーチハウスに呼んでいくつか音楽上のアイディアを出した。バカラックがそれをピアノで弾き始めた時、トニオ・Kは自分の顔がにやけてるのに気づいて必死でこらえた。トニオ・Kはバカラックにこう言った。「 もし目隠しされ頭に銃を突きつけられピアノを弾いてるのは誰か当てろと言われたら、バート・バカラック! と答えられますよ。」 バカラックは笑って、いい時間を過ごせそうだと言った。その独特なリフはそれ以後二人が共作する最初のものとなり、「 IF I SHOULD LOSE YOU 」 と呼ばれるその曲はシカゴによって直ぐにレコーディングされた。彼らは良いスタートを切った。 ─ (Gabriel Raya、2017年4月、Constante & Sonante )

トニオ・K(別名 Steven Krikorian)は1950年生まれでバカラックより22歳年下。思春期にリアルタイムでバカラック黄金期の曲を聴いた世代ですね。日本では久石譲さん(1950年生)、松任谷正隆さん(1951年生)、高橋幸宏さん(1952年生)あたりが同世代になります。

ライナーのトニオ・Kの解説を元に、デモ音源の参加ヴォーカリストや最初にレコーディング/リリースしたアーティスト(以下、オリジナルと称す)などを下表にまとめました。なお、T-8,10. のオリジナルはライナーに未記載でしたので私が書き加えました。

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デモといってもよくできてるな~というのが第一印象。ピアノはけっこうバカラックが弾いてるみたいですが、一部曲を除いて演奏は大部分がそれぞれプロデューサー自身によるもの。ヴォーカルは、元ヴァレンタイン・ブラザーズのビリー・ヴァレンタイン(5曲)、LAのセッション・シンガーのウォーレン・ウィービー(1曲)、元シカゴのビル・チャンプリン(1曲)、LAのシンガー/女優のブリトニー・ベルティエ(1曲)、バカラックの友人で隣人のお嬢さん(現在はLAで女優してるそう)のミミ・パーレイ(1曲)、それにバカラック・シンガーズの2人 ~ ジョン・パガーノ(2曲)とドナ・テイラー(1曲)も歌っています。おっと忘れちゃいけねぇ、バカラック爺も1曲歌ってました。バックコーラスでは、3人いるバカラック・シンガーズのもう1人 ~ ジョシー・ジェイムスも一部参加してるようです。

全体的にはテンポやテイストがオリジナルとデモで同傾向のものが多いです。T-6. とT-9. なんかはヴォーカルを除いて演奏がデモとオリジナルで全く一緒だったりします。ブライアン・ウィルソンも共作者のでオリジナルをブライアンが歌ったT-11. では、デモもビーチ・ボーイズ風のバック・コーラスでそれらしい雰囲気が出ています。T-1. のオリジナルはシカゴらしくブラスを強調した味付けで、デモとはちょっと違いますかね。T-4. は女性シンガーのランディ・クロフォードがオリジナルをうたっていますが、デモは男女のデュエット・ナンバー。これがなかなか良くてデモの方が私は好きです。

デモとオリジナルでかなり印象異なるのがT-8. とT-10. 。あのジェリー・リーバーも共作者に加わっているというT-8. はオリジナルをSMAP(吾郎ちゃんのソロ)が歌っているのですが、デモとは曲名を変え歌詞も日本語に。このSMAP版は森浩美という方が作詞をしていて、Tonio K.が書いた詞の日本語訳ではありません。だから曲名も変えたのか⁉ デモがR&Bテイストなのに対してオリジナルはダンス・ポップ系で吾郎ちゃんの歌いっぷりもどこかぎこちない感じです。T-10. はミディアム・バラード曲ですが、デモの軽い8ビートに対してオリジナルは弦楽四重奏(+途中からピアノ)をバックに椎名林檎さんの情感こもった歌唱…という具合に全然違う仕上がりとなっています。🍎林檎さん、さすがです。

まだ世に出てない4曲のうち、3曲(T-2,5,12.)はミディアム・テンポのバラード曲でT-13. はミディアム・テンポのコンテンポラリー曲。この中では、T-10. とよく似たイントロで始まるT-2. が印象に残りました。


オマケとして、オリジナルが収録されているアルバムをリスト・アップしておきます。リンクは拙ブログの過去記事に飛びます。よろしかったら参照ください。リンクのないものは、アルバム・ジャケットと収録されているバカラック作品について簡単にコメントしています。
T-1. 『 Chicago XXVI Live in Concert 』/Chicago
T-3. 『 Friends From Schuur 』/Diane Schuur
T-4. 『 Play Mode 』※/Randy Crawford (2000年)
「 TELL IT TO YOUR HEART 」 (4:11) 収録。このアルバムでは他にも 「 ALFIE 」 (3:26) をカヴァーしているのです。この 「 アルフィー 」 はリズムのアレンジがちょっと変わっていて、波間に揺れてるような感覚になります。ランディ・クロフォードの歌唱はどこか淡白であまり印象に残らないのですが…。※US盤のみ 『 Permanent 』
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T-6. 『 SOGNI PROIBITI 』/ornella vanoni
T-7. 『 HERE I AM : Isley Meets Bacharach 』/Ronald Isley
T-8. 『 super.modern.artistic.performance 』/SMAP (2008年)
「 DO YOU? 」 から曲名を変えた 「 LIFE WALKER 」 (5:12) を収録。
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T-9. 『 AT THIS TIME 』/Burt Bacharach
T-10. 『 浮き名 』/椎名林檎
T-11. 『 New Music From An Old Friend 』/V.A. (2007年)
ブライアン・ウィルソンが歌う 「 WHAT LOVE CAN DO 」 (4:34) を収録。他にもこのアルバムには2曲バカラック作品が収録されています。バカラック&ピーボ・ブライソン名義の 「 ALFIE 」 (3:46) は、オーケストラをバックにピーボ・ブライソンがしっとり歌っています。バカラックはピアノを弾いてるようです。もう1曲はバカラック&ジョン・パガーノ名義の 「 I STILL REMEMBER 」 (4:51) で、これはバカラック&ジョン・パガーノ&トニオ・Kの共作による書下ろし曲。ミディアム・テンポの3拍子の曲で、淡々としたマイナーの曲です。尚、アルバム・ジャケットが2種類あるので両方載せておきます。
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T-14. 『 MY SHOW 』/Carola


【データ】
『 Original Demos 』
Burt Bacharach and Tonio K.

CD:2017年5月15日リリース
レーベル:CONTANTE & SONANTE (España)
番号:CSCD-0117

Produced by
  T-1~5. Stephan Oberhoff
  T-6~12. Ted Perlman
  T-13,14. Steve Deutsch
Mastered by John Astley at Close To The Edge, London, UK
Executive Producer: Gabriel Raya (Contante & Sonante CEO)

Ⓒ & Ⓟ 2017 Burt Bacharach.
Manufactured and distributed by Contante & Sonante under license from Burt Bacharach.

