ODDS & ENDS SCEPTER RECORDS RARITIES/Dionne Warwick(2018年)
ディオンヌ・ワーウィックの黄金期、セプター時代のレア音源を集めたコンピ集! バカラック作品を15曲(バージョン)収録!
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全26トラック中、バカラック作品は15トラック
1. I SAY A LITTLE PRAYER (Alternate version) *
2. MONDAY, MONDAY
3. A HOUSE IS NOT A HOME (Italian version - Apro gli occhi per non vederti)
4. HE'S MOVING ON (Theme from The Love Machine)
5. AMANDA
6. WALK ON BY (German version - Geh' vorbei)
7. DON'T MAKE ME OVER (Alternate version) *
8. REACH OUT FOR ME (French version - Amour sublime) *
9. THE GOOD LIFE (Studio mix) *
10. LONELINESS REMEMBERS (WHAT HAPPINESS FORGETS) (Alternate version)
11. WALK LITTLE DOLLY (Italian version - Ogni donna che amerai)
12. IF YOU LET ME MAKE LOVE TO YOU, THEN WHY CAN'T I TOUCH YOU?
13. LA VIE EN ROSE (English version - studio mix)
14. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART) (German version - Ich warte jeden Tag)
15. AS LONG AS THERE'S AN APPLE TREE (Extended version) *
16. OUR AGES OR OUR HEARTS
17. HOW MANY DAYS OF SANDNESS (French version - Combien de jours malheureux) *
18. I LOVE PARIS (Studio mix) *
19. SILENT VOICES (Stereo version)
20. THE WINDOWS OF THE WORLD (Italian version - La vita come va)
21. C'EST SI BON (Studio mix) *
22. ODDS AND ENDS (Alternate version) *
23. A HOUSE IS NOT A HOME (French version - Un toit ne suffit pas)
24. WALK ON BY (Italian version - Non mi pentiro)
25. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE (Alternate version) *
26. PROMOTIONAL COMMERCIAKS & PUBLIC SERVICE ANNOUNCEMENTS (Various radio spots)
* 印:previously unreleased
収録時間約79分
ディオンヌ・ワーウィックの黄金期、セプター時代のレア音源を集めたコンピ集です!
2018年にReal Gone Music/Rhinoからリリースされました。ラジオのコメント(T-26.)を除く25トラックのうち "previously unreleased" が10トラックもあります。そのうちバカラック作品は15トラック("previously unreleased" は7トラック)を占めているのですが、2013年に同じくReal Gone Music/Rhinoよりリリースされたワーナー時代の未発表曲集『 WE NEED TO GO BACK 』とは異なり、未発表のバカラック作品は含まれていません。収録されていたのは既発表曲のバージョン違い 〜 別バージョン(Alternate version)、拡張バージョン(Extended version)、或いは英語以外の言語(イタリア語🇮🇹、フランス語🇫🇷、ドイツ語🇩🇪)で歌ったバージョン 〜 の数々でございます。
以下、バカラック作品15トラックについて簡単に説明してまいります。
◯ 別バージョン:5トラック(T-1,7,10,22,25.)
T-1.「 小さな願い 」:アレンジの骨格こそオリジナルと変わらないものの、トランペットが吹く “ パッパパッパパッ ” というフレーズが “ パーパパーパパー ” とのっぺりした表現だったり、曲中のピアノやストリングスのメロディが所々違っていたり、アウトロでのディオンヌのフェイクが異なっていたり、アレンジ&プロデュースの面で明らかに別物です。Original version from Scepter single SCE-12203 (1967), album『 THE WINDOWS OF THE WORLD 』(1967)
T-7.「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」:イントロでストリングスのメロディがごく一部異なり歌い出し前にストリングスを1小節追加してる他はオリジナルと目立った違いは無さそう。Original version from Scepter single 1239 (1962), album『 PRESENTING DIONNE WARWICK 』(1962)
T-10.「 ロンリネス・ハッピネス 」:アウトロが明確にオリジナルと違います。オリジナルでは静かにロングトーンで終わるのにリズム伴奏のままフェードアウトするんです。逆にアウトロ以外は同じですかね。なお、1980年に英国リーダースダイジェストから出たコンピ集に収録されたことがあるため "previously unreleased" じゃないんだそう。Original version from Scepter single SCE-12276 (1970), album『 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 』(1970)
T-22.「 オッズ・アンド・エンズ 」:同じテイクのミックス違いと思われます。Original version from Scepter single SCE-12256 (1969)
T-25.「 サン・ホセへの道 」:バックトラックは同じみたいですがディオンヌのヴォーカルが違います。オリジナルと較べて軽やかさが不足してるのと微妙にテンポに乗り切れてないんですね。こうして聴くとやっぱりオリジナルの方がいいなと思います。Original version from Scepter single SCE-12226 (1968), album『 DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls 』(1970)
◯ 拡張バージョン:1トラック(T-15.)