注文先: CONTANTE & SONANTE
アマゾンやディスクユニオンさんでもそのうち輸入盤or中古品が出回ると思いますが…。
  

2017年2月15日 (水)

Po/O.S.T. (2017年)

バカラックが音楽を担当した2016年公開の米映画 『 Po 』 のサントラです。(CD無し/デジタル配信のみ)

Po

全27トラック中、バカラック作品は19トラック

1. DANCING WITH YOUR SHADOW  ~ Sheryl Crow ~  F
2. AMELIA SAYS GOODBYE
3. THE PIRATE
4. NURSES OFFICE
5. DRAWING  ~ Joseph Bauer ~
6. THE LAND OF COLOR  ~ Joseph Bauer ~

7. SCHOOLTIME
8. FAMILY TIME
9. GOODBYE DAD
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
11. AMELIA
12. DETACHED  ~ Joseph Bauer ~
13. LOST  ~ Joseph Bauer ~
14. THROUGH THE DOOR  ~ Joseph Bauer ~

15. FISH TANK
16. THE PIER
17. ANOTHER WORLD  ~ Joseph Bauer ~
18. MAGIC GARDEN
19. DAD PACKING
20. AIRPORT KISS
21. FINAL  ~ Joseph Bauer ~
22. RAINBOW ON THE WALL
23. SHERWOOD FOREST
24. IT'S OKAY  ~ Joseph Bauer ~
25. SUPERMARKET LOVE
26. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Bethany Joy Lenz ~  F
27. DANCING WITH YOUR SHADOW

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約49分


2016年に米国で公開された映画 『 Po 』 のサントラです。2017年1月にデジタル配信のみでリリースされました。

『 Po 』 は、妻を癌で亡くし自閉症の10歳の息子を育てることになった父親の物語。バカラックが音楽を手掛けることになったきっかけは、2014年にこの映画の監督である John Asher と飛行機で一緒になったこと。その時、「 遥かなる影 」 を映画に使ってもよいか訊かれてバカラックは快諾します。その後映画を観たバカラックは、感動して自分から進んでスコアを書くと言ったそうです。それも無償で。バカラックの娘ニッキはアスペルガー症候群を患ってましたからね…、共感して心が突き動かされたんでしょう。

Sdiff 映画自体は、ニューポートビーチ国際映画祭で2016年4月23日に、サンディエゴ国際映画祭で同年10月1日にそれぞれ上映されたあと、同年11月25日から一般公開されました。サンディエゴ国際映画祭では、10ある賞のうちのひとつ、“ Breakthrough Feature ” 賞を受賞したそうです。(画像)

本サントラ・アルバムに収録されているのは27トラック。そのうち19トラックがバカラック作品です。バカラック作品以外の8トラックは Joseph Bauer (ジョセフ・バウアー)という映画音楽作家によるもので、アルバム・アートワークにもその由記載されています。

T-1. 「 DANCING WITH YOUR SHADOW  」 は映画の主題歌(リンク先は公式MV)。映画のために書き下ろしたもので、作詞はビリー・マン、歌はシェリル・クロウ。♩≒80くらいのゆったりとしたバラード曲で、バックはピアノとストリングスだけのシンプルなもの。高低差のあるメロディやサビに至るふわっとした転調はバカラックらしさが感じられます。一方で、バカラック作品の特徴である変拍子や不規則な小節数は封印。結果、地味だけど気品があり聴けば聴くほど味わいが深まる、そんな曲になっています。シェリル・クロウの淡々とした、それでいて温かみのある歌声も素晴らしい。そういえば、彼女は 『 ONE AMAZING NIGHT 』 でもしっとり歌ってましたね。

なお、作詞を担当したビリー・マンは、1968年フィラデルフィア生まれのシンガーソングライター/プロデューサー。Wikiによれば、ビリー・マンは自閉症児の父親でもあり、2011年バラク・オバマ大統領が自閉症再認防止法に署名した際には妻子と共にその場に立ち会ったそうです。

ヴォーカル入りの曲がもう1トラック。T-26. 「 遥かなる影 」 を歌っているベサニー・ジョイ・レンツは1981年フロリダ州生まれの女優/シンガーソングライター。バックはピアノを主体として、アンビエントなシンセが加わったもの。彼女の声は少しかすれていて、歌い上げる風ではなく等身大の歌い方。この映画の雰囲気には合ってるのかも。

T-27. 「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 はT-1. の歌なし版。その他は所謂劇伴で、1分弱~2分程度の短いものが殆ど。「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 のメロディをモチーフとしたものが半分くらいでしょうか。T-10. 「 遥かなる影 」 はピアノ・ソロですが、これも1分少々と短いです。ちなみに、ジョセフ・バウアー作の各トラックはアンビエントそのもので2分~4分程度のものが多いです。

「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 を聴く限り、バカラック爺のソング・ライティング力はまだ衰えていないと感じます。凄い爺やです。


【データ】
『 Po 』
O.S.T.

MP3:2017年1月13日リリース
レーベル:The Movie Po, under exclusive license to Varese Sarabande Records
番号:?

↓ MP3

2016年11月20日 (日)

AT THIS TIME/Burt Bacharach (2005年)

バート・バカラックが世を憂いて2005年にリリースしたアルバムです。作詞にも初挑戦!

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1. PLEASE EXPLAIN
2. WHERE DID GO?
3. IN OUR TIME ~ Featuring Chris Botti ~
4. WHO ARE THESE PEOPLE? ~ Featuring Elvis Costello ~
5. IS LOVE ENOUGH?
6. CAN'T GIVE IT UP
7. GO ASK SHAKESPEARE ~ Featuring Rufus Wainwright ~
8. DREAMS ~ Featuring Chris Botti ~
9. DANGER
10. FADE AWAY
11. ALWAYS TAKING AIM

収録時間約54分


Img312cc─  僕はこの作品をとても誇りに思っていますし、人生のこの時期において ~ 肩越しにのぞき込んだ誰かに 「 この歌はヒットしそうにないなあ 」 とか 「 こんな曲じゃラジオで流してもらえないよ 」 なんて言われたりすることなく ~ 自分自身をこんなにも素直に正直に表現する機会を得たことに心から感謝しています。
 僕を支え、励まし、ある種の賭けに出てみることを ~ 言い換えるなら、僕自身の音楽をいくばくかの危険にさらすことを ~ 促してくれたロブ・ストリンガーにも感謝しています。
 状況が好転することがあり得ると願いながら、僕の子どもたちに、そして皆さんの子どもたちにこれを捧げます。 バート・バカラック  ─
 (ライナーに寄せたコメント。対訳:野村伸昭氏)

1979年リリースの 『 WOMAN 』 以来、26年ぶりとなるオリジナル・アルバム。何故バカラック爺がこの作品を世に出したのか…。ライナーに寄せたコメントが全てを物語っています。ロブ・ストリンガーは、英国ソニーBMGの社長さん。彼からのオファーは、─  新しいアルバムを作りませんか? 今のバート・バカラックを表すものを作って欲しい。売れるアルバムではなく、いいアルバムを作って欲しい。─  だったそう。

収録曲は新曲ばかり。ただし、T-7. 「 ゴー・アスク・シェイクスピア 」 は、クリス・ボッティ2003年のアルバム 『 A THOUSAND KISSES DEEP 』 に収録されている 「 THE LAST THREE MINUTES 」 に歌詞をつけたもので、タイトルも変えています。

聴いてまずビックリするのが、ドラム・ループの大量使用。 ─  ドクター・ドレが6,7種類のドラム・ループをくれたので、それを使って曲を書き、エルヴィス・コステロとルーファス・ウェインライトも、一部の曲でヴォーカルを取ってくれた。 ─ (バカラック自伝より)

更にビックリなのが歌詞。今回が初めてバカラック爺が作詞(トニオKと一緒に)しています。ですから、このアルバムは歌詞に注目です。自身がヴォーカルを取ったT-1. とT-2. の2曲は尚更。主要な曲について歌詞のエッセンスを拾ってみました。

T-1. 「 プリーズ・エクスプレイン 」 : 愛はどこに行ってしまったんだろう 僕らがかつて見た夢はどこに? 説き明かしてくれ

T-2. 「 ホエア・ディド・イット・ゴー? 」 : 僕には12歳の息子と9歳の娘とカレッジに通ってる息子がいる 彼らの将来が心配だ 僕の知っていたあの世界はどこに行ってしまったんだろう?

T-4. 「 フー・アー・ジーズ・ピープル? 」 : 僕に向って嘘をつき続けるあの連中は何者なんだろう 何もかも破壊してなにがしかの利益のために未来を売り払うあの連中は何者なんだろう 自分が間違っていても認めないなんて一体どんな指導者なんだろう 連中を止めなきゃいけない

T-7. 「 ゴー・アスク・シェイクスピア 」 : 愛こそが答えなんだ だから僕は希望を持ち続けて耐えている もっといい日が来るのを待ち続けている 人生は奇跡 ─ でなきゃ愚かな物語 僕には分からないから シェイクスピアに聞いてくれ

2005年は、共和党ジョージ・ブッシュ(Jr.のほう)大統領の2期目が始まった年。爺の怒りは相当なものだったんですねー。

先ごろ行われた米国大統領選。共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン氏を破って勝利しましたが、爺の怒りが再び爆発しないことを祈っています。 …いや待てよ? 爆発したほうが良かったりして。そしたらまたアルバムをリリースしてくれるかも!?happy02


【データ】
『 AT THIS TIME 』 (邦題:アット・ディス・タイム)
Burt Bacharach

CD:2005年10月24日リリース (所有CDは、2006年2月22日リリースの日本盤。ライナーは朝妻一郎氏)
レーベル:SONY BMG (UK) (所有CDは、BMG JAPAN)
番号:82876734112 (所有CDは、BVCM-31186)

All tracks produced, arranged and conducted by Burt Bacharach
Executive producer: Rob Stringer and Andrew Hale
Music and Lyrics by Burt Bacharach (T-10.)
Music by Burt Bacharach (T-3~7,9,11)
Music by Burt Bacharach and Denaun Porter (T-1.)
Music by Burt Bacharach and Printz Board (T-2.)
Music by Burt Bacharach and Chris Botti (T-8.)
Lyrics by Burt Bacharach and Tonio K. (T-1,2,4~8,11.)
※ミュージシャンのクレジットはゴチャゴチャしてるので割愛します^^;

2016年10月26日 (水)

ISN'T SHE GREAT/O.S.T. (2000年)

映画 『 イズント・シー・グレート 』 のサントラです。バカラックが全編音楽を担当!

(画像はクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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1. ON MY WAY ~ Dionne Warwick ~  F
2. LOVE THEME (THE FALLING IN LOVE)
3. LUNCH AT LINDY'S
4. GUY'S THEME (WORDLESS)
5. MASS LOVE
6. SEXUAL ME, SEXUAL YOU
7. YES, THEY SAID YES!
8. THE BIG PITCH
9. ARE YOU MY FRIEND?
10. HELLO CONNECTICUT
11. FOR MIMSY
12. HEARTACHE REVISITED
13. THE BOOK TOUR (ON MY WAY - Reprised) ~ Dionne Warwick ~  F
14. ABOUT EXPECTATIONS
15. THE LATE LUNCH
16. VICTORY AT A PRICE
17. OPEN YOUR HEART ~ Vanessa Williams ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約39分


2000年の映画 『 イズント・シー・グレート 』 のサントラです。

映画は、米国の女性作家 Jacqueline Susann (ジャクリーン・スーザン)の物語。米英独日の共同製作で2000年1月28日に米国公開されました。日本では劇場未公開でしたが、ヴィデオ(VHS)は発売され私もレンタルして観ました。その後、DVDも発売されているようです。

─  いつの時代でもバート・バカラックの音楽は新鮮なものとして(懐メロとしてではなくという意味)受け入れられ続けるだろう、と以前から思っていた筆者にとって、これはわが意を得たり! のサントラ盤だ。ベット・ミドラー主演の映画は未見だが、それが鑑賞上の妨げになることはない。このサントラ盤の楽しみ方は無限にあるのだから。ヴァネッサ・ウィリアムスが初めてバカラックの新曲を、しかもハル・デイヴィッドの作詞! で歌うというのが最大の “ 売り ” だろうが、その外にも隠し味があちこちに……。大満足のアルバムである。 ■宮本 啓  ─ (2000年7月リリースの日本盤について、雑誌 “ FM fan ” のアルバム・レビューより)

音楽が映画の中でどう使われてたか?サッパリ記憶にないのですが、宮本啓さんのアルバム・レビューにあるとおりサントラ鑑賞の支障にはなりません。覚えてない言い訳ととられても仕方ないですが、これホントです(全く説得力無し^^;)。

アルバムのプロデュース、作曲、指揮をバカラックが担当。ヴォーカルが入った曲は、ディオンヌ・ワーウィックが歌うT-1. 「 ON MY WAY 」 及びそのリプライズT-13. 「 THE BOOK TOUR 」 と、ヴァネッサ・ウィリアムスが歌うT-17. 「 OPEN YOUR HEART 」 の3曲。他の14曲はインスト曲です。

ヴォーカル入りの曲はいずれもハル・デイヴィッドが作詞を担当。バカラック&デイヴィッドの二人による共作は、1993年ディオンヌ・ワーウィックの 「 SUNNY WEATHER LOVER 」 ( 『 FRIENDS CAN BE LOVERS 』 収録) 以来7年ぶりです 。

T-1. 「 ON MY WAY 」 は♩≒85の16ビート・バラード曲。音符が高低飛び跳ねるAメロ、ところどころに挿入される変拍子(2拍の小節)、Aメロ(G)~Bメロ(Gm)~サビ(Gm→G)の転調、曲途中での半音キーが上がる転調(G→G♯)、テンション・コードの多用等々、バカラック節が随所にみられる曲です。加えて、流麗なストリングスのオブリガートや間奏でのトランペットなど、バカラックっぽいアレンジも嬉しいところ。高音が苦しくなってきているディオンヌですが、高音域は鼻に抜けるような歌い方でクリアして破綻なく歌い切っています。ただ、全体的な雰囲気はひと昔前(1980年代)のテイスト。この辺りはプロデュース/アレンジの領域でしょうが、人により評価が分かれるところかも…。