T-15.「 アズ・ロング・アズ・ゼアズ・アン・アップル・ツリー(リンゴの木がある限り)」:オリジナル(2分5秒)と較べて尺が長い(2分49秒)ことが拡張バージョンと表記される理由です。曲の構造を簡単に表現すると、拡張バージョンが A-B-A-B-A(唄なし)-B-A-転調A…F.O. となってるのに対し、オリジナルは A-B-A-B-A(唄なし)-転調A…F.O. で赤字部分がカットされてるんですね。拡張バージョンのまま世に出して欲しかった…。Original version from Scepter album『 DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls 』(1970)
◯ イタリア語🇮🇹バージョン:4トラック(T-3,11,20,24.)
T-3.「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」、T-24.「 ウォーク・オン・バイ 」:バックトラックはオリジナルと同じ。ヴォーカル(T-24.はバックコーラスも)がイタリア語。From Scepter single SC 713 (1967) Italy, Original version from Scepter album『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』(1964)
T-11.「 ウォーク・リトル・ドゥリー 」、T-20.「 世界の窓と窓(世界の窓に光を)」:バックトラックはオリジナルと同じ。ヴォーカルがイタリア語ですが、T-11.はオリジナルにあるバックコーラスが省略されています。From Scepter single SC 715 (1967) Italy, Original version from Scepter album『 THE WINDOWS OF THE WORLD 』(1967)
…これらイタリアでの2枚のシングルは、1967年にイタリアのサンレモ音楽祭にディオンヌが出演するにあたってリリースされたんだそう。
◯ フランス語🇫🇷バージョン:3トラック(T-8,17,23.)
T-8.「 リーチ・アウト 」:バックトラックはオリジナルと同じ。ヴォーカルとバックコーラスがフランス語。Original version from Scepter album『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』(1964)
T-17.「 悲しみの日々 」:バックトラックはオリジナルと同じ。ヴォーカルとバックコーラスがフランス語。Original version from Scepter album『 THE SENSITIVE SOUND OF DIONNE WARWICK 』(1965)
T-23.「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」:バックトラックはオリジナルと同じ。From Vogue EPL. 8313 (1964) France, Original version from Scepter album『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』(1964)
…フランスでは1964年にT-23.のシングルをリリース。その後もT-8.やT-17.をフランス語でもレコーディングしてたようです。1966年初頭、ディオンヌはフランスのサッシャ・ディステルの共演者としてパリのオランピア劇場に5週間出演するのですが、その際「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」をフランス語で歌っています。そのライヴ盤『 Dionne Warwick in Paris 』(1966) に収録されているバージョンはスタジオ録音のT-23.に拍手をかぶせた疑いが濃厚ですが…。
◯ ドイツ語🇩🇪バージョン:2トラック(T-6,14.)
T-6.「 ウォーク・オン・バイ 」、T-14.「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」:バックトラックはオリジナルと同じ。ヴォーカルとバックコーラスがドイツ語。T-14.はオリジナルよりもバックコーラスが厚いです。From Vogue Schallplatten single DV 14298 (1964) Germany, Original version from Scepter album『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』(1964)
個人的なレコメンドはT-1.とT-15.ですね。他もレアなことはレアなんでしょうけど…。
【データ】
『 ODDS & ENDS SCEPTER RECORDS RARITIES OVER TWO-DOZEN LOST RECORDINGS SPANNING 1962-1971 』
Dionne Warwick
CD:2018年リリース
レーベル:Real Gone Music / Rhino
番号:OPCD-9003
Original recordings produced by Burt Bacharach & Hal David
Compilation Producer:Jim Pierson
Executive Producer:Gordon Anderson
Associate Producer:Pail Howes
©️2018 Rhino Entertainment Campany, a Warner Music Company.
©️2018 Real Gone Music, L.L.C. Manufactured for Rhino Custom Products, a Division of Rhino Entertainment Company, All Rights Reserved.
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