T-17. 「 OPEN YOUR HEART 」 は♩≒75のバラード曲。高低差のある独特なメロディ・ライン、変拍子(2拍の小節)の存在、一般的な8小節単位ではなく9小節/7小節/10小節といった楽曲構成など、この曲にもバカラックらしさは見られます。が、しっとりとしていながら艶やかなヴァネッサ・ウィリアムスのヴォーカルと、センスの良いシンセ・ベース、ゴージャスなオーケストレーションにより、コンテンポラリーなテイストに仕上がっています。バカラックと共にプロデュースにクレジットされているキース・トーマスやストリングス・アレンジを担当したロン・ハフ達のおかげでしょう。

インスト曲はスコアとして使われたものと思われます。収録曲で最も多いインスト曲は 「 OPEN YOUR HEART 」 の別アレンジ版。T-2. 「 LOVE THEME (THE FALLING IN LOVE) 」 、T-7. 「 YES, THEY SAID YES! 」 、T-9. 「 ARE YOU MY FRIEND? 」 、T-14. 「 ABOUT EXPECTATIONS 」 などがそうです。

'60年代のバカラック作品を思わせる曲もあります。T-6. 「 SEXUAL ME, SEXUAL YOU 」 冒頭のメロディやギロが刻むリズムは、明らかに 「 恋の面影 」 をパロッたもの。T-11. 「 FOR MIMSY 」 はその別アレンジ版です。ジャズ・ワルツのT-8. 「 THE BIG PITCH 」 は、「 ワイヴズ・アンド・ラヴァーズ 」 に似たフィーリングの曲。T-13. 「 THE BOOK TOUR 」 の前半1分くらいの賑やかなパートに出てくる ‟ タタタタタタ│タンタン ” という3拍子+2拍子のフレーズなんかは、 「 プロミセス・プロミセス 」 のイントロとモロ同じ音型ですし! ワザとやってますね、バカラックは(^^)。宮本啓さんの言う ─ 隠し味があちこちに ─ はこのあたりのことを指しているのでしょう。

他にも、口笛による明るいメロディのT-3. 「 LUNCH AT LINDY'S 」 とT-15. 「 THE LATE LUNCH 」 、フルート/アルトフルート/オーボエが吹く切ないメロディが特徴のT-4. 「 GUY'S THEME (WORDLESS) 」 とT-12. 「 HEARTACHE REVISITED 」 、フュージョン・タッチのT-5. 「 MASS LOVE 」 とT-10. 「 HELLO CONNECTICUT 」 など、それぞれキャラが立った曲ばかりで、バカラックの力の入れようが窺えます。テイストはひと昔前って感じですけどね…^^;

ちなみに、本作 『 イズント・シー・グレート 』 でジャクリーン・スーザンを演じた大御所女優ベット・ミドラーはシンガーでもありまして、バカラック作品もカヴァーしておいでです。詳しくは こちら をご覧くださいませ。

ちなみにその2、ジャクリーン・スーザンの小説 『 Valley of the Dolls 』 が映画化された際、主題歌 「 (THEME FROM) VALLEY OF THE DOLLS (哀愁の花びらのテーマ) 」 を歌ったのはディオンヌ・ワーウィックでした※。でも、その曲を含めて映画の音楽を担当したのはアンドレ・プレヴィン。それだったら、本作 『 イズント・シー・グレート 』 の音楽もプレヴィンにオファーを出すのが順当なところですよね。どうしてバカラックにオファーが来たんだろう…。ご存知の方、教えてくださいませm(__)m

※ ここら辺の事情はディオンヌのアルバム 『 DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls 』 の記事を参照ください。


【データ】
『 ISN'T SHE GREAT 』 (邦題:イズント・シー・グレート)
O.S.T.

CD:2000年1月25日リリース
レーベル:DECCA Records / Universal Classics
番号:289 466 981-2

Album Produced by Burt Bacharach
Executive Soundtrack Producer: Gary Jones, Mike Lobell and Andrew Bergman
Associate Album Producer: Todd Kasow
Music Composed and Conducted by Burt Bacharach
Lyrics by Hal David
Credits for Score and 「 ON MY WAY 」
  Orchestrations: Burt Bacharach and Rick Giovinazzo
  Orchestra Contractor: Sandy De Crescent
  Harmonica: Tommy Morgan
  Whistler: Rick Riccio
  Sax: Tom Scott, Dan Higgins
  Fender Bass: Neil Stubenhaus
  Drums: Vinnie Colaiuta
  Guitars: Dean Parks, George Doering
  Alto Flute: Gary Foster
  Flute: Jimmy Walker
  Keyboard: Burt Bacharach, Greg Phillinganes, Randy Kerber
  Flugel Horn and Solo Trumpet: Gary Grant
Credits for 「 OPEN YOUR HEART 」
  Produced and Arranged by Keith Thomas and Burt Bacharach
  Keyboard and Additional Bass Programming: Keith Thomas
  Drum Programming: Mark Hammond
  Bass: Michael Rhodes
  Electric Guitars: Jerry McPherson
  Strings: The Nashville String Machine
  Strings Arranged and Conducted by Ronn Huff
  Strings Contracted by Carl Gorodetsky

↓左はオリジナル盤で、右は日本盤

2016年6月22日 (水)

NIGHT SHIFT/O.S.T. (1982年)

バカラックが音楽を担当した米映画 『 ラブ IN ニューヨーク 』 のサントラ盤です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

全10トラック中、バカラック作品は6トラック

1. NIGHT SHIFT  ~ Quarterflash ~  M
2. STREET TALK  ~ Burt Bacharach ~
3. GIRLS KNOW HOW  ~ Al Jarreau ~  M
4. THE LOVE TOO GOOD TO LAST  ~ Pointer Sisters ~  F
5. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Rod Stewart ~  M
6. SOMEDAY, SOMEWAY  ~ Marshall Crenshaw ~
7. PENTHOUSE AND PAVEMENT  ~ Heaven 17 ~
8. TALK TALK  ~ Talk Talk ~
9. EVERLASTING LOVE  ~ Rufus & Chaka Khan ~

10. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Burt Bacharach ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約37分


バカラックが音楽を担当した米映画 『 ラブ IN ニューヨーク 』 のサントラ盤です。

1981年の映画 『 ミスター・アーサー 』 から1年後、バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガーのチーム(1982年3月に二人は結婚しました)はまたもや映画の音楽を担当します。今度の映画もコメディで…

…などと、映画/アルバム/収録曲/アーティストなどについて説明していきたいところですが、それだけのネタがありません。CD化されてない為CD持ってないし、MP3データでの入手も不可なのです(その昔、海賊盤CDが出たとゆーウワサもありますが)。

中古アナログ盤を購入しようかとも思ったりするのですが、アマゾンのマーケットプレイス(勿論Import)での取り扱いは無し。米アマゾンではマーケットプレイスで売られてるんですけどね。日本の中古レコード屋さんで売ってたら買うのになぁ。あっ、レコード・プレーヤーも買わなきゃ! って、そんなカネがどこにあるっ(T_T)

いつになるかわかりませんが、中古アナログ盤を入手したらあらためて取り上げます。


ここからはオマケ。
拙ブログにお越しの方ならすでにご存じかとは思いますが、本アルバム全10曲を聴けるサイトがあります。
リンクは → こちら

少しだけコメントを…。
T-4. 「 THE LOVE TOO GOOD TO LAST 」 は書下ろしではなく、ポインター・シスターズの1980年のアルバム 『 SPECIAL THINGS 』 に収録されている曲そのものです。アル・ジャロウが歌うT-3. 「 GIRLS KNOW HOW 」 はバカラック夫妻とデイヴィッド・フォスターによる共作。この曲が一番ポップですね。そして、ロッド・スチュワートが歌うT-5. 「 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR 」 は、のちにディオンヌ&フレンズが歌い全米1位となった 「 愛のハーモニー 」 のオリジナル。曲名は同じですが、2番の歌詞が幾分異なります。


【データ】
『 NIGHT SHIFT 』 (邦題:ラブ IN ニューヨーク)
O.S.T.

LP:1982年7月リリース (所有CDはありません)
レーベル:Warner Bros. Records
番号:23702

2016年6月19日 (日)

ARTHUR/O.S.T. (1981年)

バカラックが音楽を担当した米映画 『 ミスター・アーサー 』 のサントラです。

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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) ~ Christopher Cross ~  M
2. FOOL ME AGAIN ~ Nicolette Larson ~  F
3. POOR RICH BOY ~ Ambrosia ~  M
4. IT'S ONLY LOVE ~ Stephen Bishop ~  M
5. TOUCH
6. IT'S ONLY LOVE
7. MONEY
8. MOVING PICTURES
9. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約30分


バカラックが音楽を担当した米映画 『 ミスター・アーサー 』 のサントラです。

このコメディ映画は1981年の夏にアメリカで封切られました。その年の興行収入第4位になったそうです。ヒットした映画だったんですねー。CDのライナーによれば、日本では同年12月12日から日比谷みゆき座他でお正月映画として5週間ロードショー公開されたそうです。

映画自体はVHSの時代に一度レンタルして観ました。ほとんど忘れてしまいましたが^^;。ですから、映画の中で曲がどう使われたか等には一切触れません、あしからず。

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収録曲の邦題、作者、プロデュース、アレンジ等は上表のとおり。LPのA面4曲が歌物で、B面5曲はインスト物です。CDの解説によれば、映画に使われたのは4曲だけ。歌物のうち主題歌(T-1.)を除く3曲(T-2~4.)は、バカラックが映画用に作ったメロディに詞をつけて “ 映画に共感した歌手 ” が歌った作品。LPのジャケット裏にこう書いてあります。 ─  It contains vocal performances inspired Burt's themes in the motion picture - songs performed and/or co-written by Ambrosia, Stephen Bishop, Christpher Cross, Nicolette Larson and Carole Bayer Sager. ─ 

なんといっても有名なのはクリストファー・クロスが歌う主題歌T-1. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 。クリストファー・クロスは前年1980年のファースト・アルバム 『 CHRISTPHER CROSS (南から来た男) 』 で新人ながらグラミー賞で主要部門を総なめにしたばかり(クリストファー・クロスについては以前ベスト・アルバム 『 THE DEFINITIVE CHRISTOPHER CROSS 』 を紹介しています)。バカラック自伝によると、バカラックとキャロルの家(すでに同居していた)にクリストファー・クロスが来て、一晩で作ったそうです。 ─  たぶん、最初は曲の方向性がおぼろげに決まっているだけだったと思う。だが一度いっしょに作業をはじめると、曲は急速に展開していった。ひとつの部屋に3人が集まるというのは、曲を書く方法としては申し分なく、夜が明けるころにはほぼできあがっていた。とりあえずの完成形をテープに録ると、わたしは翌朝、それを聞き直し、より完璧なかたちに近づけるために、気になるところを手直しした。 ─

本アルバム中、一番バカラックっぽくないのがこの曲。作曲家バカラックの特徴といえば、①変なメロディ/②ひねくれたコード進行/③変拍子/④不規則な小節数/⑤これでもかの転調などですが、流れるようなメロディに素直なコード進行で変拍子も使わず、小節数も8小節単位と至ってオーソドックスでサビでの転調(イ短調→イ長調)もシンプル…ということで、①~⑤のどれも当てはまりません。クリストファー・クロスの影響でしょうね。クリストファー・クロスのアルバムを手掛けたマイケル・オマーティアンのプロデュースもあって、見事にAORの曲に仕上がっています。バカラックにとって 「 雨にぬれても 」 以来久しぶりの全米1位も獲得し、表舞台に返り咲くことができました。パチパチ。

クリストファー・クロスを含めて、歌物4曲は全て当時のワーナー・レーベル在籍のアーティストによるもの。T-2. 「 フール・ミー・アゲイン 」 はニコレット・ラーソンが歌っています。アンドリュー・ゴールドがプロデュース(彼は翌年彼女のアルバムをプロデュースします)し、カントリー風の曲に仕上がっています。ちなみに、ニコレット・ラーソンは1978年のデビュー・アルバム 『 Nicolette (愛しのニコレット) 』 でバカラックの 「 MEXICAN  DIVORCE (恋するメキシカン) 」 をカヴァーしています。

T-3. 「 プア・リッチ・ボーイ 」 はアンブロージアというLAのバンドが歌っています。インスト曲のT-7. 「 マネー 」 にバンドの二人のヴォーカル(デイヴィッド・パックとジョー・プエルタ)が詞を付けたもので、元曲のT-7. とは違ってロック調の仕上がりです。

T-4. 「 貴方とともに 」 はシンガー・ソングライターのスティーヴン・ビショップが歌っています。インストの同名曲T-6. にキャロルとスティーヴン・ビショップが詞をつけたもの。美しいメロディの佳曲で、元曲T-6.  と同じ味付けのアレンジです。

T-2~4. は、作曲に関してはバカラックひとりによるもの。これら各曲では変拍子(4拍子の中に2拍子の小節が入るパターン)がみられます。小節数に関しても、T-2. は基本5小節単位で構成されていますし、T-3. でもAメロは5小節単位だったりします。さきほど提示した “ バカラック作曲面の5つの特徴 ” のうち、③変拍子/④不規則な小節数 の二つだけは譲れないところなのでしょう。

T-5~9. (LPのB面)はバカラック名義のインスト曲で、全体的にフュージョン・タッチの曲調(T-6. はポップス調ですが)。こちらはバカラック自身のプロデュース/アレンジですからねっ。ただ、T-5. 「 タッチ 」 やT-8. 「 映画 」 みたいに映画に使われない曲をわざわざレコーディングするくらいなら、映画用に作曲したスコアをアルバムに入れてもよかったんじゃないかと思うんですけど。


ここからはオマケです。「 ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) 」 のエレクトーン版を埋め込んでおきます。私の演奏です。ミスタッチ(鍵盤の弾き間違い)多いですが、下手の横好きってことでご勘弁を。好きな曲なので弾きたかったんです^^;。
2011年5月の録音。キーはクリストファー・クロス版と同じ。アレンジもそのクリストファー・クロス版に準拠したもの。リズムはすべて打ち込みです。



【データ】
『 ARTHUR, THE ALBUM 』 (邦題:ミスター・アーサー)
O.S.T.

LP:1981年8月リリース (所有CDは、1990年9月リイシューの日本盤。解説は宮内鎮雄氏)
レーベル:Warner Bros. Records (所有CDは、WEA)
番号:BSK 3582 (所有CDは、WPCR-2633)

Executive Producer: Stephen Paley
Drums: Jeff Pocaro(T-1,4~9.), Rick Schlosser(T-2.), Burleigh Drummond(T-3.), Mike Baird(T-4.)
Bass: David Hungate(T-1,4~9.), Bob Glaub(T-2.), Joe Puerta(T-3.)
Keyboards: Michael Omartian(T-1.), Christopher North and David Lewis(T-3.), Burt Bacharach and Mike Lang(T-4~9.)
Synthesizer: Michael Omartian(T-1.), Michael Boddicker(T-5~9.)
Piano: Tom Salisbury(T-2.)
Electric Piano: Andrew Gold(T-2.)
Synthesizer Programming: Michael Boddicker(T-1.)
Guitas: Steve Lukather(T-1), Marty Walsh(T-1.), Chris Cross(T-1.), Andrew Gold(T-2,4~9.), David Pack(T-3.), Lee Ritenour(T-4~9.)
Percussion: Paulinho da Costa(T-1,5~9.), Andrew Gold(T-2.), Royce Jones(T-3.)
Sax: Ernest J. Watts(T-1.), Jim Horn(T-2.)
Sax, flute, oboe: John Phillips(T-5~9.)
Sax and flute: Larry Williams(T-5~9.)
Baritone and soptrano sax, flute: Kim Hutchcroft(T-5~9.)
Tuba: Tommy Johnson(T-5~9.)
Trumpets: Chuck Findley, Warren Luening(T-5~9.)
Harmonica: Tommy Morgan(T-5~9.)
Background vocals: David Pack(T-3.), Royce Jones(T-3.), Richard Page and Steve George(T-5~9.)

2016年5月29日 (日)

WOMAN/Burt Bacharach (1979年)

バート・バカラック、A&Mでの6作目となるアルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. SUMMER OF '77
2. WOMAN
3. RIVERBOAT  F
4. MAGDALENA
5. NEW YORK LADY
6. THERE IS TIME  F
7. THE DANCING FOOL
8. I LIVE IN THE WOODS  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約43分


バート・バカラックがA&Mとアーティスト契約して自身名義でリリースした6作目のスタジオ録音アルバムです。1979年6月リリース。

これまではジャケットでダンディなお姿を惜しげもなく披露していたバカラック御大、本アルバムではジャケット裏に小さく写ってるのみです。一体どうしちゃったんでしょうか? 前作 『 FUTURES 』 で私がジャケット写真にいちゃもんを付けたからイジケたのかしらん(笑)。

鏡に映ったちょっとミステリアスな雰囲気の女性。大きな “ WOMAN ” とは対照的に目立たなく記された “ BURT BACHARACH AND THE HOUSTON SYMPHONY ” の文字。映画のサントラかイージーリスニングのアルバム然としたこのジャケット、どーみてもバート・バカラックのアルバムとは思えません。ジャケットだけではなく、残念ながら中身もそういう代物でございました。

R643089114190508106656jpegR643089114190508622877jpeg_2ヒューストン交響楽団の本拠地、テキサス州ヒューストンのジョーンズ・ホールのステージでのライヴ録音。クレジットにもあるように、ヒューストン交響楽団にバンド、バックコーラスを加えた編成。レコーディング時間はたったの4時間だったそう。LPのインナー・スリーヴの表裏にはそのレコーディング風景の写真がたくさんちりばめられていました(左画像2枚)。これらは、所有CDでもジャケットを開いた内側に再現されています。

収録されている8曲はすべて未発表曲。つまり、他アーティストへ提供した曲のセルフ・カヴァーはゼロ。メイン・ボーカル入りの曲が3曲あり、それぞれのボーカリストとの共作となっています。T-3. 「 リヴァーボート 」 (B. Bacharach - L. Titus) のメイン・ボーカルは、リビー・タイタス。弱々しいメロディは、リビー・タイタスの歌唱とともに全く印象に残りません。T-6. 「 ゼア・イズ・タイム 」 (B. Bacharach - S. Stevens) は、前半は映画音楽のようなインストもので、後半はピアノ伴奏でサリー・スティーヴンスが歌います。これも印象に残りません。T-8. 「 アイ・リヴ・イン・ザ・ウッズ 」 (B. Bacharach - C. Simon - L. Titus) は、あのカーリー・サイモンがメイン・ボーカルを担当。これまた変なメロディ。これら3曲、メロディに全く魅力が感じられません。

残りの5曲はインスト物。映画の中のなくてもいいようなBGMと言ってもいいし、クラシックの組曲崩れと言ってもいいし、出来の悪いフュージョンと言ってもいいし、そんな印象を受けます。バカラックらしく変拍子は随所にでてくるのですが、とってつけたような無理やり感がありあり。曲を魅力的にするスパイスにはとても成り得ていません。

なお、インスト物5曲のうち、T-7. 「 ダンシング・フール 」 だけは、Anthony Newley(アンソニー・ニューリー)との共作曲。バカラック自伝で知ったのですが、当時、バカラックはニューリーと一緒にジョイント・ツアーをやっていたそう。ニューリーは、レスリー・ブリカッセとのコンビでミュージカル曲を多く手掛けた方で、映画 『 007/ゴールドフィンガー 』 でシャーリー・バッシーが歌った主題歌の作詞者として知られています。でも、この 「 ダンシング・フール 」 は駄作だと思います…。

自伝では、本アルバムに触れている箇所もあります。アルバムの簡単な紹介に続けて、バカラックはこう語っています。 ─  あのレコードを作ってから2か月というもの、わたしは毎晩、おなじ夢を見つづけた。曲が完成しないまま、時間が刻々とすぎていく夢で、わたしは何度もパニック状態で目を覚ました。肝心のアルバムは、非常に高くついた失敗作に終わった。 ─

2か月も悪夢が続いたなんて…。もうどん底ですねー。このまま引退してしまってもおかしくなかったバカラックは、1980年代に入り復調していきます。それはまた次回以降のお話ということで。


データ】
『 WOMAN 』 (邦題:ウーマン)
Burt Bacharach and The Houston Symphony

LP:1979年6月リリース (所有CDは、1996年7月10日リイシューの日本盤。解説は渚十吾氏)
レーベル:A&M (所有CDは、ポリドール)
番号:SP 3709 (所有CDは、POCM-2056)

Music Composed, Arranged and Conducted by Burt Bacharach
Produced by Michael Woodcock and Armin Steiner
Musicians:
  The Houston Symphony Orchestra
  Concertmaster - Ronald Patterson
Guest Instrumentalists:
  Mayuto Correa - Percussion
  Robben Ford - Guitar
  Arthur Munson - Guitar
  Richard Greene - Electric Violin
  Erno Neufeld - Solo Violin (T-6.)
  Milcho Levien - Keyboards
  Burt Bacharach - Keyboards
  Warren Luening - First Solo Trumpet
  Bobby Shew - Second Solo Trumpet
  David Parlato - Fender Bass
  John Phillips - Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Flute and Oboe
  Grady Rate - Drums
Guest Vocal Soloist:
  Carly Simon (T-8.)
  Libby Titus (T-3.)
Background Vocalists:
  Sally Stevens (and Solo Vocal on T-6.)
  Marti McCall
  Ann White

Recorded live in one four-hour session November 2, 1978 at Jones Hall, Houston, Texas.

2016年5月25日 (水)

TOGETHER?/O.S.T. (1979年)

バカラックが音楽を担当した1979年の映画 『 TOGETHER? 』 のサントラ盤です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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1. I DON'T NEED YOU ANYMORE  featuring Jackie De Shannon  F
2. I THINK I'M GONNA FALL IN LOVE
3. IN TUNE  featuring Libby Titus  F
4. IF WE EVER GET OUT OF HERE
5. ON THE BEACH
6. I'VE GOT MY MIND MADE UP  featuring Michael McDonald  M
   / Reprise : I DON'T NEED YOU ANYMORE  featuring Jackie De Shannon  F
7. FIND LOVE  featuring Jackie De Shannon  F
8. LUISA
9. I'VE GOT MY MIND MADE UP

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約36分


Img190ccバカラックが音楽を担当した1979年の映画 『 TOGETHER? 』 のサントラ盤です。

…と書きましたが、詳しく説明すると以下のようになります。

1979年公開のイタリア映画で、原題は 『 AMO NON AMO 』 。英語に訳すと ‟ I Love You, I Love You Not ” になるんだそう。出演はジャクリーン・ビセット、マキシミリアン・シェル、テレンス・スタンプ等で、内容は男女の愛憎劇。撮影は英語でおこなわれ、イタリア語に吹き替えてイタリア公開。音楽は、Goblin (ゴブリン) というイタリアのプロウレッシヴ・ロック・バンドが担当しました。

米国公開に際し 『 TOGETHER? 』 というタイトルに差し替えられ、サウンドトラックの音楽も差し替えられました。日本では劇場公開されませんでしたが、ヴィデオはその米国公開版が出たらしいです。タイトルは 『 ジャクリーン・ビセット/抱いて… 』 。残念ながら私は未見でございます^^;。

作曲、編曲、指揮をバート・バカラック、作詞をポール・アンカ、リビー・タイタス(T-3.のみ)が担当。ゲスト・ヴォーカリストとして、ジャッキー・デシャノン、リビー・タイタス、マイケル・マクドナルドをフィーチャーしています。

ジャッキー・デシャノンが歌ったT-1. 「 アイ・ドント・ユー・エニモア 」 は、ミディアム・テンポのしっとりした曲。1970年代中盤以降の曲に見受けられる難しすぎるメロディではなく、時折挟む変拍子とクセはあるけど美しいメロディ・ライン。本アルバムの中ではバカラックの良さが最も感じられる曲だと思います。アルバムと同じ1979年1月にシングル・リリースされ、全米86位という記録が残っています(RCA 11902、A面)。

同じくジャッキーが歌ったT-7. 「 ファインド・ラヴ 」 は、ワルツで速いテンポの緊張感あるナンバー。T-1. 「 アイ・ドント・ユー・エニモア 」 のカップリングとしてシングル・リリースされました(RCA 11902、B面)。

T-3. 「 イン・チューン 」 は、のちにドナルド・フェイゲンと結婚するリビー・タイタスが歌っています。リビー・タイタスは作詞も担当。メロディラインがぶつ切りのこの曲、私はあまり魅力を感じません。

T-6. 「 アイヴ・ゴット・マイ・マインド・メイド・アップ 」 は、マイケル・マクドナルドが歌っています。サポート・ヴォーカルとしてクレジットされている女性シンガーは、モートネット・ジェンキンスという方。スロー・ミディアムのバラードっぽい曲。メロディは平板的で記憶に残りません。サビで盛り上げるアレンジもいたって凡庸。本アルバムのなかでは力を入れた曲だと思うのですが、ソングライティング力は落ちているなぁ…と感じざるを得ません。マイケル・マクドナルドの歌唱もそれほど印象に残らず。2010年にカリマがカヴァーしています。

T-2. 「 アイ・シンク・アイム・ゴナ・フォール・イン・ラヴ 」 、T-4. 「 イフ・ウィ・エヴァー・ゲット・アウト・オブ・ヒア 」 、T-5. 「 オン・ザ・ビーチ 」 、T-8. 「 ルイーザ 」 はインスト曲。これらは1970年代中盤以降のバカラック作品らしいフュージョン・タッチの曲。あと、T-9. もインスト曲(T-6. のインスト版)です。

─  わたしはポール・アンカと組み、ジャクリーン・ビセットが主演した 『 抱いて… 』 というだれも見なかった映画のサウンドトラックを手がけた。この時期、わたしのキャリアはすっかり干上がり、あまりにも長くヒットから遠ざかっていたせいで、ラジオ局はわたしの音楽をすっかりBGMあつかいしていた。わたしの書く曲はいっさいオンエアされず、おのずと活動はステージが中心になった。 ─

↑バカラック自伝の一節です。なんて自虐的なコメント!(笑)。でも、これじゃBGM扱いされても仕方ないっすね…。


【データ】
『 TOGETHER? 』 (邦題:トゥギャザー?)
O.S.T.

LP:1979年1月リリース (所有CDは、2012年12月26日リイシューの日本盤。世界初CD化。ライナーは長門芳郎氏)
レーベル:RCA (所有CDは、SONY MUSIC ENTERTAINMENT)
番号:ABL1-3541 (所有CDは、SICP-30011)

Produced by Burt Bacharach and Paul Anka for Lefco Productions
Orchestrations by Burt Bacharach and Jeremy Lubbock
Original music composed and conducted by Burt Bacharach
Songs by Paul Anka and Burt Bacharach (T-1,2,6,7,9.)、Libby Titus and Burt Bacharach (T-3.)、Burt Bacharach (T-4,5,8.)
With special guest artists - Michael McDonald, Jackie De Shannon and Libby Titus
Background vocals - Venetta Fields, Maxine Willard andJulia Tillman
Additional background vocals - Jackie De Shannon and Paul Anka
Supporting vocal on T-6. - Mortonette Jenkins

Recording at Capital Records, Hollywood

2016年5月18日 (水)

FUTURES/Burt Bacharach (1977年)

バート・バカラック、A&Mでの5作目となるアルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. I TOOK MY STRENGTH FROM YOU (I HAD NONE)  F
2. FUTURES
3. US  F
4. WHERE ARE YOU  F
5. WE SHOULD HAVE MET SOONER  M
6. NO ONE REMEMBERS MY NAME  F
7. THE YOUNG GROW YOUNGER EVERY DAY  M
8. ANOTHER SPRING WILL RISE
9. SECONDS  F
10. WHEN YOU BRING YOUR SWEET LOVE TO ME  M
11. TIME AND TENDERNESS

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約42分


バート・バカラックがA&Mとアーティスト契約して自身名義でリリースした5作目のスタジオ録音アルバムです。KAPP時代を含めると通算6作目にあたります。

1977年のリリース。バカラック自伝を読んでも、本アルバムに関する記述は見当たりません。一応バカラック・ファンの端くれを自認してる私でさえ、曲名からパッとメロディが思い浮かぶのは1曲だけ。今回ブログ記事を書くにあたり、久し振りに本アルバムを聴いた次第です。CD購入時以来かも。アルバムのジャケット、全く思い出せなかったですし^^;。

でもこのジャケット写真、なんとも意味不明です。ロープウェイのゴンドラに乗り、黄色いスポーツタオルを首に巻いて、黄緑色のジャージ姿で笑うバカラック。いったいこのシチュエーションは何なんだ(@_@)。バカラックもよくOK出しましたよね。

Futures_song_list4

↑ 収録されている11曲のうち、他アーティストへ提供した曲のセルフ・カヴァーが4曲、書き下ろし作品が7曲という構成。これまでのアルバムはセルフ・カヴァーが大半を占めていましたから、えらい変わりようです。それにバカラック御大、本作では全く歌っていません。前作 『 LIVING TOGETHER 』 では4曲も歌っていたのに!

前作がリリースされた1973年12月以降、本作リリースまでの約3年半の間に他アーティストへ提供して世に出た楽曲は、ステファニー・ミルズのアルバム用に8曲、グラディス・ナイト&ザ・ピップスに1曲、トム・ジョーンズに1曲、ボビー・ヴィントンに1曲、合わせてたったの11曲。本業(職業作曲家)の仕事が低調だったことがうかがえますね^^;。

T-1. 「 アイ・トゥック・マイ・ストレングス・フロム・ユー 」 と T-6. 「 ノー・ワン・リメンバーズ・マイ・ネーム 」 の2曲は、前述したステファニー・ミルズのアルバム 『 FOR THE FIRST TIME 』 がオリジナル。2曲とも、オリジナルと同じテイストでカヴァーしています。まぁ、オリジナルのアレンジもバカラックですからね。T-6. 「 セコンズ 」 はグラディス・ナイト&ザ・ピップスのアルバム 『 I FEEL A SONG 』 に収められたものがオリジナル。作詞はニール・サイモンです。曲名からメロディが浮かんだ唯一の曲がコレです。概ねオリジナルのアレンジをベースにしたもの。調べたらオリジナルもバカラックがプロデュースしてました。T-3. 「 アス 」 はトム・ジョーンズのアルバム 『 Memories Don't Leave Like People Do 』 に入ってるのがオリジナル。物憂げなストリングスのイントロに始まり、女性ボーカルがドラマチックに歌います。間奏での薄いトランペットがバカラックしてますねー。オリジナルはもっと壮大なアレンジなのですが、そのアレンジはバカラックではありませんでした。

書き下ろし作品のうち3曲はインスト曲。T-2. 「 フューチャーズ 」 はフュージョン風の疾走感ある曲。途中、デイヴィッド・サンボーンのサックスによるアドリヴ・ソロがまさしくフュージョンしてます。T-8..「 アナザー・スプリング・ウィル・ライズ 」 も最初はボブ・ジェームスか?と思わせるフュージョン・タッチの曲。6分近くの長い曲で、中間部でのピアノ・アドリヴはジャズっぽかったり、シンフォニックなオケも活躍したり。ヤケクソになってアレンジしたようにも感じます。T-11. 「 タイム・アンド・テンダーネス 」 はしっとりした軽めのフュージョンっぽいバラード曲。しっかり変拍子は入ってますが。ここでもサンボーンの泣き節が聴けます。

書き下ろし作品の残り4曲はボーカル入り。とはいっても、T-4. 「 ホエア・アー・ユー 」 は殆どインスト曲ですが。T-5. 「 ウィ・シュッド・ハヴ・メット・スーナー 」 は、短調の曲ながらもところどころ長調になって明るい雰囲気になるちょっとホッとする曲。T-7. 「 ザ・ヤング・グロウ・ヤンガー・エヴリ・デイ 」 は、バカラックには珍しいフォーク調のポップス曲。歌ってる男性シンガーのピーター・ヤーロウは、ピーター・ポール&マリーのメンバーです。バカラックっぽさは薄いですが、本作中もっとも心安らぐ曲ではあります。T-10. 「 ユア・スウィート・ラヴ・トゥ・ミー 」 はロック調の曲。これら書き下ろしのボーカル曲は、本作用に作曲したのではなく、たぶんオファーがあった時用にいろんな作詞家と作ってきていたものなんでしょうね。

あまりにも以前のアルバムとテイストが違う本アルバム、バカラック・ファン以外にはちょっとお薦めできません。はぁ…


【データ】
『 FUTURES 』 (邦題:フューチャーズ)
Burt Bacharach

LP:1977年4月リリース (所有CDは、1996年7月10日リイシューの日本盤。ライナーは坂口修氏)
レーベル:A&M (所有CDは、ポリドール)
番号:SP 4622 (所有CDは、POCM-2055)

Produced by Phil Ramone and Burt Bacharach
Arranged by Burt Bacharach
Vocals - Jamie Anders (T-5,10.)、Peter Yarrow (T-7.)、Joshie Armstead (T-1,3,4,9.)、Melissa Mackay, Sally Stevens and Marti McCall (T-6.)
Featured Solists - Warren Luening, Trumpet、Marvin Stamm, Trumpet、 George Young, Sax、David Sanborn, Sax
Background Vocals - Patti Austin, Lani Groves, Raymond Simpson, Vivian Cherry, Zachary Sanders, Frank Floyd
Keyboards - Burt Bacharach, Richard Tee, Leon Pendarvis, Paul Schaeffer
Guitars - Joe Back, Jay Berliner, Charles Chiarenza, David Spinozza, Hiram Bullock, William Pitman, Stuart Scharf, Eric Weissberg
Bass - Tony Levin, Donald Bar\gley, Herb Bushler, William Lee
Percussions - Ralph MacDonald
Drums - Grady Tate, Clyde Duell
Philadelphia Strings

Recorded at A&R Recording Studios, New York

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